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COFFEE & GALLERY SALON " you " COFFEE ROASTER " in " 自家焙煎珈琲店 国分寺(陽)&青梅(陰) Since 2006
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先日ブログにて書きましたとおり、エスプレッソマシンが壊れました。

申し訳御座いません。

沢山の激励をいただきまして有難う御座います。

かなりご心配をおかけしているようなので、詳細を記しておきます。


当店で使用しているマシンは、
レバーピストン式のパヴォーニ・ストラディバリ、プロフェッショナルタイプという
購入当時、日本未発売モデルのイタリア家庭用高級機の位置づけのものです。

6年前、イタリア製業務用レバーピストン式マシンで試作をさせていただいたことがあり
イタリアの豆と当店の豆で出し比べをしたことがあったのですが、
当店の豆が、いままでどこでも飲んだこともないほどの衝撃的美味しさだったため
高価で購入できなかったこのマシンに代わり選んだのがパヴォーニだったのです。


昨今は味の安定やスピードを優先し、
ほとんどの業務用機械がボタンによる電子制御で
粉に圧力をかけるオート・セミオートが主流です。
本国イタリアでもナポリなど一部地域を除いてはほぼ自動化の波が
来ているようです。

それに対しレバーピストン式は、文字通り、レバーを押し込み人間が粉に圧力をかけ
抽出する機械です。
ブレが大きいというデメリットがあるかわりに
豆の状態を見て、かける圧や湯量を調整でき、
ストレスを粉にかけ過ぎず抽出できるので
「ねじまき雲」の狙う味に近づけやすいのです。
体躯に染みこんだその人ならではの作業ができるので、
当店のエスプレッソ担当にしか出せない味作りになります。


もう3年あまり家庭用を業務用として使用しているため、
ついに新店試作を繰り返すうち圧がうまくかからず抽出できなくなりました。

お店の閉店、移転、ミル問題とつづいて起きたエスプレッソ故障の難題に
打ちひしがれましたが、なんとかできることをしてみようと、
イタリアでしか出回っていないマシン情報をエスプレッソ担当が収集し、設計図を基に、
日本で似た機種の扱いのあるお店にパーツを問い合わせたり
(適合パーツは結局日本ではなかったですけどネ)
分解できるところまで内部を分解し、原因を探りました。

結果、抽出部分内部への粉の固着や、グリスの劣化、ボイラーなど各部パッキンの劣化が原因とわかり
電子回路も一度リセットし、それぞれ処置を施しました。

一応昨日で、組み付けが終わり様子見で回路を出した状態で抽出をしてみましたが、
水漏れや圧漏れも直り、クオリティーも以前より数%あがりました。
あとは数日テストを繰り返し、問題が起きなければ合格とします。

このような状況にあるため

「ねじまき雲」完全復活まで、またしばしお待ちください・・・!


重ね重ね・・・申し訳ございません。。。


PR
いまだプレオープン期間ではありますが、
エスプレッソマシンが不調のためしばらく
エスプレッソ関連メニューをご提供することが
できなくなりました。

修理や工事をしながらの不安定な営業となってしまいます。
大変申し訳ございません。




フライング  スカイハイ


飛ぶための準備をしています。




さて、かねてより連休明けにはグランドオープンしたいと
思っておりましたが、
なかなか工事や試作が進まずまだ時間がかかっております。


もう少しオープンには時間がかかりそうです。


本日も外壁を塗りつつエスプレッソマシンの調整をしつつの営業です。
ペンキ臭いかと思いますが、ご了承ください。


プレオープン期間中は、常連さんやお世話になっている方、お知り合いに限りの営業で、
これまでお世話になった感謝の意として、
経堂「cura」さんhttp://cafe-cura.com/の美味しいフィナンシェと
立川「シンボパン」さんhttp://www.shinbopan.com/の美味しいクッキーを
お配りしておりましたが
そろそろ、あるカフェのかたと試作開発を続けていたオリジナルお菓子第一弾が
完成しそうなので、ご愛顧感謝期間は終了させていただきます。
これから続々と、時間はかかりますが、いろいろなかたとのコラボお菓子で
皆様に喜んでいただけるよう取り組んでいく予定です。


ひとつ、ここで残念なお知らせをしなければなりません。

私が解りずらいプレオープン期間を設け、さらにお会いした人の顔を覚えないという
サービス業には致命的欠陥人間であることに端を発してはいるのですが、

HPや貼紙を見た上で、何も言わず入って来てしまうかたが少なからずいらっしゃるのです。
これまで数人に、お菓子をあげ試作中の珈琲をお飲みいただいてしまいました。
一度もお会いしたことのない方に感謝のお菓子をあげ、不完全な空間を晒してしまい
それこそ当店の規定に満たず入店を控えていらっしゃる心ある方にも
申し訳がたちません。

