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COFFEE & GALLERY SALON " you " COFFEE ROASTER " in " 自家焙煎珈琲店 国分寺(陽)&青梅(陰) Since 2006
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プレオープン期間に諸々壊れ、応急処置を施し

なんとか持ちこたえていたレバーピストン式エスプレッソマシンでしたが、


やっとパーツが手配でき、一昨日大きな故障箇所の復旧が出来ました。


受難ではありましたが、普段バラさないところを分解し、得れた経験も大きいので

結果的にはプラスになりました。


原因はボイラータンク底部など各所パッキンの劣化から来る
蒸気や、空気圧もれ、
機械油の劣化、電気接点の不具合でしたが
パーツの清掃、研磨、ヒューズのリセットで
なんとか100%に近いパフォーマンスに戻せました。

シンプルな構造ゆえ、これからは何事が起きてもだいたいは直すことはできそうです。

楽しみにしてくださる皆様のため、
すぐに対処できるよう代替機が買えるくらい
頑張らねばなりませんね(苦笑)。



ちなみに、ちょっとマシンのこと。

当店で使用している「la Pavoni」

1905年ミラノで始まり、100年以上の歴史をほこるパボーニ社の
ほとんど当時から姿を変えず続くレバーピストン式のエスプレッソマシンです。


バールで置かれるような業務用エスプレッソマシンを最初に世に送り出したのも
このパボーニ社。
当店のは家庭用高級機の位置づけですけどネ。

ユーロピコラモデルは
ロジャー・ムーア主演の007「死ぬのは奴らだ」や
マイケル・ダグラス主演の映画「ダイヤル・M」でも登場し
MOMAで展示されているほど美しいフォルムです。


それもそのはず、パボーニ社は、
ジオ・ポンティやエンゾ・マリなど
いち早く自社のマシンデザインに有名デザイナーや建築家を起用した
先駆け的会社でもあるのです。

当店のストラディバリモデルは2005年、
バイオリンの曲線からインスピレーションを得て
誕生した、パボーニ社のレバーピストン式としては、一番新しいデザインのマシンです。
はじめて当店で使用したのが2008年ですから、もう4年あまりたったわけです。
当時は日本未発売でしたので変圧器を使って使用しておりますが、
今は日本でも買えるところがネットショップで何軒かあるようです。

でも、じつは私たちがレバーピストン式にはまるきっかけになったのは
ガジア社のレバーピストン式業務用エスプレッソマシンでした。

昔勤めていた珈琲会社の卸し先に、
このガジアのオールハンドレバーピストン式マシンで
エスプレッソを淹れていたコーヒースタンドがあったのですが、
それが、甘く力強くとても美味しかったのです。

なんと後で知ったことですが、このガジア社、
レバーピストン式エスプレッソマシンの原型を発明した会社だったそうです。

どうやら昔から私の焙煎は、原始的でアナログ気質のスピリットをもった
淹れ方と、相性がいいようです。

残念ながらこのガジア社、今はレバーピストン式は製造していないので
このマシンで抽出する夢は叶わなさそうです。


さて、当店のストラディバリ、いつまでも美しい琴線を奏でて欲しいものです。。。

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