COFFEE & GALLERY SALON " you "
COFFEE ROASTER " in "
自家焙煎珈琲店 国分寺(陽)&青梅(陰)
Since 2006
完璧な人間 完璧なカフェ
そんなことって、あるのかな?
私のお店、私自身も、 至らないところだらけ。 日々の3ぶんの2は 迷いに満ちています。
一見、完璧に見える人気カフェも、じつはお客さまに見せる笑顔の向こうには
誰も知りえない悩みを抱えてたり するものかも しれません。
はじめてしまった人にしか 見えない悩みを。
カフェのドアを開けるとき、
そこには ていねいに焼かれた とうもろこし色のパンに挟まれた
シャキシャキのお野菜に、力強い旨みのつまったやさしく温かいお肉のパテ。
暑さを気づかってくれる涼しげなお芋のスープがあります。
カフェのドアを開けるとき、
そこには お客様が躓かないよう、洗練された空間を損なわないよう
わからないように接木されたステップと、お客様の吉日をひっそり願うメニュー表があります。
珈琲店のドアを開けるとき、
そこには どこでも味わったことのないような伝説を予感させる
深く 闇の光をたたえたデミタスコーヒーが
あります。
ひとつひとつの物事は、一瞬で目の前に出されたように見えて、
じつは
積み重ねられた見えない時間と、愛すべき荒れた手と、美味しいものを味わってほしいという
悩みの連続によってできているのです。
そして、そうしていくための、それぞれの少々メンドクサイと思えるような
独特のルールや、モノのあつかいというものが
があったりするのです。
ねじまき雲が、業界の決まりごとを ことごとく無視して
ミルクとお砂糖をつけないのも
ブルーマウンテンとハワイコナを置かないのも
カップ&ソーサーで右側にカップの耳をもってきていたのにも
ほんらいお蕎麦を食す蕎麦猪口に珈琲を淹れていることにも
悩みや思いがつまっています。
だから、ときどき、ご注意を受けることもありますが、
変人で申し訳ありません(笑)。と笑顔で謝ることにしています。
カフェのドアを開けるとき、
それは、心のトビラを覗き見るのに似ているのかも しれません。
完璧ではないから産まれる個性的なカフェのさまざまを
私は愛してやみません。
完璧ではないからこそ、一歩すすんで二歩さがる 私を
どうか これからも 見守っていただければ 幸いです。
「ねじまき雲」は このあいだ
3歳に なりました。
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