「スミマセン・・・実は・・・」と事後報告されましても、
お互いに微妙な空気になってしまい、必ずしも晴れやかな気持ちで
ご飲食を楽しむことが出来なくなってしまうはずです。

何故来てしまうんだろう・・・?とエスプレッソ担当と頭をかしげるばかりです。

こんなにも初めてのお客さまにお越しいただけることは本当に有難いことなので
来るなと言うのはそれ自体おかしな話しなんですけどネ(苦笑)。

仕方がないので今は大変心苦しく失礼ながら、入店時当店をご利用されたことのあるか無しかを
最初に問うてから、ご注文をお伺いしております。
もし万が一、何度かお越しの方がいらっしゃいましたら、
非常に失礼な話しとなってしまいますが、
このような事情がありますゆえ、どうかお気を悪くなさいませんよう
御願い申し上げます。





まだもうしばらく、グランドオープンまでお待たせしてしまっている方には
申し訳ありませんが、気長にお待ちいただけますよう御願いいたします。


フライング 


しないようにしてくださいネッ(笑)。。。



4月24日火曜日は
食品営業許可更新手続き講習のため
休業させていただきます。

*プレオープン期間中は、工事とメニュー開発も同時進行になりますゆえ
ときどきご迷惑おかけしてしまいます。

申し訳ありません。


青梅についても、いつがオープンか尋ねられることが多くなってまいりましたが、
じつはいま青梅に業務用ミルがありません。。。
ミルが揃い次第開店させていただきます。


よろしく御願いいたします。






さて、ねじまき雲(陽)では現在

プレオープン期間(条件つき入店。HPご確認下さい)、常連様感謝週間として

ご来店初回のみ経堂「cura」さんの美味しい
プレーンタイプのフィナンシェか
立川「シンボパン」さんの美味しいクッキーを
お配りしておりましたが、

curaさんの温かいご厚意により
本日からプレーンタイプに加え
色んな味のフィナンシェが追加になりました。

お客さまのご要望につき
二回目からはご購入いただけるようにも致します。

期間限定につきなくなり次第終了とさせていただきます。

おはやめに~。


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野川の桜が、   満開です。





夕暮れ時の花びらの かたまり かたまりは、

ぼうと白く浮き上がり、なんだか怖いくらい美しくて、

たましいを しろく しろく 燃やしているようにも

見えるのです。





古くは、
春、里に降りる稲(サ)の神が憑依する座(クラ)に
語源があるとも言われる花。

芳醇な実りをもたらし、散り去っていく神のように

夕暮れ時の桜には、日本の、もののあわれ
がある気がするのです。



野川の沿い、お鷹の道を歩きながら、

一里塚の夕桜を愛で、


橋の傍の珈琲屋で  窓いっぱいの真っ白を眺めながら


ラテに浮かぶ

ひとひらの桜を

飲み干すのも、

いいかもしれませんね。



春の時期、ねじまき雲の
ほうじ茶ラテ。



春ノモノノアハレヲ 飲ミ 干シテ

白爛漫ノ 揺レクル心 イトオカシケレ。




お会計のとき、財布からとり出す小銭の表を見て

花咲か気分で  お帰りください。



枯れ気に  花を  咲かせましょう  。





先週、3月31日
東京には少し遅めの開花宣言。

偶然にもその日は、国分寺「ねじまき雲」の


プレオープン日と重なった。


そして、門出を祝うは、桜の花道ならぬ


嵐だった。



嵐の開花宣言で幕をあげた「ねじまき雲」。


カフェの神様は、そうそう甘くはないようだ。



今週火曜日は、遅れ咲きはじめた桜に追い討ちを
かけるように、



猛嵐だった。



プレオープン4日目にして



臨時休業、、、してしまいました。


大変、申し訳ありませんでした。


しかし、こんな波乱が、「らしい」と思うのです。

ずっと6年波乱だったので、いきなり順風満帆なんて
雲の流れには、無いのです。
これからも波乱含みの当店ですが、
皆様の温かいご支援と、「美味しい」というお声が
私たちの心に


