COFFEE & GALLERY SALON " you "
COFFEE ROASTER " in "
自家焙煎珈琲店 国分寺(陽)&青梅(陰)
Since 2006
経堂カフェ「cura」さん出張珈琲いよいよ明後日27日から。
父はウイスキーが好きだ。
小さい頃ブラックニッカのトランプのキングみたいなラベルは馴染みの在る顔だった。
ウイスキーの親父くささが
私は嫌いだった。
去年祖父が亡くなったとき、父と二人まだ雪の残る北海道の飲み屋で飲んだ。
そのとき、死んだ祖母が若かりし頃、
地元余市のニッカ創業者、竹鶴氏がスコットランドでみそめた妻に
外国の礼儀作法を学ぶため奉公していたことがあったと初めて聞かされた。
自分の祖父や祖母のことも、意外と知らないことが多いものだ。
ニッカはもともと大日本果汁会社として余市のリンゴを使い
品質に一切の妥協をせず、儲け度外視で
日本初の100パーセントりんごジュースを作っていたそうだ。
ウイスキーもまたしかり。
ノートと万年筆ひとつだけでスコットランドの酒造りのすべてを盗んだ竹鶴青年の
情熱と妥協しないモノづくりが、
世界に誇る日本のウイスキーを生んだ。
戦時下においてもその精神は一貫し、品質を落とすことはなかったという。
当時は合成された「まがい物」を飲みなれた日本人に、
竹鶴の「本物」は、臭いと受け入れられなかったという。
時代にも何ものにも屈しない営業下手な本物のモノづくりが災いもしてか
いまはアサヒビールの完全子会社となってはいるが、
いまもなお、その精神は何ものにも屈しない。
金はとどまらず流れるが、本物はスピリッツを伝える。
私は伝わるものが、好きだ。
北の大地で父と飲むウヰスキーは、旨かった。
嫌いだったウイスキーのピートくささ。
私が父たちから生みだされ30年を熟成しようやく、
好きと思えるようになった。
でもまだまだ、ハートは青いままだ。
さて、長い前置きではありましたが、
今回はそんなスコットランドに似た風土の我が故郷で生まれた、
石炭直火蒸留余市シングルモルトで
アイリッシュコーヒーを作ります。
当店では本場アイルランドのウイスキーを使用しておりましたが
あえて余市を使います。
まぁ、ようは、
お国が重要なのではなく重要なのは胸の真ん中に本物があるかどうか。
かの偉大なる北のスピリッツの持ち主竹鶴氏も、
北海道出身ではなく、実は広島人。
私は、自分の「好き」に純粋な北海道人ですが、
大好きです、本物の「臭さ」を妥協しない広島人(笑)。
10月27日(木)~31日(月)
12:00~20:00 LO19:30
MENU
ねじまき雲は
パプアニューギニア、ゴロカを使用した
オリジナルブレンド HOT or ICE
カフェオレ HOT or ICE
ネココオレ HOTのみ
アイリッシュコーヒー HOTのみ
クーラさんは
シフォンケーキ
炒めタマネギのキッシュ
チョコレートとダークチェリーのタルト
紅玉りんごのタルト
洋梨のクランブルタルト
栗のタルト
スコーン
ベイクドチーズケーキ
etc...
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