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COFFEE & GALLERY SALON " you " COFFEE ROASTER " in " 自家焙煎珈琲店 国分寺(陽)&青梅(陰) Since 2006
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少しぬるめが良い。




時間をかけ、ちびりちびりと

味と香りの変遷を楽しむ。




目を閉じてみる。




全神経を内と外とに廻らせて

空間と時間と音をも含め味わってみる。




いろいろ想ってみる。
 



また目を開けて

少し冷めたのを嗅ぎながら上唇に吸い付かせ、

音もなくコクリとやる。




小さな器をそっと両指の腹で持ち上げ回し

その育ち、極まりを観て愉しむ。




マスターの所作を

見るともなしに目の端に捉えてみる。

それをも味わう。





半時で二杯ほどは、楽しみたいと思う。





少し、カウンターの中の注文の間合いを計り

落ち着いた頃合いで、二杯目を告げる。




飲み終えた一杯目の残香を利きながら

待つ時間を味わう。

絵があれば、見て噛み砕いてみる。

花があれば、季節と間の緊張を読んでみる。

音楽の、調和の心地に酔いしれてみる。

低くかがみ器を洗っている訳を、考えてみる。

チビて持てぬほどの鉛筆を丁寧に削っている意味を、考えてみる。

使い終えた氷の袋を几帳面に拭き畳む理由を、考えてみる。




飲み終えた器は、乱雑に押しやらず、片付けず。

気を利かせたつもりで運び、万が一にも割ってしまうのは怖い。

マスターの手順を止めるのは、無粋。

などと考えながら、

正面よりやや横に器をずらし置き、

新たな小さき杯がステージにやってくるのを、

心待ちに眺める。




「お待たせしました・・・」の声の余韻を味わって

また、ちびりとやる。




おぉ・・・これはきっと冷めて本領発揮のタイプに違いない。

などと勝手に勘ぐってみる。




あぁ・・・もう一杯飲みたいな。

などと考えてみる。




気づくと、まろやかな飴色のカウンターを

撫でている。




ちびりちびり。




会話らしい会話など無くても、

胸の内だけでこんなにも語らうことが出来る。

伝わるものが ある。




これが   デミタス。





私はどこかの街の珈琲屋で、デミタス珈琲を飲むとき

大概こんな風だ。




そんな、デミタスのような本がある。

デミタス珈琲のように、ちびりちびりと読み進めたくなる。

そんな本だ。



一気呵成に読み進めたい気持ちを抑え

時に数ページ戻ってみたりする。




想いを馳せ、頬に、涙がつたったりもする。




読み終えたくない。

なぜなら追加オーダーは

もう出来ないから。



「大坊珈琲店」という本がある。




「大坊珈琲店」という店は

いまだ私の内に棲み続けている。



無くなってなどいない。



そう思いたいだけかもしれない。

それが怖いから、書けなかった。

やっと少し書けるようになったということは

ちょっとは認めることが出来るようになったのだろうか・・・。

昨年末まで、大坊珈琲店というお店が

「あった」ということを。




ずっと学んでいたいのだ。

もっともっと感じていたかった。




冷めてから飲むのに時間をかけすぎるのは、ブスイ。

追加オーダーもせず居続けるのは、ブザマ。



わかっている。わかっているが、

まだ読み切れない。




追加オーダーは、もう出来ない。





また飲めるとわかったなら、

読み進めよう。




いや。きっとまたお目にかかれるに違いない。

あの満ち充ちた空気に。

そう思い続けよう。



読むと、胸の内に問いかけが溢れ、ざわめき立つ。




閉じたくない。また開けたくなる扉を持つ

一個の店の、生き続けている本。




「大坊珈琲店」という

本がある。






*千部限定上製本「大坊珈琲店」は現在完売しております。

「大坊珈琲店」さん自体は
2013年12月で青山での営業を終えております。

大坊珈琲店の皆様、それにチーズケーキをお作りだったご麗人。
長年美味しい時間を、有難うございました。











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すこしアイスコーヒーが飲みたいようであり

まだホットコーヒーも恋しくなる夜もある。


四月。



ねじまき雲は4月22日(火) 葉山「昵懇」さんhttp://jiccon.com/index.html

に出張珈琲いたします。



よって、出張準備期間として21日(月)と、東京帰還日22日(水)も
臨時休業とさせていただきます。

*当店詳細は後日ブログUPいたします。



昵懇とは、なれ親しむの意味であり、そういう間柄を示す。


先日、下見と打ち合わせをしに、初めて昵懇さんを訪ねました。

