COFFEE & GALLERY SALON " you "
COFFEE ROASTER " in "
自家焙煎珈琲店 国分寺(陽)&青梅(陰)
Since 2006
6月のある日曜日
阿里山CAFEへ。
知らずにココの商品を買っていたり
お客さん達にも、「絶対行ったほうがいいですよ~」っと
オススメされたりしてたけど
けっこう遠くて行けなかった
「アリサンカフェ」へ常連さんに連れてってもらいました。
埼玉の巾着田って田舎にあるんですけどネ。
かわいいペンションみたいなお店には
オーガニックの野菜や輸入缶詰なんかが
売られてたり
もちろんカフェすることもできるんですけど
この日はイベントで
出店が出てて試食会みたいな感じでした。
ベジタリアンのお店だから
みんな菜食モノばかりでしたけど
意外と肉無しカレーや、
大豆の肉もどきをはさんだ
オニギリなんかが美味しいので
ビツクリ。
川沿いのお庭には手作りの木のブランコベンチなんかが
あったりして
いい風が抜けるんです。
抜群の環境
ウラヤマシイー!!
ゆる~くライブなんかもしてました。
なにより驚いたのは
湧いて出たような人の多さ。
いくらイベントといってもこの不便な田舎。
なのに同じような系統の人ばかりが
ウジャウジャいるんです。
まぁ、私もその中の一人ではありますが(笑)。
しかも日本人でもそうは行かないような田舎に
なんという白人の多さ!!
ベジの世界的総本山なのでしょうか?
ココがどこなのか一瞬わからなくなります。
この集客力は、またまた羨ましいですねぇ~。
なんて田舎モンみたいにキョロキョロしてたら
ウチに来てくれたお客さんにも遭遇しました(笑)。
同じ感性を持った人は行く所もかぶるものです。
あんまりオニギリが美味しかったので
少し野菜料理にも
興味が湧き
ベジの料理本を買いました。
そっと挟んであったパンフレットを
お家で見たら
サイババが載ってました。
サスガに爆笑しました。
(崇めてる方ゴメンナサイ)
久しぶりにボンバーヘッドを見ました。
サイババってベジタリアンの神なんですかね?
世界平和と環境系には宗教がつきものですが
とりあえず無宗教の私は
身体に悪そうな
コレステロールを
よく採りますし、
スーパーのレジ袋も時々もらいます。
基本ペーパードリップコーヒーなので
紙捨てます。
だから
ときどき
美味しく、楽しく、健康で
ちょっぴり贅沢(高い安いでは無く)なものが
味わえれば
それで幸せ。
それが幸せ。
何事も
無理のない
自分らしい
エコライフを。
写真はペーパードリップ中の
新ブレンド、「アズーロ」。
ジャカランダ、インタグを
軸にしたブレンドです。
36gで100cc。
ペーパードリップ。
決してエコぢゃ無い
有機栽培豆ブレンドコーヒー(笑)
PR
リトルコトルコ
リトル?トルコ?
リト ルコ
リトルコ。
じゅもんのよーな、そのおみせ
じゅーじょーってゆー
じゅーたくと、しょーてんの
はざまに
はさまってんだよ~♪
5がつのある晴れた日
最近イカシテル店がブイブイ乱立中の
ヒガシトーキョーにある
こぢんまりとステキなギャラリーへ
行ってきました。
ある日、突然カワイイ声のオーナーさんから
オデンワいただいたから、
私も突然行ってみました。
別に声がカワイカッタからぢゃないですヨッ。
シタマチのせまいショーテンガイを
懐かしさを嗅ぎわけながら
ずぃと進めば
確実に異質な感じで、でも主張せず
そこにある。
って感じのフシギなお店「リトルコ」さんに辿りつきます。
ベニア打ちっぱなしって新しい考えネッ。
ギャラリーなのに白壁じゃないあたりが
とっても個性的。
作家でもあるオーナーさんの個性的な髪型と
個性的なメガネとがベストマッチング。
BGMもクラムボンだったりなんかして
好感がもてます。
おいしいアイスコーヒーをいただき
ベビーカー押す、きんじょのおくさまや
はしりまわる、がきんちょや
