COFFEE & GALLERY SALON " you "
COFFEE ROASTER " in "
自家焙煎珈琲店 国分寺(陽)&青梅(陰)
Since 2006
お店を休業していたとき、ちょっと楽しみに見ていた短いテレビ番組があった。
「ゆっくり私時間」
味のあるカフェのような佇まいの一軒家、
えくぼが素敵で、どこか神秘的なオーラを笑みに含んだ女性が
お料理や手作り雑貨、いろいろなことをのんびりした雰囲気で楽しみながら
週末気分を満喫している。
肩肘はらず、ちょっと面倒くさいことも
楽しんでみよう。みたいな感じが心地よい。
素敵な人だなぁ〜、ここで撮るなら「ねじまき雲」でも撮ってくれたら
ピッタリなのになぁ。と勝手に思って「来ないかなぁ〜。」と、口に出してみたりしていた。
かつて国分寺にお住まいだったモデル・女優の
KIKIさん。
オズマガジンさんのご縁から、なんと、そのKIKIさんが
まさかの「ねじまき雲」にお越しくださったのです!!
しかも、KIKIさんがモデルとして撮影されるのではなく、
KIKIさん自身が、「ねじまき雲」を撮影し、取材してくださるという
なんとも贅沢な企画。
実際にお会いすると、本当にカメラを構える彼女の視線はナチュラルで
圧迫感がない、肩肘の張らなさ。
でも、その瞳には、何者にも屈せず水を透す、飄々とした冬の木立ちのような
凛とした強い意志が、湛えられているように見えました。
「何故ねじまき雲って言うんですか?」
「何故KIKIって言うんですか?」
ちょっとずつ、秘密を解きほぐすように、会話を交わす。
KIKIさんは武蔵野美術大学がご出身。
同期には、国分寺店と青梅店の象徴である、bird(モビール)と牛のオブジェを
創作なさった、国分寺のアーティスト「house」マスミツケンタロウ氏http://www.house-jp.org/info/
がいらっしゃったりして、会話がはずむ。
カメラはライカMP。いまどきフィルムカメラ。
パスッ、パスッ。と小さく心地よいシャッター音が軽妙に流れ出す。
聞けば、オズマガジンにおいて、KIKIさんの載るページは
フィルムカメラがいまだ第一線で活躍しているのだそう。
なるほど、男気と空気感や質感を隅々まで捉えた誌面なはずです。
国分寺のみならず、嬉しいことにKIKiさんのご希望で
青梅店の昼の部にもご予約をくださり、お越しくださいました。
たまたま、店内には私が普段使いしているフィルムカメラのペンFTが
置かれていたのですが、
KIKIさんはとても愛おしそうに
そのカメラを笑顔で見つめていました。
ライカを使う前は、壊れると治しながら使っていた愛機だったのだそう。
KIKIさんはひと月に二回くらいのペースで登山をする登山家の顔もお持ちの方。
槍ヶ岳をはじめアルプスをこよなく愛する、男も真っ青な健脚の持ち主。
最初の山のお供は、ペンFTだったのだそう。
それは、山の湿気で壊れもするでしょうね。
でも、そこまで山と彼女とに愛されたカメラなら、本望でしょう。
と、
そんな両店でのやりとりが、
彼女の切り撮った「ねじまき雲」が、
珈琲を口に含んだそのひと時を、
一冊の本に載せていただくこととなりました。
スターツムック「Love CAFE」12月25日発売 http://www.ozmall.co.jp/books/season_back.asp
「ねじまき雲」は「something about CAFE text by KIKI」として
本の最初のページに青梅店の写真が、
8・9ページに
両店の印象と余韻がそのまま
KIKIさん流の表現で
花が開いて香るような言葉によって留められています。
そうそう、KIKIさんはご自身のブログにもその時のことを
巧みなファインダーワークとともに綴ってくださっております。
http://blog.honeyee.com/kiki/archives/2012/12/16/post-1267.html
ご興味のある方は覗いてみてくださいね。
では、「Love CAFE」は書店にて。
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