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COFFEE & GALLERY SALON " you " COFFEE ROASTER " in " 自家焙煎珈琲店 国分寺(陽)&青梅(陰) Since 2006
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光さす方へ。







「あれから一年」という文字を昨日からよく見かける。


3・11のことだ。



当店は昨年の1月、ある決意をもって喫茶営業を休眠した。


開店3年目から喫茶移店を模索し、

5年目の冬、本格的に物件探しをはじめるため

店を閉めた。



知り合いの道具屋さんや、尊敬する取引先の珈琲屋さんが
それぞれ複雑な状況をかかえながらも諦めず
新たな土地で一歩を踏み出し、それが精神的にとても良い結果を
もたらしていたことが、
私にも無謀とも言える一歩を踏み出させてくれたのだろう。

いつも背中で生き様を見せてくれる人がいるってのは、有難い。


私はとても臆病で、人付き合いが苦手で、多くの人と馴れ合わない。
よく「じゃあ何でサービス業なんかやってるの?」と聞かれるほどに。

だからお店を始めて何かと
「仲間なんかいらない。一人でなんとかするしかない。」という卑屈感が強かった。


ところがお店を閉め、仕方なしに出張珈琲イベントと卸しだけに営業を絞ると、
「えっ!こんな人が?」という、今まではそれほど親しいとは思っても無かった方々からも
多くお声をかけてもらい、励ましの言葉をもらい、助けてもらった。
全然、自分ひとりきりでは無かった。
はじめて、「仲間」というものに感謝し、
不器用ながら人を頼ることができるようになったキッカケにもなった。


1月にお店を閉め、なかなか新店舗が見つからぬまま、3月になった。

そして3・11、地震が起き、福島第一原発が爆発メルトダウンを起こした。
この時家族よりも誰よりも先に電話をくれたのは
取引先である盟友「トコロカフェ」さんだった。
そして地震から3日後には福島に情報パイプのある活動家が
福島のメルトダウンを伝えてくれた。
当時は誰からも相手にされなかったが、それは後に現実のものであったことが判明し、
とても感謝している。


青梅はそれからしばらく計画的停電区域に入り交通網も寸断され
ほぼ自宅に軟禁状態となった。
移店どころではなくなり5月までは物件探しはおろか、出張珈琲さえもまったくストップ
移店費用を切り崩して生活するというどん底に堕ちてしまった。

その間、軟禁され暗く閉ざされ気持ちを払拭し、被災地のためにも何かしたいという想いから
一日だけ停電のなか喫茶を再開し、ネジマキナイト「暗闇カフェ」を開催した。
ドネーションカレーを作ってくれて募金活動を快く引き受けてくれた常連さんには大感謝である。
そしてあの夜集ってくださった皆さんにも。


光さす方へ、 共に 。

ing・・・次回へ続く、
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