COFFEE & GALLERY SALON " you "
COFFEE ROASTER " in "
自家焙煎珈琲店 国分寺(陽)&青梅(陰)
Since 2006
私の好きなカフェ、うらやましいくらいすてきなカフェ
「ロバロバカフェROBAROBAcafe」http://www15.ocn.ne.jp/~robaroba/
別にコーヒー専門店ではないですが、
経堂にあるそのお店は、いつも心地よいゆるさで
満たされているのです。
そこが好きだから集う人が
いつも居て、
だらっとさせてくれる
オーナーさんがいるお店。
そして、同じ感性を持った人たちが、
そのお店が好きだから、
空間も時間も作り上げているのです。
決してオーナーさんだけの自己満足の空間に終わらない
発展し変化し、でも変わらないスタンスのあるお店。
何より、オーナーさんの「ゆるい」だけじゃないシビアな「目」が
この統一感と、ハイレベルな作品と
ゆるくても芯のある最先端アーティストを呼び寄せているのでしょう。
目のつけどころが違うんです。
普通の人は気にも留めないマスキングテープを、マニアックなまでに
追求してみたり。
あれは間違いなく、もうすぐ世の包装業界を変えるほどの
革命的なムーブメントを巻き起こすでしょう!と、思います(笑)。
気になるひとは経堂に行ってみましょう。
私は古い物が好きで、お店に飾ったり器で使ったりしてますし、
自宅喫茶タイプなのでお店が家でもあるのです。
居住とお店は基本分かれてますけどネ。
でも、居住とお店スペースが一緒くたになっていて
それでいてヒトツとして外れたインテリアがない、
寸分の狂いもスキもない生活をしている西洋骨董屋さんがいるのです。
しかも経堂に。
またこれが、モノ選びの「目」が利いてるんです。センスがねズバ抜けてるんです。
「LINO HOMEWORKS」さん。
これほどまでにストイックで、どれが売り物でどれが日常品だか分からず
生活感のまったくない生活スペースを持つ人は
日本広しといえどもこのオーナーさんしかいないでしょう。
私もそれが理想ですが
おそらく根がチキトーな私は気が狂うでしょうネ(笑)。
まったくもってステキ過ぎて脱帽なお店なのであります。
経堂には見習うべきお店がいっぱいです。
うらやましいです。
でもそんなお二人がご一緒にウチへ遊びに来てくれました。
遠いのにネ。
ロバさんは二回目だったから少し慣れたけど
リノさんには正直キンチョーいたしました(笑)。インテリア大丈夫だったかなぁ?
同業者が尋ねてくるとキンチョーするクセ、治さないといけませんねぇ。
一番面白かったのは
ロバさんがワンコ連れだったこと。
ろばわんこは、首輪に付いてる鎖がステキでした。
しかし、ホント、こんな田舎まで来てもらう価値のあるお店なのか
お店になれるのか、いやならなきゃいけませんネ。
私も
ただただ「ゆるい」だけぢゃなく
「目」を鍛えていかなければいけませんネ。
写真はウチで行われた「 くりた かよ 」さんの個展「Subtle」より
しっぽを引っ張ると、時に点滅し、時に点灯し、時に点かない
毛の生えた玉状生物。がモチーフのインテリア
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「どちらからおいでですか?」
「青梅です。」
「もしかして青梅のねじまき雲さんですか?」
「えっ!!?」・・・・
(なんでわかったの????)