そこは路地の路地。決して、誰にでも慣れ親しめるほど分かりやすいところにはないのです。

しかし、そこを見つけられた人は、

そのお店、土地、人と、昵懇の仲になるのだろうと予感させます。

真に慣れ親しむということは、馴れ合うことでも、慣れ慣れしいことでもないのでしょうね。


「昵懇」

実に親しみ深い場所です。


食にまつわることを楽しむ場「昵懇」の店主、大西さんは、
世田谷の経堂で「cura」というカフェをされていました。

当店の珈琲豆を扱ってくださって大変お世話になりました。

昵懇さんにおきましても当店の豆をお使いいただいております。



curaとは、イタリア語で、気配り 配慮 丁寧さや世話を意味します。 


「cura」から「昵懇」へ。


大西さんのhomeである神奈川での新しい歩みに、馴染みの顔が揃います。

4月5日(土)6日(日)は、

やはり当店がとてもお世話になっている「tocoro cafe」さんhttp://tocoro-cafe.com/index.html

出張。

トコロカフェさんも先月で三軒茶屋での活動を終え、

新たなる試みに向け移転準備期間に入っております。


この出張期間は当店との共同開発販売豆「トコロブレンドスプリング2014」の

初売りともなります。


詳しくは、トコロカフェさんのHP中の日記をご覧のうえ、葉山へいらしてください。



そして、この「昵懇」出張イベントを、通してとりまとめるは、


当店の常連さんでもあり、この三店で展示もされている


「The Dandelion Press Bear」テディベア作家 外間宏政氏http://tdpb-hokama-h.com/


テディベアを「昵懇」さん二階で展示販売のほか
ワークショップも全日で行ないます。(完全予約制)


●出張tocoro cafe:4月5日(土)・6日(日)/12時~18時
 
●ねじまき雲の出張珈琲:4月22日(火)/12時~18時
 
●昵懇ワインバー:4月10日(木)~13日(日)/15時~21時
※12時~15時はドリンクのみ
 
●昵懇カフェ:4月7日(月)・20日(日)・21日(月)/12時~18時
 
 
*「tocoro cafe」さんの出張内容の一部と、外間さんのワークショップ
に関しましては要予約のものもございますので
必ず、昵懇さんHPや各HPにてご確認のほど宜しくお願いいたします。




逗子から葉山まで歩く海岸線は、きらきらとひかっていた。


海辺の貝殻や、磯の香りさえも、きらきらとしていた。


久々に会った新しい大西さんは、きらきらひかっていた。


試作でごちそうになった


ぷりぷりの生鯵とフローラルなディルのサラダも、


春の苦みの菜の花ともっちりとしたオレキエッテも、


オリーブオイルでさえも、きらきらひかっていた。



きらきらひかり輝きながら 生きている

テディベア作家 と tocoro cafe と ねじまき雲 も

皆、昵懇の仲。


「昵懇」でお会いしましょう。


「きらきらひかる、テディベアと週末展」



ねじまき雲は大取りの最終日のみ、出張です。










一月の「架空工房ヒグラシドリ」

「バーバ・ヤガーの森」に続く

怒濤のねじまき雲企画展其の三

「漂雲詩片」を終えました。

ありがとうございました。


連続イベントのため、こなせていなかった用事を消化させていただくため
下記休業いたします。
宜しくお願いいたします。



3月24日(月) 所用につき休業とします。

25日(火) 所用につき休業とします。

28日(金) 所用につき休業とします。



ところで、上の画像はクジラではありません。

ワークショップに参加し描いたハタハタ。

水墨画を描くという作業は実に有意義で貴重な行為でした。

教えを説き、教えを請うわけでもなく、
上達という技術に固執しない。
己と向き合うという点、
表現を自由にアウトプットしていく点に重きをおいた、
これぞまさにワークショップの神髄というような機会を
下さった海野次郎氏http://www.okutama.ne.jp/don-an/に感謝です。


よく観察し何度も回を重ね同じ主題を描く。それだけ。


私の場合、水墨の歴史思想で教えて頂いた「破墨」という発想に興味をもち、

一回目は主線を追う絵画手法を止め、広く滲んだ墨の上に輪郭を描く破墨を試みました。
しかし珈琲と違い、紙、墨、筆と物質的なものの身体への馴染みが無いため
濃淡から水の乾きの速度予測に至るまでまったく上手くいきません。
珈琲の粉の気持ちほど、フィルターの気持ちほどはまだ
水墨道具と心身が通じ合えていないのでしょう。
滲ませた薄墨の上に濃い墨線を描こうとすると
当然ながら滲み線になりません。とくに目がうまく描けず目への拘りが生じました。

二回目は破墨を諦め、先に主線から描き、輪郭、即ち形から入りました。
目もなんとなく描けハタハタらしくなったものの、ちっとも面白くありません。
おそらく絵画的に「上手く描こう」としたからでしょう。
しかし物の形を再確認することができました。