花を そえてくれるのです。



昨日、お店の窓から見える薄紅色の風景は

風に吹かれ、それでも強く咲き誇ろうとしていました。

まだ、野川の桜は7分咲きでした。


私たちはまだまだ蕾ですが、
桜の散るころ、花をつけようと思います。


初日、嵐のなか、ご来店いただいた常連さんたち

有難う御座いました。

火曜日、嵐なのに、来ようとしていただいた方々も

有難う御座いました。


今日は3月の寒さとういうことですが、
どうやらお店は開けられそうです。

どうぞ、どちらへも油断なさらず暖かくして
お出かけください。


昨年、地震、停電、休業と、どん底の嵐を乗り越えるべく手を繋ぎ
共に歩んでくれた男気あふれるカフェが経堂にあります。
甘いけど、甘くない大人のお洒落カフェ「cura」http://www.cafe-cura.com/


数は少ないですが、当店にはいま
「cura」さんのフィナンシェの花が咲いています。

珈琲にフィナンシェ。苦めにも甘めにも酸味にも最高です。

運がよければ、お世話になった方々や常連さん方には
初回のみ、おひとつその花を摘んで楽しんでいただこうと
思っております。

花は散るもの。
フィナンシェもずっと有るわけではございませんので
お早めに。

またこの味が恋しくなりましたら、是非
経堂まで足をお運びいただければと、思います。






突然ではございますが、本日4月3日(火)の営業を急遽休業いたします。


朝起きるとニュースが夕方から明日にかけて
風速25~30Mの嵐が東京に吹き荒れると伝えておりました。



プレオープン初日も交通機関が一時麻痺する嵐のなか
お越しくださったお客さまがたが有難くもいらっしゃいました。
本当に嬉しく思います。


しかしその初日より強風と事前にわかっている以上、
わざわざ帰宅途中、あるいは当店を目指して来られて
ご帰宅できなくなると申し訳ないと、
エスプレッソ担当と話し合いました結果

大変勝手ではございますが、プレオープン期間ということもあり、
お休みの判断をさせていただきました。

お越しのご予定の方々には急な予定変更を、
大変申し訳御座いません。

どうか本日は夕方以降、全国的になるべく外出は


お避けになって、  お家で家族と一緒に美味しいものなどを食べ当店で珈琲ではなく
お酒になって、


ください。



非常に   スイマセン。。。




国分寺「ねじまき雲(陽)」は
3月28日おおむね工事が終わり
営業許可がおりました。

しかし、いまだメニューなど中身は開発途中のため
一般オープンまで少々お時間をいただくことになります。
大変申し訳ございません。

当店は3月31日(土)より
5月ゴールデンウィーク明けまで

ウォーミングアップ期間を兼ねて
国分寺「ねじまき雲(陽)」を
プレオープンといたしますが、
混雑を避けるため、いくつかの注意点がございますので

よくよく 以下をご理解のうえ、ご来店いただけると有難く思います。

プレオープン期間にご来店いただけるのは

1・当店(青梅)に2回以上お越しの方

2・屋外イベント以外の出張珈琲イベントを含め3回以上お越しの方

3・上記にあてはまらなくとも個人的に店主がお世話になっている方

4・店主の知人


に限らせていただきます。



お席は青梅よりも増えましたが、
非常に他のお客さまと密接な創りの空間となっておりますので
他者へのご配慮や礼節のほど宜しく御願いいたします。

相変わらず注文の多い珈琲店でスイマセン。

加えて、相変わらず珈琲をお点てするのも時間がかかる進歩の無さで
ございますので
ゆったり心静かにお待ちいただけますと幸いです。

さらに、ネット環境もことごとく整える予定はございませんので
残念ながらそのような長居には向かない飲食店となっております。
あらかじめご了承いただけますよう御願いいたします。

なお、大変狭い空間ゆえ、ベビーカーの持込みなどはお控えくださいますよう
御願いいたします。

しかも、狭い割に実に反響の良い空間ゆえ、大声、泣き声なども大変不向きな
作りとなっております。ご理解のほど御願いいたします。

なぜか、街道をトラックが通りますと少々揺れますが、
地震ではございません。耐震補強工事済みゆえご安心ください。
本当の地震の際にはご飲食の途中でありましても速やかに外へ誘導いたしますので
ご協力のほど御願いいたします。


その他、場所、営業時間などはHPhttp://nejimakigumo.bitter.jp/
ご覧いただきますよう御願いいたします。



では、このような面倒くさいお店を、また皆々さまがたと
ご一緒に楽しめますことを、心より感謝し、ほんわかとお待ち申し上げておりますので
今後とも宜しく御願いいたします。
なお、明日は荒れ模様とのことです。
天候によりましてはご無理などなさらず、
プレオープンのひと月のうちにお越しいただければ嬉しく思います。


