青梅のお店を一時休業する前
「ねじまき雲」では毎年クリスマスになると
常連さんでもあるテディベア作家、外間宏政氏が
「ここにいるしあわせ」
という名の個展を開いてくださっていました。
お店を閉めてみて、
再開したからこそ、 思うのです。
お客様にとっての「ここにいるしあわせ」は、
お店にとって
「ここにいてくれるしあわせ」
だったのだな、と。
そんなわけで、再開を祝し、
いつも24日クリスマスの日から始まっていた「ここにいるしあわせ」展を
今年も、24日(月)祝日のこの日一日復活させることとなりました。
さらに今年は、前回日記でご紹介した青梅のシフォンケーキ屋さん
「ちゃんちき堂」さんも展示に加わり、しあわせがひとつ増えました。
なんと!当店のマンデリンを特別に超微粉にしたものを使用し、
ハート型の、スペシャルシフォンを焼いていただけることになりました。
これをホールで5個焼いて「ねじまき雲」へ持ってきてくださることと
なりました。
クリスマス限定で、通常は焼かないとのことなので、
気になる方や、クリスマスケーキがまだという方は是非ご連絡ください。
ご予約優先で当日お店にてお渡しいたしますので
必ず手に入れたい方はお電話にてお願いいたします。
完売になりましたら、またブログでお知らせいたします。
もしホールが売り切れでも、
当日カフェのお菓子メニューとして
カットしたマンデリンスペシャルシフォンを生クリームを添えて
お出しいたしますので、そちらも宜しくお願いいたします。
ご予約方法は当日の営業時間とともに今回ブログ下部に記します。
ご確認ください。
さて、シフォンケーキと、テディベアの合同展示。
甘くない、大人のスイーツなコラボレーション。
フワフワだけど芯がある。そんなベアとシフォン。
どんなクリスマスになりますことか、ご期待あれ。
☆ 場所 「ねじまき雲」(陰)青梅
☆ 当日 「ねじまき雲」(陽)国分寺 は休業となります。
☆ 12・24(月)15:00〜23:30 LO 22:30
*20:00からは毎年のように、打ち上げパーティーをかね
持ち込み自由で、お客様方皆さんでワインやおつまみを持ち寄っていただき、
楽しくワイワイいたします。
展示もLOまではご覧いただけますし、珈琲も状況だけご了承いただければ
お出しする事も出来ます。ご一緒に楽しんでくだされば幸いです。
☆ テディベア作家 外間宏政氏http://tdpb-hokama-h.com/ だいたい一日在廊
甘くないベアを、誰かへの、自分へのプレゼントにいかがですか?
☆ 「ちゃんちき堂」さんhttp://www.chanchikido.jp/特製<マンデリンスペシャルシフォン>
ホール限定5個販売。 1個 ¥2100
予約優先お取り置きいたします。
ご予約は当店電話
0428−85−9228 まで
国分寺営業時間内14:00〜22:00(水・木を除く)
でお願いいたします。
お名前と個数をお教えください。
抽出中は出れない場合がございますので
お手数ですが再度お掛け直しください。
*メールですと迷惑メールに入る場合もございますので
お電話にてお願いいたします。
予約数に達しましたらまたブログにてお知らせいたします。
残っていれば当日お買かいあげいただけるかもしれません。
*当日はカフェメニューで切り分けたシフォンもお食べいただけます。
☆ 店内大変狭く席数も少ないので、満席時は展示だけでもご覧ください。
☆ 店主、大変作業が遅いので非常にお待たせしてしまいますが
怒らずベアと遊んで朗らかにお待ちください。
かけがえのない場が
そこにあるということは、
つながるということは、
それだけで、責任のあることなのかもしれません。
あるだけで、いるだけで、ただそれだけで、しあわせな時間。
そんなクリスマスに。
*最後に、この機会のキッカケをお与えくださったお姉様と
「やりましょう。」とおっしゃってくださった、外間さん、
本当にありがとうございます。
私は「雑誌」という言葉が少し嫌いだ。
雑な誌。
そもそも「雑」という文字が好きではない。
かといって、「マガジン」という呼び名もそう好きにはなれない。