腰のまがった、ちっちゃかわいいシワシワばーちゃんを
開け放たれたドア越しの風景に
しばしオハナシ。
下町のコテコテの商店街とかってまったくミスマッチな
場所を選んで
共存しながらオモシロイことを開拓していこうと
ゆー、とっても共感できる考えをお持ちのオーナーさん。
いいセンスです。
でも、ココは絶対すごくハヤります!根拠はまったく無いけど。
そんな気がします。
ふたりで、似た者同士「ガンバローネ!!」
みたいな話しで一体感。
ゆうきとげんきとのんきをもらった私は
きぼうをムネに
夕陽をうけてキラキラ光る商店の
赤や青の屋根を見上げて
テクテク歩いて帰ったのでした。
あっ!!お店の名前の由来、聞くの忘れたなぁ、ま、いっか♪
とムネの奥、ヒトリゴトをかましながら。
ナカマが増えた、そんな気分。
リトルコ。
近頃、ヒガシ東京が熱い。
ウチはゆるい田舎で
ユルイ珈琲屋をしているのです。
自称「ユルイズム」。
でも、もっとユルユルの珈琲屋に、最近癒されにいくのが
お気に入り。
巣鴨のすぐそば、千石の駅を降りて徒歩3秒のビルの一階
そこが私の癒されどころ
「八百コーヒー店」さん
ドアを開けて
店内にイッポ踏み込めばユルイ時間が流れ出します。
若いオーナーさんお二人もゆるい笑顔で、心の壁がない感じです。
強制的ではない雰囲気で
集うお客さんも思い思いの時間を過ごしています。
通り沿いの全面ガラスからは
心地よい陽射しが暖かく店内を包み込みます。
他のどこにもない個性的なユルさを醸し出した
手作り感いっぱいのインテリア。
席数は多くはないけど、
お客さんが「どの席に座ろうかな?」と楽しくなるような
イスたち。
そして、珈琲店だけあって
珈琲もおいしいのです。
「中川ワニ珈琲」さんはじめ個性的な焙煎屋さんの
コーヒーをその時々でチョイスしているあたりも
サスガです。
サイフォンだてですが
抽出が巧く、サイフォンにありがちなエグミを拾わず
くぐもった風のないクリアな味わいも
サスガです。
何より、割れた通り沿いのガラスを
カラフルマスキングテープでバッテンに
補修してあるところが
サスガです。
この下町に、この異空間。
ゆるいけど、決してだらしなくは無い。
一本スジを通して、考え抜かれた上での遊び感
必要以上にお客に干渉しない「ご勝手にどーぞ」スタイル
このユルサこそが心地よい
ユルイズム。
顔バレしていないので最高にボケッと過ごせる私自身も
ユルイズム。
しかし、いいなぁ~、東東京は最近大注目エリアだから
面白いお店が集い始めている。
八百コーヒーさんも大ブレイク必至だし。
下町が好きで物件を探したこともあったけど結局田舎を選んだウチ。
西東京に幸あれ!!・・・ってここは西多摩か。
写真は全然関係ないウチのカウンターです。
八百さんではありませんヨッ♪
5月2・3日、青梅大祭。
そりゃあもう、4月から5月にかけて
ありえない位お休みしてお祭りの準備やら
参加やらさせていただきました。
なんてったってこの町は一年がこの祭りのため
に動いている町なのです。
商売としてはまったくの激的マイナスでしたが(苦笑)
この町が好きで、この町で商売させていただき、この町で生きる、
と決めたからには、苦手でも地域の一大行事に参加して地元住民と交流を深め
文化を知る、とゆー方が私自身にとってプラスだろうと判断したからなのです。
お客様から後日「行ったけどお休みだった」と随分苦情をいただき
誠にスミマセンでしたっ!!!
でも、人生の中でこんな経験、したくても出来ることじゃないですから
参加しなきゃ損でしょっ?
私の属する上町は、ヤマトタケルのミコトが人形として祀られています。
昔は小屋ほどもある山車の上に乗せていたそうですが
電線などが出来たため人形場に安置されるようになったそうです。
人形は旧青梅宿5町内だけにあり、それぞれが人形場に安置されています。
上町の半纏には背中に大きく「武尊」と入っていてブソンって何だろ?
