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COFFEE & GALLERY SALON " you " COFFEE ROASTER " in " 自家焙煎珈琲店 国分寺(陽)&青梅(陰) Since 2006
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前回ブログからの続き。

久々野の遺跡を後にした我々は、高山市街地に向け
国道41号線をひた走る。

右手側には翡翠のように綺麗な川が流れている。

最初の1kは緩やかな登りが続き地味にきついが
あとは平坦な道が続く。高山までは十数kmの道程だ。

ここから先は写真を撮る余裕はほぼ無くなるので
久々に、僭越ながら私のイラストでご説明しよう。


 
14時頃であろうか。
まだこの頃は平静を保っている。

難なく高山市街地に到着。
急に人が増えるが、歩いている人の7割がたは海外の観光客であろう。





お団子を大変楽しみにしていたようで、お目当ての団子を食しご満悦である。
我々が買うと、ワラワラと人が集まり買い始める。
集団の不安や好奇心。人心とは斯様なものである。

この旅の大きな目的のひとつはこの高山市街地に住まう
ある御仁にお会いすること。

その人物とは、前回出張珈琲で高山に来た際お世話になった
卸し先の「SOY」さんがご紹介くださった
縄文ハートな高山人
Sさん。
蜂蜜を珈琲に使いたくて日本ミツバチの蜜を集めているSさんのもとを
SOYのご主人にお連れいただき訪ねたのが始まりである。

その時はテンガロンハットを被って
チェアに深々と身体を沈めて足を伸ばし、くつろいでおいでだった。

「Sさん、こんにちは~。東京から有名な珈琲屋さんが来てるんだけど
ちょっと、蜂蜜分けて欲しいなぁ~って。今あるかな?」

「いやっ、有名じゃないですけど、マニアックなことで有名なだけです」
と恐縮する私。

「・・・・」

一呼吸おいて、おもむろに席から腰をあげると
無言でゆったりと入口に近づいてくる。

映画か漫画でしか見たことの無い登場シーンである。

頭の中に昔見た映画「クロコダイルダンディー」が蘇る。

『ダ、ダンディー・・・』

我々を一瞥すると、ニヤリと不敵な笑みを浮かべ

「蜂蜜なぁ?まぁ、ええけども、ふぅん・・・東京の。
アンタ有名なん?まぁええわ、ちょっと、時間ある?」

と特徴的な巻き舌で言うと隣りの家に消えて行った。
お顔は痩せたチャールズ・ブロンソン似である。



『う~ん、マンダム!』

数分するとSさんは黒板とタッパーに入った
蜂蜜たっぷりの蜂の巣を持って出てきた。

ここからSさんのミツバチ講義が理容室の店先で30分ほど催されるのである
(Sさんは理容室も経営しているのだが、営業しているようには到底見えない)。

事前にSOYさんから

「慎吾さん、絶対にSさんにお若いですね~とかお幾つですか?
とか言わないでくださいね(必ず言ってください)。」

とニコヤカに念を押されていたので
ミツバチ講義の途中で蜂蜜をペロペロしながら、
強調されたSさんの二の腕の筋肉に話題をそらし

「すごい筋肉ですけどお幾つなんですか?」とお聞きすると

満面の笑みのSさん
待ってましたと「筋肉お触りタイム」に突入する。
胸板もゴツゴツで、アラウンドセブンティーとは到底思えない。
SOYさんからお聞きしていた、Sさんはいきなり前のめりに倒れて
床で腕立て伏せをしながらピョンピョン飛び跳ねるというのも頷ける。

そこから更に理容室の中のミラクル造形物ワールドの案内に入り
何故か缶コーヒーを奢っていただきビデオ鑑賞会へ
(Sさんは昔TVに何度も出ている。しかし立て看板コレクターとして・・・
実は日本屈指の立て看板コレクターなのだ。
立て看板は縄文で言うところの土偶の現代版のようなものであろう)。
氏曰く。

「あんたも有名かもしらんけど、俺も有名」ニヤリ。

最後はお店の中のジュークボックスから「いい日旅立ち」が流れ
握手で再会を約束しお別れした。

終始Sさんのペースに完璧なまでに嵌り数時間、結果、蜂蜜は買えなかった・・・
(勿体な過ぎてアレンジコーヒーに使えるものでもないからいいのだけど)。

実はSさんはハンターでもあり、熊肉もお分け頂いた。
主に単独猟で犬を使うらしい。リアル平成縄文人である。

衝撃の出逢いから一年。

缶コーヒーと蜂蜜を舐めさせていただいた御礼に
今度は当店の水出し珈琲と豆を届けにやって来た。

「こんにちは~!」

「おぉ!その親しみある大きな体、見覚えあるで」

Sさんは外で何か作業中であった。
SOYさんから私たちがこの日訪ねることは聞き及んでいるので
待ってくれていたはずだ。
SOYさんもSさんも、有難い限りである。

私たちをピッと指さすSさん。

「あんた達、30分くらい時間ある?ええ?」

「えっ?・・・ええ、おじさんに会いに来たんで。
あとはSOYさん行くだけですから」

「おぅ、なら行こうか。車乗って」

まったく予期せぬ展開である。

「別宅がなぁ近くにあんのよ。そこ行くから」

我々は巻き舌に言われるがまま、自転車を置いてSさんの車に乗り込む。

ここから先を文章にすると、ちょっとした小説のようになってしまうので
割愛する。

要約すると、着いた先は氏が再生中の古民家がある山間の集落。
古材と無垢材を用いた伝統工法による再生を行っていた。
広大な土地には川も流れており、尺岩魚が釣れるそうだ。
ノビルなどの野草も生え、ブルーベリーなども自然農法で育てつつ
日本ミツバチの箱を設置している。
相方はアサツキを掘らせていただいた。
もちろん蜂蜜ペロペロと「筋肉お触りタイム」も体験。
ご近所で親子熊が獲れた時の解体写真も見せていただいた。
氏が狩ったものではないが、氏曰く

「オレな、解体も上手いから呼ばれるんよ」ニヤリ。

だそうである。

いろいろと衝撃の数時間であったが、
観光地では味わえないリアルな生き様がそこにはあった。
きっとSさんは何があっても何処でも生きていけるだろう。
それくらいの枯れぬ発想力と体力、精神力を兼ね備えている。

人の目を気にすることなく面白いことだけをして、
人の目を喜ばせることも忘れないエンターテイナーの側面を持ち合わせている。
むしろSさんは人の喜びを糧にしているのだろう。

現代日本人が学ぶべき、尊い日本の暮らしや体験が
こことSさんにはまだまだ沢山詰まっているように思える。

非常に濃密な時間を過ごした我々は
Sさんのお店に戻り、珈琲をお渡しした後
お決まりのジュークボックスから流れる
「上を向いて歩こう」でお別れしお店を後にした。
有難うSさん。上を向いて歩きます。

今回も。蜂蜜は買えなかった・・・。

しかし、、、その頃には陽も傾きかけ、大幅に時間をロスしていることに
いやがおうにも我々は気づかざるを得ないのであった。




(つづく)








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前回ブログに引き続き、輪行日記である。

なかなかに暑かったので、相方が用意したポカリスエットが身体を潤してくれる。
パナソニック・レマイヨWのボトルケージは
自作の革フレームカバーに装着してあるので
ケージ取りつけ穴の無い自転車には便利だ。

二台並ぶと、同じ20インチなはずなのに
レマイヨWのほうがタイヤが大きく見えるなぁ。なんでだろ?
企画が違うのかしら?


