忍者ブログ
COFFEE & GALLERY SALON " you " COFFEE ROASTER " in " 自家焙煎珈琲店 国分寺(陽)&青梅(陰) Since 2006



前記事も自転車だったのでついでに、もひとつ。
常連さんが当店のイメージで組んで下さったネジチャリ。
2009~10年頃のことだったでしょうか。

「この店には何かが足りない。そうだ自転車だ!」

と何故か閃いたようで、このネジチャリをご提供くださり、
ずっと当店の壁にかかってシンボルとなっておりました。

当時は見てもチンプンカンプンで、
ただカッコイイなということ位しか分かりませんでしたが、
最近ようやく自転車を自分で弄るようになり、
すごい変態チャリンコだったんだなと分かるようになりました。




シフターはフランス、サンプレックスのデルリンWレバー。
貴重なビンテージですね。
昔のパーツのデザインはバリエーションに富んでユニークです。





クイックリリースも昔のシマノのもので
ヌルッとした流線形のラインが、現代の攻撃的流線形ラインと違って
女性的な美しさを醸し出していますね。




サドルはカシマの古い革サドル。年季が入っていますね。
サドルバックをぶら下げたくなります。





何といってもキモはこの革編みハンドル。
子供用自転車のハンドルを逆さに取りつけてあります。
shimano600ブレーキレバーをつけると
ミニドロップハンドルのように見えますね。

ヘッドラグも綺麗なフレームは
古いイギリスの婦人車の塗装を剥離して
バーナーで焼きを入れたと聞いていましたが、
いわゆるミキストというモデルですね。
男女共用として生まれたヨーロッパ発祥のフレームで
最近にわかに流行ってるみたいですね。




バーエンドにはワインコルクが詰めてあります。




ディレイラーやクランク周りは、自転車作成を聞いた別の常連さんが
ご自身の自転車コンポーネント乗せ換えに伴い
要らなくなったものをお譲りくださいました。

フロントは105のダブル。5600系でしょうか。




リアはアルテグラssですね。こちらは6600系でしょうか。
スプロケット7s(7段)を動いてます。
ホントは10段動かせるパフォーマンスがあるんですけどね。
この10s時代までがギリギリ、フォルムやシルバーパーツが目に優しい時代で
この後11s時代に突入するとデザインが激変してゆき、
ブラックパーツが多用されアグレッシブルな近未来的デザインになっていきます。
性能は各段に向上しているんでしょうけどね。




懐かしきデッかいジリリンベルのトップには
なんかの虫のマークがついてます。どこのメーカーのでしょ?

世界に唯一、私のものでも誰のものでもない
ねじまき雲という場が生んだ所有なき無二の自転車、ネジチャリ。
動かさないと可哀想なので、
今は時々乗ってあげたり遊びで知人に乗ってもらったりしています。

本当は当時、青梅に来たお客さんにレンタサイクルとして貸し出そう!
という企画も立ち上がって、パーツもオリジナルを作って売りだそう!
なんていって盛り上がったんですけどね。

大きな地震が起きた後、地方へ中心人物が移住したり
作家活動が忙しくて暇が無くなった人もいれば、作家を辞めちゃう人もいたり、
当店は喫茶営業を移転しちゃったりで
実現はしませんでしたねぇ。

それにしても、皆さんお元気かなぁ~。

時を経て、革細工や金属加工も少しなら出来るようになったので
アイテム製作は諦めておりませんけどね。
独りでもコツコツやっていこうと思っております。
いつか・・・と思い続けることが大切です。

数年前から青梅奥多摩の自転車屋さんたちが連携して
本当にレンタサイクル事業は始まり盛り上がってるみたいです。
広範囲にある提携店のどこでも乗り降りが出来るシステムを
構築できているのは素晴らしいと思います。

少し寒いですが、自転車で温まるにはいい季節ですね。








PR

 
マッチレス?聞いたこともないブランドですね~。
でもいい書体です。

去年の春
リサイクルショップでドロドロサビサビのほこりまみれ、
ご丁寧に蜘蛛の巣まで張った小豆色の自転車を見つけました。
よくもまあと思うほど汚かったのですが、その一台だけ
他とは一線を画す雰囲気を醸し出していたのです。




ロココ調なWレバーも

 
ドロドロから覗くメカ達に施された、機能と全く関係ない飾りも



なんか全部唐草紋様っぽいではありませんか。
というわけで、得体の知れぬ激安ボロボロ自転車を即決購入。
どうにかバイクにくくりつけ持ち帰り、バラして直すことに決めたのでした。

この一台が切っ掛けで
ちょっとは自転車に詳しくなりました。
フレームは拭くと小豆じゃなく綺麗なレッドでした。
今は無き石渡製022チューブ。
パーツはシマノ600EX(アラベスク)と言われるコンポーネントで
30年以上前に作られたものみたいです。
マニアにはやはり「唐草」と呼ばれているようですね。
型番は6200。
6000番台系ですので今のアルテグラグレードの立ち位置のようです。




しかもサドルを含みパーツがオールメイドインジャパン。

どうやらショップオリジナル自転車で
ある種のこだわりをもって組まれたもののようです。
マッチレスという名もオリジナルでつけたんでしょうね。
検索しても、アメリカのアンプメーカーしか出てきません。
日本語訳すると、「無双」という意味みたいです。

そんな訳でボロボロのわりに驚くほど動作はスムーズでした。
所有者の使い方が悪かったのも幸いして
真っ黒油モリモリで見えなくなっていたドライブトレインも
油膜に守られてひどくはサビていませんでした。
パーツクリーナーとヤスリがけ、ピカールで磨いてピカピカになりました。




白っぽいコットンテープが巻かれていたのですが、
剥がすと日焼けから逃れた部分はなんと赤でした。
ですので前ビルダーのコーディネートセンスを尊重して
赤いバックスキンを繋ぎ合わせて革テープを自作
エンドはヘビ革で留めました。

ニットーのドロップハンドルもついでに磨いたら
どうやらアルマイト処理されていたみたいでアルマイトが剥げました。
全部ヤスリがけする羽目になり、結構疲れたのですが
考えてみたらバーテープで隠れる部分はやらなくても良かったことに
巻く段階で気づき悲しい思いをしました。
磨く際は無駄な労力は避けましょう。




ペダルだけは片足分再生を失敗してしまったので
調べると今でも同じモデルを製造していることが分かりました。
三ヶ島シルバンロード。ちょっとロゴが変更されているくらいです。
ロングセラーです。同じ部品が数十年手に入るというのは凄いことですね。