でも、人と人との間をとりもつような
「間が人」(マガジン)ならば
良い気がする。
その雑誌の編集の方はこう言う。
「私たちの本は単なる情報誌ではない。」と。
その月刊誌の扉を開くと毎回毎回ハッとするような言葉がつづられている。
それはあくまで押し付けがましくもなく、
受け取れる人にだけそっと響くセンテンスが
織り込まれているような気がする。
たしかに分かりやすい情報だけを
ただ貪りやすく吐き捨てやすくしている現代の情報とは
何かが違う。
それは寄り添うものが情報というより
「人」だからな気がする。
今回も扉はこんなことを言っている。
「笑顔をシェアする」と。
それは単なる珈琲店ではないかもしれない。
それは単なる情報誌ではないかもしれない。
なにものかを手渡すとき、そこにはモノ以上のなにかが
シェアされている。
そんな世界は素敵だな、そう思う。
そんな方々に取り上げていただける「ねじまき雲」は
幸せだ。
今月12月12日発売のオズマガジン http://www.ozmall.co.jp/ozmagazine/
とびきりの笑みで、オズマガジンの顔、モデルのKIKIさんが
ねじまき雲を優しい目線で写真におさめてくださいました。
その優しい瞳に、優しい文章に
私たちも笑顔をいただきました。
皆さんも、このオズマガジンを開いて、私たちとともに
笑顔をシェアする日常を。町を。家族を。
そういう、暮らしに寄り添うものの溢れる日々で
ありますように。
だいぶ、寒くなってきましたね。
コタツにみかんが恋しくなります。
ウチはコタツ捨てちゃっいましたけどね。
みかんはコタツがなくても美味しいです。
無論こう冷え込むと珈琲も、飲みたくなりますね。
冬には冬の珈琲豆を。
去年は「トコロカフェ」さんとの共同企画
トコロブレンドウインターで、この時期は暖をとってもらっておりましたが、
今年は趣向を変えて、
秋と冬の合間に、
「トコネジBLEND」をはさみます。
なんせ寒い季節は長いですからね。
ウインターは来年頭に販売予定です。
詳しい経緯と、珈琲豆のご予約方法などは、
販売先である「tocorocafe」さんの日記の
トコネジBLENDの項をご覧のうえ、
ご購入のほど宜しく御願いいたします。
http://tocoro-cafe.com/nikki.html
このお豆はトコロカフェさんで普段ご使用なさっている
エスプレッソ用の珈琲豆(当店焙煎ではありません)と、
それに合わせ特別にねじまき雲が焙煎した豆をミックスし
ドリップ用に変化させた、カスタマイズタイプ。
普段お店で使われている門外不出豆を、ご自宅でも楽しめるという
貴重な体験ができます。
是非この機会にお試しくださいね。
「どうだね?そろそろワシの代わりに世界中の子供たちへ
笑顔を届ける仕事をしてくれる気には、なったかね?
一日だけでいいんじゃ。
何十億もの小さな喜びの瞬きが見れる。いいもんじゃぞ~。」
「いえいえ、日本の大人にでさえ、
珈琲の笑顔を贈るのに私の腕では
毎日やってもあと百年以上はかかるでしょう。
申し訳ありませんが、まだまだ三太にはなれません。
ねじまき雲のネジに、代わりはいませんからねぇ・・・。
他、あたってください。」
「あと百年・・・ワシ、それまで生きてられるかのぉ・・・。」
とかなんとかってやりとりが、あるかないかは分かりませんが、
明日11・29(木)14:00~19:00は
東青梅「ギャラリーカフェ パセアール」さんhttp://www.pasear.jp/にて
企画展中の『パセアールの贈物展2012』に合わせ「ねじまき雲」の出張珈琲があります。
ひさびさの出張珈琲です。
今回出展しております、パセアールマイルドブレンド豆を
私がドリップいたします。
他、二種ストレートと、カフェオレがメニューです。
少ないお時間ですが、どうぞ他作家さんがたの素晴らしい作品も見がてら
冷えた身体を温めにいらしてくださいね。
ちなみに、
けっこう有名な話しではありますが、
サンタさん、赤い服のイメージが定着しているのは
コカ・コーラ社の広告戦略の結果って知ってましたか?