と思っていたらタケルのミコトということらしいのです。
なんかそう聞くと背中が誇らしく感じられました。
昔、木場から伝わったという「木遣り」という
材木を運ぶ時の唄が、何故か節目節目に歌われて祭りは進行します。
唄の練習にも出ましたが、いまだにサッパリ意味がわかりません。
上町の山車は3輪で、古いタイプのものらしいです。
他の森下町なんかの山車は立派な4輪で
車体の上半分だけがベアリングでクルッと回転し方向転換できるという
優れものです。「神田江戸400年」とかいうお祭りにも出張したことのある
由緒正しき山車だそうです。
とにかく上町の山車は方向転換のたびに人力で押したり引いたりするので
舵きり役の人は神経を使うし、押す人は非常に疲れます。
上町は人が少ないので、山車に乗って仮面をつけて踊ったりタイコを叩いたりする
囃子連という人たちを他の町、畑中というところから呼んでいます。
声が枯れるほどの意気込みで気合の入ったお囃子の若い衆を見ていると
なおのこと、この町の文化がお祭りで成り立っているんだなぁ~と
強く認識しました。
「あぁ、なんと自分のお店がこの町の文化にそぐわないことか」と
妙に自信をなくす私なのでした(苦笑)。
祭りのクライマックスはなんとウチのまん前。
各町の山車が集結し祭囃子でケンカが始まります。
相手の町のお囃子のリズムにつられた方が負けとなり
次の山車と入れ替わるシステムですが
今はタイムスケジュールがきっちり組まれ形式化されているようです。
山車に付きながら自分の家を見ると
観光客に無残に踏み荒らされゴミが投げ捨てられた庭と
室外機に登るカメラ野郎の姿が・・・・(泣)。
踏んだり蹴ったりとはこのことなりネ。
来年は山車じゃなく家に付いて居た方がイイナと決心するのでした。
最後に私の町は青梅坂という坂を
山車を押して上がります。
非常に重い、そして苦しく危険であります。
何か意図があるのだろうと思い
精一杯の力で山車を押します。
「まだまだっ!!」という掛け声で
動かなくなる限界まで山車を上げます。
つ・辛い!!
「よぉし!!」という声で
やっと山車を降ろし拍手と達成感の笑みを浮かべる人たち。
「これは何の意味があるのですか?ハァハァ」と
ヘトヘトで聞いてみると
「全然っ。ないよっ。」
「・・・・へっ?・・・・」
・・・・祭りはよくわかりません。
が、そういうものなんでしょうねぇ祭とは。
なんとなくあとで他の人にも聞いてみると
昔は上がってた別の坂を上がらなくなったためと
一応上町の上の方まで山車を押すという意味と
あとは、ただの限界に挑戦ということらしいのですが
定かではありません。
非常に貴重な経験と土地の文化を学んだ2日間でしたが
私がその後2日間は筋肉痛になったことは
言うまでもありません(笑)。
写真はまったく祭りとは関係ない焙煎の様子。
随分お店を開けたため、凄い量の煎り直しを
したのでした。
4月末
染色家と動物写真家の常連さんを連れて
お世話になっている東青梅のパン屋「グート」さんの
お父さんのご紹介で
青梅を流れる霞川の調査を行っている
団体のイベント
「霞川くらしの楽校-野草てんぷらの会-」へ参加させていただきました。
と言うのも、「ねじまき雲」で近々野山歩きを企画しているので
中心となってくれる常連さんとモデルケースを見させていただきに行ったのでした。
まぁ
「山があるんだから美味しい恩恵にあずからない手はない。でも何が食べれるものか
何が生えてるのかわからない・・・・」
と単に食い意地の張った貧乏人が考える程度のものが発端ではあったのですが
常連さんのおかげで、染めたり、地元の動物を観察したり、と
大きく活動の幅が広がりそうなのです。
野草てんぷらの会はなんと小学生が30人ほども参加していました。
企画者サイドも驚くほどの人数です。
地元の小学校と連携した、こういった野山散策は
子供たちにとって、とても大きな授業の場だと思います。
こんな豊かな食育ができる青梅はやはりステキです。
荒川の支流霞川をたどりながら塩船観音の付近の雑木林へ。
道々で野草を摘んで市民センターでてんぷらをしました。
採れた野草は、
雪ノ下、ぜんまい、たんぽぽ、ニラ、ヨモギなどなど。
とにかく野草はてんぷらが一番なようで
グートさんのパンに乗せて食べてもとても美味しいのです。
しかし意外と採れる種類が少なかったのは少し残念でした。
お店でやる時は、もっとリサーチが必要かもしれませんねぇ。
とにかく子供たちは山の幸に大満足のご様子で
素直な笑顔はキラキラしていました。
雪ノ下が人気だったようですねぇ。
日々、青さを増し、深緑に向かう永山丘陵を望む毎朝。
その、空気と、水と、木と、太陽が
サンサンと輝きつづけますように。
写真は青梅の沢によく生えてるクレソン。
炒めて食べるとなかなかです。
アースデー日記その弐
おもしろい出逢いがありました。
ウォーク9のブースの設営の時
やたらと私の着ているオールドパタゴニアに
食いついてくる方がいたので
なんだろっ?と思ったら昔パタゴニアに勤めていた人で
しかも青梅の近くに住んでて
もうすぐ今の会社が河辺に移転する人だったのです。
世間って狭い・・・・まさか原宿でこんなローカルな方に
お会いできるとは。
しかもしばらくして来た同僚さんは
「ねじまき雲」のことを知っていたのです!