作業着姿のおっさんジモティー以外まったくヒトケが無い
高山は久々野に降り立った我々は目的地へ向かった。

駅からほど近くはあるものの、いきなりの急斜面。
その急斜面を登った先に


 
「堂之上(どうのそら)遺跡」はある。

縄文時代前期~中期に存在した、43軒あったという集落跡が
整備再現されている。
ここの飛騨縄文人は栗やクルミ、はしばみなどの堅果類を食べていたようで
それらに近い木々が植樹されている。
縄文人も選定による木々の整備、植樹をしていたとされるので
食料とともに良質の堅い飛騨材が手に入ったことだろう。

標高約680mの陽のあたる丘陵の台地になっており、
駅近くには壮麗な飛騨川があるので、
生活に必要な水、魚などの食料の確保には最適。
天然の要塞としても十分機能しそうであるし
5000年ほど前もさぞかし住みよかっただろうことが地形からもうかがえる。

出土品は園に併設された

「久々野歴史民俗資料館」に展示されている。

それにしても、飛騨高山まで来て
観光地のメッカ高山市街地や「君の名は。」聖地に向かわず
手前の駅に降りて、人っこ1人いない遺跡に来るとは・・・。
全然前世過ぎるゼ。
つくづく世の常の逆を走るのが我々である。

閉館日かと疑うほど誰もおらず館の明かりも消えている。
草刈りをしているオジサンに話しかけてみると
どうやらやっているということで、明かりとアナウンスを付けてくださった。
職員というよりはボランティアの管理人といった感じなのだろうか。




手焙型。珈琲屋としてはそそられる名前である。

小型で、形・装飾ともに美しく独特である。




釣手型土器。
灯りか、香を入れてもよいような江戸的造形である。
私ならシュッとした野草を活けてみたくなる。




これも




これも。

こちらの所蔵品には台付というか、高台部分が高く強調されている土器が
やたらと多い。しかも一見模造品かと見まがうくらい
割れの無い完品状態のものが多数存在している。




これなんかは、まるで聖杯のようである。
模様も日本というより他文明を感じさせる斬新さだ。

この遺跡中央広場には立石跡など祭祀遺構があるので
祭礼が多く執り行われ、特殊な儀礼のために用いられた祭器なのか
あるは飛騨縄文人は単なる酒好きか・・・。
いや、もしくは手焙土器で煎った珈琲を飲んでいたカップという線も
捨てがたい。


 
この遺跡にもやはりあったか、男性のシンボルを模した石棒。
この一番大きなやつは、写実性のなかにも意匠を凝らした名品である。

大いなる力を得るため、その形状にあやかったとかどうとか。
それか縄文人は単なるエロなのか。
いや、これを鑑賞しつつ珈琲を飲んでいた可能性も・・・。



何より、この資料館で特筆すべきはこちらだろう。

出ました、女陰石!!!

いやもうこれは、飛騨縄文人絶対エロいでしょっ!!!!

男性器を模ったものは数あれど、このように女性器を模したものは全国でも
こちらでしか出土していない超貴重品だそうだ。

エロいかどうかはさておき、土偶の多くが女性の裸体を模していることや
土器の装飾などにも出産シーンを取り込んだものがあることを考えれば
コミュニティーの中心が女性である縄文文明において
生命の暁を司るこのような石が無かったことのほうが
むしろ不思議なくらいだ。

パッと見こじつけのように思えないでも無い形状ではあるのだが、
古代にロマンを馳せるには、女陰石に見えたほうが素敵なので
そういうことにしておこう。

いずれにせよ繁栄を祈る呪術的要素がこの縄文遺跡には多い気がする。




・・・なにこれ、オーパーツ?
一体何用?しかも横のは、クルミ??




いや、いいんだけどね、クルミ押しし過ぎでしょ!
でもこの見本アートは凄い。むしろ欲しいくらいだ。




ここまでくると、突っ込まざるをえない。

熊って!!なにその壺ッ!!
しかもチェンソーアート。歴史民俗関係ないからね。
ってか、これ作ったの誰!!?(奥には熊の剥製もありました)

なんだか石棒からの流れでこの混沌のシチュエーション。
昔のミステリードラマ「ト〇ック」を彷彿とさせる。




チェーンソーアートの横には付近の山岳模型が。
うわぁ~この山の名は、登るに高すぎるっ!

アナウンスが一巡した後、スピーカーからはJ-POPの軽快な女性ボーカルが
館内に響いている。

このユルさ、たまりません。


なかなか他所では見られぬ特殊なラインナップで、見応え十分であった。
東西の縄文人と交流、融合しながらも独自の縄文文明を築きあげた
飛騨縄文文化、じつに興味深い。

一説には高天原はこの高山あたりだったという話しもあるようなのだが、
これだけの独自性と神がかりな祭器などなどを目の当たりにすると
そのへんからひょっこり天照大神が出て来ても、おかしくはない。
期せずしてこの日の私のTシャツの背に
日本武尊と書かれていたのも、
神のみぞ知るである。

我々は草刈りオジサンに御礼を言って、古代飛騨国を後にした。





(つづく)







前回ブログに引き続き、輪行日記である。

自転車を輪行袋に入れ終え、一路目的地に向かうため
中央線に乗り込み東京駅を目指す。

前回ブログで登場した100円ショップのゴムバンドは
車内でも大活躍。手すりに荷物をくくれば振動で荷崩れせず安心である。




駅構内の移動に関しては、事前に相方がリサーチ済である。
どこにエレベーターがあり、どこで電車を降りれば
最短で最適に荷物が運べて次の車内に置けるか
完璧に下調べがしてある。これは輪行旅において結構重要だ。
頼もしい限りである。


 
「こだま」である。遅いが乗客数が少なく邪魔になりにくい。




新幹線の一番後ろの席には壁との隙間があるので、このように自転車が収まる。
小径車とはいえ、やはり邪魔は邪魔なので、
周囲の方々には声かけをするなど気を配るエチケットが必要になってくる。




名古屋で「ワイドビューひだ」という列車に乗り換える。
小綺麗なわりになんだかトラックみたいな音がするのが可笑しい。
気になって調べてみると気動車というディーゼル車両らしい。
「気動車」という響きに相方の目が俄然キラキラし始める。

その名の通り窓が大きく沿線の眺望を楽しむことができるのが
ワイドビューひだの特長だ。
なんと観光案内のアナウンス付きである。

そして相方のテンションが更に上がりはじめ
飛び去る景色の中、何故か農作業中の農家さんたちを激写し、はしゃぎまくる。




あとでデータを消すのが大変であった。

そうこうしているうちに



 
とうちゃ~くっ。

山あいをディーゼル列車で登りつつお昼頃に降り立ったのは、
岐阜県は高山市、久々野である。





さっそく組み立て




完了。手慣れたものだ。


 
私も負けじと、組み立て。
ステムの先に新たに取りつけたシートクランプ用のクイックリリースで
ハンドルの解放もできるようにしたので、
正位置に戻す。

さあ、ようやくツーリングの開始である。




(つづく)






 



4月某日  JR国分寺駅 AM4:30



ピーン・・・コ~ン・・・

あまり干渉するもののない改札口に、駅の音が響く。
この音が、目が見えづらい方に「駅」を知らせる音と知ったのは
数年前のことだ。

まだ朝の冷え込み厳しい青白い駅に我々はいた。

2015年に書いたブログ記事と同じような書き出しである。


そう、その記事は後にこう続いている。

「過去、年に一回あるかなしかで、我々は旅に出ていた。
珈琲を巡る旅である。
そしてそれは、ほぼ全敗であった。
雷。スズメバチ。風呂崩壊。嵐。上がるタクシーメーター。
臨時休業。迷子。
我々の旅にはいつもアクシデントがつきものであった。

いくつか理由はある。

天然な相方の旅行計画による
うっかりミス。

我々の運の無さ」

そして車の運転の出来ない我々が辿りついた結論が

自転車を公共機関に持ち込む「輪行」であった。

であったはずなのだが、だからといって
運の無さとミスが無くなるわけではないということを
今回の旅で我々は思い知ることになるのである・・・。


 
2015年以降、相方の足として大活躍の

「ダホン・ボードウォークD7」

車体がクロモリなので重いことを除けば非常に走りやすい。

新たな改良点として、
眠っていた「AKI小型フロントキャリア」を取りつけた。

アルミで軽くコンパクトなので小径車にも合う。
背負ったリュックで背中が暑くならないように
走る時は前にリュックをくくりつける。

フレームについているのは仏・米式バルブ対応の小型ポンプである。

英式バルブ用ねじ込み式アダプターなるものを見つけたので
これで、英式(ママチャリはだいたいこの方式)のダホンのタイヤにも
空気が入る。






そして、荷物の場所をとる輪行袋「ちび輪」を
相方は自分でシートポストにくくりつける作戦にでたのだが、
安定しないというので100円ショップのマジックテープゴムバンドで
補強したところ、グラつかなくなってレトロな統一感も増したようだ。

ボードウォークの改良点はこんなもので終わりである。
それくらい元々の組成が良いので、
残念なほど無駄にいじるところがないのである。

さて、ここでお気づきだろうか。
私の自転車が大きな自転車ではないことに。

そう、ついに小径車デビューである!!