それまでは、いろんな色のサンタさんがいて
どちらかというと聖人にちかい人間くささのある人物だったようです。
当時のコカ・コーラの風評被害「コカだけに、コ〇イン入ってんじゃないの?」を
払拭するためのキャラクター戦略だったとも言われているようですが、
まさかここまで後世に真っ赤なイメージを残すとは
当時の広告担当者も思わなかったでしょうね(笑)。
イメージの一人歩きって、探すと案外とあるものなのかもしれませんねっ。
「ねじまき雲」のイメージって、赤?緑?青?黄色?う~ん。何色かしら?
あ、ちなみに私の「パセアール」さんのイメージは、芝生色です。
スルメと玄米で育った強いアゴがそうさせるのか、
一生分のやわらかなスポンジを食べ尽したからこうなったのかは
分かりませんが、
私、歯ごたえのない、どこまでもふわっとした、スポンジ生地が苦手です。
特にシフォンケーキが。
私は、牛さんのふんだんに居らっしゃる北海道で生まれ育ったおかげで
甘くて頬がとろけるような美味しいお菓子には
事欠きませんでした。
レーズンの入ったバタークッキーや、
ハスカップの入ったキャラメルに、
生チョコ、夕張メロンのゼリーにソフトクリーム
ショートケーキ。
そしてシフォンケーキ。
「くるみや」という、シフォンで有名なお店のものも好きだったのですが
私の記憶にあるのは「六花亭」の、いろいろなクリームの入った
小包になった楕円のシフォン。
お家で、外で、おじいいちゃんの車のなかで。
手軽にパクパク大好きなシフォンケーキを食べまくったせいか、
あるときを境に、ふっつり、アゴがシフォンを受け付けなくなりました。
抜群なショートケーキも最上のシフォンも、食べるとアゴが「イラッ」としてしまうのです。
大好きなシフォンが、大好きだったシフォンとなりました。
だから私のアゴがイラッとしたらそれは、最上のシフォンということ。
何故か素人の作ったようなボホボホでゴアゴアのスポンジ生地は
なんなく食べれちゃうんですから、不思議なもんです。
もちろん腕利きが意図的に、もっちりしっとり焼き上げたスポンジ生地は大好物です。
さて、話しを現在にもどし、当店が青梅で休業してすぐ、
常連さんの間で噂になっていたお店がありました。
私もときどき、駅前やお店の前で見かけてはいたのですが、なんせ常に歩いているところしか
見たことがなかったので、なかなか買う機会はありませんでした。
それも焼き芋ならぬ、シフォンケーキの引き売り屋さんなのです。
話題の中心人物となったその人は「ちゃんちき堂」というおかしな名前の
おかしな方でした。
だからこそおかしな「ねじまき雲」無き後、急速にネジマキストたちの間に
浸透していっているように思えました。
なんたって、おかしな位美味しいシフォンケーキらしいのですから!
しかし、とにかく歩いているのが好きだというおかしな店主さんから
シフォンを買うタイミングもなかなかつかめず
時は経ちました。
そして「ねじまき雲」が青梅で再開すると、有り難いことにその方が
珈琲を飲みに来てくれたのです!
その方の作るシフォンケーキったら・・・
旨い!!!
織り込むフルーツなどの素材を活かした甘さと、
どこまでも優しい味と香り。
そして、最高に
「イラッ」とする!!!
久々に味わうイラッと感と優しい味に、なんだか走馬灯のように
幼い頃の記憶までもが
ひと噛みごとにフラッシュバックして郷愁さえ誘うような
心を惹きつける味なのです。
聞けば、ご主人は、北海道人。
「やっぱりなぁ〜。」と思ったら、あらら?
このシフォンケーキ、沖縄人であらせられる奥様のお母様の味なのだそう。
「なんくるないさ〜」と「いいんでないかぃ〜」の、
暑い地と寒い地なれど、どこか似たほんわか気質を合わせ持った
ハートフルでピースフルなコラボレーションだったようです。
そうして急速に親交を深めていったある日、
「ちゃんちき堂」さんが出店したイベントでコーヒーシフォンがあることに
気づきました。
沖縄の珈琲を使っているのだけど、もう使えなくなるからどうしよう・・・とのこと。
そんなことなら、がってんネジの助!!