なんとも嬉しいですなぁ~。
その会社もどうやらエコな燃料や森や環境について取り組んでいる
会社のようなのです。
出逢いとはどんどん世界を広げてくれるものですねぇ。
こんなふーに、いろんな人と出会えました。
ウォーク9の主催者、正木高志さん。
なんだか、ふらぁ~っと、漂うような人だけど
しっかりオーラが出てるんですよね。
求心力のある人って違いますね~。
ケッコウご本人は思い詰めた感のない
テキトーな方なのがまたいい。
「暗い話題ばっかりだとサ、嫌んなっちゃうからネ。
楽しくいこうヨ。歌でも歌いながらサ。
でも、みんながサ、
ひとりひとりが自分にできることをやれば
世界は、必ず、変えられるんだよネ。」
みたいに自由に生きながらも
押さえるとこは押さえたお話しは
自然体で自然と交わり人と交わってきた正木さん
ならではのものでした。
だから意図しないでも
周りに人が集まってくるんでしょうね~。
同じブースにいた「9LOVE(クラブ)」の藤井さん。
アーティストであり平和を愛する彼も
やはり9条関連のイベントをしているのです。
アートの視点で
かっこよく、面白く、楽しみながら輪を広げる。
そんなことを話す彼のニヒルな笑顔は
とっても輝いていました。
そしてメンバーたちも光っていました。
彼らのステージを観て、訳もなくグッと
熱いものが込み上げてきました。
楽しんで自分達の思うことを形にして
日々を生きるとゆーことは
世間からみれば、理想を語る甘ちゃんで、
なんの保障もなく危うい存在にしか見えないかもしれませんが
それが、生きる本質で、
それだけで
素晴らしいことなんです。
是非、9LOVEの方々はこれからもそう有り続けてほしいものです。
そのほか
田中優さんの衝撃的なエネルギー消費のお話しや
海外で植林を終えて駆けつけた
「チーム55」のテンツクマンさんと
「ウィンドファーム」の中村隆市さんの
とにかくガムシャラに熱い木を植えるお話し
中村さんとは握手させていただきましたが
厚いんですよねぇ手が。
この岩のようにしっかりとした指で
大地を、森を、何十年も支えてきたんでしょうね~。
やっぱり想うことを成してきた人たちは
経験がにじみ出るんですよね、
手や、顔や、足あとに。
でもネ、ちっぽけな私にできることは
珈琲を煎ることなんです。
珈琲を淹れることなんです。
それが楽しくて
それが私の生きるとゆーことなんです。
メガマックも食べるし、珈琲煎ってガスはバンバン使うし
こんな私は、まったくもって真の環境系ではないのですが
この出逢えた人たちのよーに
自分のやってきたことが
手に現れるくらい
珈琲を
愛していきたいものです。
4月某日
二日つづけてアースデー(代々木公園)へ行ってきました。
お店を休んで、勝手にボランティア。
最近勝手にお店休むから常連さんにも見放されてんだろーなぁ~・・・・
ゴメンナサイ。
でも、
まぁ、
いっか。
我が進む上に我が道は出来る。
他人に媚びるなかれ。共に歩んでくれる人こそ
我が宝。
なんてエゴですね(汗)やっぱりお客様は神様なんですよね。
でも休まなきゃいけないときは休みますけどねっ。
アースデーは「ウォークナイン(Walk9)」のブースをお手伝いに行ってきました。
ウォーク9とは松江の出雲神社を出発し
夏至に青森の六ヶ所村に、不特定多数の人たちが
木を植えながら歩いて到着するという
壮大なプロジェクトです。
平和と六ヶ所村核再処理工場の停止を訴える9条イベントなのです。
私自身、青梅9条の会のメンバーなので
9条つながりで知り合った方のお手伝いにアースデーへ行ってきたのでした。
加藤登紀子さんがブースに来てくれたり
(亡くなった祖母にそっくりなんですよね~、なんか切なくなりました)
吉本多香美さんとお話しできたり
(なんかイメージとまったく違ってソウルフルでワイルドで
すっごく大きなパワーを感じさせてくれる方でした)
とまぁ、柄にも無くミーハーな体験も出来て面白かったかな。
しかし、山の青梅から、わざわざ排ガスまみれの都心の公園で
長蛇の列にならんでオーガニックの食べ物を買ったり
コンクリートジャングルに森や環境のお話しを
聞きに行ってるのは何やら滑稽だなぁと
感じました。
ブースにいる人は山の人たちでも
お客さんは案外お近くの方々が多いのです。
こーゆーイベントこそ奥多摩とかでやってほしいもんです。
でも、人集まりませんねキット。
意外とこういう具合に、実益や集客を考えると
自然に囲まれたところで
町や村作りや、なんらかの危機と直面して暮らしている人相手や
その周辺の地元住民を目覚めさせたり
都心の人に住んでもらったりのイベントではなく
山や平和は好きだけど
実は自然に根ざしていない都心のロハス志向の方相手の
商売イベントになってしまうところがあるのでしょうねぇ。