過去の経験から、キャリア付きツーリングタイプ自転車輪行の
かさばり感、重量感、組み立てとバラしの遅さが
どうしてもネックになっていたのだが
そんな時ジャンクな汚小径車に出逢ってしまった。

パナソニックのスチールフレームのようで、ダホンより幾分重い。

油が固着し全体に黄ばみが酷く、ディレイラーも腐って
チェーンガードも曲がってはいたが、錆は思ったほどでもない。
レストア経験があるので
佇まいが美しく要レストアというのは反って食指をそそる。

シートチューブ下にB-PCW38と品番シールが貼られている。

「panasonic LES MAILLOTS W(レ マイヨW)」
という車種らしい。

最初、電化製品の会社の自転車かぁ~悩むなぁ、とも思ったのだが
モノの本によると、そもそも創業者、松下幸之助は幼少の頃
自転車屋に丁稚奉公していたそうで、商売は自転車から学んだと言っても
過言ではないようなのだ。

その後も松下電気器具製作所時代に自転車用砲弾型ランプを考案。
パナソニックでは今も自転車事業に情熱を燃やし国内屈指の職人が
自転車部門で汗を流し、パナソニックのクロモリフレームには
パナモリという愛称まで付いている。

う~む、気づかなかったが改めて身の回りを見てみると
意図せず、食洗器も髭剃りも携帯電話もパナソニックであった・・・。
恐るべしパナソニックの浸透力。


 
困ったのはスタンドである。
旅先での輪行では、なにかとスタンドがあったほうが便利である。

ダホンはフレームになんなくセンタースタンドが付くのだが
このパナソニックの折り畳みは、フレーム形状が特殊な上
センタースタンド金具でフレームを挟むことが出来ない。
検討した結果「NUVO センタースタンド」となった。
作りは正直良いとは言えないが、長さも変えられるし加重さえかけなければ
充分用が足りる。


 
ペダルは三ヶ島の脱着式「プロムナードEzy(イージー)」

単純に軸をクランク側に押し込むと外れる構造ゆえ、
脱落防止にストッパーが必要となる。


 
ストッパーが欠如していたので、
水道パーツ用のゴムパッキンで代用した。
今のところ十分役割は果たしているし、走行中無くなってしまうこともない。
万が一無くしてもホームセンターですぐ手に入るので楽である。

ストッパーが煩わしく、すぐ無くなる事でイージーは不評なようだ。
軸内部に脱落防止機構が内蔵されている
後発のEzy Superior(イージースーペリア)は確かに便利ではあるが
軸を捻じり接点を合わせて脱着するため、暗いところでは外し難く
手も汚れやすい(通勤車にはEzy Superiorラムダが付いている)。

コストパフォーマンスと外し易さを考えると、決してEzyも悪くない。


 
外したペダルとストッパーはこれまた100円ショップで買ったポーチに入れて
リアキャリアにカチッと留めておけば輪行時便利である。

リアキャリアは眠っていた「DELTA アルミリアキャリア 700c用」
なのだが、意外とすんなり20インチ小径車に付いた上、上面も平行である。




この小径車は折り畳み機構が特殊で、画像の棒を外して
車体手前に持ってこないと




このように完全にはロックが外れない二重安全仕様になっている。
流石日本製といったところだが、非常に面倒くさい。




クイックリリースを緩めシートポストを下げ(リアライトはKnogのフロント用を
タミヤのクリアレッドで塗装してリア用とした)、




分割ステムのクイックも緩め、ドロップハンドルを90度回転させ




折り畳む。




そして、ここでも大活躍の100円ショップの荷物留めバンド。
車体が離れないようにトップチューブとシートチューブをカチッと結合。




あとは、輪行袋に入れて




出来上がり。

相方はもう慣れたもので、ものの数分でパッキングを終えたが、
パナソニックも、ダホンとそう変わらぬ短時間での輪行が可能となった。
画像ではステムが折りたためずドロップハンドルな分
パナソニックの方がいびつに大きいが、
ドロップハンドルを車体から外したほうが担ぎ易いことに気づき
帰りはもっとコンパクトになった。





(つづく)






 

ゴールデンウィークも終わり、街が日常に戻りましたね。
GW期間中行われておりました
上泉秀人氏の小物展示もレアチーズケーキも終了いたしました。
お楽しみいただけましたでしょうか?
お越しいただきました皆様どうも有難うございました。

ちなみに上の画像は海ではありません。


 
さてこちらは、ムーミンに出てきそうな建物である。
なんだかおわかりだろうか?

東京の重要な水源のひとつ村山貯水池、
通称「多摩湖」の取水塔である。
多摩湖に原水を引き込んだり浄水場へ送水したりする設備を備えている。
水は大切に使おうね。

3月某日、自転車で多摩湖に行ってみた。

国分寺からだと当店の前の道、国分寺街道をひたすら小平方面に漕いで行くと
小平駅にぶつかる。

駅を正面に見て左手(西側)に多摩湖自転車道が多摩湖方面に続いている。
この自転車道。
自動車止めがそこかしこに設置され歩行者も優先的に歩けて
信号も多いが故に、サイクリストにはすこぶる不評なようなのだが
私のようなポタリングメインの人たちにとっては
電車と並走したり、桜の木のトンネルなど緑を楽しみながら
ゆっくり走ることができるので、かえってオススメである。

と、実のところの目的は相方の博物館巡りのお付き合いである。
多摩湖の近くにはプラネタリウムが併設された
「東大和市立郷土博物館」がある。
狭山丘陵の歴史や民族、雑木林の自然保護事業などを知ることができる。

この日は花粉症がひどくて正直倒れたいくらい具合が悪かったのだが
博物館の空調が非常に優秀だったようで、たちどころに症状が和らいだ。
近代設備に感謝である。

相方は発掘品の縄文土器などを熱心に観察しておいでだったが
比較的新しめの農具なんかも展示してある。




ほう、ゴボウノタネマキゲージなるものが。

昔はこんなヤツでゴボウの種を蒔いてたのか~。
ハッハッハまるで自転車の前部分みたいだな

・・・

・・・

ん?

待てよ、これって本当に自転車ぶった切ったんじゃないの??
近づいてみよう。




なるほど。このリム部分についてる突起で土に穴を開けたということか。
興味深い。
やはり専門農具なのか?
それにしても尋常じゃないオーラがなんとなく・・・
持ち手は・・・




なんかドロップハンドル逆さにくっつけたみたいだなぁ。

・・・いや、待てよっ!!

ハッ、こ、これはっ。


 
っ!!!!

あ"~っ!!!

ア、アルプスがッッ!

「アルプス」と言えばポタリングをする人やツーリングを楽しむ者には憧れの、
垂涎の名車。
いまは無き神田の自転車店、スポーツサイクルアルプスの自転車で
ランドナーをよりコンパクトに輪行できるフォーク抜き輪行システム
「アルプス式輪行」を産みだしたことでも有名である。

どうりでラグも美しくフォークの先曲りがキュッとしてセクシーなはずである。
こんなヘッドバッチのデザインは見たことがないので
相当古いタイプであろう。

それにしても往年の名車が何故こんな無残なお姿に・・・。
完品だったら、目が飛び出るくらいのお値段だろう。
農家にしてみれば、こちらのほうが便利な活用法だったのか
それか乗り潰した果てに与えられた第二の幸福な人生が
ゴボウノタネマキゲージだったのか。
真相はもはや知ることができないが、
はぁ~っ、予期せずイイもの拝めましたっ!!