はじめてだったので直すのに数か月かかってしまいましたが
青梅の買い出し用自転車として活躍することとなりました。

私と同い年くらいの自転車。ん~古いものだらけのインテリアには
しっくりときますね。


真っ赤な自転車を見ていると、あぁもうクリスマスか~と
思ってしまいます。

今年のクリスマスは楽しいことしますので
ご期待くださいまし~。














10月15日土曜日、AM6:50

休日の朝も早よから多摩川の河川敷にはぞくぞくと人が集まり始めていました。
昔から「関戸橋フリーマーケット」なる自転車関連のフリマが存在しているとは
聞き及んでいたのですが、
なにぶん最近まで自転車にそこまでの興味が無かったので
スルーしておりました。

ただし、そのイベントは主催者も居なく脈々と自然発生的に年二回の
決まった日に朝早くから行われ昼頃には自然消滅し
凄い人出があるということでしたので
どちらかと言うとその「熱」のようなものや、
それが形成するナチュラルなイベントの性質にずっと興味があったのです。

現実世界において、スポンサーがつかずCMをうたず
指令系統が縦ではなく、共有意識のある点が、
口コミで横に拡がっていく「熱」は
良くも悪くもピュアなのではないでしょうか。

丁度国分寺のお店から会場の関戸橋までは
自転車で30分かかるかかからないか。
開催日の3日前にこのフリマがあることを偶然知ったので
これは行かねばと。

お店の看板代わり、つんつんツノダの買い出し用小径車に乗って
キコキコ行って参りました。







 
売る側が買う側でもあり、買う側が売る側でもあって
わらわらと時間が経つごとにシートを広げる人が増えていきます。
どちらも楽しそうです。

お店を仲間に任せてウキウキ買いに出ていた方が戻って来ると
仲間が得意そうに、

「○○さん居ない間にこんなに売ったよ~」と言うと
「お~っ有難う。ん?あのパーツ売れたの?いくらで売ったの?」
「あぁ、あれ?200円」
「え~っ!!
あれけっこうレアもんだから1000円くらいで売れたんだよ~
・・・ま、いっかハハハ」
「あ、あぁそうなの?・・・ごめんごめんハハハ」

なんて会話が聞こえてきて、失敗も和気あいあいで適当なのが
ほっこりしますね。
きっとそんな話しもイベント後の酒の肴になるのでしょう。

まだそれほど自転車に詳しいわけではないのですが、
その様を見ているだけで楽しい気持ちになってきますね。
私がこれまで見てきたイベントのような
飲食のブースも無ければ、音楽すら流れていないのに
自転車という共通のワードのみで老若男女幅広い世代が皆
地味に幸せそうなのです。

出品しながら勝手に自分のための珈琲を淹れ始める人もいました。
自由です。
なんとなくその雰囲気には、日本というより海外っぽさが漂いますね。
どこから聞きつけたのか、まさに海外の方の集団も買い付けに来ておりました。




マニアックなものからファミリー向けやジャンク品まで、
幅広い出店で見応えがありましたが、興味のない人にとっては
まるで必要のないものばかりです。そこがいいのですよね。

私はと言いますと、
長年風雨に晒したおかげで裂けていたツノダの自転車のグリップと
まったく同じデザインのものがあり
話していると¥100でいいと言うので購入。
また裂けるかもしれないので予備にレトロなデザインが可愛いグリップの
デッドストックをこれまた¥100で購入。
古い懐中電灯も通勤車の予備用に買いました。
フリマはこういう駆け引きが面白いのとお安いのが有り難いですね。





一時間半ほど経つと、入口から河川敷の広場に向かって大きな円を描いていた
出店のレジャーシートは内側に向かって渦を描きはじめました。
昔からそういう決まりなのか、それとも自然とそうなるのか。

熱が集うと渦となる!と妙に独り感心して光景に見入ってしまいました。

草むらに自転車を横たえて何をするでもなく
寝転がってぼ~っとしている人たちも出てきました。

実はその昔、フリマが大きくなり過ぎマナーを欠き始めた頃があり
地域住民から苦情が出て廃止の危機にたたされたことがあったそうです。

有志が存続をかけ主催者をたて、今はほど近い京王閣競輪場で
場外開催日に合わせて年二回フリーマーケットが行われて
人が分散されているようです。そちらは屋根もあるので雨天でも平気そうですね。

熱が高まるのはいいのですが、熱暴走してしまうと責任の所在のないものの場合
収拾がつかなくなってしまいます。
そういう危険を孕む限り、自由度のあるものは
より一人一人の公共マナーの意識の高さと、
お互いに「注意し合える垣根の無い目」が育たないといけませんね。


停まっている自転車も
ミニベロからロード、MTBやママチャリと様々で楽しいですね。
高価なヴィンテージランドナーもフロントバックを付けたまま
無造作に停められていたりします。

盗難を心配してボロい自転車で来たのがバカバカしくなってきました。
私も通勤車で来れば良かったな~と思いながら颯爽と帰路につくと、
ゴツンゴツン・・・?
んッ!??
前輪のチューブが空気が抜けてペシャンコではありませんか!!
さらに、無理くり適当な金具でくくり付けていた前カゴが脱落!
そりゃあ数年放置状態だったからこうもなるわな・・・。

あぁ!これからお店開けなきゃいけないのに!!
やっぱり私はタダでは終われないのね~!!!

行きはよいよい、帰りは重い。
2時間近くかけて帰るハメになってしまいました。
皆さんも、安全のため自転車整備は定期的にキチンと行いましょう。

定休日に分解掃除とサビ取りとサビ止め
ワックスがけに各部グリスアップをして
今はすっかり快適に乗れるように復活いたしました。





 


サマータイム期間が終了し、9月9日(金)からは
通常営業となる。

サマータイム期間中、増えたメニューのひとつにワインがある。
ちょっとした出逢いから、オーストリアワインを扱うことにした。

私は元来フルボディーの、重厚でタンニン感のある
葉巻のようなワインが好みなのだが、
このツァント・ワイナリーのものは地場品種が使われているせいか
あまり飲んだことのない風味だ。
軽いがしっかりとしていて嫌味なクセがない余韻の残らなさが
かえって頭の片隅のトゲに引っかかって、印象として残る面白さがある。

絶滅危惧種のトカゲをブランドロゴとし、
太古からの自然に囲まれた伝統のもの作りと最新のトレーサビリティ技術の融合。
同じく珈琲界の絶滅危惧種である当店に相応しい。

