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自家焙煎珈琲店 国分寺(陽)&青梅(陰)
Since 2006
白い陽光の中、ツバメたちが放物線を描きながら鋭く交差し
駅舎の軒先へ出入りしている。
国分寺を出たときの肌寒さはなく、少し汗ばむほどの陽気だ。
それでもまだ出勤前の駅には鳥の声に交じり
一人二人タクシーの運転手が紫煙をくゆらせ
車の脇に佇んでいるだけだ。
目的地近くの駅に着いた。
乗り換えも一回だけと少なく、難なく輪行ができた。
他のお客様の邪魔になり重たい輪行は
いかに乗り換えがなく、すいた時間に移動出来るかが鍵のようだ。
誰も居ぬ間に自転車を素早く組み立ててしまう。
まずは袋をクルクル畳む。
出来るだけコンパクトに元の袋に押し込んで
キュッと紐を締めるだけ。
「ちび輪」袋は名前はいまいちだが、楽で軽いのがいい。
そういえば、珈琲ミルでも「みるっこDX」や
ペレット燃料調理器の「きりん君」などと、
ネーミングセンスは如何なものかと思うが、その実使える名品は多い。
ネーミングと性能は反比例するのかもしれない。
昔、河原にきりん君を持ち込み焼いたエゾシカの味が
いまだ忘れられない。きりんの鹿、美味しかったなぁ~。
窮屈にしていたボードウォークを組み立てる。
二つ折りにした背骨を伸ばして
長い首を立てて、ツノを正す。
(一昨日、輪行漫画家先生にハンドルは伸ばさず縮めて低い位置がいいと
教えていただいたので、画像のは長すぎである。
長いとお尻に全体重がかかってしまうので、
低くすることでハンドルとサドルに体重を分散することが出来、
なおかつボードウォークのフォルムも美しく見えるということだ)
あとは背中を引き上げ蹄を戻し、各部のご機嫌をとれば
跨がれる状態になる。
折り畳み自転車はじつに簡単である。
ルポは組み立て作業工程があり過ぎて面倒くさい。
とくに前輪を取ったときに外したブレーキワイヤーを戻し忘れると
ブレーキがきかず大惨事の可能性もあるので気を付けよう。
ハンドルの位置が決まったら、
その他のパーツが弛んで回らないようにしっかり
キャップなどを締め付けねばならない。
多少もたついたものの
こうして二台の自転車は無事に旅の目的地に到着し
輪行を成功させることが出来たのだった。
(つづく)
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