テンションも上がって鼻もすっかり通ったのだが
この興奮は縄文女子には分かって貰えなかったのは言うまでもない。




この博物館2F。意外にお宝がいっぱいあって
違う意味で見応えがある。
収集された学芸員はなかなかの審美眼をお持ちのようである。

多摩湖のサイクリングロード付近にあるので
サイクリストの皆さんは、聖地巡礼と休憩を兼ねて
郷土博物館を訪れてみてはいかがだろう。













前記事も自転車だったのでついでに、もひとつ。
常連さんが当店のイメージで組んで下さったネジチャリ。
2009~10年頃のことだったでしょうか。

「この店には何かが足りない。そうだ自転車だ!」

と何故か閃いたようで、このネジチャリをご提供くださり、
ずっと当店の壁にかかってシンボルとなっておりました。

当時は見てもチンプンカンプンで、
ただカッコイイなということ位しか分かりませんでしたが、
最近ようやく自転車を自分で弄るようになり、
すごい変態チャリンコだったんだなと分かるようになりました。




シフターはフランス、サンプレックスのデルリンWレバー。
貴重なビンテージですね。
昔のパーツのデザインはバリエーションに富んでユニークです。





クイックリリースも昔のシマノのもので
ヌルッとした流線形のラインが、現代の攻撃的流線形ラインと違って
女性的な美しさを醸し出していますね。




サドルはカシマの古い革サドル。年季が入っていますね。
サドルバックをぶら下げたくなります。





何といってもキモはこの革編みハンドル。
子供用自転車のハンドルを逆さに取りつけてあります。
shimano600ブレーキレバーをつけると
ミニドロップハンドルのように見えますね。

ヘッドラグも綺麗なフレームは
古いイギリスの婦人車の塗装を剥離して
バーナーで焼きを入れたと聞いていましたが、
いわゆるミキストというモデルですね。
男女共用として生まれたヨーロッパ発祥のフレームで
最近にわかに流行ってるみたいですね。




バーエンドにはワインコルクが詰めてあります。




ディレイラーやクランク周りは、自転車作成を聞いた別の常連さんが
ご自身の自転車コンポーネント乗せ換えに伴い
要らなくなったものをお譲りくださいました。

フロントは105のダブル。5600系でしょうか。




リアはアルテグラssですね。こちらは6600系でしょうか。
スプロケット7s(7段)を動いてます。
ホントは10段動かせるパフォーマンスがあるんですけどね。
この10s時代までがギリギリ、フォルムやシルバーパーツが目に優しい時代で
この後11s時代に突入するとデザインが激変してゆき、
ブラックパーツが多用されアグレッシブルな近未来的デザインになっていきます。
性能は各段に向上しているんでしょうけどね。




懐かしきデッかいジリリンベルのトップには
なんかの虫のマークがついてます。どこのメーカーのでしょ?

世界に唯一、私のものでも誰のものでもない
ねじまき雲という場が生んだ所有なき無二の自転車、ネジチャリ。
動かさないと可哀想なので、
今は時々乗ってあげたり遊びで知人に乗ってもらったりしています。

本当は当時、青梅に来たお客さんにレンタサイクルとして貸し出そう!
という企画も立ち上がって、パーツもオリジナルを作って売りだそう!
なんていって盛り上がったんですけどね。

大きな地震が起きた後、地方へ中心人物が移住したり
作家活動が忙しくて暇が無くなった人もいれば、作家を辞めちゃう人もいたり、
当店は喫茶営業を移転しちゃったりで
実現はしませんでしたねぇ。

それにしても、皆さんお元気かなぁ~。

時を経て、革細工や金属加工も少しなら出来るようになったので
アイテム製作は諦めておりませんけどね。
独りでもコツコツやっていこうと思っております。
いつか・・・と思い続けることが大切です。

数年前から青梅奥多摩の自転車屋さんたちが連携して
本当にレンタサイクル事業は始まり盛り上がってるみたいです。
広範囲にある提携店のどこでも乗り降りが出来るシステムを
構築できているのは素晴らしいと思います。

少し寒いですが、自転車で温まるにはいい季節ですね。








 
マッチレス?聞いたこともないブランドですね~。
でもいい書体です。

去年の春
リサイクルショップでドロドロサビサビのほこりまみれ、
ご丁寧に蜘蛛の巣まで張った小豆色の自転車を見つけました。
よくもまあと思うほど汚かったのですが、その一台だけ
他とは一線を画す雰囲気を醸し出していたのです。




ロココ調なWレバーも

 
ドロドロから覗くメカ達に施された、機能と全く関係ない飾りも



なんか全部唐草紋様っぽいではありませんか。
というわけで、得体の知れぬ激安ボロボロ自転車を即決購入。
どうにかバイクにくくりつけ持ち帰り、バラして直すことに決めたのでした。

この一台が切っ掛けで
ちょっとは自転車に詳しくなりました。
フレームは拭くと小豆じゃなく綺麗なレッドでした。
今は無き石渡製022チューブ。
パーツはシマノ600EX(アラベスク)と言われるコンポーネントで
30年以上前に作られたものみたいです。
マニアにはやはり「唐草」と呼ばれているようですね。
型番は6200。
6000番台系ですので今のアルテグラグレードの立ち位置のようです。




しかもサドルを含みパーツがオールメイドインジャパン。

どうやらショップオリジナル自転車で
ある種のこだわりをもって組まれたもののようです。
マッチレスという名もオリジナルでつけたんでしょうね。
検索しても、アメリカのアンプメーカーしか出てきません。
日本語訳すると、「無双」という意味みたいです。

そんな訳でボロボロのわりに驚くほど動作はスムーズでした。
所有者の使い方が悪かったのも幸いして
真っ黒油モリモリで見えなくなっていたドライブトレインも
油膜に守られてひどくはサビていませんでした。
パーツクリーナーとヤスリがけ、ピカールで磨いてピカピカになりました。




白っぽいコットンテープが巻かれていたのですが、
剥がすと日焼けから逃れた部分はなんと赤でした。
ですので前ビルダーのコーディネートセンスを尊重して
赤いバックスキンを繋ぎ合わせて革テープを自作
エンドはヘビ革で留めました。

ニットーのドロップハンドルもついでに磨いたら
どうやらアルマイト処理されていたみたいでアルマイトが剥げました。
全部ヤスリがけする羽目になり、結構疲れたのですが
考えてみたらバーテープで隠れる部分はやらなくても良かったことに
巻く段階で気づき悲しい思いをしました。
磨く際は無駄な労力は避けましょう。




ペダルだけは片足分再生を失敗してしまったので
調べると今でも同じモデルを製造していることが分かりました。
三ヶ島シルバンロード。ちょっとロゴが変更されているくらいです。
ロングセラーです。同じ部品が数十年手に入るというのは凄いことですね。

はじめてだったので直すのに数か月かかってしまいましたが
青梅の買い出し用自転車として活躍することとなりました。

私と同い年くらいの自転車。ん~古いものだらけのインテリアには
しっくりときますね。


真っ赤な自転車を見ていると、あぁもうクリスマスか~と
思ってしまいます。

今年のクリスマスは楽しいことしますので
ご期待くださいまし~。














10月15日土曜日、AM6:50

休日の朝も早よから多摩川の河川敷にはぞくぞくと人が集まり始めていました。
昔から「関戸橋フリーマーケット」なる自転車関連のフリマが存在しているとは
聞き及んでいたのですが、
なにぶん最近まで自転車にそこまでの興味が無かったので
スルーしておりました。

ただし、そのイベントは主催者も居なく脈々と自然発生的に年二回の
決まった日に朝早くから行われ昼頃には自然消滅し
凄い人出があるということでしたので
どちらかと言うとその「熱」のようなものや、
それが形成するナチュラルなイベントの性質にずっと興味があったのです。

現実世界において、スポンサーがつかずCMをうたず
指令系統が縦ではなく、共有意識のある点が、
口コミで横に拡がっていく「熱」は
良くも悪くもピュアなのではないでしょうか。

丁度国分寺のお店から会場の関戸橋までは
自転車で30分かかるかかからないか。
開催日の3日前にこのフリマがあることを偶然知ったので
これは行かねばと。

お店の看板代わり、つんつんツノダの買い出し用小径車に乗って
キコキコ行って参りました。







 
売る側が買う側でもあり、買う側が売る側でもあって
わらわらと時間が経つごとにシートを広げる人が増えていきます。
どちらも楽しそうです。

お店を仲間に任せてウキウキ買いに出ていた方が戻って来ると
仲間が得意そうに、

「○○さん居ない間にこんなに売ったよ~」と言うと
「お~っ有難う。ん?あのパーツ売れたの?いくらで売ったの?」
「あぁ、あれ?200円」
「え~っ!!
あれけっこうレアもんだから1000円くらいで売れたんだよ~
・・・ま、いっかハハハ」
「あ、あぁそうなの?・・・ごめんごめんハハハ」

なんて会話が聞こえてきて、失敗も和気あいあいで適当なのが
ほっこりしますね。
きっとそんな話しもイベント後の酒の肴になるのでしょう。

まだそれほど自転車に詳しいわけではないのですが、
その様を見ているだけで楽しい気持ちになってきますね。
私がこれまで見てきたイベントのような
飲食のブースも無ければ、音楽すら流れていないのに
自転車という共通のワードのみで老若男女幅広い世代が皆
地味に幸せそうなのです。

出品しながら勝手に自分のための珈琲を淹れ始める人もいました。
自由です。
なんとなくその雰囲気には、日本というより海外っぽさが漂いますね。
どこから聞きつけたのか、まさに海外の方の集団も買い付けに来ておりました。




