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自家焙煎珈琲店 国分寺(陽)&青梅(陰)
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マッチレス?聞いたこともないブランドですね~。
でもいい書体です。
去年の春
リサイクルショップでドロドロサビサビのほこりまみれ、
ご丁寧に蜘蛛の巣まで張った小豆色の自転車を見つけました。
よくもまあと思うほど汚かったのですが、その一台だけ
他とは一線を画す雰囲気を醸し出していたのです。
ロココ調なWレバーも
ドロドロから覗くメカ達に施された、機能と全く関係ない飾りも
なんか全部唐草紋様っぽいではありませんか。
というわけで、得体の知れぬ激安ボロボロ自転車を即決購入。
どうにかバイクにくくりつけ持ち帰り、バラして直すことに決めたのでした。
この一台が切っ掛けで
ちょっとは自転車に詳しくなりました。
フレームは拭くと小豆じゃなく綺麗なレッドでした。
今は無き石渡製022チューブ。
パーツはシマノ600EX(アラベスク)と言われるコンポーネントで
30年以上前に作られたものみたいです。
マニアにはやはり「唐草」と呼ばれているようですね。
型番は6200。
6000番台系ですので今のアルテグラグレードの立ち位置のようです。
しかもサドルを含みパーツがオールメイドインジャパン。
どうやらショップオリジナル自転車で
ある種のこだわりをもって組まれたもののようです。
マッチレスという名もオリジナルでつけたんでしょうね。
検索しても、アメリカのアンプメーカーしか出てきません。
日本語訳すると、「無双」という意味みたいです。
そんな訳でボロボロのわりに驚くほど動作はスムーズでした。
所有者の使い方が悪かったのも幸いして
真っ黒油モリモリで見えなくなっていたドライブトレインも
油膜に守られてひどくはサビていませんでした。
パーツクリーナーとヤスリがけ、ピカールで磨いてピカピカになりました。
白っぽいコットンテープが巻かれていたのですが、
剥がすと日焼けから逃れた部分はなんと赤でした。
ですので前ビルダーのコーディネートセンスを尊重して
赤いバックスキンを繋ぎ合わせて革テープを自作
エンドはヘビ革で留めました。
ニットーのドロップハンドルもついでに磨いたら
どうやらアルマイト処理されていたみたいでアルマイトが剥げました。
全部ヤスリがけする羽目になり、結構疲れたのですが
考えてみたらバーテープで隠れる部分はやらなくても良かったことに
巻く段階で気づき悲しい思いをしました。
磨く際は無駄な労力は避けましょう。
ペダルだけは片足分再生を失敗してしまったので
調べると今でも同じモデルを製造していることが分かりました。
三ヶ島シルバンロード。ちょっとロゴが変更されているくらいです。
ロングセラーです。同じ部品が数十年手に入るというのは凄いことですね。
はじめてだったので直すのに数か月かかってしまいましたが
青梅の買い出し用自転車として活躍することとなりました。
私と同い年くらいの自転車。ん~古いものだらけのインテリアには
しっくりときますね。
真っ赤な自転車を見ていると、あぁもうクリスマスか~と
思ってしまいます。
今年のクリスマスは楽しいことしますので
ご期待くださいまし~。
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