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自家焙煎珈琲店 国分寺(陽)&青梅(陰)
Since 2006
青梅でねじまき雲を開店し比較的すぐのころだったろうか。
もう10年近く前のことだ。
ご近所の初老のご夫婦がお越し下さるようになった。
ご主人は山が好きで、植物が好きで、
何だか儲かりそうにない訳のわからん店をやっている私のような若者に
とても世話を焼いてくださる方だった。
何故か一緒に奥多摩の山に登ることになったりして
植物について教えてくださったりした。
当然なのだが、山も一本一本の木々の集まりなのだなと改めて思ったものだ。
「木を見て森を見ず」とは言うが、
木を見ないと、森も山も見えてはこない気がした。
ご夫婦の家はその昔豆腐屋を営んでいたそうで、
その古い店舗部分を取り壊す時、材や椅子などを頂いた。
それが今、青梅のお店のスチール棚や
国分寺のお店のカウンターの袴部分の材などとして生きている。
彼らには私より若い娘さんがいらっしゃって
ご両親より少しほど後に当店へも時々お越し下さるようになった。
絵を描いているという。
しかも珈琲の液で絵を描くという。
それからは当店の珈琲の出しがらを
画材として提供させていただいたりしていた。
時は移ろい2か月ほど前、
谷保で「circle」という素敵なギャラリーをしているオーナーさんから
出店のお誘いがあった。
オーナーさんとは、まだ「circle」を始める前に偶然出逢い
何故か初見でかき氷屋さんにお連れ頂き
一緒に氷山のようなかき氷を食べたりした。
それから何かとお世話になっているのだが、
なんたるご縁か、そのギャラリーでこの度、件の娘さんが展示をするのだという。
「これはひとつの登るべき山なのだな」と直感したので
お引き受けすることにした。
今回当店の珈琲の液で描かれる絵は、
「本」がテーマになっている。
そのいくつかの本のイメージから絵は産みだされるというのだ。
彼女が展示のため選定したいくつかの本を
私もお貸しいただいた。
その中から私が見出した本のイメージで
私も珈琲を作ろうということだ。
本という字は一本線を抜くと
「木」になる。
木を見ないと、森も山も見えてはこない。
もう、ひとつ本を選び味の方向性が決まったところだ。
小澤真弓 「読み描き」
展示は「circle」さんで9月25日(金)から始まりますが
私の出店は
10月4日(日)のみです。
それに伴い10月3日(土)は搬入と準備につき休業
10月5日(月)は再開準備につき17:00~の営業となります。
珈琲のお供に、何度かお世話になっている激旨サモサ屋さん
「Samosa wala Timoke」さんhttp://tidaaaa.exblog.jp/
にお菓子をお頼みましたので
合わせてお楽しみください。
展示・出張珈琲の詳しい内容はこちら「circle」さんhttp://circle-d.me/gallery/blog/2015/08/next_exhibition_2.html
のページをご覧ください。
小澤真弓さんHPhttp://approach894.com/
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