マニアックなものからファミリー向けやジャンク品まで、
幅広い出店で見応えがありましたが、興味のない人にとっては
まるで必要のないものばかりです。そこがいいのですよね。

私はと言いますと、
長年風雨に晒したおかげで裂けていたツノダの自転車のグリップと
まったく同じデザインのものがあり
話していると¥100でいいと言うので購入。
また裂けるかもしれないので予備にレトロなデザインが可愛いグリップの
デッドストックをこれまた¥100で購入。
古い懐中電灯も通勤車の予備用に買いました。
フリマはこういう駆け引きが面白いのとお安いのが有り難いですね。





一時間半ほど経つと、入口から河川敷の広場に向かって大きな円を描いていた
出店のレジャーシートは内側に向かって渦を描きはじめました。
昔からそういう決まりなのか、それとも自然とそうなるのか。

熱が集うと渦となる!と妙に独り感心して光景に見入ってしまいました。

草むらに自転車を横たえて何をするでもなく
寝転がってぼ~っとしている人たちも出てきました。

実はその昔、フリマが大きくなり過ぎマナーを欠き始めた頃があり
地域住民から苦情が出て廃止の危機にたたされたことがあったそうです。

有志が存続をかけ主催者をたて、今はほど近い京王閣競輪場で
場外開催日に合わせて年二回フリーマーケットが行われて
人が分散されているようです。そちらは屋根もあるので雨天でも平気そうですね。

熱が高まるのはいいのですが、熱暴走してしまうと責任の所在のないものの場合
収拾がつかなくなってしまいます。
そういう危険を孕む限り、自由度のあるものは
より一人一人の公共マナーの意識の高さと、
お互いに「注意し合える垣根の無い目」が育たないといけませんね。


停まっている自転車も
ミニベロからロード、MTBやママチャリと様々で楽しいですね。
高価なヴィンテージランドナーもフロントバックを付けたまま
無造作に停められていたりします。

盗難を心配してボロい自転車で来たのがバカバカしくなってきました。
私も通勤車で来れば良かったな~と思いながら颯爽と帰路につくと、
ゴツンゴツン・・・?
んッ!??
前輪のチューブが空気が抜けてペシャンコではありませんか!!
さらに、無理くり適当な金具でくくり付けていた前カゴが脱落!
そりゃあ数年放置状態だったからこうもなるわな・・・。

あぁ!これからお店開けなきゃいけないのに!!
やっぱり私はタダでは終われないのね~!!!

行きはよいよい、帰りは重い。
2時間近くかけて帰るハメになってしまいました。
皆さんも、安全のため自転車整備は定期的にキチンと行いましょう。

定休日に分解掃除とサビ取りとサビ止め
ワックスがけに各部グリスアップをして
今はすっかり快適に乗れるように復活いたしました。





 


サマータイム期間が終了し、9月9日(金)からは
通常営業となる。

サマータイム期間中、増えたメニューのひとつにワインがある。
ちょっとした出逢いから、オーストリアワインを扱うことにした。

私は元来フルボディーの、重厚でタンニン感のある
葉巻のようなワインが好みなのだが、
このツァント・ワイナリーのものは地場品種が使われているせいか
あまり飲んだことのない風味だ。
軽いがしっかりとしていて嫌味なクセがない余韻の残らなさが
かえって頭の片隅のトゲに引っかかって、印象として残る面白さがある。

絶滅危惧種のトカゲをブランドロゴとし、
太古からの自然に囲まれた伝統のもの作りと最新のトレーサビリティ技術の融合。
同じく珈琲界の絶滅危惧種である当店に相応しい。

オーストリアではポピュラーな飲み方である
ワインの炭酸割りのスプリッツァをお出ししていたが、
それも通常営業では終了する。
ベースの白「グリュナー・フェルトリーナー」は
在庫が無くなり次第来夏までお休みする。

継続して扱う「ツアント・ピンク」。
綺麗なピンク色の液体にはフローラルでカクテルのような甘みがあって、
まろみを感じる。それ単体でも充分な飲み応えがあり、
ナッツやチョコなど当店のおつまみやお菓子と合わせても
相性がよい。
珈琲の後のデザートドリンク感覚でお飲みいただければと思う。


 
このワイナリーの面白いところは
デザイン性の高さにもある。
ラベルはもちろんボトルキャップにはコルクではなく
オリジナルのガラス栓が使われている。
横にしても振っても漏れない信頼の作りで、
ちゃんとヘッド部分にはブランドロゴのトカゲが
印刷されている。

この栓を見たときにハタと閃いたのだが、




こちらは、通勤に、先日の輪行出張珈琲にと大活躍の
私の日々の足。
ピンと来た人もいるかもしれない。

このドロップハンドルのバーエンドには長らくワインのコルクが
キャップ代わりに突っ込まれていた。コルクや一升瓶の栓がエンドに合うのは
ロード乗りには知れたお洒落だ。

んっ?ならばガラス栓でも入るのでは?と思いやってみた。




見事!柔軟なシリコンゴムががっちり食い込みピッタシカンカン。
かっこいいリザード号の出来上がりである。
ガラスワイン栓のバーエンドキャップをしている人はそうは居るまい。
先日輸入元の社長さんがお見えくださったのでお見せすると
いたく喜んでくださった。良かった良かった。
お忙しいなかお越しくださり有難うございました。


 
珈琲との組み合わせに最適なワインを飲み終えたら、
自転車との組み合わせに最適なエンドキャップで、
ワイン畑へ旅にでるのもいいいかもしれませんよ?

一本飲み干した方にはボトルキャップをプレゼント致します。
タイミング良く栓の在庫があれば飲み干さずともお分けできるかもしれませんが
二個揃えるには時間がかかるかもしれません。

自転車乗りのかたはどうぞお試しあれ。










山の稜線に重なった雲のパテを、サンドイッチするような夕焼け。
沈む瞬間はいっすん燃え上がり、ビニールハウスのカマボコ姿が
神聖な礼拝堂のように輝いていた。

目的を果たした後は、勝沼の宿に落ち着いた。
部屋から望む夕陽が日常をリセットしてくれる。

じつはこの旅をプロデュースくださった方がいる。

青梅のねじまき雲の坂下にある清宝院では
毎月第四日曜日の10時~15時
「O' terra  market(おてらまあけっと)」
https://ja-jp.facebook.com/oteramarket
という市が開かれている。
当店の顔なじみも多く出店する気持ちの良い市だ。

この市を立ち上げ、精力的にイベント活動を催し
ところによっては当店の珈琲を美味しく淹れてくださっている
「イルテンポボーラ」のボーラおばさんと
勝沼でカフェと、まち案内をされている「つぐら舎」さんご店主のお二人が
山梨旅プロデューサーだ。
「近場で充実した縄文文化の博物館と安くてくつろげる宿」という
旅のお題をあげると
何でも知ってるボーラおばさんは

「あるわよ。あたし、知ってる」と

「つぐら舎」さんhttp://ameblo.jp/yamanekineko/をお連れくださった。
つぐら舎店主さんも精力的にイベント活動を営んでおり
彼女の主宰する「つぐら市」という市にはボーラおばさんも
参加している。

釈迦堂遺跡博物館と今回泊まる宿

「川口園」さんhttp://kawaguchien.jimdo.com/

をご紹介くださったのは彼女たちである。

川口園さんはその名の通り、ぶどう園を経営しており
ぶどう畑に囲まれた宿だ。
時期によってはぶどう狩りも楽しめる。
ボーラおばさんは川口園さんに
希少ぶどう品種の畑の手入れを教わっている。
なんと氏の畑は釈迦堂遺跡博物館のすぐ近くだそうだ。


とにかく、川口園さんはイイ。

しつらえは比較的新しく、全5部屋というこじんまりとした感じが
ペンションか少し大きな個人宅のようで、
肩肘のはらない居心地にさせてくれる。
そしてこの自分の部屋の如く普通に寛げる空間。
要所の掃除、ベッドメイキングなどが隅々行き届き
なんともすがすがしい小気味良さなのだ。
これはとても重要なポイントだ。
この辺が行き届いていると、旅の疲れは一気に癒えるのだ。
日常からかけ離れすぎず、
かと言ってこちらの手間のない非日常の
清潔感を味あわせてくれる。

接客も過剰さがまったくなく、
そこが逆に家族水入らずで楽しませてくれる
心遣いを感じる。
なんでもいたせりつくせりにすれば良いというわけではない。
こちらが気づまりしてしまっては容易に寛げぬものだ。
まぁ、いたせりつくせりが好きな人もいるのかもしれないが、
我々には何から何までジャストミートであった。