オーストリアではポピュラーな飲み方である
ワインの炭酸割りのスプリッツァをお出ししていたが、
それも通常営業では終了する。
ベースの白「グリュナー・フェルトリーナー」は
在庫が無くなり次第来夏までお休みする。

継続して扱う「ツアント・ピンク」。
綺麗なピンク色の液体にはフローラルでカクテルのような甘みがあって、
まろみを感じる。それ単体でも充分な飲み応えがあり、
ナッツやチョコなど当店のおつまみやお菓子と合わせても
相性がよい。
珈琲の後のデザートドリンク感覚でお飲みいただければと思う。


 
このワイナリーの面白いところは
デザイン性の高さにもある。
ラベルはもちろんボトルキャップにはコルクではなく
オリジナルのガラス栓が使われている。
横にしても振っても漏れない信頼の作りで、
ちゃんとヘッド部分にはブランドロゴのトカゲが
印刷されている。

この栓を見たときにハタと閃いたのだが、




こちらは、通勤に、先日の輪行出張珈琲にと大活躍の
私の日々の足。
ピンと来た人もいるかもしれない。

このドロップハンドルのバーエンドには長らくワインのコルクが
キャップ代わりに突っ込まれていた。コルクや一升瓶の栓がエンドに合うのは
ロード乗りには知れたお洒落だ。

んっ?ならばガラス栓でも入るのでは?と思いやってみた。




見事!柔軟なシリコンゴムががっちり食い込みピッタシカンカン。
かっこいいリザード号の出来上がりである。
ガラスワイン栓のバーエンドキャップをしている人はそうは居るまい。
先日輸入元の社長さんがお見えくださったのでお見せすると
いたく喜んでくださった。良かった良かった。
お忙しいなかお越しくださり有難うございました。


 
珈琲との組み合わせに最適なワインを飲み終えたら、
自転車との組み合わせに最適なエンドキャップで、
ワイン畑へ旅にでるのもいいいかもしれませんよ?

一本飲み干した方にはボトルキャップをプレゼント致します。
タイミング良く栓の在庫があれば飲み干さずともお分けできるかもしれませんが
二個揃えるには時間がかかるかもしれません。

自転車乗りのかたはどうぞお試しあれ。










山の稜線に重なった雲のパテを、サンドイッチするような夕焼け。
沈む瞬間はいっすん燃え上がり、ビニールハウスのカマボコ姿が
神聖な礼拝堂のように輝いていた。

目的を果たした後は、勝沼の宿に落ち着いた。
部屋から望む夕陽が日常をリセットしてくれる。

じつはこの旅をプロデュースくださった方がいる。

青梅のねじまき雲の坂下にある清宝院では
毎月第四日曜日の10時~15時
「O' terra  market(おてらまあけっと)」
https://ja-jp.facebook.com/oteramarket
という市が開かれている。
当店の顔なじみも多く出店する気持ちの良い市だ。

この市を立ち上げ、精力的にイベント活動を催し
ところによっては当店の珈琲を美味しく淹れてくださっている
「イルテンポボーラ」のボーラおばさんと
勝沼でカフェと、まち案内をされている「つぐら舎」さんご店主のお二人が
山梨旅プロデューサーだ。
「近場で充実した縄文文化の博物館と安くてくつろげる宿」という
旅のお題をあげると
何でも知ってるボーラおばさんは

「あるわよ。あたし、知ってる」と

「つぐら舎」さんhttp://ameblo.jp/yamanekineko/をお連れくださった。
つぐら舎店主さんも精力的にイベント活動を営んでおり
彼女の主宰する「つぐら市」という市にはボーラおばさんも
参加している。

釈迦堂遺跡博物館と今回泊まる宿

「川口園」さんhttp://kawaguchien.jimdo.com/

をご紹介くださったのは彼女たちである。

川口園さんはその名の通り、ぶどう園を経営しており
ぶどう畑に囲まれた宿だ。
時期によってはぶどう狩りも楽しめる。
ボーラおばさんは川口園さんに
希少ぶどう品種の畑の手入れを教わっている。
なんと氏の畑は釈迦堂遺跡博物館のすぐ近くだそうだ。


とにかく、川口園さんはイイ。

しつらえは比較的新しく、全5部屋というこじんまりとした感じが
ペンションか少し大きな個人宅のようで、
肩肘のはらない居心地にさせてくれる。
そしてこの自分の部屋の如く普通に寛げる空間。
要所の掃除、ベッドメイキングなどが隅々行き届き
なんともすがすがしい小気味良さなのだ。
これはとても重要なポイントだ。
この辺が行き届いていると、旅の疲れは一気に癒えるのだ。
日常からかけ離れすぎず、
かと言ってこちらの手間のない非日常の
清潔感を味あわせてくれる。

接客も過剰さがまったくなく、
そこが逆に家族水入らずで楽しませてくれる
心遣いを感じる。
なんでもいたせりつくせりにすれば良いというわけではない。
こちらが気づまりしてしまっては容易に寛げぬものだ。
まぁ、いたせりつくせりが好きな人もいるのかもしれないが、
我々には何から何までジャストミートであった。





夕食は旬の野菜と貝とエビの彩り豊かなサラダにはじまり




時節であるこごみと、香草を添えた牛蒡のワイン煮の前菜


 
川魚の塩焼きに枯露柿のチーズ巻き、
天婦羅は、4月中旬からゴールデンウィークにかけての時期しか出せないという
ぶどうの若葉。
柔らかい食感と爽やかな風味が、
サワリとした衣に封入されている。
ぶどうの産地ならではの贅沢。




魚が出たというのに、肉もある。
食事は1階の食堂で食べるのだが
各テーブルには最新の火力自動調整鉄板が据え付けられており
油要らずの焦げ知らず。
鍋奉行要らずの便利な時代になったものだ。

これが二人では食べきれないと思えるほど
大量の野菜と厚切りの地産豚肉であったのだが、
自分で釜からよそえるおかわり自由の炊き立てご飯を三杯も頂戴すると
ペロリと平らげられるほど肉質の柔らかく、
程よい油で臭みのない豚であった。
これをいい塩梅の自家製タレで食す。

ここに挙げた画像以外にも枚挙しきれぬほどの
趣向をこたした品数なのだ。

もちろん、
フルーティーなれど甘すぎず、
適度に厚みのある極上の自家製ワインをはじめとする
貴重な自家製酒がお得なお値段で豊富にあるので
追加の酒もサラサラと進んでしまい
危険な夕食である。