同郷の同志にヒトはだ脱がない訳はない!!ってことで、
お互い、柔らかい人柄ながら、ねちっこい追求開拓屯田精神で
あの手この手で試作に試作を重ねて頂き
ついに、「ねじまき雲」の珈琲を使ってもらった
「ちゃんちき堂」特製
マンデリンシフォン が誕生いたしました。
ほろにがく香りたち、なお優しく包み込まれるような甘さをもった
どこまでもふわっと、雲のように脳裏に溶けゆく
最高のシフォンケーキ。
なんせ、とにかく何より、歩くのが好きな「ちゃんちき堂」さん。
同じ処に長く留まってなどいられないのです。
青空の下
チリチリと
カウベルを鳴らしながら
もくもく歩くその人を
もしも見つけたならば、
声をかけて
ふかふか一緒に歩きながらでも
しあわせなふわっと達を
手に口にしてみてください。
広がるおいしさを青空いっぱいに。。。
「ちゃんちき堂」http://www.chanchikido.jp/
試作を重ねるうち、ネジ臭が強すぎてボツになった
しとっともっちりド変態コーヒーシフォンも誕生したのですが、
そのうち何かスペシャルな機会に、皆様にご披露できる日がくると
いいですねぇ〜。
では、今日も、良い珈琲日和で、ありますように。
11・26 〜 12・25
上記期間、東青梅「ギャラリーカフェ パセアール」さんにてhttp://www.pasear.jp/
「パセアールの贈物展2012」が開催されます。
総勢24人の作家作品が展示販売されています。
去年も参加させていただきましたが、
今年も当店は豆の販売で参加させていただきます。
昨日、画像のイラストパッケージのお豆を納品してきました。
期間限定販売ですのでお早めに。
なお、11・29(木)14:00 〜 19:00 は
テディベア作家、外間氏のワークショップに合わせ
出張珈琲もさせていただきます。
青梅で平日長い時間を通しで珈琲を淹れる機会もあまりなくなりましたので
ご近所のかたはこの出張珈琲を楽しんでいただければ
幸いです。
つい昨日のことのように思えるのに
上高地にテント泊したのが、もう先々月。
きっとあの時の寒さが、今の東京の寒さにリンクするから
そんな気がするのかもしれない。
あちらの樹々は紅葉も終え、落ち葉の冬支度かしら?
前回のブログでも書いたけど、時が経つのはホントに早い。
そして、今月も、あっと言う間に ネジ テンポ ボーラ
珈琲とピザの会が今週水曜日21日と差し迫りました。
旬の素材を旬の時に。
今回のお題は、チリメンジャコ。
いわし等の稚魚で、しらす干とも呼ばれる
4〜6月、10〜12月が旬の素材のようです。
地方によっては呼称も一緒くただったり
大きさや、乾燥度合いなどによってジャコとシラスを
区別している所もあるようです。
ちなみに当店のエスプレッソ担当くるぶしは
静岡は掛川出身。
のくせにお魚嫌いですが、このイワシ類の稚魚は好きで、
生しらすを食べて育ったようです。
彼女にはじゃこよりしらすという呼び名のほうが
親しみがあるみたいですね。
季節のピザを
天然酵母ピザカフェ「イル テンポ ボーラ」さんに
青梅のねじまき雲に出張していただき、
珈琲とピザとを食す会も、もう冬の足音となりました。
青梅は寒いので厚着でいらしてくださいね。
11月21日(水)20:00〜24:00 LO23:00
*この時間帯は予約無しでご利用いただけます。
お席が少数で、お時間がかかりますゆえ、お待たせしてしまう場合が
ございます。何卒ご了承ください。
*なお、同日21日の昼の部、予約制珈琲は予約終了となります。
またのご利用を宜しくお願いいたします。
まったく関係ありませんが、
ジャコメッティという芸術家の作品が好きで
言う事もなかなか変態的で好きです。
針金のように細くて長い不思議な彫刻作品を創った人です。
世の中いろいろな重みや表情を内包したものを
移り変わりをないがしろにして表現することは難しい。的なことを
言ったりします。
ああ、
ジャコに内包された、小さなタコや、アミを見つけた
あの当たり感ったら、チョコボールのエンゼルマーク見つけた時くらい
嬉しいんですよね〜。
ジャコメッティからジャコという呼び名がついたかどうか分かりませんが(笑)
針金のように細くて、とらえどころのないジャコを
時の移ろいと重みとともに、楽しんでください。
足下でカサつく落ち葉の横を、ついこないだまで肌もあらわに闊歩していた人々が、
長い布切れに身をくるみ当然な顔をしてホット・コーヒーを欲しながらカサカサ通り過ぎる。
まだ半袖短パンでサンダルを履いて
カロチンの効いた黄色い野菜ジュースをチュウチュウやりながらうろつく私が、
なんだか置いてけぼりを食らったように気違いじみて恥ずかしく思う。
季節も何もかも、私などお構いなしに
過ぎ去っていくものだ。
秋になると申し合わせたみたいに木々は葉を丸刈りにして出家し、
あるいは思い思い頭を赤くしたり黄色にしたりして、不良化する。
秋は紅葉。そんなことは皆知ってる。
でも何故、恋をしてるわけでもないのに誰のために赤くなるのか?