夕食は旬の野菜と貝とエビの彩り豊かなサラダにはじまり




時節であるこごみと、香草を添えた牛蒡のワイン煮の前菜


 
川魚の塩焼きに枯露柿のチーズ巻き、
天婦羅は、4月中旬からゴールデンウィークにかけての時期しか出せないという
ぶどうの若葉。
柔らかい食感と爽やかな風味が、
サワリとした衣に封入されている。
ぶどうの産地ならではの贅沢。




魚が出たというのに、肉もある。
食事は1階の食堂で食べるのだが
各テーブルには最新の火力自動調整鉄板が据え付けられており
油要らずの焦げ知らず。
鍋奉行要らずの便利な時代になったものだ。

これが二人では食べきれないと思えるほど
大量の野菜と厚切りの地産豚肉であったのだが、
自分で釜からよそえるおかわり自由の炊き立てご飯を三杯も頂戴すると
ペロリと平らげられるほど肉質の柔らかく、
程よい油で臭みのない豚であった。
これをいい塩梅の自家製タレで食す。

ここに挙げた画像以外にも枚挙しきれぬほどの
趣向をこたした品数なのだ。

もちろん、
フルーティーなれど甘すぎず、
適度に厚みのある極上の自家製ワインをはじめとする
貴重な自家製酒がお得なお値段で豊富にあるので
追加の酒もサラサラと進んでしまい
危険な夕食である。

朝は朝で




凄い。
の一言に尽きる。
当然吸い物とおかわり自由の炊き立てご飯もセットである。

これだけの内容でお一人様8000円を切る驚きプライスなのだから、
泊まるのならば絶対に晩と朝の二食つけることを強くオススメしたい。

むしろこちらだけのために勝沼へ行くのでも
滋養になって身体も休まるのだから
明日の英気を養うにはうってつけのお宿なのだ。




昨日飲み過ぎたので、自家製のぶどうジュースを一杯。





早めに宿を出た我々は、ブラブラとポタリングしながら
ワインの資料館や図書館を巡り
頃合いで炎天下の勝沼ぶどう郷駅へと向かった。

途中広がるぶどう畑の斜面では、そこかしこにあるスプリンクラーが
プシュプシュあらぬところに水をかけかけ仕事をしているので、
愉快で少し暑さも和らぐようだった。

駅の脇にある公園には昔懐かしい中央線の旧車両が鎮座している。
鉄道マニアなら喜ぶ景色なのだろう。
風雨激しい山梨の急勾配を
来る日も来る日もワインや人足を乗せて耐え忍んだかもしれない
車輪部分の堂々たるは
素人目にも質実剛健、馬車馬のような筋肉美を感じる。

行きと同様に駅舎近くで自転車を輪行袋にいそいそと仕舞いこみ、
重い車体を肩に食い込ませながらホームへと上がる。

するとどうだろう。
何となく後方に殺気を感じるのだ。
振り向くと我々以外には誰もいない。
おや?おかしいな・・・と思い数歩進んだが、
どうも気のせいではない違和感がある。
またゆっくり振り向くとホームの柱に隠れ隠れ
こちらを伺っている人影があるではないか。

「あ?あれっ・・・え?もしかしてつぐら舎さん、ですか??」

「ふっふっふ。そーです。こんにちは。どうでしたか山梨は?」
近づいてくる人影は、やはりつぐら舎ご店主である。

「えっ!?てかどうしてここに・・・だって」
店主さんは前日ボーラおばさんと地方に打合せに行っていたはずである。
それに我々が今こうして駅にいることなどどうして知る由があろう。

「あはは。いやいや、そこかしこに私の情報網があるのでね。ふふふ
この街でお二人のことはすぐ私に伝わるようになってるんです。ほいっ!これ」
とほくそ笑み、やや芝居がかりながら
おもむろにぐいと伸ばした手には袋を持っている。

「え?ど、どうも・・・なんですか、コレ?」

 「馬肉コロッケ。美味しいよ。食べてね。じゃっ!」
言い残すと彼女は手を振り、さっそうと階段をくだって行った。

「有難う、ございます・・・」

まるでキツネにつままれたように呆けている私の手には
ズシリとした手提げ袋だけがしっかり握られていたのだった。
どうやって、改札抜けてきたんだろう・・・。




恐るべし、勝沼。

輪行袋に埋もれながら拳骨ほどもある馬肉コロッケを
ほおばる相方。彼女にとって人生初の馬である。

まだほの温かく、ジューシーなのに淡泊なコロッケは
スタミナ切れの我々の骨身にじんわり沁み渡った。
どこの馬の骨にも優しいコロッケである。

それこそ、どこの馬コロッケか聞くの忘れたなぁ・・・。

まさか旅の終わりにこんな嬉しいサプライズが用意されているとは。

考えてみると、つぐら舎さんは川口園さんと同じ敷地内で
ぶどう畑のトンネルで繋がっている。
趣のあるつぐら舎さんの建物自体が移転前の旧川口園なのだ。

ボーラおばさんをはじめとして、すべては
ぶどう蔦のトンネルのように絡み合う
ひとつながりの道だったのだ。

我々は素敵な魔女たちの手のひらのアーチで
最初から最後までコロコロ転がるコロッケだったのかもしれない。
有難く美味しい旅だった。

日暮れ前には国分寺に着き、
見知らぬおじさんに見守られながら自転車を組み立てた。

来年も川口園に泊まろう。
そのために一年頑張ろう。
いや、あまり頑張り過ぎないようにしよう。
楽しくないことはしない。
持続できて飽きのこない程度、笑いながら過ごそう。
そうしたら一年なんて、あっという間である。
釈迦堂的縄文人になろう。



川口園さんは電話での予約受付である。
日中はぶどう畑で作業をしておられ留守があるので
根気よくお電話が繋がるのを待つのがよいだろう。
むろん指定時間外の電話は避け、
HPの規約http://kawaguchien.jimdo.com/宿泊/ご利用案内/
よく読んでから、配慮と余裕をもっての問い合わせを心掛けていただきたい。

ワインのラベルのことをフランスではエチケットと呼ぶ。
このエチケットではないが、
エチケットは利用する側も心地よく守るようにしたいものだ。




(おわり)






旅のメインイベントである釈迦堂遺跡博物館を後にした我々は
坂を下り市内の醸造所を訪ねた。

勝沼は駅名にもある通り、ぶどう郷。ワインの地である。
フランスのようなシャトーではないが、
ワイン蔵には旅自転車がよく合う。
残念ながらそれこそフランスではないので、
試飲をすれば当然自転車は押して歩くしかない。
押して歩けるだけ、まだ車よりはマシだ。

市内にはいくつか試飲をさせてくれる醸造所が点在している。
収穫年でもぶどうの種類でも醸造の仕方でも味は変わるので、
組み合わせ次第では無限の味が産みだせる。
この無限の組み合わせと職人の技と感性という点は珈琲と似て
興味を惹くところだ。
その場でしか購入出来ないワインもあったりするようなので
巡ってお気に入りを探す旅も楽しいかもしれない。



 
意外と言ったら失礼だが、メルシャンの資料館は充実しており面白い。
メルシャンという社名、もとは大黒葡萄酒という名で、
ワイン樽に胡坐をかいた大黒様がロゴだった。
正直メルシャンより百倍カッコイイのだが
時代の変遷に寄り添った結果が今なのだろう。

日本ワイン発祥の地であり、
この大黒葡萄酒が一大ワイン産業を担っていたようだ。

日本酒とワインはどこか似た風味があるとかねがね思っていたが、
貴重な資料映像を見ると、まるで日本酒の杜氏のような
ハッピに股引姿の職人たちが酒造りに従事している。
とてもワインを作っているようなお洒落感はない。

大黒葡萄酒の創始者とともにワインの製造を行った男がいる。
ワイン造りを学ぶためフランスに派遣された日本ワインの父、土屋龍憲であるが
帰国後彼は最初日本酒の蔵を借り、日本酒の酵母でワインを作っていたそうだ。
上手くはいかなかったようだが、その発想はとても自然で面白い。

醸造という作業、菌と語らう基質、勝沼の風土は
フランスのそれと似たものがあるのかもしれない。

外の文化を丸々真似るのではなく、元来ある日本の文化と互換しながら融合し
まがい物ではなく、あくまで本物を目指す。
スコットランドに似た気候風土の北海道で本物を作ろうとした
ジャパニーズウヰスキーの竹鶴氏もそうであるように。

苦悩しながら本物を目指すことで、それはいつしか本物を越える。







 
資料館では新しいワインから最古のものまでその歴史をたどることができる。
古いものほどラベルデザインが素敵に見えてしまうのは私だけだろうか?