*3月31日は通常営業時間14時開店を予定しております。






橋のたもとにかかった桜の蕾が、

ひとつづつ弾けるようなリズムで

時はまた、ポツポツと刻まれ始めた。



ねじまき雲には、でたらめに時を刻むふたつのねじまき時計がかかっていた。
お客さんから「20分ずれてますけど・・・。」と指摘されることもあった。

それで、いいのだ。

古い時計の中に巻かれたコイルは、
その時その場所の湿気や温度で呼吸し、微妙にメトロノームがずれてゆく。

世界と符合しない時の流れの中に、
その場だけの濃密な刻の流れの真実はあるような気がするのだ。

だからねじまき雲の時間には、正確さを欠いた性格さがある。

そしてその時計のネジは、2011年1月末をもって巻かれることなく時を止め
2012年3月28日に至った。


3月28日水曜日、国分寺新生ねじまき雲の営業許可がおりた日。
くしくも私が勝手に戦友と呼ぶ珈琲店店主の定休日と重なった。

その尊敬する店主の方をお招きし、
進水式をしていただいた。

定休ではあるものの、お店で仕込みをしている最中
駆けつけてくださった。

船を出すときはこの人にと決めていた。

かつて彼から貰ったウイスキーを二人だけで開ける。

今は無いというその蒸留所のウイスキーは
春の桜の薫りを纏ったかのように、とても芳醇で甘かった。


乾杯。


そして珈琲を淹れ、
国分寺にかかる時計のネジを巻いた。
初めて刻む時の流れは、
何故か「合っているか解らない。」という彼の携帯電話の時刻に合わせた。
この場には、それが合っていると思う。
貴重な定休日のお時間をお割きいただけたことに、心より感謝。


この夜、青梅に帰り、止まったままの時計のねじをふたつ巻き、
時を刻む時計はみっつになった。



明日、
2006年はじめてお店を始めたとき、やはり彼からもらったコーヒーポットを
国分寺に持ってゆこう。
6年ともに過ごしてきたポットで
明後日からまた、新たな気持ちで歩もうと思う。


そしてまた数十年後、珈琲の香りに暮れなずむ時の中で、
彼と残りのウイスキーを飲んでいたいものだ。

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ふつう飲食店や珈琲店をパートナーとはじめる場合、
1人が珈琲に特化し、
1人がパンやケーキ、料理に従事することが多い。

ストライカーとゴールキーパー
司令塔とエース

そんな関係のほうが、
効率がいいし、攻守そろって
やれることも広がる。

しかし、ねじまき雲は、
二人とも珈琲に特化する。

ツートップ。というよりツーアンダーグラウンド。

1人はドリップと焙煎担当。1人はエスプレッソ担当。
とくに分ける必要のない、意味のないことと
思われてしまうかもしれないが、
そのほうが、そこにかける集中力を高めクオリティをあげていくことが出来る。

お店も
国分寺を広く珈琲の楽しさを伝える場や、
珈琲が媒介する楽しいことが広がる場として、
青梅を焙煎、ネルの抽出に特化し、時間のかかるものを研究していく
場として分けた。

・・・と説明すれば聞こえはいいが、
実は不器用で、
それしか出来なくて、
そうにしかならなかったから
そうなったというだけ。
ようは非効率の塊なのである。

きっとなんでも出来る器用な人なら
こんなに分ける必要もなく、すんなり色々出来てしまうのだろうケド
たとえかっこ悪くても、
器用な人の何倍も時間をかけて
非効率な苦労を楽しさにかえていく作業を、

コツコツと続けていこうと思うのです。


昨日、工事をやり直すというアクシデントを乗り越え
ようやく保健所から営業許可がおり
明日には許可証が発行される見込みとなりました。

やっと、やっと完成です。新・ねじまき雲。


ずっと、粉は粉でも木の粉と石膏の粉まみれの毎日でしたが
珈琲の粉にまみれた生活に戻ろうと思います。

そんなこんなで、頭の中にあるやりたいことリストの
半分もメニューは完成していないのですが、それを
完璧にするまで待っていると、またここから半年かかってしまいそうなので



今週末からプレオープン、ウォーミングアップ期間として
3月31日(土)から
国分寺ねじまき雲のイカリをあげ、
帆をはります。

お世話になっている方、
知り合いの方、
青梅のお店に2回以上お越しの方、
あるいは出張珈琲含め3回以上当店の珈琲を
お飲みになられている方に
かぎり入店いただけることとします。