元来はスポンサーなんか付けず
自然発生的にボランティアな人たちが魂のこもったハートで
寄り集まって「皆でやろーゼッ!!」って行われるべきものが
「アースデー」のような気がしますが
それじゃキレイ事なだけで大きく広がりませんもんネ(苦笑)。
なかなか広げなければいけない巨大なコトを運営するということは
大変だなぁと感じました。
この「アースデー」は無くしてはならないイベントです。
・・・・でも、普段あんまり人ゴミのない所にいるので
同じ系統の人たちであっても
こんなに集まってると目がチカチカして
人疲れしてしまいました。
やっぱり、青梅、いいなぁ~と再確認いたしました。
3月末、くりたかよさんの個展がお店で開かれました。
もう、随分と時が経ったなぁ。
そして、いまだに、お客様に
「あれは、すごかったね~。いい展示だったよ。」
とおっしゃっていただけるのはとても嬉しい。
ウチのインテリアともピッタリマッチしていて
ハイレベルな電気回路を組んでいながら
アナログなモノゴトを表現しているあたりが
非常に良いのです。
正直田舎のウチなんかでやるのはもったいないくらいで。
メディアアート理解してくれる感性もった人は非常にすくない土地だから
ニューヨークとか都心のギャラリーでやれば、きっと凄い反響があっただろうにと思います。
でも、それでもウチを展示の場に選んで頂けたことが
また嬉しい。
そんなお客さんに支えられ気に入ってもらえてるから
私も頑張れるんですよね。
動作を読みとるセンサーが風鈴についていて
人の手の動きを感知して
額ぶちの装置を動かし、中の草が風でゆれる
とか
ハンカチを台の上からどけると
窓の光をセンサーが読み取り
蝶の模型がはばたく
とか
扉を開けると
冷陰極管がしこまれた薄暗い灯りが
敷き詰められたコンペイトウごしに光る
寝室向けに考えられたインテリア小物。
とか
卓上スタンドを点けると光を読み取るセンサーが働いて
離れた相手の家のスタンドの下に置かれたお家の模型が
光る、恋人たちのための
システム。
とか
展示じゃないけど
沢山の小ビンの中にコンペイトウをつめて
展示に来てくれた人たちが
ひとつづつ持ち帰る
減るアート。
だとか
コンセプトがね、どれもステキなんです。
高度なシステムを
いい意味でアホなくらいもったいなくアナログに
人の気持ちを動かすために使ってる。
でも、いろんなことを学べ、気付かせてくれる作品たちです。
人のつながりを希薄で無機質にしていく
便利ってなんなのか?
システムってゆーものは
ホントはどう使われるべきなのか?
高度な不便で、人のつながりを
楽しく、明るく、ほがらかに
クスッと笑えるものにしてみるのもいいかもしれません。
それがアートであり、
ハイレベルな電気回路の使い方であり、
鉄腕アトムのよーに、
不合理な人型である必要もないのに
未来を
人の形に夢として詰め込んだ
日本人の目指すべき
コンピュータ社会のような気がします。
この展示をしてくれた
くりたかよさんと
お手伝いをしてくださったKIVAの皆様と
ご家族の皆様
そして、くりたさんのお父さまへ
感謝と敬意の念を捧げます。
3月、ビックサイトへ。
「ホテレスショー」と「ジャパンバリスタチャンピオンシップ」を見学に行きました。
去年より見どころが少なく、焙煎機屋さんもいないし、
エスプレッソマシンもあまり出ていなく、コーヒー関連が薄い気がしました。
とりあえず、むしゃむしゃ試食を楽しむ。
「かもめ食堂」ブームでシナモンロールを出してるトコがやたらと目立つ。
シナモンロールをほおばりながら、
チンバリで淹れてもらったラテアートを飲み干す。
タダって嬉しいネッ♪
とくに目新しいものがないので
本日のメイン
ジャパンバリスタチャンピオンシップの会場へさっさと向かう。
去年より圧倒的に観客数が多い。
しかも途中退場する人も少ないので
最初から最後まで立ち見・・・・足が痺れる。
エコノミック症候群になるかと思いました。
今年も司会は超有名バリスタ
「バール・デルソーレ」の横山氏。
いい意味で、なんかエロイ。エロカッコイイオジさまです。
「ロッソ」の門脇さんは今年は出ないようです。
残念。
テーブルセッティングから各オペレーション、クリーンネスにいたるまで
審査されます。
15分の持ち時間の中で
エスプレッソ
カプチーノ
シグネチャー
の3種を4セット仕上げます。
私なんか一杯淹れるのに15分くらいかかるのに・・・・
やっぱマシンは凄いなぁ~、というかこの人たちが特別なのでしょうけどね。
しゃべりで自己アピールや、作業工程の説明をしながら
手早くマシンを操る姿は、皆バリスタの誇りと仕事への熱い想いを感じます。
シグネチャーはノンアルコールなので
各選手、趣向を凝らしたオリジナルカクテル風アレンジを披露してくれるのです。
