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COFFEE ROASTER " in "
自家焙煎珈琲店 国分寺(陽)&青梅(陰)
Since 2006
解放サード。
第3段にして、いよいよ真打登場でございます。
この画像を見て、
「あぁついに完成したのか!」
とお思いの方もいらっしゃるかもしれません。
あまり知られてはおりませんが、当店は長年
珈琲店史上未だかつてない至極の珈琲ゼリーというものに取り組んでおりました。
完全にオリジナルで、かつ万人の珈琲ゼリー感覚から外れない逸品を。
しかしその度に挫折。
手を換え品を変え、8年ほど前のイベントなどでは
発展途上のものを、カフェラテの中に仕込んだこともございました。
昨年は大分突き詰めたものをサマータイムにお出ししておりましたが
それでも完全に納得がいったわけではありませんでした。
何かが・・・何かが違う。。。
素材、分量、珈琲、食感。そしてコストパフォーマンス。
それらがイメージの中でロジカルな枠組みを形成してこそ
現実世界に同様の物体をアウトプットすることが出来るのですが
どうもそれ等が微妙に上手くいかないのです。
どこかに漏れがあるようなのですが、
それが何処なのか長年分からずにおりました。
10年目を迎えた今年こそはと思っていたのですが、
なかなか迷宮に入り込んだ思考には出口がありません。
そして様々なことを封印した今年のサマータイム。
そのことによって、
根本の思考を変えればいいということに気づきました。
珈琲店史上至極のゼリー。ではなく
お菓子史上至福の美味しさ。だったのだと。
珈琲にこだわるあまり、お菓子としての美味しさという着眼点、
根本が抜け落ちていたのです。単純でした。
「真摯に」はいいのです。
しかし、余計な
「こだわり」は要らない。
そのことをついいつも忘れがちになってしまいます。
修行がまだまだ足りませんね。
いかに美味しい珈琲を美味しいまま固めるかではない。
美味しい珈琲ゼリーを作らねばいけなかったのです。
ふ・・・普通~!!!
人間、こだわりすぎると普通のことも見えなくなるものですね。
さて、というわけで苦節10年。
漏れていたものが何か解かれば、
あとは種々転換してイメージを強固なものにするのに
それほどの時間はかかりません。
こういうことは閃いたら瞬発力です。
やっと一つの答えにたどり着くことが出来ました。
水出し珈琲を使い、優しい甘みと、ねじまき雲らしい苦味。
ゼリーはもっちりプリプリと未だかつてない食感。
ホイップクリームの上にはエスプレッソパウダーを振り香りをプラス。
さらに深煎りの珈琲豆を一粒添えました。
クリームとともに噛み砕くと、香ばしいカカオ感のある苦味と相まって
チョコレートのような風味がいたします。
手前のグリッシーニはエスプレッソ担当くるぶし作。激レアです。
実は彼女、クッキーやスコーンなど、とても美味しいお菓子を焼くのですが、
今まで自分のため以外には決して焼き菓子を焼かない主義でした。
何とか頼み込み、不特定多数のお客様のために
はじめて腕を振るうことを了承してもらいました。
大納言を用い彼女のセンスが光る、サクッとして甘みを抑えた焼き菓子は
クリームを掬って食べると至福の美味しさ。
ゼリーと合わせても異なる食感が味わえます。
結果、珈琲ゼリーはすべての素材、配合に妥協なく、
身体にも優しい日本オブ日本の
「ザ・珈琲ゼリー」となりました。
ただし、ちょっとコストパフォーマンスは悪いのですが、
水出し珈琲とエスプレッソ、豆、岩塩、あれやこれやが
ひとつに集約されてのお値段と考えますと・・・正直赤字です(笑)。
まだまだ修行が足りませんな。
今回は数量限定でこのコンプリートバージョンのみのご提供となり
トッピングでフルコンプリートバージョンのコアントロー添えを
ご注文いただけるようにいたしますが、
その内、分離出来る部分は分離してご注文いただけるように考えております。
ちなみに、ご一緒にお飲みになるドリンクは、
アルコール類がオススメですが、
呑めない方は、お好きなドリンクをどうぞ。
*数量限定につきその日のものが無くなり次第終了となります。
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