三回目は角度を変え魚の背を描きました。丁度ま向かいで描いていた方の見本のハタハタの背が、
まるで墨一線の濃淡だけで太い頭から細い尾まで引かれているように見えたのです。
一本の線の中に生じる濃淡だけで背を描きました。
結果なんだかわからない画になったものの、これだ!と思えました。
線に拘り過ぎるでもなく、目など描かずとも魚と思えば魚。全体で捉えて描けばいいのだと
思いました。

そして四回目が上の画像。

クジラになりました。

でも、これでいい!と思えました。
このハタハタはクジラだったのだと。
小さなプランクトンにとってはハタハタはクジラに見えるでしょう。
海に泳ぐクジラもハタハタも大きさは違えど、泳ぐものとして大して違わない。
それに目など描かなくても、あると思えばある。
描かないほうが生き生きするものもある。
形も滲みも分けず、全部でひとつと捉える。

だいたいハタハタなんて名前も、人間が分かりやすくするために付けたものですからね。
紙の間を泳ぐ「泳ぐもの」が描けました。

・・・でもいつかはハタハタが描けるようになりたい。とも思う・・・。

しかし上手くいき過ぎないところが、面白みでもある。


不思議と、珈琲を始めたころの初心にかえった感覚でした。

よく見る。

何度も繰り返す。

よく考える。

感覚を研ぎすます。

全てが馴染み自在に動くように。

凝り固まらない。

出来たものに自然と自分がのっていると面白い。

まったく出来ないわけではないけど、物凄く上手くはいかない。

でももっと先に行きたい欲もある。


水墨画も珈琲も、共通する何かがあるようです。













当店は、展示毎にメニューを変えている。


漂雲詩片では、画像の新ドリッパーを用いている。


造形の美しい金属部分は、
知人のハニービーンズさんhttp://www.honeybeans-sugamo.com/考案で、
「試してほしい。」と託されたものだ。
コーノのペーパー用に町工場に頼み込み、開発したものだそうだ。

託されたのが丁度、水墨画展の時期と重なり、
「さて、今回の展示はどうやるか?」と頭を捻っていたところ
このドリッパーが傍らにあった。

「これだ!」とピンときた。

ドリッパーとポットは筆、珈琲は墨、器は画面に見立てられなくもない。
それなら、筆を作るにこの金物はうってつけだ。

はじめてこのドリッパーを見た瞬間から、私の脳裏にはネルが浮かんでいた。
ペーパー用ながら、それが良い体裁の型をしていると思えた。
しかしそれにしては、持ち手となる柄が短い。

筆なら持ち手は長いほうがいい。

それに毛先をネルとするなら、起毛している点、
珈琲エキスを自在に含むという点で筆先と共通している。

水墨画は一本の墨の濃淡で、世界を顕し、色彩をも表現する。

珈琲も一つのブレンドで、漆黒から淡白までを、
「苦み」という共通項に潜む「何か」を
それぞれの段階で表現する合致を、水墨に見い出すことはできないだろうか?


ネルはペーパーを型紙にし、相方に縫ってもらった。
柄を探し、金物店や古道具屋を巡り、流木も試したが
どうもしっくりこない。

家にあった細枝は削るとすぐにポキリと折れた。

今回の展示のDMには桜の水墨画が描かれている。

当店よりほど近い橋の脇にも桜の木が生えている。
去年、その枝が橋にかかり邪魔だからと数本が切り落とされていた。
それを思い出した。

橋の下まで行くと、思ったとおり手頃な枝が、皮をすっかり風化させ落ちていた。
切られた断面が乾燥で自然と割けて、「オレを使え。」と言っているようだった。

雄々しい鹿の角のような枝を持ち帰り、洗い乾かし、湾曲した根元を切り落とし
割けた断面にドリッパーを差し込んだ。
面白いように金属柄は吸い込まれ、留め具があるかの如く、カチリと止まった。
そこをビスで固定し切り落とした先端側には麻ひもで掛けひもを作った。


水墨の桜を見ながら、桜の枝で珈琲を点てる。


止まっていた桜の時が今、漂雲詩片で流れはじめた。そんな気がした。


「そうか・・・!」と思った。

器は画面じゃなかった。

器は硯だった。

ポットは筆ではなく、濃淡を操る水滴。

その桜の記憶を飲んだお客様の心にこそ、絵は描かれる。

画面は常に、人の心。

ふふふ。

だから皆、笑顔の頬が桜色に染まっていくんだ。

いまだ芽吹かぬ外の桜。

漂雲詩片を内に抱きし、ねじまき雲の液体は、



桜が満開だ。




「漂雲詩片」

明日まで。







 