まだまだ形にはなったものの
中身が追いついておりませんので、
一般オープンは5月のゴールデンウィーク明けを予定しております。
もう少々お待ちください。

場所、営業時間など詳しくは本日HPhttp://nejimakigumo.bitter.jp/をリニューアルいたしましたので
合わせてご確認ください。




また少しづつ皆様のお力をお借りしながらも、
成長していけますことを、有難く
心よりお待ち申し上げます。






わたしは、こだわりがないことがこだわりだったりする。
だからこだわりは、ない、真摯な紳士。

よく 

驚かれるが、インスタントコーヒーも、缶コーヒーも飲むし
コーヒーガムも食べる。
スッパイのも苦いのも好き。
コーヒーという味だけではなく、楽しさが好きなのだ。
だから、スタイルにこだわりはしない。

それと同じ延長線上に、お店の形式というものがある。

境はあいまいではあるものの、コーヒーを提供するスタイルには
おおまかに

カフェ・喫茶店・珈琲店

がある。


よく

「ねじまき雲はどのスタイルですか?」と聞かれる。
いろいろとめんどくさいので、「珈琲店です。」と答えている。

なにかと形式におさめようとすれば、「珈琲店」が一番理解してもらいやすいので
屋号登録は「ねじまき雲」のみだったところ
何かに紹介してもらったり、自らの職業を説明するときは
都合よく「自家焙煎珈琲店」という解りやすいフレーズを
店名の前につけているが、
ホントはどれでもない。
「ねじまき雲」というスタイルだ。




青梅でお店を開いたとき、ショックなことを言われることもあった。
「喫茶店なのに灰皿を置いてないのか!」
「カフェ本載ってるのにご飯ないんですか・・・?」
「ネジさんとこはこだわってるのに〇△★珈琲店みないなカウンタースタイルじゃないから正直ダメなんだよ。」と
お客さんに言われたこともあった。

・・・ダメっすか。やや、ヘコむっす。
でもまぁ、わたしは枠に収まりきる漢ではありません。
あ、体が大きくて収まらない、という意味ではありませんよ(笑)。


枠組みというものは永く愛されてきて、蓄積されてきた知恵や経験や掟があってこそ残ってきたもの。
それを尊敬こそすれ否定はしない。
しかし、そこにあてはまらないものを除外してしまえば、それまでだ。

だから、喫茶店の不思議なしつらえとどこか落ち着く雰囲気が好きで、
珈琲店の専門的に珈琲に取り組む姿勢が好きで、
ギャラリーカフェの人が集い新たななにかが化学変化で生まれ広がる様が好きな
わたしたちは、
ねじまき雲というスタイルだ。