メルシャンとは、フランス語の「メルシー」からきている。

「感謝」にANをつけた造語。感謝する人という意味だそうだ。

そう考えるとメルシャンという社名もそう悪くないな、と思える。


飲んでくださる人に、
作る人に、
実る果実に、
産みださせてくださる幸せに、
己の素地たるテロワールに、

感謝して生きる人であろう。




(つづく)










前回のブログでたどり着いたのは
ここ、釈迦堂遺跡博物館http://www.eps4.comlink.ne.jp/~shakado/index.html
である。

この旅に珈琲は関係ない。
相方のライフワーク、
古代人から、生きるという純粋さとヒントを学ぶ旅である。

中央自動車道釈迦堂パーキングエリアに車で乗り付ければ目の前が博物館なので
便利なのだが、前述の通り車の運転が出来ない私たちは
勝沼ぶどう郷駅から自転車で
急な高低差とまだ若葉初々しいぶどう畑を楽しみながらの
サイクリングとなった。

暑いうえに、途中相方のブレーキ調整のため立ち止まった急坂に
グローブを置き忘れた。
私だけ坂を登り戻り
一人ぜぇぜぇウェッティーな状況に陥るハプニングがあった。
駅から直進し細い急坂を下ったのだが、
何のことはない、駅を出て左の緩い下り坂を
降りるのが巻きルート。
いきなりルート選択を誤った上の凡ミスであった。
効かぬカンチブレーキで手がプルプルになってしまった。
ヒルクライム好きでなければ左に行くメインストリートをオススメする。




 
この博物館、いままで訪れたどの遺跡博物館より洒落がきいている。
こんな細かい表示の弄り、いったいどれほどの者が気づくだろう?






彼女は何をしているかというと、無心にスタンプを圧している。
ひたすらに押して押しまくっている。
それほどに、こんなに押す人いるんですか?ってくらい
スタンプが充実しているのだ。
彼女はスタンプがあると昂り頬を赤らめご機嫌になる。
20分近くは没頭していたろう。
こういうサブコーナーの充実は来場者をいかに楽しませようかという
気配りとやる気の顕れ。
こういう活きている公共施設に巡り合うと嬉しくなる。
この博物館には一人ほど気の合いそうな学芸員さんがいそうだ。





展示物はとにかく顔。







顔、顔、カオカオ様である。


関東とりわけ山梨から長野にかけては多く顔面把手付土器が
出土している。
それも縄文後期以降にはパタリと見られなくなるようだ。
いろいろ諸説あるが、これだけの顔を前にすると
ぼんやり当時の情景が見えてくる。

たぶん最初は意味など無かったのだろう。
誰かが面白がって顔を付けてみたら、面白い。
斬新だからその隣の家の者が真似をした。
またその隣も隣の家も。訪れた旅人も大人も子供も。
ブームになって広まった。
競ったような感じはないので
てんで自由にやったのだろう。
その内、意味を持たせる者も現れたかもしれない。
人型というのは一番身近であるので、
それだけで意味を持ちやすいし
興味を惹きやすい。

人付き合いは苦手だが、私も人自体には興味があるようだ。
時々絵を描いたり人形を作るが、
無意識下で創造するものは人型になることが多い。
自分自身が人間である以上、そうなるのだろう。

古代は今より情報伝達のスピードは著しく遅いから
現在の一分が一年に値したかもしれない。
じわりと広がったブームはやがて終焉を迎える。
取り立てて学問的理由などないかもしれない。
純粋に、飽きたのだ。

人間は、
面白がって、あるいはカッコよさに惹かれ、
興味を持ち、
真似し独創し、
意味を持たせ、持続し
飽きる生き物だ。





博物館では古代人の食性を知る資料もある。
先日トチ餅を食べる機会があったが、とても渋が強く
湿り気のある古民家の階段を思わせる味と香りがした。
 


 
ドングリも一部を除けば強い灰汁があるので
長い時間根気よく煮溢し灰汁を抜かねばならない。

よくこのようなものを常食したものだと感心するが、
獣に襲われるリスクも少なく手間なく同じ場所で毎年収穫出来
貯蔵に向くこれらは、
ある程度時間さえかければ腹が膨れ栄養満点。
一定時期の忙しさを除けば遊んで暮らせるので
彼らにとっては無駄なく効率的な食物だったのだろう。




釈迦堂で特徴的な出土土器は、この水煙式文様である。
火炎式は有名で誰もが縄文土器に描くイメージだが、
水煙だけは、この地方でしか見つかっていないようだ。

火炎がうねり立ち昇る心情の爆発だとしたら、
水煙は繰り返し渦巻く荘厳な思案の膨張だ。
変態的に繰り返す線と穴。膨張しながらも保つバランス。

火炎式を見るとグワリと魂が高揚するが、
水煙は私の内にもっと深い昂揚をもたらした。

釈迦堂遺跡はパッションだ。

土器の顔は語りかける。もっと笑えと。
水煙は問いかける。しつこく繰り返せと。

それさえも勝手に私の心象が産むこと。

純粋に生きれば、後世のヤツが勝手に意味を見出すのだ。
時代を超えて伝わるものがある。

結局のところ、
ようは無心に意味もなくパッションでスタンプを押して
大満足できる人は、強い。
ということである。

人とは凄いエネルギーの塊なのだなぁと、
後ろ髪引かれる思いで釈迦堂遺跡博物館を後にした。

釈迦堂遺跡博物館へは、
お手軽な自動車旅より、
登り下りのロマンある
自転車旅がオススメである。




(つづく)








白い陽光の中、ツバメたちが放物線を描きながら鋭く交差し
駅舎の軒先へ出入りしている。
国分寺を出たときの肌寒さはなく、少し汗ばむほどの陽気だ。
それでもまだ出勤前の駅には鳥の声に交じり
一人二人タクシーの運転手が紫煙をくゆらせ
車の脇に佇んでいるだけだ。

目的地近くの駅に着いた。
乗り換えも一回だけと少なく、難なく輪行ができた。
他のお客様の邪魔になり重たい輪行は
いかに乗り換えがなく、すいた時間に移動出来るかが鍵のようだ。

誰も居ぬ間に自転車を素早く組み立ててしまう。




 
まずは袋をクルクル畳む。






出来るだけコンパクトに元の袋に押し込んで






キュッと紐を締めるだけ。
「ちび輪」袋は名前はいまいちだが、楽で軽いのがいい。
そういえば、珈琲ミルでも「みるっこDX」や
ペレット燃料調理器の「きりん君」などと、
ネーミングセンスは如何なものかと思うが、その実使える名品は多い。
ネーミングと性能は反比例するのかもしれない。
昔、河原にきりん君を持ち込み焼いたエゾシカの味が
いまだ忘れられない。きりんの鹿、美味しかったなぁ~。





窮屈にしていたボードウォークを組み立てる。
二つ折りにした背骨を伸ばして






長い首を立てて、ツノを正す。
(一昨日、輪行漫画家先生にハンドルは伸ばさず縮めて低い位置がいいと
教えていただいたので、画像のは長すぎである。
長いとお尻に全体重がかかってしまうので、
低くすることでハンドルとサドルに体重を分散することが出来、
なおかつボードウォークのフォルムも美しく見えるということだ)




あとは背中を引き上げ蹄を戻し、各部のご機嫌をとれば
跨がれる状態になる。
折り畳み自転車はじつに簡単である。



 
ルポは組み立て作業工程があり過ぎて面倒くさい。
とくに前輪を取ったときに外したブレーキワイヤーを戻し忘れると
ブレーキがきかず大惨事の可能性もあるので気を付けよう。





ハンドルの位置が決まったら、
その他のパーツが弛んで回らないようにしっかり
キャップなどを締め付けねばならない。
多少もたついたものの




 
こうして二台の自転車は無事に旅の目的地に到着し
輪行を成功させることが出来たのだった。





(つづく)