ナッツを使ったり、冷やしたり、きっと何度も何度も考え抜いて
出してきてるんでしょうねぇ。
血と汗の結晶を口にできる審査員の方々がうらやましいです。
「ロッソ」の門脇さんが出場しないかわりに
弟さんの「Caffe Vita」の門脇さんが出てました。
コーヒーの申し子的お二人なのですが
弟さんも流石、そつなく完璧に仕事をこなしていきます。
環境とDNAが育むんでしょうねぇ~こういう人って。
大会終わってみると、
なんと優勝は「カフェラ大丸神戸」宮前みゆきさんという女の子。
準優勝も「ゾッカ」斉藤久美子さんという女の子。
なんて書くと女性に失礼ですかね(笑)?
でも、なんか職人的世界って
男性のほうが凝るから、向いてるかなっって思ってたんですけどね。
普段料理作らない男がカレー作り出すと
とことんこだわる、みたいなトコありますしネ。
ただ、今回気付いたことは
男性は自分の腕に溺れ易く、技術や目先の造形物ばかりにこだわって
肝心のサービスや、お客さんへの思いやりを忘れてしまいがちになる
ということです。
それは抽出したモノ以上に重要なことです。
今回はレベル的には皆拮抗していて甲乙つけがたかったと思います。
しかし女性たちのプレゼン力は素晴らしかったと思います。
「なぜ、自分はコーヒーを淹れるのか、誰のために?」が
よく表れていました。
「マリアージュ」結婚を題材に全てを提供した選手のなんて
オトーサン見てたら涙しちゃうよねっ。みたいに実に状況を想定し物を作るのが上手い。
自分が働くお店のスタッフへの愛情も言葉の端々に込められていたりで
あんなの聞いたら、焙煎士も泣いちゃうね。
作業もひとひとつが丁寧で、ナルシストな感じを受けません。
バリスタとは
コーヒーマシンを操れる人だけにあらず。
総合サービスを提供するプロフェッショナルなのです。
技術は練習すれば、向上するし、味が良いのはあくまで前提なのです。
我々、対お客さまの仕事をしているものが
忘れてはいけない「サービス」というものを
彼女たちに気付かされた気がしました。
これからは女性的感性が必要な時代なんだなぁ~と思う一日でした。
しかし、大会で使われているエスプレッソマシンの「ラマゾッコ」かっこいいなぁ~欲しいな~。
男子の、こういう「こだわり」がいけないんですネ(笑)
写真はウチで行われた「 くりた かよ 」さんの個展「Subtle」より
連動した浮遊システムで、自分の気持ちのアップダウンを相手に伝えるための装置
気分管。
私の好きなカフェ、うらやましいくらいすてきなカフェ
「ロバロバカフェROBAROBAcafe」http://www15.ocn.ne.jp/~robaroba/
別にコーヒー専門店ではないですが、
経堂にあるそのお店は、いつも心地よいゆるさで
満たされているのです。
そこが好きだから集う人が
いつも居て、
だらっとさせてくれる
オーナーさんがいるお店。
そして、同じ感性を持った人たちが、
そのお店が好きだから、
空間も時間も作り上げているのです。
決してオーナーさんだけの自己満足の空間に終わらない
発展し変化し、でも変わらないスタンスのあるお店。
何より、オーナーさんの「ゆるい」だけじゃないシビアな「目」が
この統一感と、ハイレベルな作品と
ゆるくても芯のある最先端アーティストを呼び寄せているのでしょう。
目のつけどころが違うんです。
普通の人は気にも留めないマスキングテープを、マニアックなまでに
追求してみたり。
あれは間違いなく、もうすぐ世の包装業界を変えるほどの
革命的なムーブメントを巻き起こすでしょう!と、思います(笑)。
気になるひとは経堂に行ってみましょう。
私は古い物が好きで、お店に飾ったり器で使ったりしてますし、
自宅喫茶タイプなのでお店が家でもあるのです。
居住とお店は基本分かれてますけどネ。
でも、居住とお店スペースが一緒くたになっていて
それでいてヒトツとして外れたインテリアがない、
寸分の狂いもスキもない生活をしている西洋骨董屋さんがいるのです。
しかも経堂に。
またこれが、モノ選びの「目」が利いてるんです。センスがねズバ抜けてるんです。
「LINO HOMEWORKS」さん。
これほどまでにストイックで、どれが売り物でどれが日常品だか分からず
生活感のまったくない生活スペースを持つ人は
日本広しといえどもこのオーナーさんしかいないでしょう。
私もそれが理想ですが
おそらく根がチキトーな私は気が狂うでしょうネ(笑)。
まったくもってステキ過ぎて脱帽なお店なのであります。
経堂には見習うべきお店がいっぱいです。
うらやましいです。
でもそんなお二人がご一緒にウチへ遊びに来てくれました。
遠いのにネ。
ロバさんは二回目だったから少し慣れたけど
リノさんには正直キンチョーいたしました(笑)。インテリア大丈夫だったかなぁ?