「漂雲詩片」



3月7日(金)~18日(火)


通常時間営業
15日のみ17:30から営業


ワークショップ「知っているようで知らない水墨画」
3月15日(土) 14:00~17:00

参加費:¥2500 持ち物:不要

題材:魚(ハタハタの干物)


お申し込み:ねじまき雲までお電話ください。
tel 0428-85-9228
定員なり次第受付終了



奥多摩で水墨画・日本画業に打ち込まれていらっしゃる
海野次郎氏が、ねじまき雲を舞台に、画「詩片」を展開。

その詩片を、ねじまき雲店主が空間に散りばめ、
雲の間(あわい)を埋め漂う詩の断片を
配します。


ワークショップでは、海野氏が本格的水墨画の基礎を
同じ題材をもとに回数を経ながらレクチャーくださいます。

なかなかない機会ですので、物を見、筆を繰ることを通し、
ご一緒に己の奥底を探ってみましょう。

同時間帯は店主も一緒に水墨画ワークショップに参加するため
15日の開店は17:30からとなります。
ご注意ください。

ワークショップ当日の道具一式は先生のほうで
ご準備くださいますので手ぶらでどうぞ。

ご参加希望の方はねじまき雲までお電話ください。
予約定員なり次第締め切らせていただきます。



*展示期間中は漂雲詩片特別メニューにてのご飲食となります。











当店御利用規約遵守のお願い


ご理解いただけない場合は、わざわざ面倒くさく煩い当店のご利用をなさらず
ご自身のスタイルにマッチする居心地のよい他店をご利用ください。
*イベント中はこの限りではございませんのでご了承ください。


● ー ねじまき憲章十カ条 -


1 当店は1ドリンクオーダー制です。
  1時間半内で追加ドリンクオーダーをいただいております。
  混雑時、長居の方にはお席をお譲りいただくことがあります。ご協力御願いいたします。


2 大変狭いお店です。ゆったりした椅子ですが極力椅子をひいて
  通路の確保をお願いいたします。


3 自習、仕事書類作成目的のご利用、パソコン、タブレットご使用は
  1時間までとさせていただき、
  延長使用ご希望の場合は30分毎に1オーダーいただいております。
  (文庫本などの読書に関しましては該当いたしませんのでご安心ください。)


4 店内禁煙にて御願いいたします。


5 写真撮影は他のお客様のご迷惑にならない範囲で御願いいたします。
  店主、スタッフの撮影はご遠慮ください。
  (展示期間など一部において撮影を制限させていただく場合もございます。)


6 店内で映画などの動画再生、プレイヤーの持ち込み視聴は
  基本お断りさせていただいております。


7 ペットのお持込はお断りさせていただいております。


8 お土産や差し入れ以外のお持込は基本的にお断りしております。
  乳幼児のいらっしゃる場合はこの限りではございませんのでご相談ください。


9 机や人を傷つけたり色をつけたりする恐れのある塗料、道具
  空間に飛散するスプレーの許可なきご使用はご遠慮いただいております。


10 狭く席の配置の関係上のお願い


混雑時、三名さまからの御来店は、お断りする事がございます。
お一人かお二人でのご利用が最適です。

大声での大騒ぎはご遠慮ください。もし響くほど大きいお声の場合、
ご注意させていただくか退店をお願いさせていただくことがございます。

狭いためベビーカーは基本的にはお断りさせていただいております。
お子さんが寝ている、あるいは空いている場合は特例として一台ほどは
はいれますが、たたんで外置きしていただくか、
お子さんをお預けになってのご利用が望ましいです。

大声と同様、騒ぐお子さんや泣くお子さんは
他のお客様のお時間に干渉してしまう狭さゆえ
外に連れ出していただくことになります。
ゆえに、騒がず、場をわきまえた行動のできる教育の行き届いたお子さまの
当店御利用は、むしろ歓迎いたします。



以上10項をもって、当店御利用規約といたします。



*お問い合わせのお電話などは、営業時間内にお願いいたします。
営業時間外は基本的に出ません。
出かけておりましたり、トイレだったり、食事だったり、お風呂だったりで
プライベートな個人生活時間帯となっておりますのでご了承ください。
なお、営業時間内でありましても、抽出中やサービス提供中は出ることが出来ません。