とは、ある珈琲屋さんを私が出る時交わされた会話。
どうやら私の珈琲を飲むたたずまいから珈琲屋だとバレたらしいのです。
それにしても「青梅」しか言ってないのに、その洞察力・・・・恐れ入りました。
お店は常連さんばかりでごったがえし
つぎからつぎへと
個性ゆたかな人たちがやって来るのです。
コーヒーを飲みに。
おばあちゃんやおじいちゃん
旅好きそうな中年男性
編みぐるみをつくってる女の子
カフェ本を読む女性
そうして、店内禁煙をキチンと守って
しずしずと寒空の下、たばこを吸いにいく人。
ソコにいるのは
一杯のコーヒーの価値の楽しみかたを知っている人たちでした。
そのコーヒーは
優しい香りと軽やかでクセのない真っ直ぐな味。
まるでオーナーさんの内面を表すように真っ直ぐな。
だから彼女はこんなにも愛されているのでしょう。
美味しいものは美味しい時間の中で
心地よい客と心地よいおもてなしで。
育まれていくのが、一杯にかける珈琲屋のカタチ。
いつもは重い屋台をひいて、
火鉢で鉄瓶を温め、丁寧に手挽きした豆を
円錐ドリッパーでほっこり膨らませている。
彼女のお店の名は「出茶屋」
先日、なんとウチにも来てくれました。
そんな「見抜く」力をもった彼女に
コーヒーを出すのは
なんだかとても緊張しました。
先日、国分寺のギャラリー「スイッチポイント」のオーナー親子さんが
来てくれました。
元気なお子さんがご一緒で
おかぁさんは何度か「静かにしなさいっ」って
たぶん叱ってたんだろうけど
じっとしてない子供を見るのは案外嫌いぢゃないです。
礼儀をしらず、モノを大事にしないとかは
困るけど
なんとなく、いろんなモノに興味を示してくれたり
そこから新しい感覚を発見したりしてくれるのが嬉しい。
今はつまらない大人大人した子供が増えてる気がするから
たまに子供らしい子供を見たくなる。
そこから子供のココロを忘れかけた私たちは
新しい発見をさせられることがある。
でもね、こういう場所は「躾け」の場だから、
叱ることをするお母さんは正しいお母さんです。
そうして、お母さんから
何が悪くて何が良いことなのか
学ぶのが子供の仕事なんでしょうね。
母は偉大だなって、最近よく思います。
ウチには面白い人が来るのです。
田舎なので圧倒的に人口は少ないけど
その分濃い人たちが集ってくれるのです。
先日、そんな中の一人、パプワニューギニアの
ダンサーでネイティブネームも授かっている方のお宅へ招かれました。
パプワニューギニアの料理を食べに。
お野菜を蒸して、薄い塩味に仕上げたムームーというもの。
中にチキンが入っていました。
現地では肉が入ると相当豪華だそうです。
葉っぱのほろ苦さがなんとも大地の美味しさを感じさせてくれます。
さつまいもを蒸したカウカウだかカイカイとかいうもの。
カウカウかカイカイのどちらかは「食べる」という意味だそうです。
現地ではコレが主食。お米のようなものだそうです。
さつまいもはソレ自体に自然の甘さがあります。
栄養もつまっていてどこでも育つ。
だからとても優れた作物。
そして、本来は樹の樹液から精製されるでんぷん質のサクサクという白い食べ物。
小麦粉とそばの実で代用したそうです。
サクサクにはココナッツミルクをかけて。
思いのほか本物にそっくりな出来だそうなのですが
本物を食したことが無いのでわかりません(笑)。
このサクサクがなんともビックリなんです。
何がって、コレ絶対口に入れてはいけない食感なんです(笑)。
例えるなら、劣化したゴムを噛んだ感じ。
ボロッとしていて、弾力があり、サクサク自体には味はほとんどありません。
でも、なんだかそういうビックリなものはクセになりそうです。
こう書くとなんだか不味そうに聞こえるかもしれませんが
決してそうではありません。
現代社会の食事を否定するわけではありませんが
飽食の時代、人間はもっと「美味しく」「食べ易く」を追求しすぎて
本来の「食べる食べ物」ということを忘れているように思えます。
柔らかく改良された霜降り肉、野菜の味を殺すドレッシング、
豊富な調味料。
原型が何だったかもわからないのに何故か安心して口へ入れてしまえる
美味しい食べ物は沢山あります。
それが人間の飽くなき欲求の作り上げた、進化した食文化ではあるのですが。
だからたまに、ビックリするほど自然なモノを口にしてみるのもいいかもしれません。
本当に美味しいということは?本当に口にしてはならないというものは?
何か?
この日の食事は「生きて」いました。
土と、太陽と、樹を、食卓に。
だから、その日の糧に「感謝」できるのです。
美味しいと思えるものはナイフとフォークぢゃなく
手づかみで。
指先から味わうこと。
この日、私はココロいっぱい満ち足りたバンゴハンをいただきました。
それにしても、カウカウ、カイカイ、サクサク、ムームー、
なんという単純明快なかわいらしい言葉たちなのでしょう。
この民族の純粋さが伝わってくるようです。
お土産に、パプワニューギニアで
客人にわたされる
色鮮やかなバッグをいただきました。
田舎の変なお店にやって来る
ステキに変な常連さんの、友情とキズナの証。