同業者が尋ねてくるとキンチョーするクセ、治さないといけませんねぇ。
一番面白かったのは
ロバさんがワンコ連れだったこと。
ろばわんこは、首輪に付いてる鎖がステキでした。
しかし、ホント、こんな田舎まで来てもらう価値のあるお店なのか
お店になれるのか、いやならなきゃいけませんネ。
私も
ただただ「ゆるい」だけぢゃなく
「目」を鍛えていかなければいけませんネ。
写真はウチで行われた「 くりた かよ 」さんの個展「Subtle」より
しっぽを引っ張ると、時に点滅し、時に点灯し、時に点かない
毛の生えた玉状生物。がモチーフのインテリア
「どちらからおいでですか?」
「青梅です。」
「もしかして青梅のねじまき雲さんですか?」
「えっ!!?」・・・・
(なんでわかったの????)
とは、ある珈琲屋さんを私が出る時交わされた会話。
どうやら私の珈琲を飲むたたずまいから珈琲屋だとバレたらしいのです。
それにしても「青梅」しか言ってないのに、その洞察力・・・・恐れ入りました。
お店は常連さんばかりでごったがえし
つぎからつぎへと
個性ゆたかな人たちがやって来るのです。
コーヒーを飲みに。
おばあちゃんやおじいちゃん
旅好きそうな中年男性
編みぐるみをつくってる女の子
カフェ本を読む女性
そうして、店内禁煙をキチンと守って
しずしずと寒空の下、たばこを吸いにいく人。
ソコにいるのは
一杯のコーヒーの価値の楽しみかたを知っている人たちでした。
そのコーヒーは
優しい香りと軽やかでクセのない真っ直ぐな味。
まるでオーナーさんの内面を表すように真っ直ぐな。
だから彼女はこんなにも愛されているのでしょう。
美味しいものは美味しい時間の中で
心地よい客と心地よいおもてなしで。
育まれていくのが、一杯にかける珈琲屋のカタチ。
いつもは重い屋台をひいて、
火鉢で鉄瓶を温め、丁寧に手挽きした豆を
円錐ドリッパーでほっこり膨らませている。
彼女のお店の名は「出茶屋」
先日、なんとウチにも来てくれました。
そんな「見抜く」力をもった彼女に
コーヒーを出すのは
なんだかとても緊張しました。
先日、国分寺のギャラリー「スイッチポイント」のオーナー親子さんが
来てくれました。
元気なお子さんがご一緒で
おかぁさんは何度か「静かにしなさいっ」って
たぶん叱ってたんだろうけど
じっとしてない子供を見るのは案外嫌いぢゃないです。
礼儀をしらず、モノを大事にしないとかは
困るけど
なんとなく、いろんなモノに興味を示してくれたり
そこから新しい感覚を発見したりしてくれるのが嬉しい。
今はつまらない大人大人した子供が増えてる気がするから
たまに子供らしい子供を見たくなる。
そこから子供のココロを忘れかけた私たちは
新しい発見をさせられることがある。
でもね、こういう場所は「躾け」の場だから、
叱ることをするお母さんは正しいお母さんです。
そうして、お母さんから
何が悪くて何が良いことなのか
学ぶのが子供の仕事なんでしょうね。
母は偉大だなって、最近よく思います。
ウチには面白い人が来るのです。
田舎なので圧倒的に人口は少ないけど
その分濃い人たちが集ってくれるのです。
先日、そんな中の一人、パプワニューギニアの
ダンサーでネイティブネームも授かっている方のお宅へ招かれました。
パプワニューギニアの料理を食べに。
お野菜を蒸して、薄い塩味に仕上げたムームーというもの。
中にチキンが入っていました。
現地では肉が入ると相当豪華だそうです。
葉っぱのほろ苦さがなんとも大地の美味しさを感じさせてくれます。
さつまいもを蒸したカウカウだかカイカイとかいうもの。
カウカウかカイカイのどちらかは「食べる」という意味だそうです。
現地ではコレが主食。お米のようなものだそうです。
さつまいもはソレ自体に自然の甘さがあります。
栄養もつまっていてどこでも育つ。
だからとても優れた作物。
そして、本来は樹の樹液から精製されるでんぷん質のサクサクという白い食べ物。