朝は朝で




凄い。
の一言に尽きる。
当然吸い物とおかわり自由の炊き立てご飯もセットである。

これだけの内容でお一人様8000円を切る驚きプライスなのだから、
泊まるのならば絶対に晩と朝の二食つけることを強くオススメしたい。

むしろこちらだけのために勝沼へ行くのでも
滋養になって身体も休まるのだから
明日の英気を養うにはうってつけのお宿なのだ。




昨日飲み過ぎたので、自家製のぶどうジュースを一杯。





早めに宿を出た我々は、ブラブラとポタリングしながら
ワインの資料館や図書館を巡り
頃合いで炎天下の勝沼ぶどう郷駅へと向かった。

途中広がるぶどう畑の斜面では、そこかしこにあるスプリンクラーが
プシュプシュあらぬところに水をかけかけ仕事をしているので、
愉快で少し暑さも和らぐようだった。

駅の脇にある公園には昔懐かしい中央線の旧車両が鎮座している。
鉄道マニアなら喜ぶ景色なのだろう。
風雨激しい山梨の急勾配を
来る日も来る日もワインや人足を乗せて耐え忍んだかもしれない
車輪部分の堂々たるは
素人目にも質実剛健、馬車馬のような筋肉美を感じる。

行きと同様に駅舎近くで自転車を輪行袋にいそいそと仕舞いこみ、
重い車体を肩に食い込ませながらホームへと上がる。

するとどうだろう。
何となく後方に殺気を感じるのだ。
振り向くと我々以外には誰もいない。
おや?おかしいな・・・と思い数歩進んだが、
どうも気のせいではない違和感がある。
またゆっくり振り向くとホームの柱に隠れ隠れ
こちらを伺っている人影があるではないか。

「あ?あれっ・・・え?もしかしてつぐら舎さん、ですか??」

「ふっふっふ。そーです。こんにちは。どうでしたか山梨は?」
近づいてくる人影は、やはりつぐら舎ご店主である。

「えっ!?てかどうしてここに・・・だって」
店主さんは前日ボーラおばさんと地方に打合せに行っていたはずである。
それに我々が今こうして駅にいることなどどうして知る由があろう。

「あはは。いやいや、そこかしこに私の情報網があるのでね。ふふふ
この街でお二人のことはすぐ私に伝わるようになってるんです。ほいっ!これ」
とほくそ笑み、やや芝居がかりながら
おもむろにぐいと伸ばした手には袋を持っている。

「え?ど、どうも・・・なんですか、コレ?」

 「馬肉コロッケ。美味しいよ。食べてね。じゃっ!」
言い残すと彼女は手を振り、さっそうと階段をくだって行った。

「有難う、ございます・・・」

まるでキツネにつままれたように呆けている私の手には
ズシリとした手提げ袋だけがしっかり握られていたのだった。
どうやって、改札抜けてきたんだろう・・・。




恐るべし、勝沼。

輪行袋に埋もれながら拳骨ほどもある馬肉コロッケを
ほおばる相方。彼女にとって人生初の馬である。

まだほの温かく、ジューシーなのに淡泊なコロッケは
スタミナ切れの我々の骨身にじんわり沁み渡った。
どこの馬の骨にも優しいコロッケである。

それこそ、どこの馬コロッケか聞くの忘れたなぁ・・・。

まさか旅の終わりにこんな嬉しいサプライズが用意されているとは。

考えてみると、つぐら舎さんは川口園さんと同じ敷地内で
ぶどう畑のトンネルで繋がっている。
趣のあるつぐら舎さんの建物自体が移転前の旧川口園なのだ。

ボーラおばさんをはじめとして、すべては
ぶどう蔦のトンネルのように絡み合う
ひとつながりの道だったのだ。

我々は素敵な魔女たちの手のひらのアーチで
最初から最後までコロコロ転がるコロッケだったのかもしれない。
有難く美味しい旅だった。

日暮れ前には国分寺に着き、
見知らぬおじさんに見守られながら自転車を組み立てた。

来年も川口園に泊まろう。
そのために一年頑張ろう。
いや、あまり頑張り過ぎないようにしよう。
楽しくないことはしない。
持続できて飽きのこない程度、笑いながら過ごそう。
そうしたら一年なんて、あっという間である。
釈迦堂的縄文人になろう。



川口園さんは電話での予約受付である。
日中はぶどう畑で作業をしておられ留守があるので
根気よくお電話が繋がるのを待つのがよいだろう。
むろん指定時間外の電話は避け、
HPの規約http://kawaguchien.jimdo.com/宿泊/ご利用案内/
よく読んでから、配慮と余裕をもっての問い合わせを心掛けていただきたい。

ワインのラベルのことをフランスではエチケットと呼ぶ。
このエチケットではないが、
エチケットは利用する側も心地よく守るようにしたいものだ。




(おわり)






旅のメインイベントである釈迦堂遺跡博物館を後にした我々は
坂を下り市内の醸造所を訪ねた。

勝沼は駅名にもある通り、ぶどう郷。ワインの地である。
フランスのようなシャトーではないが、
ワイン蔵には旅自転車がよく合う。
残念ながらそれこそフランスではないので、
試飲をすれば当然自転車は押して歩くしかない。
押して歩けるだけ、まだ車よりはマシだ。

市内にはいくつか試飲をさせてくれる醸造所が点在している。
収穫年でもぶどうの種類でも醸造の仕方でも味は変わるので、
組み合わせ次第では無限の味が産みだせる。
この無限の組み合わせと職人の技と感性という点は珈琲と似て
興味を惹くところだ。
その場でしか購入出来ないワインもあったりするようなので
巡ってお気に入りを探す旅も楽しいかもしれない。



 
意外と言ったら失礼だが、メルシャンの資料館は充実しており面白い。
メルシャンという社名、もとは大黒葡萄酒という名で、
ワイン樽に胡坐をかいた大黒様がロゴだった。
正直メルシャンより百倍カッコイイのだが
時代の変遷に寄り添った結果が今なのだろう。

日本ワイン発祥の地であり、
この大黒葡萄酒が一大ワイン産業を担っていたようだ。

日本酒とワインはどこか似た風味があるとかねがね思っていたが、
貴重な資料映像を見ると、まるで日本酒の杜氏のような
ハッピに股引姿の職人たちが酒造りに従事している。
とてもワインを作っているようなお洒落感はない。

大黒葡萄酒の創始者とともにワインの製造を行った男がいる。
ワイン造りを学ぶためフランスに派遣された日本ワインの父、土屋龍憲であるが
帰国後彼は最初日本酒の蔵を借り、日本酒の酵母でワインを作っていたそうだ。
上手くはいかなかったようだが、その発想はとても自然で面白い。

醸造という作業、菌と語らう基質、勝沼の風土は
フランスのそれと似たものがあるのかもしれない。

外の文化を丸々真似るのではなく、元来ある日本の文化と互換しながら融合し
まがい物ではなく、あくまで本物を目指す。
スコットランドに似た気候風土の北海道で本物を作ろうとした
ジャパニーズウヰスキーの竹鶴氏もそうであるように。

苦悩しながら本物を目指すことで、それはいつしか本物を越える。







 
資料館では新しいワインから最古のものまでその歴史をたどることができる。
古いものほどラベルデザインが素敵に見えてしまうのは私だけだろうか?