なんてことは、当然のこととして考える余地もなく、誰も気に留めやしない。
ただカサカサ過ぎてゆくだけなのだ。
考え無しに明確な「答え」だけは用意されている「常識」は沢山あるのかもしれない。
世の中が「答え」だけを求め、そこにいたる「お知らせ」だけを
欲しているから、きっと「なぜ?」という過程を探ろうともしないからだろう。
そんな時間が大人にはもったい無いのかもしれない。
そしてすべては、画一化されゆるやかにして確実に過ぎ去ってゆく。
ピストルと同じ時速1400kmで回る球の上にいる私たちは、
バンッと撃たれてる間に感傷的になる暇など無いのかもしれない。
それでも秋は、
なんだか人の心も足もとめ、
時速200kmで廻る血を、アントシアニンのように赤く高揚させる
何ものかをはらんでいるように思う。
少し立ち止まって野川のたもとのその店で、
ホット・コーヒーでも待ちながら、
人々はその珈琲店の窓から覗く何ものかの樹が、
早く紅葉しないか、時を過ごすのだろう。
野菜ジュースの黄色を身体にたくわえた私は、
「ねじまき雲」でユキワのポットを湯で満たし
コーノのドリッパーにムクムクとハンバーグの山を作る。
桜の樹のある橋のたもとの鴨は、
鳴き声知れず、ただプカプカ鯉とたわむれている。
さて、
「ねじまき雲」は毎度お知らせ無しに、あるいは事後報告的に
突然通り過ぎてゆくお店です。
やれやれまたか、という感じでお馴染みですが
「ほうじ茶ラテ」にはもうリンゴのサーフボードもレモンのサーファーも
浮かんでおりません。
秋が、浮かんでおります。
「なっつラテ」に、春から浮かんでいた桜の花びらも描かれてはおりません。
秋が、描かれております。
夏に起つ「霜柱」は、エスプレッソ担当「くるぶし」の
「寒い。」
の一言で一昨日終了いたしました。
当然夏限定「レモンゼリー」はとっくに終了いたしております。
また来年。。。と言いたいところですが、来年当店が存続している保証は
なにもありません。
いつ過ぎ去るか分からないもの、カフェ以外にも沢山あります。
会いたいたいときに、飲みたいときに、そこへ。
足の軽い秋のうちに、その時しかないその時を、通り過ごしてしまわないように
過ごしましょう。
すっかりご報告が遅れてしまいましたが、
トコロブレンド秋味、オータム 「トコロカフェ」さん店頭にて
販売中!!
盟友「トコロカフェ」さんhttp://tocoro-cafe.com/との
四季の珈琲豆企画も早二年目。
当初
四季おりおりで目と舌と心を楽しませてくれるような
和な季節感を盛り込んだ、
提案するドリンクに
とこなつ生まれの珈琲もなりえないだろうかとの
共通の想いで始まった
トコロブレンド。
二年目も、企画はそのままながら
進化し、変化し
秋となりました。
オータムは前年と同じくレシピなどの変更はございませんが、
より飲みやすく焙煎度合いを変えてあります。
トコロチルドレン加藤さんのブランド「flip-flopと」http://flipflop-to.blogspot.jp/の
芋けんぴとの相性もご好評のようです。
トコロブレンド オータムのご注文方法その他詳細は
「トコロカフェ」さんのHPにてご確認ください。
なお、トコロカフェさんは明日10・20(土)から
トコロカフェさんの器をオーナーさんと共同企画制作なさっておられる
岡田直人さんによる器展「tocoro展」が開催されます。
開催期間は展示販売のみ、カフェ営業はございませんので
ご注意ください。
その後は長めの臨時休業がありますので
この展示の機会にトコロブレンドも器と合わせてお楽しみいただければ
幸いです。
営業時間の変更などもございますので
トコロカフェさんHPをご確認のほど
重ね重ね宜しくお願いいたします。
海女が獲れたての牡蠣を、男に渡す。
男がその牡蠣を、食べる。
それだけ。
それだけなのに。それだけなのに!大人って!