小麦粉とそばの実で代用したそうです。
サクサクにはココナッツミルクをかけて。
思いのほか本物にそっくりな出来だそうなのですが
本物を食したことが無いのでわかりません(笑)。
このサクサクがなんともビックリなんです。
何がって、コレ絶対口に入れてはいけない食感なんです(笑)。
例えるなら、劣化したゴムを噛んだ感じ。
ボロッとしていて、弾力があり、サクサク自体には味はほとんどありません。
でも、なんだかそういうビックリなものはクセになりそうです。
こう書くとなんだか不味そうに聞こえるかもしれませんが
決してそうではありません。
現代社会の食事を否定するわけではありませんが
飽食の時代、人間はもっと「美味しく」「食べ易く」を追求しすぎて
本来の「食べる食べ物」ということを忘れているように思えます。
柔らかく改良された霜降り肉、野菜の味を殺すドレッシング、
豊富な調味料。
原型が何だったかもわからないのに何故か安心して口へ入れてしまえる
美味しい食べ物は沢山あります。
それが人間の飽くなき欲求の作り上げた、進化した食文化ではあるのですが。
だからたまに、ビックリするほど自然なモノを口にしてみるのもいいかもしれません。
本当に美味しいということは?本当に口にしてはならないというものは?
何か?
この日の食事は「生きて」いました。
土と、太陽と、樹を、食卓に。
だから、その日の糧に「感謝」できるのです。
美味しいと思えるものはナイフとフォークぢゃなく
手づかみで。
指先から味わうこと。
この日、私はココロいっぱい満ち足りたバンゴハンをいただきました。
それにしても、カウカウ、カイカイ、サクサク、ムームー、
なんという単純明快なかわいらしい言葉たちなのでしょう。
この民族の純粋さが伝わってくるようです。
お土産に、パプワニューギニアで
客人にわたされる
色鮮やかなバッグをいただきました。
田舎の変なお店にやって来る
ステキに変な常連さんの、友情とキズナの証。
私がずっと青梅で来て欲しかった方々が
来てくれました。
8席しかない珈琲屋に
昨日は一気に16人のお客さま。
この地でお店を出すときに思ったこと。
それは、若い女性や、小さなお子さんを持つ世代が
プライベートをくつろげるお店が無いということ。
だからウチはそういう方々の憩いの場所になれればいいなぁ~と
思っていたのです。
でも実際、そういう方々はあまり来てくれませんでした。
やはりこの地ではウチは異色すぎるからなのか・・・・。
それともそういう世代が住んでないのか、興味がないのか
他にお気に入りの場所があるのか、なんなのか。
もうあまりママさん世代のことは気にせず日々を送っていたのですが
昨日、お向かえの市民会館から、ドッと小さなイタズラ天使たちを連れた
ママさんたちが入って来てくれました。
「あの~、16人なんですが大丈夫ですか?子供もいて、うるさくなっちゃうかもしれないですけど・・・・」
ときれいなママさん。
「あのぉウチ時間とってもかかりますよ?それに席も少ないですし・・・・
それでもいいですか???」と私。
(でも、内心はトッテモ嬉しくて是非入ってきて欲しいのです!!)
「それでも構いません。」とママさん。
(やったぁ~!!)と内心。
サスガに一度にこれだけの人数のオーダーをこなすのは
普通のカフェじゃないウチでは相当無理があるのですが
とっても嬉しかったです。
子供は見ているだけで楽しい。
でも作業で手一杯で、見たりオハナシしたりはできなかったから
子供のにぎやかさを耳だけで楽しみました。
今度はいろいろオハナシしてみたいな。
ママさんともイタズラ天使とも。
・・・・とゆーかバタバタしてしまったから
気を遣わせてしまったから
次に来てもらえるかどうかは謎ですが。
良い時間を少しでも味わってもらえていれば
嬉しいナ。
青梅、
少なくとも8人はカフェタイムを楽しみたいと思ってくれる
ママさんがいることが
わかりました。
写真はオリジナルアイリッシュ珈琲「コケストラ」