メルシャンとは、フランス語の「メルシー」からきている。

「感謝」にANをつけた造語。感謝する人という意味だそうだ。

そう考えるとメルシャンという社名もそう悪くないな、と思える。


飲んでくださる人に、
作る人に、
実る果実に、
産みださせてくださる幸せに、
己の素地たるテロワールに、

感謝して生きる人であろう。




(つづく)










前回のブログでたどり着いたのは
ここ、釈迦堂遺跡博物館http://www.eps4.comlink.ne.jp/~shakado/index.html
である。

この旅に珈琲は関係ない。
相方のライフワーク、
古代人から、生きるという純粋さとヒントを学ぶ旅である。

中央自動車道釈迦堂パーキングエリアに車で乗り付ければ目の前が博物館なので
便利なのだが、前述の通り車の運転が出来ない私たちは
勝沼ぶどう郷駅から自転車で
急な高低差とまだ若葉初々しいぶどう畑を楽しみながらの
サイクリングとなった。

暑いうえに、途中相方のブレーキ調整のため立ち止まった急坂に
グローブを置き忘れた。
私だけ坂を登り戻り
一人ぜぇぜぇウェッティーな状況に陥るハプニングがあった。
駅から直進し細い急坂を下ったのだが、
何のことはない、駅を出て左の緩い下り坂を
降りるのが巻きルート。
いきなりルート選択を誤った上の凡ミスであった。
効かぬカンチブレーキで手がプルプルになってしまった。
ヒルクライム好きでなければ左に行くメインストリートをオススメする。




 
この博物館、いままで訪れたどの遺跡博物館より洒落がきいている。
こんな細かい表示の弄り、いったいどれほどの者が気づくだろう?






彼女は何をしているかというと、無心にスタンプを圧している。
ひたすらに押して押しまくっている。
それほどに、こんなに押す人いるんですか?ってくらい
スタンプが充実しているのだ。
彼女はスタンプがあると昂り頬を赤らめご機嫌になる。
20分近くは没頭していたろう。
こういうサブコーナーの充実は来場者をいかに楽しませようかという
気配りとやる気の顕れ。
こういう活きている公共施設に巡り合うと嬉しくなる。
この博物館には一人ほど気の合いそうな学芸員さんがいそうだ。





展示物はとにかく顔。







顔、顔、カオカオ様である。


関東とりわけ山梨から長野にかけては多く顔面把手付土器が
出土している。
それも縄文後期以降にはパタリと見られなくなるようだ。
いろいろ諸説あるが、これだけの顔を前にすると
ぼんやり当時の情景が見えてくる。

たぶん最初は意味など無かったのだろう。
誰かが面白がって顔を付けてみたら、面白い。
斬新だからその隣の家の者が真似をした。
またその隣も隣の家も。訪れた旅人も大人も子供も。
ブームになって広まった。
競ったような感じはないので
てんで自由にやったのだろう。
その内、意味を持たせる者も現れたかもしれない。
人型というのは一番身近であるので、
それだけで意味を持ちやすいし
興味を惹きやすい。

人付き合いは苦手だが、私も人自体には興味があるようだ。
時々絵を描いたり人形を作るが、
無意識下で創造するものは人型になることが多い。
自分自身が人間である以上、そうなるのだろう。

古代は今より情報伝達のスピードは著しく遅いから
現在の一分が一年に値したかもしれない。
じわりと広がったブームはやがて終焉を迎える。
取り立てて学問的理由などないかもしれない。
純粋に、飽きたのだ。

人間は、
面白がって、あるいはカッコよさに惹かれ、
興味を持ち、
真似し独創し、
意味を持たせ、持続し
飽きる生き物だ。





博物館では古代人の食性を知る資料もある。
先日トチ餅を食べる機会があったが、とても渋が強く
湿り気のある古民家の階段を思わせる味と香りがした。
 


 
ドングリも一部を除けば強い灰汁があるので
長い時間根気よく煮溢し灰汁を抜かねばならない。

よくこのようなものを常食したものだと感心するが、
獣に襲われるリスクも少なく手間なく同じ場所で毎年収穫出来
貯蔵に向くこれらは、
ある程度時間さえかければ腹が膨れ栄養満点。
一定時期の忙しさを除けば遊んで暮らせるので
彼らにとっては無駄なく効率的な食物だったのだろう。




釈迦堂で特徴的な出土土器は、この水煙式文様である。
火炎式は有名で誰もが縄文土器に描くイメージだが、
水煙だけは、この地方でしか見つかっていないようだ。

火炎がうねり立ち昇る心情の爆発だとしたら、
水煙は繰り返し渦巻く荘厳な思案の膨張だ。
変態的に繰り返す線と穴。膨張しながらも保つバランス。

火炎式を見るとグワリと魂が高揚するが、
水煙は私の内にもっと深い昂揚をもたらした。

釈迦堂遺跡はパッションだ。

土器の顔は語りかける。もっと笑えと。
水煙は問いかける。しつこく繰り返せと。

それさえも勝手に私の心象が産むこと。

純粋に生きれば、後世のヤツが勝手に意味を見出すのだ。
時代を超えて伝わるものがある。

結局のところ、
ようは無心に意味もなくパッションでスタンプを押して
大満足できる人は、強い。
ということである。

人とは凄いエネルギーの塊なのだなぁと、
後ろ髪引かれる思いで釈迦堂遺跡博物館を後にした。

釈迦堂遺跡博物館へは、
お手軽な自動車旅より、
登り下りのロマンある
自転車旅がオススメである。




(つづく)








白い陽光の中、ツバメたちが放物線を描きながら鋭く交差し
駅舎の軒先へ出入りしている。
国分寺を出たときの肌寒さはなく、少し汗ばむほどの陽気だ。
それでもまだ出勤前の駅には鳥の声に交じり
一人二人タクシーの運転手が紫煙をくゆらせ
車の脇に佇んでいるだけだ。

