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COFFEE & GALLERY SALON " you " COFFEE ROASTER " in " 自家焙煎珈琲店 国分寺(陽)&青梅(陰) Since 2006
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*現在のねじまき雲の営業日営業スタイルは
前回ブログ記事を
ご確認ください。




たった5席

だけだけど
そこは
全宇宙的広さの

四畳半。

珈琲をたのしむための
総てが

そこには

あるのです。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


国分寺から中央線八王子駅で
横浜線に乗り継ぎ、ひと駅
「片倉」駅徒歩5分にその珈琲店はあります。

角にバングラディッシュカレー店がある出口には
前方にポツンとセブンイレブンの見えるロータリー。
左手にコインパーキングもあるので
車も停められますね。

駅からはほぼ二回道を曲がれば目的地。
環状16号線を目指して歩き
「片倉駅入口」の信号を
左手町田方面に曲がり
少し歩くと進行方向右手側に山を背負って
古民家風の建物が見えてきます。




個人宅のようでもあり
料亭のようにも見えて
入ってよいものか躊躇う佇まいですが
見上げれば建物と馴染みすぎた
保護色のようなプレートには

「月待チ珈琲店」の文字。



裏手の急な坂道は片倉城跡公園と
住吉神社に至る小道。

青梅のねじまき雲の近くにも
住吉神社があるので
なんだか知らない土地で
知り合いを見つけたようで
嬉しくなってしまいます。



引き戸を開けてひとたびお店の中に入ると
道路の喧騒が嘘のように和らぎます。

茶室だったという
趣向を凝らした造りの材が
吸音してくれているのかも
しれません。
もとが茶室だっただけあって
土足厳禁。
靴を脱いで上がるのも
ここならではの
楽しみになります。



珈琲店は茶室をリフォームした四畳半。
そこにはなるべくほかの方との
間合いと動線をとって5席、
喫茶を愉しむためのお席があります。
もっと置こうと思えば
置けるかもしれないのに。

店内には微かに絞った音楽が流れ
しばらくすると
時折響くマイナスイオンたっぷりの
金属音に気づくでしょう。
?なんの音だろうと思うと
なんとこの空間には地下に作られた
水琴窟があるのです。



オーナーの久住さんは
以前建築関係で働かれていただけあって
この物件を発見するお力と
珈琲店に空間を仕立てるセンスは流石です。



珈琲は苦めの
「ツキシズクコーヒー」
に当方焙煎の珈琲豆を
贅沢に使っていただいております。

丁寧にドリップされた珈琲は
久住さんが珈琲店を開くまで
収集された口当たりも優しい器に
満たされます。

「珈琲の色を見るには
白地が良いのでしょうけど
好きな器で出したいので」

と久住さんは物腰柔らかに
しかし芯の通ったお気持ちを
お聞かせくださいました。

冒頭画像の
「アイスカフェオレ」も
二種当方の珈琲豆を
お使いくださっております。

思わず唸ってしまう美味しさ。
うかうかしていられませんな。

珈琲のお供の和菓子やスイーツは
その時の一期一会だそう。
おすすめですよ。



入口の本棚には月を冠した書物が並びます。
久住さんに何故「月待チ」なのですか?
とお聞きしたら、
面白いエピソードが聞けましたが
それは長くなりますので
割愛いたしましょう。

月は出ているか?

日々を追われる忙しい会社員や
家事に追われる方は
このエピソード、
感じるものがあるかもしれませんね。



この日はブログ取材のために
貴重なお休みにお邪魔させていただき
お話しをうかがったのですが
お気を遣ってくださりメニューに載っていない
パンプレートまでご馳走してくださいました。
ありがとうございました。

プレートに添えられたジンジャーエールは
メニューにございますのでご注文ください。
大人な辛味と爽やかなハーブ感を併せ持つ
独特の癖になる一品。

プレートは頼むことはできませんので
悪しからず。

お食事もいけるのではないかと思うほど
美味しかったのですが、それもそのはず。
久住さんは自分でお店を持つまで
タイプの違ういくつかの飲食店での
ご経験も積んでおられたようです。

奥ゆかしい凛とした百合の花のような
久住さんではありますが
お話しをお伺いすればするほど
マルチな才能をお持ちです。
陶芸をはじめ、なんと昨年当店で展示くださった
フランスアンティーク「ル・ミディ」HISAさんの
http://lemidi-jp.com/
お弟子さんでもあったのです。




画像ではお伝えしきれないほど
素敵な建築の茶室。
入口には素敵な陶器の「入」
内側には「出」の陶器が
はじめからあったのだそう。
羨ましい・・・

隠れ家的な
月待チ珈琲店。

久住さんは
「あと3年。
10年もやれるか。
何年つづけられるか
わからないけど
ここを訪れる人たちの記憶に
残ることができたなら幸せ」
と語っておられました。

たった5席の
難しさが
あるかもしれません。
否、
それでもなお、
10年いや20年くらいは
続くお店になるでしょう。
願わくばそれが叶うような
こういうお店が残り続ける
そういう世の中で
あって欲しい。
と思うのです。

いつもお客さまの
心の中と片倉に
月街チの珈琲が
あり続けるように。

私も精進させていただきます。

**********************


☆曜日にもよりますが
基本おひとりでやられている
ことの多い
小さな珈琲店です。
追加オーダーなしの
気遣いなき長居や
席をお譲りしない行為などは
ご遠慮ください。

インスタ公式アカウント情報を
ご確認、ご理解のうえ
おひとり、または少人数での
ご利用お願いいたします。

ご予約受付は無し。





DATA:

2023年4月現在

addres 東京都八王子市片倉町2405-1
open 14時~22時(LO 21時半)
closed 月・火

メニュー、お値段はあえて載せませんので
現地にてご確認ください。


好い珈琲時間を。。。





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