幼いころ、「タンポポ」という邦画を見て、
私は大好きな牡蠣と生卵がしばらく食べられなくなった。
この邦画。
平たく言うと、ラーメン屋建て直し映画。
食道楽にはたまらない映画だったろうと、大人になった今は思うのだが。
子供ながらにその圧倒的映像に、目を背けたくも釘付けになった記憶がある。
生卵を口移しし合う男女。
旨そうに黄金のベールをハラリと纏うオムライス。
夜中の厨房に忍び込むホームレス。
飛んで顔にピタッと張り付くナルト・・・
みたいなシーンもあったような。
この映画にはラーメン以外に、
食材や料理に関する支離滅裂な短編が、
小噺みたいに織り込まれていたように記憶している。
その一編に、件の牡蠣のシーンがある。
まだ幼さの残る海女が、真っ白な服を着たアイシャドウやくざ(たしか役所広司)に
獲れたての牡蠣を渡す。
男が食べ損ない牡蠣の殻で口を切ってしまい、その血を海女が接吻のように舐めとるような
お話しだった。
もう20年くらい前の話しなので、うろ覚えではあるものの
このシーンは当時の私には理解の出来えないセンセーショナルなものだった。
非常に短いシーンながらも、その中に内包された長い意味あいのような、
言い知れぬ食とエロスのようなものを
幼いながら感じとっていたのだろう。
生牡蠣にレモンとケチャップをかけて食べるのが好きだった私は
それからしばらく牡蠣を食べることが出来なくなったのは、言うまでもない。
きっとそういう経験をした、当時子供だった人は多いのではないだろうか?
しかし、20年もの間記憶に鮮明な映像が残るとは、
改めてこの文章を書き記していて驚きである。
また大人になった視点で、もう一度この映画をじっくり見てみたくなった。
映画ってホント、いいもんですね。
と、まぁなんと長い前ふりですが(苦笑)、、、、
今月の「ネジ・テンポ・ボーラ」
ピザと珈琲の会は、
10・10(水)20:00~24:00 LO23:30
です。
*ねじまき雲昼の部(予約制)は17:00まで
お題は秋の味覚 牡蠣 。
大人な夜は、
ふっくらと焼けたピザ。
つややかにオリーブオイルをまとった海のミルクではじまり、
夜を閉じ込めた
珈琲でしめる。
その後、潰れかけのラーメン屋でしめるも、良し。かもしれませんね(笑)。
さあ、さあ、やけた
やけた やけた おまたせだ。
ヒジ ヒザ ヒジ 意地
すりむいたっても へっちゃらサ。
コールドじゃないよ、ホットだよ。
食べたが勝ちだよ ホームラン。
ヒジ 生地 ピザ いざ
のびのび ちーず 。
さて、9・12(水)20:00~24:00
今日は毎月恒例のピザの日です。
今回のメインは、激旨スモークサーモンと、カボチャのピザ の予定。
この時間帯はご予約なしでもOKですので
どうぞお気軽にお越しください。
なにぶんアットホームな雰囲気ですので、
秋の夜長のついでに、けっこうお待たせのドタバタ劇場ですが、
どうかイライラせず、毎度ナガナガお付き合いくださいましたら、幸いです。
悠久の時を経てなお
いにしえから脈々と受け継がれる
ものがある。
山々が育む水。
その水で育まれる野菜だったり。水牛のチーズだったり。小麦だったり。
あるいは、それらを丁寧に錬成した家庭の味、だったり。
いつの時代も、丁寧に受け継がれてきたものは
身体が欲し、消え去ることなく記憶されていく。
そういう記憶を消し去らぬよう、汚してはならぬ「受け継ぐべき」が
あると、おもうのです。
さて、早いもので9月もあっという間に第2週目です。
朝晩はだいぶ秋めいて来ましたが
まだ昼日中は暑いですね〜。
月一恒例のピザ曜日。
新鮮食材の天然酵母ピザカフェ「イル テンポ ボーラ」さん出張企画
「ネジ テンポ ボーラ」も
うかうかしてたら明日になってしまいました。
すっかり宣伝が遅れましてすいません・・・(汗)。
9・12(水) 20:00 〜 24:00ころ LO23:30