再度おかけ直しいただくお手数をお許しください。
















【 緊急告知 】



    ゆらり   


揺らぐ。


上泉氏は飄々として居、尚、ドシリと芯が座り、


それでいて捉え処無し。


上泉氏は常、一陣の疾風の如く現れ乱し、


「愉快」 と笑い、


旋風の如く去る。


自然の理の中にありながらも、

上泉然とし自由なる枠で遊び、動じず。



息づく。 産み出す。 食べる。 行く。 棲む。  

全て「此方かしらん?」と嗅覚で生き、我なりとしている。


故、凄まじき凌ぎを削るるその焼き物の重み、


ドシリと掌に馴染み実に 愉快也。


上泉氏の描く世界は、自然とたなびく麦藁のようで、

十草のようにスッと芯を立てている。


総じて、揺らいでいる。



故に   心地良し。




◉ 本日3月1日、明日2日の二日間のみ 



上泉秀人氏の持ち込んだ器を私が厳選し、

数点、ねじまき雲にて販売することとなった。

上泉氏とは、ねじまき雲の器を作製いただいている御方である。


昨日、突然に現れた上泉氏は、ガサゴソと器をテーブルに並べ始め

その場でゲリラ行商となった。

氏はいつもこうなのである。


予測不能の変幻自在。


上泉氏が来ると、場の空気が一度上がる。


良くも悪くも、何かが起きる(笑)。



上泉氏は青梅のねじまき雲の近くの、更に山奥

時代劇に出て来る長屋のような工房に居を構え、作陶している。

陶芸家と呼ばれるのを嫌い、飾るで無し、使って貰える器を作り続け、

あくまで器屋、焼き物屋と己を言う。

大八車で各地を引き売りするのが理想と言う。


上泉氏の長屋が、此度の大雪で一部が倒壊したと知人から知らされた。

これは一大事と連絡ととると、


「まぁ、古いですから。僕の素人仕事の屋根ですから、仕方ないよね。

大丈夫大丈夫。孤立してるわけじゃないからね。

どうせ僕は冬はいつも冬眠してますからね。ハハハ。」

と笑っている。

泰然自若。

まぁ、自然のすることだ。そうなったらそうなったで、仕方ない。

いやぁ〜参った参った。と口では言ったとしても全然参ってない。

それが上泉氏である。



上泉氏は、あまり器に把手を付けない。

「把手を付けるとさ、ほら。使い方が決まっちゃうじゃない?

だから僕はあまり把手を付けないんですよ。何にでも使って貰えるのが

楽しいからね、ハハハ。」

と笑っている。


そんな上泉氏の器が好きで、私は色んな液体をそれへ満たしている。

しかし、どうにも我が腕、力みたち未熟。

いまだ容れ物に追いつかぬようでいて、

しっくりもくる。不思議である。


おそらく私も楽しんでいるからなのだろう。



   のらり  くらり



揺らぎを。



二日限り、上泉秀人展 「上泉流・無刀麦藁十草揺らぎ斬り」












企画展



「漂雲詩片」



たゆたう 雲の 間に 間に 詩 。



雲 詩う 海ノ野原 ト 空ノ色 。



とうとう れんめん 水 墨々  。




海野次郎 + ねじまき雲  「漂雲詩片」


日本画と水墨画と珈琲と


2014年 3月7日(金)〜18日(火)



詳細は後日。




展示準備として


* 3月3日(月)4日(火)と臨時休業いたします。











キノコランプ展「バーバ・ヤガーの森」
大盛況のうち終了いたしました。


ランプも最終日を待たずして全て完売。


沢山の菌類好きの方にお越しいただけまして
有り難うございました。


展示中は、ラテもこのとおり、キノコでした。
キノコパンやキノコクッキー作りにも楽しんで取り組んでくださった
立川シンボパンさん、有り難うございました。

これでようやく国分寺ねじまき雲(陽)も
ただの珈琲屋ではない、ねじまき雲らしくなってきました。


今回は明るくオープンな前回の展示と180度変わり、
窓もコンパネで打って潰し、光を暗幕で極力遮断。
木を持ち込んでいただいて長さを調節しながら
怪しげな夜の森を店内に再現し、最高のキノコランプ展になったと思います。

 
外からはシャッターも閉まっているので、まるで差し押さえられた店。
やっているかどうかさえ分からず、一層場所も分かりにくくなってしまい
迷子を沢山出してしまいました。
珈琲を楽しみにお越し下さった方には、怪しすぎて入れなかった方も
いらっしゃる始末。
申し訳ありませんでした。


しかしながら、珈琲店としては大失格の店構えながら、大変楽しい。
この不可解などうしようもなさがねじまき雲。
単純にくくれないものほど、胸が騒ぐ。
変態珈琲屋でごめんなさい。


そして、どうなるかどうか分からない楽しいドキドキ感を
プレゼントしてくださった、

ザ・ネジマキスト

グレイト☆マッシュルーミング高野幸雄氏に

最高の感謝を!




