今度のドアにはオリジナルで作ってもらったネジベルが下がっている。
ドアを開ければ、

チリンリリン

と、誰しもの記憶のなかにある
どこか懐かしい喫茶店の音が鳴る。

「喫茶店ですか?」と聞かれるかもしれない。


「はい、ねじまき雲です。」と答えよう。灰皿はないけどネ。



喫茶店?カフェ?珈琲店?どう思ってもらっても構いませんが、

手を繋げるかたとは

真摯に

知恵と掟と経験を、一緒に学んでいければと、思うのです。



さて、プレオープンに向け、いよいよ新しい珈琲メニュー開発に取り掛かります。
楽しさが伝わると、いいなぁ・・・。








光さす方へ。





お店を移転するにも、ひとつじゃない、糸のように絡み合った
さまざまな理由がある。
そしてその土地を選ぶ理由も、さまざま。


私も、そう。




「九州に来ないか」と誘ってくださる方、
「君にふさわしいお店を都心に作るからそこで淹れなさい」という方、
非常に有難いお声をかけてくださる方々もいらっしゃった。

でも、今じゃない。
いま一番淹れたい場所と、やりたいことができる可能性がソコにはあるから。

非常に独りよがりでワガママな理由で、

私は国分寺近辺に物件を決めた。



くしくも6年前、はじめてお店探しをしたとき、
決まりかかっていた物件があった街の同じ町に
そのとき案内してくれた不動産屋さんで、物件が決まった。

しかも青梅と同じように店前には街道が走り、信号があり車の往来の多い
決して珈琲を淹れるに環境が良いとは言えない場所だ。
店舗の形や作り、経歴もほぼ同じ・・・。

ある意味物件運には見放されていて、ある意味この手の物件が
私たちを吸引しているのかもしれないとさえ思わせる。

これも何かの縁、兆しなのかもしれない。



そんなわけで1月から、私と、くるぶし(エスプレッソ担当)の二人で
何もないがらんどうの箱に、命を吹き込む作業を始めた。


仕事をこなしながらの素人大工なので進みは思った以上に遅い。


しかし今回は

イスや水出し珈琲器具、オーブン、材料、運搬にいたるまで、
この6年で出会えた人たちに、
ほんとうにお世話になり、温かいお心に甘えさせていただいた。


そのおかげで、
いままで自分たちだけの中にはなかった
新たな風を取り入れることが
出来ているように思う。


重ね重ね、感謝。



物件に寝袋持参で泊り込み作業もしてきたが、いよいよ大詰め。


もう、8~9割方は出来た。


しかし、私はじらす・・・わけではなく非常に厳しい状況にあるために
もう少々、お時間を頂くことになりそうだ。


正直私の中のタイムリミットもとうに過ぎてはいるのだが

兆しとは捉えても思った方向に流れてくれるほど甘くはない。
流れる雲のように。

雲をも掴む、ここからがまだ長い道のりになりそうだ。。。。





光の海へ。


リ  ベ  ン  ジ 。




お知らせ・・・・・



再始動をお待ちくださっているであろう皆様へ。


当店は昨年1月をもちまして喫茶営業を休眠いたしておりましたが、
国分寺に物件も決まり改装作業を行っています。

休眠するときに最後は常連さんのみに営業を絞っていたのと同じく、
新店も最初は常連さんのみのご案内とし
プレオープンします。

はじめは新メニュー、新体制となり、未完成な発進となりますが、
これまでがそうであったように、常に変化を続けながら
クオリティーをあげていく所存ですので、何卒宜しく御願いいたします。


一般オープンは4月以降と見込んでおりますので
ご興味をお持ちで、まだこれからのご縁の方々には
もうしばらくお待たせしていまいます。大変申し訳御座いません。


なお、青梅店は基本焙煎所と抽出研究の場とし存在しますが
2定休日のうち、1日を営業日にあて、
昼~夜はご予約のみで、特別メニューでの再開
深夜時間は一昨年同様のスタイルでご予約なしでの営業も予定しております。



詳細は決まり次第、当ブログにて発表してまいります。

非常に再開が遅れておりますことを、心よりお詫び申し上げます。


ありがとうございます。






光さす方へ。



なかなか光明を得ることは難しい。


1月から休止状態に入りすでに底を味わっていたが、
3月の震災、原発事故の人災を経て、どん底へと堕ちた。

しかし
肩をかしてくれる家族、背中を見せてくれる同志、
変わらず手を繋いでくれる仲間たちのおかげで
なんとかここまで来れた。

気持ちまで堕ちてしまうと、自らの明るさまでも落としてしまうもの。
光とは求めるだけではなく、自らも輝こうとすることで
足元を照らせるものだ。
そういう意味では、私の周りにはたとえホタル灯のようであっても
自ら輝こうとしている人が多かったのが、明るくいられる救いにもなった。


皆様に、感謝。



物件探しを夏に再開し、ようやく11月末、物件が見つかった。





12月は出張珈琲が忙しく工事をすることが出来なかったが、
1月、出張珈琲を終了し、2月末開店を目指し工事をはじめた。



「ねじまき雲」再開へ向け、


光をカップいっぱいに、満たすため。



継ぎはぎの未来へ。



ing・・・次回へ続く、






光さす方へ。







「あれから一年」という文字を昨日からよく見かける。


3・11のことだ。



当店は昨年の1月、ある決意をもって喫茶営業を休眠した。


開店3年目から喫茶移店を模索し、

5年目の冬、本格的に物件探しをはじめるため

店を閉めた。



知り合いの道具屋さんや、尊敬する取引先の珈琲屋さんが
それぞれ複雑な状況をかかえながらも諦めず
新たな土地で一歩を踏み出し、それが精神的にとても良い結果を
もたらしていたことが、
私にも無謀とも言える一歩を踏み出させてくれたのだろう。

いつも背中で生き様を見せてくれる人がいるってのは、有難い。


私はとても臆病で、人付き合いが苦手で、多くの人と馴れ合わない。
よく「じゃあ何でサービス業なんかやってるの?」と聞かれるほどに。

だからお店を始めて何かと
「仲間なんかいらない。一人でなんとかするしかない。」という卑屈感が強かった。


ところがお店を閉め、仕方なしに出張珈琲イベントと卸しだけに営業を絞ると、
「えっ!こんな人が?」という、今まではそれほど親しいとは思っても無かった方々からも
多くお声をかけてもらい、励ましの言葉をもらい、助けてもらった。
全然、自分ひとりきりでは無かった。
はじめて、「仲間」というものに感謝し、
不器用ながら人を頼ることができるようになったキッカケにもなった。