水牛のチーズではないにせよ(笑)受け継がれてほしい味の詰まった
ピザ。
今回は、激旨スモークサーモンとカボチャのピザ。
デザートピザは、アプリコットとジンジャーのピザ、の予定。
予定はあくまで予定なので、食材次第で変更になる場合もありますが、
ご了承ください。
しっかりと、
胃に舌に その喜びを 記憶させにいらしてくださいませ。
*ねじまき雲のご予約制昼の部は 17:00までとさせていただきます。
半熟タマゴみたいな、
中まで火が通ってないようなヤツは 嫌いだ。
オレは ハードボイルド だからな。
だから珈琲も、
芯まで火の通った、
ガツンと 苦めで濃い目なヤツが いいんだ。
オレの 生き様 みたいに ナ 。
さて、国分寺店(陽)には、時間がかかってしまう理由で
ネルドリップのデミタスがありません。
その代わりと言ってはなんですが、
あらかじめ数時間かけて作ってある
ねじまき雲最強の香りと濃度をもつ水出し珈琲があります。
しかし、これも味の変質を防ぎ最高の状態で味わっていただくため
常温かアイスコーヒーでしか
お出ししておりません。変態ですから。
しかし、そこは変態珈琲店。
ネルドリップをメニュー化する前の旧ねじまき雲メニューには
ペーパードリップでネルドリップのような味のデミタスを再現する
「密鉢(みつばち)」というメニューがありました。
そこで、どうしてもデミタスがお飲みになりたいお客様には
国分寺店(陽)におきまして
・メキシコ マヤビニック
・パプアニューギニア ゴロカ
・ブレンド つむじ
の三種につきましては
ガツンと濃い目の苦めのデミタスをお作りいたします。
「濃い目で。」と言っていただければ
プラス¥100で50ccペーパードリップデミタスをおつくりいたします。
・・・そこそこお時間がかかってしまいます(苦笑)。
「蜜鉢」には、底にあらかじめお砂糖をたっぷり沈めてご提供しておりました。
苦めの濃い目の珈琲には、意外と甘さも 合うのです。
苦いだけじゃなく、珈琲の苦味の底にある豊かさや優しさを引き出してくれる
お砂糖は、魔法のチカラをもっていたりします。
是非半分くらいデミタスをお飲みになったら
「濃い目」のもう半分にお砂糖を入れて飲んでみてください。
苦いだけじゃさ、苦いだけじゃ、タダ固いだけじゃ、、、人生なんて
味気ない タマゴの殻 みたいなもんサ。
固ゆでタマゴも、それだけじゃ喉がつまっちまうだろ?
だから甘くてウェットな
マヨネーズが 最高に 合うんじゃねぇかなぁ。
ユーモアと、哀愁と、優しさのない人生なんざ
独りよがりってもんだゼ。
だからハードボイルドなオレは、
ちょっぴり甘い、センチメンタルな苦い珈琲が
好き なのさ 。
イタリアではラテに、ちょんと浸してパクリと食べる
エスプレッソ系ドリンク最強のお供。
ビスコッティー。
ついに「ねじまき雲」オリジナルバージョンが完成です。
・・・・何ヶ月制作にかけたことでしょう。
私のわがままをお聞き届けくださった「もぐもぐ」さん、有難う御座いました。
当店で置くのは二種類。
・チョコを生地に練りこみ、更にこれでもかとゴロゴロチョコを贅沢に放り込み
ピリッと塩気を効かせた
チョコのビスコッティー ¥250
・ヘーゼルナッツをゴロゴロと入れ込んで、生地の風味を生かした
こちらも贅沢仕様の
ヘーゼルナッツのビスコッティー ¥350
珈琲とビスコッティー
間違い、ありません。
当然お持ち帰りいただいて、単品でも噛み砕ける固さなので
美味しさ
間違い、ありません。
休業前の当店でも、ビスコッティー作家として
ビスコッティーを焼いてくださっていた、モリヤさん。
このたび、西八王子に「もぐもぐ」さんhttp://yaplog.jp/tis-tas/という
月イチ販売のかわいいお店も構えられました。
そこでは、ビスコッティーだけでなく、ロールケーキなどの
美味しいお菓子なども購入できます。