目的地近くの駅に着いた。
乗り換えも一回だけと少なく、難なく輪行ができた。
他のお客様の邪魔になり重たい輪行は
いかに乗り換えがなく、すいた時間に移動出来るかが鍵のようだ。

誰も居ぬ間に自転車を素早く組み立ててしまう。




 
まずは袋をクルクル畳む。






出来るだけコンパクトに元の袋に押し込んで






キュッと紐を締めるだけ。
「ちび輪」袋は名前はいまいちだが、楽で軽いのがいい。
そういえば、珈琲ミルでも「みるっこDX」や
ペレット燃料調理器の「きりん君」などと、
ネーミングセンスは如何なものかと思うが、その実使える名品は多い。
ネーミングと性能は反比例するのかもしれない。
昔、河原にきりん君を持ち込み焼いたエゾシカの味が
いまだ忘れられない。きりんの鹿、美味しかったなぁ~。





窮屈にしていたボードウォークを組み立てる。
二つ折りにした背骨を伸ばして






長い首を立てて、ツノを正す。
(一昨日、輪行漫画家先生にハンドルは伸ばさず縮めて低い位置がいいと
教えていただいたので、画像のは長すぎである。
長いとお尻に全体重がかかってしまうので、
低くすることでハンドルとサドルに体重を分散することが出来、
なおかつボードウォークのフォルムも美しく見えるということだ)




あとは背中を引き上げ蹄を戻し、各部のご機嫌をとれば
跨がれる状態になる。
折り畳み自転車はじつに簡単である。



 
ルポは組み立て作業工程があり過ぎて面倒くさい。
とくに前輪を取ったときに外したブレーキワイヤーを戻し忘れると
ブレーキがきかず大惨事の可能性もあるので気を付けよう。





ハンドルの位置が決まったら、
その他のパーツが弛んで回らないようにしっかり
キャップなどを締め付けねばならない。
多少もたついたものの




 
こうして二台の自転車は無事に旅の目的地に到着し
輪行を成功させることが出来たのだった。





(つづく)



前回ブログに引き続き、輪行日記
自転車初心者二人旅。


輪行では折り畳み自転車が圧倒的に楽で邪魔にならないのだが、
いきなり2台買えるほどリッチではないので
私の自転車は、輪行のため改造せねばならなかった。

原形は「ビアンキ・ルポ 2007」

シクロクロス競技のルック車(それっぽい車)に近い街乗り用だ。
ビアンキはイタリアのメーカーだが、
日本代理店企画の台湾メイドという所在のない怪しさ。
青緑のチェレステカラーなのに
どこまでもグレーな感じの完成車なのだ。
そこがまた私らしくもあり、たまらないポイントである。

「ルポ」はイタリア語でオオカミを表すが
まったく精悍さのない重さと、
ポタポタ楽に漕げる初心者向けコンポーネント(ギアとか各部品のこと)が
セットされていて、オオカミというよりミドリガメが相応しい。

かといって悪いことばかりではない。
日本人が考えただけあって日本人向きなのだ。
しなやかな鉄の乗り味と美しさ。
どうとでも改造できるようなダボ穴の多いフレーム。
高速から低速まで無理なく漕げるギアがついているわりに安価。
ただし、純正のカンチブレーキが恐ろしく効かない・・・。
悪いところは悪い(笑)。

私のは、自転車に詳しい常連さんの手により一回すべてバラして
更なる混沌へと生まれ変わっており、
シクロクロスのルック車からランドナー(ツーリング用の自転車)の
ルック車風へと変貌を遂げていた。

それを更に輪行用へ変更するため、ヘッドパーツをいくつか追加し
大きくはハンドルの高さを変える可変ステムを導入した。
本来は、高さや長さ合わせに使う補助システムなのだが、
袋に仕舞う時の幅縮小と乗車姿勢が起きるように利用した。

使ったのは

「カロイ 可変アルミステム90mm φ25.4」

重いし自転車全体での印象はスマートさを欠くが、
思ったより作りもよく便利だ。


仕舞う時はハンドルを横向きにして角度調整を緩めれば
ハンドルが垂れ下がる。







前輪を抜いて、輪行中フロントフォークのレッグが曲がったり
袋を突いて破いたりを防ぐため
フロント用のエンド金具を装着する。





今まではSPDペダルというスキーのビンディングみたいなのがついた
ペダルを使っていたが、輪行用にクイックリリースペダルに変えた。
これならペダルをワンタッチで取り外せて車体の幅が縮まる。

wellgo QRD-C128 ゴールド

いいものは上を見ればキリがないので、安価なものに決めたが
作りは安いなりである。走る時少々カリカリした感じが否めないのと
不意に弁慶に当たるとちょっと痛いが、反射板を外せば見た目はそこそこだ。





サドルも輪行時の高さを縮めるために引き抜いてしまう。




 
フロントキャリアを留めている蝶ネジを外し折りたたむ。
脱着の多い部分は普通のボルトナットより蝶ネジタイプが
圧倒的に楽である。



 

袋を買おうと思ったら、なんと親切な知人が「これを使いなさい」と
輪行袋を下さった。
キャリアと泥除け付で後輪を抜かずに入るか不安だったが、
スッポリ収まった上、ポケットもついているので
外した前輪やサドルやらも難なく仕舞うことが出来た。
素材も厚めで安心だ。
有難うございます。
こういう時ばかりは、お客様は神様だなぁと感謝する現金な奴である。





完成。隣りのダホンに比べると随分デカい。
持込みサイズはクリア出来ているものの、クロモリな上余計なパーツを
ごちゃごちゃつけているので、重さが15キロ近くあるだろう。
ちょっとした苦行である。

 いかに折り畳み自転車が偉大であるか思い知った旅であった。





車内は一番先頭か後方車両で、
他のお客様の邪魔にならない場所を選びましょう。



(つづく)










4月某日  JR国分寺駅 AM4:30



ピーン・・・コ~ン・・・
何の音かいつも気になるのだが
よくは分からない寂しい電子音だけが
あまり干渉するもののいない改札口に響いている。

まだ朝の冷え込み厳しい青白い駅に我々はいた。

過去、年に一回あるかなしかで、我々は旅に出ていた。
珈琲を巡る旅である。
そしてそれは、ほぼ全敗であった。
雷。スズメバチ。風呂崩壊。嵐。上がるタクシーメーター。
臨時休業。迷子。
我々の旅にはいつもアクシデントがつきものであった。

いくつか理由はある。

天然な相方の旅行計画による
うっかりミス。

我々の運の無さ。

車の運転が出来ない。

など。

見知らぬ土地でタクシーメーターがガンガン上がっていく
恐怖といったらない。
言いたくても言えない「ここで降ろしてください!」
との闘いが常である。

よくよく考えると車の運転が一番大きいように思える。
私にも運転免許はある。
運転出来ない。
のではない。
運転してはならない。
のである。
練習してどうにかなるレベルではない程、ド下手なのだ。


そこで今回我々はひとつの結論にたどり着いたのである。

そうだ、輪行しよう!