キノコランプ展「バーバ・ヤガーの森」

あと残すところ本日を入れて二日です。

本日まで画像のように店内を暗くし、

最大限にランプとしての魅力をお届けして参りましたが、

じつは、このキノコランプ。

光っているところだけ以外にも楽しめる顔があります。








この画像は、上のランプと同じものです。

ご覧の通り、明るい場所で見ると、またひと味違う表情になります。

色も光源での発色が消える分、色味が変わり落ち着いた雰囲気できのこ然とします。

傘の作り込みのディティールがよくわかり

キノコマニアならずとも

その美しさと愛らしさ、流木とのバランスの妙に心奪われます。








さて、こちら。

一見おもちゃのような色と造形ですが、

実際にこのモデルとなった実物のキノコを見た事がある私など、

思わずうなってしまう出来映えの、

たまご茸の幼菌です。

升型タイプのキノコランプは

土台が自然を忠実に模したジオラマ仕立てになっており

キノコの生える環境までもを捉えた作りになっております。

そしてなんと、この升型タイプのキノコランプの土には

当店、ねじまき雲の珈琲粉が使われております。

使用して捨てる珈琲粉の再利用として提案し

採用していただきました。


残念ながら枡形のものは、今回すべて売れてしまいましたが

是非この機会にキノコランプ写真だけでも

撮影にお越しくださればと思います。



高野 幸雄http://www.geocities.jp/youkeepon/個展 「バーバ・ヤガーの森」

〜2月25日(火)まで

14:00〜22:00

飲食LO21:30























高野 幸雄 個展 「バーバ・ヤガーの森」


昨日から始まりました「バーバ・ヤガーの森」展、


ご好評につき、
キノコランプは予想以上の早さでsoldが続出しております。
ここにきて改めてキノコの破壊力に驚くばかりです。

キノコランプがどうしても欲しい方はsold-outにならぬ内に、
キノコ狩りにいらしていただければと思います。


さて、展示会の名前「バーバ・ヤガーの森」


バーバ・ヤガーとは、ロシア地方に伝わるスラヴ民話に登場する妖婆。

きのこの生えるようなジメジメとした森に住み人間を食らう魔女で、痩せこけ足は骨だけ。
細長い臼に乗り地面スレスレを滑空し、
馬術のように杵で臼を叩き操り、森に付いた臼跡をほうきで消して
移動します。

バーバ・ヤガーはクルクル回る巨大な雌鶏脚の上に建つ家に住み、
食らった人間の頭蓋骨を光らせ庭に沢山立てています。

大変凶悪ですが、清い魂をもった者を救ったり、
礼儀正しい主人公には助言を与えたりします。

節度ある行動と、礼節を忘れぬ清い心をもったものには神として現れる
神話の教訓の流れを汲んでいるようです。



展示期間中は、画像のようなバーバ・ヤガーの住まう森を再現しており
そこかしこに怪しく光るキノコが生えております。

ですので、店内は他の明かりを極力遮断し、
大変暗く、シャッターも日中は閉まったままになっておりますが、

勇気と節度をもった清い心の皆さんならば、
その扉を押し開け森に足を踏み入れたとしても、
バーバ・ヤガーに取って食われることはないでしょう。




*店内が暗いためメニューなどが読みづらくなっておりますが、
明るめのところでお読みください。
なお、PC,タブレット端末など強い光の出るもののご使用はご遠慮ください。