詳しくは、当店のビスコッティー棚のかわいいツバメ?のイラストのショップカードを
ご覧ください。
どうやらツバメプンというツバメのようなペンギンのような謎のキャラクターだそうで、
今回当店のビスコッティーのパッケージデザインからなにからアイデアを
お出しくださった、福田さんhttp://www.artistic-planet.jp/member.html作だそうです。
とにかく、かわいいとおいしいの詰まったお二人の作品を
食べにいらしてくださいね。
書中御見舞い申し上げます。
なんだかんだ暑いです。
今日は迎え火。どこかしこでお盆様をお迎えする薫りが
郷愁を誘う夕刻でしょうね。
この季節は、ヨウジやマッチの足のついた
キュウリの馬と、ナスの牛が庭先に転がっている風景も
見られて、日本の夏の風情を感じてしまいます。
さて、世の中どのお店もお盆で静まり返っておりまして
当店にも「お盆は営業してますか?」とのお問い合わせがあります。
当店は罰当たりにも信心深くないので
定休以外休まず営業いたしております。
まぁ、体調不良やなんらかで、突然お休みすることはあるかもしれません。
その際は出来うる限りブログやHPでお知らせいたしますゆえ
ご了承ください。
暑い夏、節電の夏。節電し過ぎて暑さゆえに自分が体調を崩したり
天に召されては洒落になりませんので、
どうか日中は涼を求めて、カフェや図書館などに集えば、
一箇所で電気の使用は済みます。
ゆえに、ご先祖さまにご了解を得て
お出かけくださいませ。
あ、それと前回日記で書いた「霜柱」。運がよければ二杯分とれるみたいです。
いずれにしても、超限定数にかわりありませんけどね(苦笑)。
凍えるように寒い日の朝、
土を踏みしめると
クッキーを踏み潰したようにザクザクと音をたてて
押しあがった地面が崩れていく。
地中の水分が温度変化で土から吸い上げられ、
0度以下の地表で細かい氷の柱となって
土の粒子をともない現出する
「霜柱」
暑い夏。
皆さんカキ氷などで、涼を求められるかたが多いようですね。
当店にはカキ氷はありませんが、
エスプレッソ担当、くるぶしが、
それに代わる
特別なコールドドリンクを生み出しました。
くるぶし作
フローズンエスプレッソラテ
「霜柱」
オペレーションと、作れる範囲と時間が限定されてしまうため、
なんと・・・一回に作れる量は
一杯分。
なので、毎回一杯限定で売り切れという、これまたねじまき雲らしいというか、
毎度儲けを考えられないというか・・・。
バカをやって散るなら散るで、これまた本望と申しますか・・・。
メニューには載らぬ裏メニューゆえ、
このブログを見た方だけが、頼むことができるドリンクです。
暑さで溶けて散ってしまう華のように
夏に咲く霜柱。
毎回お一人様のみですが、ご堪能あれ。¥700
ちなみに近年霜柱は、ヒートアイランド現象でその発生地域が減っているそうな。
我々の次の世代にも、残せる神秘で
あってほしいものです。
チャイプリン??
いや・・・珈琲ゼリーじゃないんすか?そもそもお菓子作らないって言ってたじゃないすか?
と言われそうですが。
豆乳黒蜜チャイプリンを、少量ご用意しております。
お菓子作りは嫌いです。でもね、でも、暑いじゃないですか。
ツルッと入るものじゃないと、皆食べる気がしませんよね。
だから、ない知恵と感を振り絞り、ユルイ感じのスパイシープリンで
夏バテ気味の御身体を癒してくださいませ。
歯が無くても食べれる緩さです。
あまり量は作りませんのであったらラッキーです。
豆乳黒蜜チャイプリン ¥350
入っているもの
(寒天・有機豆乳・有機黒蜜・有機シナモン・ちょっとした勇気・スパイス類)
あ、ちなみに、珈琲ゼリーは何度かチャレンジしているんですが、納得いくものが
作れないので未だメニュー化されていません。
出来たら多分、超高額になるので誰も食べないでしょうなぁ・・・(遠い目)。