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自家焙煎珈琲店 国分寺(陽)&青梅(陰)
Since 2006
先日ブログにて書きましたとおり、エスプレッソマシンが壊れました。
申し訳御座いません。
沢山の激励をいただきまして有難う御座います。
かなりご心配をおかけしているようなので、詳細を記しておきます。
当店で使用しているマシンは、
レバーピストン式のパヴォーニ・ストラディバリ、プロフェッショナルタイプという
購入当時、日本未発売モデルのイタリア家庭用高級機の位置づけのものです。
6年前、イタリア製業務用レバーピストン式マシンで試作をさせていただいたことがあり
イタリアの豆と当店の豆で出し比べをしたことがあったのですが、
当店の豆が、いままでどこでも飲んだこともないほどの衝撃的美味しさだったため
高価で購入できなかったこのマシンに代わり選んだのがパヴォーニだったのです。
昨今は味の安定やスピードを優先し、
ほとんどの業務用機械がボタンによる電子制御で
粉に圧力をかけるオート・セミオートが主流です。
本国イタリアでもナポリなど一部地域を除いてはほぼ自動化の波が
来ているようです。
それに対しレバーピストン式は、文字通り、レバーを押し込み人間が粉に圧力をかけ
抽出する機械です。
ブレが大きいというデメリットがあるかわりに
豆の状態を見て、かける圧や湯量を調整でき、
ストレスを粉にかけ過ぎず抽出できるので
「ねじまき雲」の狙う味に近づけやすいのです。
体躯に染みこんだその人ならではの作業ができるので、
当店のエスプレッソ担当にしか出せない味作りになります。
もう3年あまり家庭用を業務用として使用しているため、
ついに新店試作を繰り返すうち圧がうまくかからず抽出できなくなりました。
お店の閉店、移転、ミル問題とつづいて起きたエスプレッソ故障の難題に
打ちひしがれましたが、なんとかできることをしてみようと、
イタリアでしか出回っていないマシン情報をエスプレッソ担当が収集し、設計図を基に、
日本で似た機種の扱いのあるお店にパーツを問い合わせたり
(適合パーツは結局日本ではなかったですけどネ)
分解できるところまで内部を分解し、原因を探りました。
結果、抽出部分内部への粉の固着や、グリスの劣化、ボイラーなど各部パッキンの劣化が原因とわかり
電子回路も一度リセットし、それぞれ処置を施しました。
一応昨日で、組み付けが終わり様子見で回路を出した状態で抽出をしてみましたが、
水漏れや圧漏れも直り、クオリティーも以前より数%あがりました。
あとは数日テストを繰り返し、問題が起きなければ合格とします。
このような状況にあるため
「ねじまき雲」完全復活まで、またしばしお待ちください・・・!
重ね重ね・・・申し訳ございません。。。
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