*展示期間中は飲食は通常とは違う特別メニューです。

*大変混雑する時間帯がございます。飲食が難しい場合、展示だけでもご覧下さい。

*お買い上げ頂いた商品は展示終了まで取り置きとなります。
後ほど引き取り、もしくはお届けとなりますのでご了承ください。







キノコランプ展「バーバ・ヤガーの森」


ついに明日からです。


これから作者、グレートマッシュルーミング高野氏による搬入。

私もただ今、ねじまき雲を魔女の森に仕立て上げる準備中です。



さて、魔女の森にエッセンスを添えてくれる

昨日ご紹介しましたシンボパンさん。

実はパンだけではなく、特別オリジナルキノコクッキーも

作成を依頼してあります。

画像は、試作してくださったキノコクッキー。


楽しくなってしまう出来映えです。

これでもキノコマニアは踊り出したくなる申し分なさですが、

本番は更にポップに楽しくなる予定です。


昨日お電話で本番作成中に打ち合わせすると、

沢山作っているうちに、幻覚症状が起こってクラクラしだしたとか。

「キノコが私に見えてきたんです。」

とリアルな中毒症状をお話しくださって

笑っておりました。

沢山作り過ぎたからか、笑い茸が混ざっているのかは定かではありません(笑)。

ひとつひとつ違う手間のかかった、お味も美味しい

キノコクッキー。

沢山作っていただいてはおりますが、


無くなり次第終了。追加発注をかけます。


キノコ狩りは、お早めに〜。














一昨日の記事でご紹介したキノコランプ展「バーバ・ヤガーの森」


飲食メニューも期間限定となります。


画像のきのこは、ニセショウロやホコリタケ属の仲間や、マツオウジです。


・・・いえ、嘘つきました。パンです。


よく見ると、パンもなんとなくきのこに見えてくるから不思議です。


という訳で、この画像は、キノコランプ展期間中

特別にオリジナルキノコパンを作ってくださることになった

立川にあるシンボパンさんhttp://www.shinbopan.com/

作成の、試作品の数々です。

試食すると、非常に美味しいキノコパン。


マツオウジはワインにぴったりのキノコ感。

ニセショウロはビールを飲みたくなるキノコっぷりです。


シンボパンさんとは、以前ロバハウスでの出店でご一緒し

以来、時々ねじまき雲でもお世話になっている

おかっぱ店主のファンキーパン屋さんです。

おかっぱも、なんとなくきのこに見えてくるから不思議です。


当日は、更にブラッシュアップされたキノコパンが

限定数量並びます。


きのこしみに〜。あ、間違えた。お楽しみに〜。







本日青梅に焙煎に参りますと、
平和な日常を取り戻しつつある国分寺とは雲泥の差の大混乱で、
雪害の深刻さを思い知らされます。


いまだお店の前の道路は交通規制が敷かれ、
どうにもならないレベルの大渋滞を引き起こしておりました。

青梅奥多摩間の電車も以前不通のまま
青梅駅前のバスも運休でした。


奥多摩方面在住のお客様の安否も気になるところです。
昨日はいった奥多摩の方の情報によると、雪崩で国道が寸断され
自宅から国道にすら出られない状態だそうです。

どうか火事にならぬようエアコン室外機周りの雪だけでも除けて
暖をおとりになって、寒さを凌いでいただければと思います。

国分寺と青梅でさえ、この差。


「こういうのは大した事は無い。一日で終わる話ですから



と大雪被害に対し発言なさった公人もいらっしゃるそうで
同じ東京と言えど、経済最優先都心部と比べますと、
さぞかし意識の寸断という温度差もありそうな気もいたします。

少数地域を切り離して考えてはほしくないものですね。

・・・あ、私的な感情で長くなってしまいました。
歳をとると意見がましくなっていけませんね。失礼いたしました。


本題ですが、明日19日(水)は

雪の影響により


夜の部の営業を

19:00〜22:00 LO21:00とし


雪の状況を見て、早仕舞いなどが予測されます。

なお、お車のご利用は、交通規制解除がされておりません場合
渋滞による緊急車両通行の妨げになる恐れや
凍結によるスリップなど危険が伴いますので極力お避けください。



では、なにとぞ身の回りにご注意してお過ごしいただけますよう

お願いいたします。










2月21日(金)〜25日(火)

展示中通常時間営業


高野幸雄 個展 「バーバ・ヤガーの森」


開催。





ねじまき雲といえば、きのこ。


きのこといえば、ねじまき雲。



この珈琲店とは思えぬ印象を

2008年、第一回キノコ展、ネジマキノコ展により

発信するに至った、

ねじまき雲きのこブームの火付け役こそ、ねじまき雲の常連客であり

キノコランプ作家、

グレイト☆マッシュルーミングhttp://www.geocities.jp/youkeepon/こと

高野幸雄氏その人である。



その後、氏は国内外問わず高い評価を得、


青山スパイラルSICF11th、オーディエンス賞受賞。

NYアートフェア選考展において三位入賞。

ファウンテンアートフェア2014出展決定。


など目覚ましい活躍をみせている。



この度、新生ねじまき雲、ねじまき雲(陽)でもついに

キノコファンの皆さんに待ちに待ち望まれる

高野氏の洗礼を受けることとなった。


いよいよもって、ねじまき雲らしくなってしまうのである(笑)。


楽しみだ。



年末年始にかけ

青梅からリアカー引き売りシフォンケーキ販売というゲリラパフォーマンスを皮切りに

青梅の常連客による秘密結社的ヒグラシドリ展を敢行。

そこに続く、

わけのわからない西多摩アート胞子をまき散らしつつ

国分寺のオシャレアートシーンを震撼とさせて

逆行サブカル化してしまおうという

生きるを楽しむ、ねじまき連続侵攻企画


キノコランプ展

「バーバ・ヤガーの森」


開催!!!



