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COFFEE ROASTER " in "
自家焙煎珈琲店 国分寺(陽)&青梅(陰)
Since 2006
ウチでは豆売りもしているのです。限りなくコッソリと・・・・。
なぜコッソリ?
それは、生豆のコストが高く、なおかつ手間ひまかけてるので
単価が高くなっちゃうんです。
それに高いわりにその個性的な味を引き出す抽出が難しいため
たぶん値段に見合った味がご家庭で味わえなくて
もしかしたらマズイとさえ感じられてしまうのではないか?
自分の豆選びと焙煎を本当にわかってくれる珈琲屋さんにだったらお売りしたい。
そんな臆病な思いと妙なプライドみたいなものから豆売りには
消極的になっていたのでした。
(だったら、万人が淹れて美味しい珈琲を創るのがホントのプロだろう!!
それにそんなことでは商売として成り立ん!!・・・・と言われちゃいそうですが。笑)
なんて思ってたらバレンタインにウチで豆を買ってくれた一般のお客様が
昨日また来て同じ豆を注文してくださったのです。
あれっ?こないだ買ってったばっかりなのになぁ?
と思っていると
「こないだの、あげた方もとっても喜んでくれてまた欲しいって!
私も自分用に買ったの会社に持っていったら
皆が、何?このいい香り!?これコーヒーなの!?って大人気で
私が飲む前に無くなっちゃったのよ~。」
なんと嬉しいことでしょう。
自分の手を離れたところで
まったく知らない誰かが
ウチのコーヒーを飲んで感動してくれている。
別にカップに注がれた「ねじまき雲」の味ぢゃなくても
十分誰かを喜ばせることができるのだな、と
少し、いや、だいぶ嬉しくなりました。
万人が美味しいと思うモノヅクリは難しくても
どこかで、ほんの少しでも誰かが喜んで、驚いてくれる。
そんな珈琲豆を産み出していきたい。
そう思った小雨まじりの夕方。
グァテマラ・ドンアントニオ農園が
ふた袋、私が知らない誰かを喜ばせるため
机の上に引き取られるのを
待っているのです。
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