である。

輪行とは、
自転車を、交通機関などを使い目的地まで持ち運び
乗車するという行為だ。
これなら、乗り物代が一番高い旅、歩き疲れて日が暮れる旅
という最悪の状況を回避できる。

常連の輪行漫画家先生にヒントとアドバイスをいただき
吟味の末、相方は半年前に折り畳み自転車

「ダホン・ボードウォークD7 2014」

を購入したのだった。
性能のわりに安価で堅牢な作りである。
クロモリ(クロムモリブデン鋼)フレームなので少々重いのが難点だが
私の自転車に比べれば、だいぶコンパクトで楽である。

さて、公共交通機関で輪行するには、輪行袋というものが必要らしい。
これは各交通機関で規定が異なるが、最近JR各社で規定が改正され
解体した車体全体を覆う専用袋でなければならず、
ゴミ袋などのビニール袋は不可。
JR東日本では持込み最大サイズも、
3辺の最大の和が、250センチメートル以内のもので、
その重量が30キログラム以内のものと、厳密に定められている。
彼女のボードウォークはこれを軽くクリアできる。



輪行袋は検討の上、使いやすく安い

「オーストリッチ・ちび輪」

に決定した。


ということで半年がかりの、初・輪行の旅に出発である。






 
バサッと広げた輪行袋に折り畳んだ車体を置く。




 
車体のフレームに背負い紐を通し、しっかり固定する。





 
もう一つの支点にもしっかりと紐を固定する。

ちなみに輪行するまでに
何度か試し乗りをして、車体に不具合がないかを確かめた。
行った先で何かあってもお手上げになってしまうからだ。
元々ついていた純正サドルだと、坐骨の尖っている彼女は
どうしてもお尻が痛くなるらしく、色々試してどれもこれもダメだった結果

「VERO Plush VL6146」

に落ち着いた。
クッションが程よい固さで
幅広なのでポジションも変えられて
一番痛みが軽減されたらしい。

また現地で悪天候などに見舞われた場合に備え
泥除け(マッドガード)も購入した。

「クラナ シーライト20 35mm シルバー」

クラシックな車体に似合うであろうと購入したのだが、
実は細かなステーの曲げ調整や、パイプカット加工などが
必要だったりで、少々苦労した。

工作に自信の無い方にはあまりオススメ出来ないが
私も自信は無いので、
それなりにタイヤと泥除けの間に隙間が空いてしまったが
何とか見れるくらいには取り付けることが出来た。

ただ、試車するとカチカチと音鳴りがしてしまい、
後輪泥除けの前方が車体に干渉していたので、
フレーム部分に、100円ショップで売っていた粘着ジェル素材の
衝撃吸収材を貼ると見事音は消えてくれた。




 
ジッパーを閉めていくと車体に結んだ一方の紐だけがジッパーの隙間から
出る状態となるので、そこまで閉めたらほぼ完成である。




 
最後に肩に紐が食い込むと痛そうなので、
これまた100円ショップで手に入れた
旅行用品のマジックテープ付肩当てを装着する。
これで幾分持ち運びが楽になる。

ボードウォークの輪行準備は完了である。




(つづく)









古いものの いいところと、    新しいものの いいところがあります。


究極的には、古いことや新しいことは、問題じゃあない。

それ自身が 


      心に響く か、

どうか。


心に響くカタチは、時代を超えてまじわると 独創的な統一された世界感をかもしだします。


「ねじまき雲」が   そうであるように・・・・。


R1002817.JPG













また、心ある常連さんたちの手によって 「ねじまき雲」の世界に

新たな1ページが  書き加えられました。



自転車プロジェクトのチャリーモさんが約3年の構想を実らせてくださった

チャリンコです。


これは、同じく常連さんのRionさんが素晴らしいコンポーネントをお分けくださったからこそ
完成をみた企画であります。



そのうち、この男女共用自転車で、お客様に青梅を散策していただけるようレンタサイクルを考えております。


サドルもその内、モデル車としてオリジナル革サドルに変わるかもしれません。


将来


こんな自転車たちの中継協力店が、青梅に数店できたら、青梅の自然を気軽に肌にうけながら、

少し離れた青梅のステキなお店たちも、  川も   山も、


一日でまわれるようになるかもしれませんネ。




nejimakigumo の唯一の移動手段の緑亀号。


現在、H☆G☆B企画モデル車の第二段階である spec2 に移行しております。


スリムアップした spec1 から、キャリアをつけてランドナー化。逆に重い方向へ。
あえて完全に機動力を殺す(笑)という発想の豊かさは流石でしょ ♪
これで私の太い身体にも完全にマッチングした体型になり、よりシンクロした行動が可能になりました。


パニアバッグは、あくまで革モノができるまでのツナギですが、
「ノグ」というメーカーの、バックパックにもなるツーウェイパニアで、買出しに最適!!


R1002665.JPG















こちらがパワーアップした泥除けです。
ハーフタイプの亀甲アルミで、亀らしいスタイルになりました。
これを叩き台に、フルフェンダーを作っていただく予定!!



R1002663.JPG

















このボトル、ステキでしょ?