詳細は近日発表。







大雪より一夜明け、

国分寺もすっかり雪に埋もれております。

バス電車各線も運休、遅れが相次いでいるようです。


本日は、雪の影響も考え、


先週と同じく



16:00オープンに変更いたします。



皆様なにとぞ、安全を心がけ


滑らない装備でのお出かけをお願いいたします。



北国出身なので、ここで雪道の歩き方などをお教えいたします。



● ビブラムソールなどの登山靴は溝が深いので安全と思い込むと
かえって滑りやすい素材ですのでお避けください。


● 粘度の高い長靴や雪道用の靴をご着用ください。

● 踵から歩く普段の歩き方は転倒の危険が高まります。

すり足で歩くのも、柔らかい雪が氷の層の上にのっている場合はかえって滑りますので
スキーやスケートで滑る感覚が身に付いてない方は危険が伴う場合がございます。
極力体重を前に掛け、ややつま先に力を入れ、靴底全体で雪を踏みしめるイメージで
歩きますと、そこそこ素早い動きで歩くことができます。

● 寒くても手はポケットに入れず、手袋などをして外に出しバランスをとれるようにして
歩きましょう。

● 雪かきに関しても、軒先の通路部分を必要最低限かくようにしましょう。

慣れないと今回のような水分を多く含む雪の場合腰を痛めてしまいます。
親切心で中途半端に広範囲に雪かきをしてしまううと
夜に水分が固まり、氷が張りアイスバーンになってしまい、かえって危険な範囲を
増してしまう原因にもなります。
明日日中は晴れの予報ですので、今日無理せず、
雪の溶けやすく固まりにくい明日、広範囲の雪かきはするように
しましょう。

● 誰かが靴下をはくみたいに「手袋をはく」と言っても笑わず聞き流してあげましょう。
それは北の方言で、なかなか抜けない方言です。

手袋をはく。→手袋をはめる。手袋をする。
しばれる。→めっちゃ寒くて感覚が無くなるみたいだ。
手がかじかむ。→寒くて手がうまく動かなくなる。
雪道を歩くと足がこわくなる。→雪道は歩くのが疲れる。
なんまらだな!→「超」にあたる方言「なまら」一語の変化形で、
雪がすごくてひどい状況だな。と言う意味を表している。

などなどを話している人がいたら、その人は雪のエキスパートの可能性があります。
雪の時には頼りにしていいかもしれません。

● 雪がたんまり積もっているところに、みかんを数時間入れておきましょう。
果肉がシャーベット状になり、美味しい冬の味覚、冷凍みかんになります。

● 出来るだけ猫と過ごしましょう。猫は体温が高いので猫たんぽになります。
猫がいない場合は、湯たんぽでしもやけになるのを予防しましょう。




昨日お知らせ致しましたとおり、

雪の状況と、帰宅困難者を出さぬようを考え、

本日14日の営業は


14:00〜17:00 LO16:00


に変更させていただきます。


大変短い営業時間となりますが、


ご近隣にお住まいの方のみご来店ください。


お車も路面が不安定です。

遠方からのお越しも、交通機関の乱れが生じておりますので

お避けくださいますようお願いいたします。


では、皆様オケガのないよう、ご自宅にて珈琲時間をお楽しみください。






最近雪のことでしかブログを更新していない気がいたしますが、

また今週末も明日から大雪の恐れありとのことで、

様子を見つつ明日14日(金)は休業もしくは早仕舞いの可能性が

ございます。

予想どおりの大雪でありましたら、今回は早い段階で休業する構えです。

15日も積もりや電車のダイヤ、路面状況によっては

営業時間の変更や休業を考えております。



なにとぞご無理なきようお願いいたします。






今朝、青梅に焙煎に参りますと、

お店の前の道路が、凍結のため一部通行どめになっておりました。


さきほどは国分寺でも雪がちらついておりましたが、

明日も場合によっては一時雪または雨が降るかもしれないということで、

原付での遠乗りは危険と判断し

明日2月12日(水)は

青梅、夜の部の営業を繰り上げ


19:00〜22:00 LO21:00といたします。


お間違いなきよう

よろしくお願いいたします。





昨日に引き続き時間を短縮し営業とさせていただきます。

確認してわかったのですが、

ブログ障害で、昨日アップした記事が、アップされているのにも関わらず
正常にサイトに反映されていなかったことが判明いたしました。

非常にご迷惑おかけいたしました。
大変申し訳ございません。


本日も大雪の影響で電車各線に遅れや運休が出ております。


当店は開店時間をずらし


16:00オープンと致します。



夜は更なる路面凍結などが予想されます。


雪もまだ多く、ご無理は怪我や事故などに繋がる可能性がございますので
充分ご注意ください。










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