COFFEE & GALLERY SALON " you "
COFFEE ROASTER " in "
自家焙煎珈琲店 国分寺(陽)&青梅(陰)
Since 2006
岡山。
ある日曜日のAM7:30
スリットの光時計を背負いながら、
意識と音をチューニングしていく青木隼人氏。
何かが始まろうとする緊張感と、朝のゆったりとした空気に
祈りにも似た音が溶け込んで、それを聞くものの心を
遠い間(あわい)のしじまへ運んでゆくようでした。
堀仁憲氏のシノギの切り立った稜線が白く浮き立ち、
坂野友紀氏の洋白や真鍮の、教会の鐘にも似た輝きが、
刻一刻と音と朝陽を吸って増していきました。
「喫茶のこと」
堀仁憲氏が企画くださったこの展示。
表面だけを追えばそれは、
喫茶にまつわるあれこれを売る
ということなのかもしれません。
しかし、その真髄は
こういう時間を愛でる
ということなのではないでしょうか。
喫茶とは日常の中のいっすんずれた次元にある
必要のない必要な時間。
日常と非日常のあわいのようなものです。
そこに
珈琲がある。
マスターがいる。
場所があり音楽がある。
そして
愛でたくなる器があり
訪れる人がいる。
こういう幸せのあわいの中で
仕事をさせていただきましたことを
訪れて下さったお客様を含め岡山の皆様に
有難うございました。
カフェソメイエさんのお菓子とともに。
「喫茶のこと」特製ブレンド珈琲豆「inori」と堀仁憲氏の器。
私が岡山入りした時にはすでにギャラリーには喫茶空間が
あらかた出来上がっていました。
堀さんとギャラリーのオーナー末藤さんが什器を設置下さっていたのですが、
まるでねじまき雲が出現したかのような違和感の無さに驚きました。
展示とは関係なくとも、画像にあるような絵画を三方に配置くださり
喫茶を演出してくださる辺りなど、
何が重要かを把握し楽しみ、
いかに色を添えるかを心得ていらっしゃる
お会いしたことが無くとも言わずもがなピタリ共鳴できる意識の高さ。
ある意味恐ろしい企画でした。
「カフェドグラス」末藤オーナーはじめスタッフの皆様には
深く感謝いたします。
ご助力くださいました「オカズデザイン」さんも有難うございました。
出張珈琲は終わりましたが展示自体はまだ続いておりますので
この機会に私の要求も組み入れてくださった
器たちをご覧なりにいらしてください。
~10月4日(日)
11:00~18:00
水曜日休廊
最終日は16:00まで
詳しくは「カフェドグラス」さんHPhttp://www1.odn.ne.jp/~cao34500/2015hori-sakano.htmlご参照のこと
堀仁憲氏撮影「喫茶のこと」風景。
最後に東京から岡山県牛窓に移住された知人宅にもお泊めいただきました。
突然の来訪にも関わらず、昔も今も変わらない笑顔で
温かくお迎えくださったお二人
有難うございました。
港町からほど近い海辺。
引き潮で歩けるようになった岩礁を歩くと、
タイドプールに小さな生命がひしめいていた。
取り残されたのでは無い。
そこに居たかっただけ。
それを選択したのだ。
これは東京だ。
ふと、そう感じた。
居るも出るも自由。
居る理由も出る理由も
行った先ですることも
様々。
大切なのは、
自ら選択し動く
ということだ。
海は、広い。
珈琲も、広い。
まだまだ先へ行こう。。。
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