1月にお店を閉め、なかなか新店舗が見つからぬまま、3月になった。

そして3・11、地震が起き、福島第一原発が爆発メルトダウンを起こした。
この時家族よりも誰よりも先に電話をくれたのは
取引先である盟友「トコロカフェ」さんだった。
そして地震から3日後には福島に情報パイプのある活動家が
福島のメルトダウンを伝えてくれた。
当時は誰からも相手にされなかったが、それは後に現実のものであったことが判明し、
とても感謝している。


青梅はそれからしばらく計画的停電区域に入り交通網も寸断され
ほぼ自宅に軟禁状態となった。
移店どころではなくなり5月までは物件探しはおろか、出張珈琲さえもまったくストップ
移店費用を切り崩して生活するというどん底に堕ちてしまった。

その間、軟禁され暗く閉ざされ気持ちを払拭し、被災地のためにも何かしたいという想いから
一日だけ停電のなか喫茶を再開し、ネジマキナイト「暗闇カフェ」を開催した。
ドネーションカレーを作ってくれて募金活動を快く引き受けてくれた常連さんには大感謝である。
そしてあの夜集ってくださった皆さんにも。


光さす方へ、 共に 。

ing・・・次回へ続く、





毎回表紙がカワイイなぁと思います。
オズマガジンさんカフェ特集。


今月号の「OZマガジン」(2・10発売¥580)
http://www.ozmall.co.jp/ozmagazine/コーヒー用語解説のページに
当店が昨年「アリサンカフェ」さんhttp://www.alishan-organics.com/Alishan2010_organics_jp/?page_id=547
にておこなったコーヒーワークショップの風景を載せていただきました。

写っている器具はその時使用した当店のものです。
当店の深煎りの定番、メキシコマヤビニックフェアトレードの麻袋も写っています。


ほんとうに最近は魅力的なカフェや珈琲店が増えたナァと
実感する内容です。

当店が開店当初は随分
「骨董屋ですか?」「美容室ですか?」「器、蕎麦食べるやつだよねぇ・・・」
とか言われたものですが、最近では普通になりつつありますね。

まぁ、しつらえが似たり寄ったりでも、違う人間がやるかぎり、
個性は必ず出るものです。
それぞれのカフェや珈琲店を楽しんでもらうご参考に今月のオズマガジンをお役立てくださいね。


さて、当店も数多あるステキカフェに埋没しないようにしないとなぁ~・・・







わたしにとってそれは珈琲でした。

しかし、なんだっていいのです。
ひとつのネジに魅せられてネジ屋になる人も
大きな人生のうねりの中でダンサーになる人も
いる。


どうして今の私がいるのか。なぜその仕事を選んだのか。
ヒトリヒトリには一人一人の物語があります。



たとえ同じ珈琲に携わる職業を選んだ人々にも
それぞれの珈琲人生や珈琲観がある。


この御本では共通項としての「珈琲」があるだけで
描かれているのは一つのコトをいかに選んだか。
その物語です。


何かをはじめようと、あるいははじめられなくて
くすぶっている心を持った人は

14つの物語のなかにヒントが眠っているかも、しれません。



「コーヒーピープル」


この一冊に、大変恐縮ながら人生いまだ薄弱な私の物語を載せてくださいました。

「ねじまき雲」は1番目。当店がトップバッターではじまる14話。

私のコーヒー物語はこの御本の順番通り、まだ入り口でしかありません。

読み進めるうち、焙煎とおなじように深みを増していく御本を

どこかでお手にとっていただけましたら、光栄です。




盟友、三軒茶屋「トコロカフェ」さんhttp://www.tocoro-cafe.com/nikki.html
にてトコロブレンドのデザインでお世話になっている
葉田いづみ氏http://www.ne.jp/asahi/mame/niwa/デザインのブックカバーが2種類から選べて
税込み¥1365にてご購入もいただけます。

なんとこの「コーヒーピープル」。トコロブレンドのリーフレットを作成してくれている
素描家しゅんしゅんさんhttp://www.shunshunten.com/
もイラストを担当してくれているのです。


この御本にはほかにも当店がお世話になっている
珈琲屋さんの方々が数多く載っています。



そうしてお世話になった著者の方は川口葉子氏http://homepage3.nifty.com/cafemania/です。
お世話になりすぎて、もう足を向けては寝られません(笑)。


