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COFFEE & GALLERY SALON " you " COFFEE ROASTER " in " 自家焙煎珈琲店 国分寺(陽)&青梅(陰) Since 2006
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ウチには面白い人が来るのです。

田舎なので圧倒的に人口は少ないけど

その分濃い人たちが集ってくれるのです。


先日、そんな中の一人、パプワニューギニアの
ダンサーでネイティブネームも授かっている方のお宅へ招かれました。


パプワニューギニアの料理を食べに。


お野菜を蒸して、薄い塩味に仕上げたムームーというもの。
中にチキンが入っていました。
現地では肉が入ると相当豪華だそうです。
葉っぱのほろ苦さがなんとも大地の美味しさを感じさせてくれます。

さつまいもを蒸したカウカウだかカイカイとかいうもの。
カウカウかカイカイのどちらかは「食べる」という意味だそうです。
現地ではコレが主食。お米のようなものだそうです。

さつまいもはソレ自体に自然の甘さがあります。
栄養もつまっていてどこでも育つ。
だからとても優れた作物。

そして、本来は樹の樹液から精製されるでんぷん質のサクサクという白い食べ物。
小麦粉とそばの実で代用したそうです。
サクサクにはココナッツミルクをかけて。

思いのほか本物にそっくりな出来だそうなのですが
本物を食したことが無いのでわかりません(笑)。

このサクサクがなんともビックリなんです。
何がって、コレ絶対口に入れてはいけない食感なんです(笑)。
例えるなら、劣化したゴムを噛んだ感じ。
ボロッとしていて、弾力があり、サクサク自体には味はほとんどありません。
でも、なんだかそういうビックリなものはクセになりそうです。

こう書くとなんだか不味そうに聞こえるかもしれませんが
決してそうではありません。

現代社会の食事を否定するわけではありませんが
飽食の時代、人間はもっと「美味しく」「食べ易く」を追求しすぎて
本来の「食べる食べ物」ということを忘れているように思えます。

柔らかく改良された霜降り肉、野菜の味を殺すドレッシング、
豊富な調味料。
原型が何だったかもわからないのに何故か安心して口へ入れてしまえる
美味しい食べ物は沢山あります。
それが人間の飽くなき欲求の作り上げた、進化した食文化ではあるのですが。

だからたまに、ビックリするほど自然なモノを口にしてみるのもいいかもしれません。

本当に美味しいということは?本当に口にしてはならないというものは?

何か?


この日の食事は「生きて」いました。


土と、太陽と、樹を、食卓に。


だから、その日の糧に「感謝」できるのです。

美味しいと思えるものはナイフとフォークぢゃなく
手づかみで。

指先から味わうこと。


この日、私はココロいっぱい満ち足りたバンゴハンをいただきました。

それにしても、カウカウ、カイカイ、サクサク、ムームー、
なんという単純明快なかわいらしい言葉たちなのでしょう。
この民族の純粋さが伝わってくるようです。

お土産に、パプワニューギニアで

客人にわたされる

色鮮やかなバッグをいただきました。

田舎の変なお店にやって来る

ステキに変な常連さんの、友情とキズナの証。
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