なんと、青梅にできた劇的オススメ古道具店「マルポー」さんからいただきました
昔の水筒です!!!昔のデザインは水筒でも妥協がなくてカッコイイなぁ~。





R1002664.JPG















こちらは、捨てられてた昔の懐中電灯。

白くなった23Cのタイヤによく合います。


捨てるなら、私に   ください。


もう一つアルミの大きめ懐中電灯ももらったので、気分によって
付け替え可能。


いまは、既成の革バンドで留めていますが、コレもステキなオリジナルを
作っていただきますよ~っ。





さてさて、革サドル製作にも動きがジワジワあるようです。楽しくなってきましたネッ。




古さのなかに     新しさ  


             を   見い出す   



亀のごとくジワリと進む、大人子供たちの タ  ク  ラ  ミ  。



すがすがしい風、緑、雲。。

自転車の季節 ですね~。


最近、常連さんの間で密かに自転車乗り増殖中。。



そのなかのひとりの自転車乗りの方が面白いことを言ってました。

「いいチャリジャージが無くて。でも最近は一枚から
オーダーメイドできるところもあるから、こんなジャージが作りたいなぁ~・・・・」


って言うから、イラストにしてみました(笑)。


「チームOME」 


青梅のお店のロゴイラストがスポンサーみたいに入ってます。

けっこうカッコイイですよね?青梅のお店ロゴイラストって。


背中のオカメインコはお世話になってる青梅のグッとくる古着屋さん「WeS」さんのロゴですが

文字は「H☆G☆B」にしました。私のビアンキを改造してくれてるチャリーモさんブランド


ハシモトグラフィックバイシクルでございます。


勝手にご希望の文字を変えちゃいました。ゴメンねっ。


一枚からだと、型代入れて4~5万円くらいするそうですが、

ミンナに青梅街道を走ってもらえることを考えると、
注目度抜群で、お店の宣伝にもなりますから、本当にスポンサーを募って
作るのも面白いかもですネ(笑)。安上がりですし。


あっ、ネジマキロゴは、パンツにワンポイント入れましたがサスガにパンツのオーダーメイドは
無いかもなぁ。


あと、私のようなトトロ体型でも、気にならないチャリジャージがあると・・・・

ベストですね。




ひねもす    キコキコと 


     流れゆく色のあれこれを  たゆたう 。




6月某日、第一回チャリグッズ会議が行われました。
型にはまらないから産まれる、枠を越えた発想が楽しみです。



ノーコンセプトが コンセプトに シフトする。


さてさて、モデル車にしていただいた私のビアンキ号、どーゆーチャリンコになるのでしょう。
ブランドモデルは、私のようなムサイのじゃなくて、イラストみたいなボーイッシュな女の子がいいでしょうね。

重くなるから、「緑亀号」とでも名乗りましょうか。  ・・・・遅そう。




帰って来た、青きオオカミ。

昨日に引き続き、自転車のお話し。


バイシクル メイクアップ デザイナー「H☆G☆B」チャリーモさんの
手により、愛車のビアンキが変身を遂げました。

変身前も撮っておけば良かったなぁ~。
とにかく前は微妙にお店に似合いませんでした。

R0011126.JPG












なんと、遊び心でバーエンドにはワインコルクが!

『イタリアの青空を自転車で旅しながら、
畑で開けた地ワインのコルクをネ、記念にネ、詰めたんだヨ。』
な~んてネ、ストーリーが湧いてくるよな改造です。

流石デザイナー。型にとらわれない発想です。
ガチガチの自転車乗りからしてみれば機能的ではないものは
ナンセンスでしょうが、私にとってはナイスセンス!!

R0011125.JPG











ハンドルバー、コレ革なんです。
編み上げの。

セクシーでしょ?
もう現行品は無いみたいです。
何ででしょ?復活させましょう。

乗り物はしばしば女性に例えられますが、
女性のドレスアップに編み上げはピッタリです。
ワイヤーカバーまでビンテージな茶色になっていて、
コーディネートもバッチシです。

R0011123.JPG











おしりもパチリッ。

サドルは、実は私が染めました(笑)。黒いサドルでした。
どーしてもやりたかったので。
初めてにしては上手くいったかなぁ~、と思います。



この自転車、ビアンキは前の日記で書いたようにチェレステという独特のカラーが特徴。
でも、年ごとに微妙に色差があるあたり、適当なのがイタリアっぽくてステキです。

遠くからでも一目でメーカーが判るせいか、ビアンキ乗りは、奇妙な連帯感をもっていて
すれ違いざまに挨拶をされることもあります。

ビアンキオーナーは、ビアンキ二ストとかビアンキストなんて呼んだりもします。

車だと、ミニクーパーのオーナーにも同じような現象が見られるようです。
特徴的なものを共有すると、その愛着は人へも波及するようです。

図らずも、「ねじまき雲」のスタンスを共有する人をネジマキストと呼んでいますが、
コーヒーを縁に、初対面の人が親しくつながるのも自然なことなのかもしれません。

ネジマキストが創ってくれた、ひとつの形。型に囚われず人生を楽しめるビアンキ。
「H☆G☆B」のロゴもフレームに入れてもらいました。
貴方の彼女も、ドレスアップいかがですか?



ちなみにこの自転車、元は「ルポ」というモデルで、中途半端を地でいくような
日本企画台湾メイドのイタリア車です(笑)。
でも大切なのは、乗り手がどう乗るのか、です。中途半端を突きつめる私にはピッタリ。
イタリア語でlupoは「狼」。 

メタボなビアンキ二ストの、決して噛みつかない、青きオオカミ。


これから、いろいろ自転車グッズをね、ネジマキストの方々と企画しようと

真鍮のベルをポクポク、チ~ンッと鳴らしながら画策中。




青い色が好きだから、


お店には、「チェレステ」という名の
ブレンドコーヒーがあるのです。

イタリア語で、「青い空」、「天空」とういう
意味があるそうです。


イタリアに「ビアンキ」という自転車メーカーがあります。
そのブランドカラーが「チェレステ」。

私には、お店とほぼ同じくらい連れ添った相棒があります。
それがビアンキ。


そのビアンキを、より私のライフスタイルとお店に合わせるべく、
自転車リフォームデザインをしてくれる方に託しました。

普通、自転車に代車なんて無いでしょうけど、
ご好意で置いて行ってくださった代車がコチラ。

オールドビアンキ・・・・・。しかも黒。何してくれはりますのん!?

「もう、コレでイイッス。」と言ってしまいたくなる逸品です。
でも、買うとなると値段がつけられない程貴重でしょうネ。
代車なのに・・・・軽自動車修理に出したら代わりがベンツだった、みたいなもんです(笑)。

だから、ちと乗るのが楽しくも恐怖でした。


しかし、古き良きものは、お店に良く合うなぁ~。

ハブ毛の赤いアクセントがね、ニクイです。
c a l e n d a r
03 2017/04 05
S M T W T F S
1
3 4 5 6 7
9 10 11 12 13 14 15
17 18 19 20 21 22
23 24 25 27 28
30
w h a t 's n e w
p r o f i l e
HN:
ネジ
年齢:
40
HP:
性別:
男性
誕生日:
1977/03/05
職業:
自家焙煎珈琲店
趣味:
写真・自転車
自己紹介:
nejimakigumoをフォローしましょう
ブログ内検索
c o u n t
忍者アナライズ
忍者ブログ [PR]