メディアファクトリー 出版 川口葉子 著 「コーヒーピープル」  ¥1365
書店などにて2012・2・3より発売中



先ほどブログでお伝えしました
トコロブレンド豆「スプリング」は

さきほど限定数量に達しましたため
締め切りとさせていただきました。


どうもありがとうございました。








起きぬけの 


      パンの焼ける香ばしさには






そうだ、 コーヒーを飲もう。




ネクタイの結びめキュッとあげ 



           営業車飛び乗る前に




そうだ、 コーヒーを飲もう。





春うらら、そぞろ歩き 


             疲れて入るその店で





そうだ、 コーヒーを飲もう。





ともし火灯る 夜とハートに寄り添って 

   
              ひとかけチョコには




そうだ、 コーヒーを飲もう。






なにはなくとも






まずは、 コーヒーを飲もうよ。







先日お伝えしました「トコロカフェ」さんhttp://www.tocoro-cafe.com/nikki.html
ブレンドコーヒー豆、先行発売震災特別企画



tocoro blend coffee beans 「spring」 100g


出荷決定予定数量に達しましたので、販売が決定いたしました!!
それドコロじゃなく、5日も経たぬ間に4kgのご注文を超えました。
私たちの意図にご賛同いただき、あるいは珈琲を欲していただき
有難う御座います。
なんと、同業者の方々からもご注文をいただきました。
本当に有難う御座います。


もう少しで限定数に達しますので近日中
ご注文を締め切らせていただくことになりそうです。

珈琲を楽しみたい方は、奮ってトコロカフェさんサイトより
ご予約ください。


基本はトコロカフェさんでの受け渡しとなり、
停電など交通機関の状況を考慮し
2週間ほどの御取り置き期間を設けております。
どうしても送りなどが必要な場合はお申し付けください。





汝、 隣人を愛するならば、





そうだよ、 コーヒーを送ろう。




(写真は先月トコロカフェさんにて行なったコーヒーワークショップ
「珈琲を楽しもう!」にて川口葉子さん撮影によるもの)











人気のない






朝の珈琲屋で 暇をつぶしてたら





ひび割れた 玻璃ごしに


摩天楼の衣擦れが


舗道をひたすのを見たんです







それで ぼくも
  



 風をあつめて     風をあつめて
         





蒼空を 翔けたいんです 
         






蒼空を   。






さて、、、この二日、私は多くの知人と珈琲のある風景を共有し


笑いあいました。

そんな日常が、大事なものなのです。



歌を唄い、余剰物資を託してくださった歌唄いの「しずく」さん

有難うございました。

お越しになったお客さんに、足の早い食料品などをお分けしました。
ドネーションカレーにお米も使わせていただきました。
材料不足のカフェオーナーたちにもお分けいたします。

救援分物資は時がきたら、青梅市に来る
被災者の方々にお届けさせていただきます。

約1kg分のコンビア、カチャルという「希望」という名の珈琲を焙煎し、
「しずく」さんに託しました。
各地で義援金活動、あるいは心を癒す雫としてお役立てください。


ドネーションカレーにご協力ご尽力くださった松本さん、

有難う御座いました。美味しかった!!

彼がNHK厚生文化事業団の窓口を通じ、
集められた義援金を被災者の方々に届けてくださいます。


約12杯分を300円でのご提供でした。


本来なら3600円の回収となるところ

集まったお金は、


14880円 でした。



皆様のお心を頂戴いたしました。。。。感謝!




さて、一杯の珈琲を、一杯のカレーを暗闇で楽しんでいただけたでしょうか?
これでもう   カラッポ。

これ以上やると、本気でウチが潰れちゃいますので
また、しばらくお別れです(笑)。


他のカフェの方々も、節電営業やそれぞれの方法で淡々とした日常を
取り戻そうとしていらっしゃいます。
このネジマキのバカでちっぽけな試みも、
ちっぽっけでも伝染して広がってくれれば大きな力になるのだと思います。


外食産業が、それを支える皆様の胃袋が、

日本の夜明けを支えるぜよ!!











なんだかんだ言ってみても




飲めば飲むほどに眠れず




分かってはいたって

    

    どうにも止められないってもんさ



風に乗って香り高く 



苦い涙ほろほろと




喫茶店の窓辺から花咲く朝の通りへと




 娘さんたち気を付けな




コーヒーの飲みすぎにゃ        。







・・・・・・島国日本、豊富な火や水や
風を集めてエネルギーに
変えてくれる日が来ることを
節に願うのでした。



(はっぴいえんどの歌、「風街ろまん」、サニーデイ・サービス「コーヒーと恋愛」より詩を一部抜粋)
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