前回ブログに引き続き、輪行日記
自転車初心者二人旅。


輪行では折り畳み自転車が圧倒的に楽で邪魔にならないのだが、
いきなり2台買えるほどリッチではないので
私の自転車は、輪行のため改造せねばならなかった。

原形は「ビアンキ・ルポ 2007」

シクロクロス競技のルック車(それっぽい車)に近い街乗り用だ。
ビアンキはイタリアのメーカーだが、
日本代理店企画の台湾メイドという所在のない怪しさ。
青緑のチェレステカラーなのに
どこまでもグレーな感じの完成車なのだ。
そこがまた私らしくもあり、たまらないポイントである。

「ルポ」はイタリア語でオオカミを表すが
まったく精悍さのない重さと、
ポタポタ楽に漕げる初心者向けコンポーネント(ギアとか各部品のこと)が
セットされていて、オオカミというよりミドリガメが相応しい。

かといって悪いことばかりではない。
日本人が考えただけあって日本人向きなのだ。
しなやかな鉄の乗り味と美しさ。
どうとでも改造できるようなダボ穴の多いフレーム。
高速から低速まで無理なく漕げるギアがついているわりに安価。
ただし、純正のカンチブレーキが恐ろしく効かない・・・。
悪いところは悪い(笑)。

私のは、自転車に詳しい常連さんの手により一回すべてバラして
更なる混沌へと生まれ変わっており、
シクロクロスのルック車からランドナー(ツーリング用の自転車)の
ルック車風へと変貌を遂げていた。

それを更に輪行用へ変更するため、ヘッドパーツをいくつか追加し
大きくはハンドルの高さを変える可変ステムを導入した。
本来は、高さや長さ合わせに使う補助システムなのだが、
袋に仕舞う時の幅縮小と乗車姿勢が起きるように利用した。

使ったのは

「カロイ 可変アルミステム90mm φ25.4」

重いし自転車全体での印象はスマートさを欠くが、
思ったより作りもよく便利だ。


仕舞う時はハンドルを横向きにして角度調整を緩めれば
ハンドルが垂れ下がる。







前輪を抜いて、輪行中フロントフォークのレッグが曲がったり
袋を突いて破いたりを防ぐため
フロント用のエンド金具を装着する。





今まではSPDペダルというスキーのビンディングみたいなのがついた
ペダルを使っていたが、輪行用にクイックリリースペダルに変えた。
これならペダルをワンタッチで取り外せて車体の幅が縮まる。

wellgo QRD-C128 ゴールド

いいものは上を見ればキリがないので、安価なものに決めたが
作りは安いなりである。走る時少々カリカリした感じが否めないのと
不意に弁慶に当たるとちょっと痛いが、反射板を外せば見た目はそこそこだ。





サドルも輪行時の高さを縮めるために引き抜いてしまう。




 
フロントキャリアを留めている蝶ネジを外し折りたたむ。
脱着の多い部分は普通のボルトナットより蝶ネジタイプが
圧倒的に楽である。



 

袋を買おうと思ったら、なんと親切な知人が「これを使いなさい」と
輪行袋を下さった。
キャリアと泥除け付で後輪を抜かずに入るか不安だったが、
スッポリ収まった上、ポケットもついているので
外した前輪やサドルやらも難なく仕舞うことが出来た。
素材も厚めで安心だ。
有難うございます。
こういう時ばかりは、お客様は神様だなぁと感謝する現金な奴である。





完成。隣りのダホンに比べると随分デカい。
持込みサイズはクリア出来ているものの、クロモリな上余計なパーツを
ごちゃごちゃつけているので、重さが15キロ近くあるだろう。
ちょっとした苦行である。

 いかに折り畳み自転車が偉大であるか思い知った旅であった。





車内は一番先頭か後方車両で、
他のお客様の邪魔にならない場所を選びましょう。



(つづく)










4月某日  JR国分寺駅 AM4:30



ピーン・・・コ~ン・・・
何の音かいつも気になるのだが
よくは分からない寂しい電子音だけが
あまり干渉するもののいない改札口に響いている。

まだ朝の冷え込み厳しい青白い駅に我々はいた。

過去、年に一回あるかなしかで、我々は旅に出ていた。
珈琲を巡る旅である。
そしてそれは、ほぼ全敗であった。
雷。スズメバチ。風呂崩壊。嵐。上がるタクシーメーター。
臨時休業。迷子。
我々の旅にはいつもアクシデントがつきものであった。

いくつか理由はある。

天然な相方の旅行計画による
うっかりミス。

我々の運の無さ。

車の運転が出来ない。

など。

見知らぬ土地でタクシーメーターがガンガン上がっていく
恐怖といったらない。
言いたくても言えない「ここで降ろしてください!」
との闘いが常である。

よくよく考えると車の運転が一番大きいように思える。
私にも運転免許はある。
運転出来ない。
のではない。
運転してはならない。
のである。
練習してどうにかなるレベルではない程、ド下手なのだ。


そこで今回我々はひとつの結論にたどり着いたのである。

そうだ、輪行しよう!

である。

輪行とは、
自転車を、交通機関などを使い目的地まで持ち運び
乗車するという行為だ。
これなら、乗り物代が一番高い旅、歩き疲れて日が暮れる旅
という最悪の状況を回避できる。

常連の輪行漫画家先生にヒントとアドバイスをいただき
吟味の末、相方は半年前に折り畳み自転車

「ダホン・ボードウォークD7 2014」

を購入したのだった。
性能のわりに安価で堅牢な作りである。
クロモリ(クロムモリブデン鋼)フレームなので少々重いのが難点だが
私の自転車に比べれば、だいぶコンパクトで楽である。

さて、公共交通機関で輪行するには、輪行袋というものが必要らしい。
これは各交通機関で規定が異なるが、最近JR各社で規定が改正され
解体した車体全体を覆う専用袋でなければならず、
ゴミ袋などのビニール袋は不可。
JR東日本では持込み最大サイズも、
3辺の最大の和が、250センチメートル以内のもので、
その重量が30キログラム以内のものと、厳密に定められている。
彼女のボードウォークはこれを軽くクリアできる。



輪行袋は検討の上、使いやすく安い

「オーストリッチ・ちび輪」

に決定した。


ということで半年がかりの、初・輪行の旅に出発である。






 
バサッと広げた輪行袋に折り畳んだ車体を置く。




 
車体のフレームに背負い紐を通し、しっかり固定する。





 
もう一つの支点にもしっかりと紐を固定する。

ちなみに輪行するまでに
何度か試し乗りをして、車体に不具合がないかを確かめた。
行った先で何かあってもお手上げになってしまうからだ。
元々ついていた純正サドルだと、坐骨の尖っている彼女は
どうしてもお尻が痛くなるらしく、色々試してどれもこれもダメだった結果

「VERO Plush VL6146」

に落ち着いた。
クッションが程よい固さで
幅広なのでポジションも変えられて
一番痛みが軽減されたらしい。

また現地で悪天候などに見舞われた場合に備え
泥除け(マッドガード)も購入した。

「クラナ シーライト20 35mm シルバー」

クラシックな車体に似合うであろうと購入したのだが、
実は細かなステーの曲げ調整や、パイプカット加工などが
必要だったりで、少々苦労した。

工作に自信の無い方にはあまりオススメ出来ないが
私も自信は無いので、
それなりにタイヤと泥除けの間に隙間が空いてしまったが
何とか見れるくらいには取り付けることが出来た。

ただ、試車するとカチカチと音鳴りがしてしまい、
後輪泥除けの前方が車体に干渉していたので、
フレーム部分に、100円ショップで売っていた粘着ジェル素材の
衝撃吸収材を貼ると見事音は消えてくれた。




 
ジッパーを閉めていくと車体に結んだ一方の紐だけがジッパーの隙間から
出る状態となるので、そこまで閉めたらほぼ完成である。




 
最後に肩に紐が食い込むと痛そうなので、
これまた100円ショップで手に入れた
旅行用品のマジックテープ付肩当てを装着する。
これで幾分持ち運びが楽になる。

ボードウォークの輪行準備は完了である。




(つづく)









古いものの いいところと、    新しいものの いいところがあります。


究極的には、古いことや新しいことは、問題じゃあない。

それ自身が 


      心に響く か、

どうか。


心に響くカタチは、時代を超えてまじわると 独創的な統一された世界感をかもしだします。


「ねじまき雲」が   そうであるように・・・・。


R1002817.JPG













また、心ある常連さんたちの手によって 「ねじまき雲」の世界に

新たな1ページが  書き加えられました。



自転車プロジェクトのチャリーモさんが約3年の構想を実らせてくださった

チャリンコです。


これは、同じく常連さんのRionさんが素晴らしいコンポーネントをお分けくださったからこそ
完成をみた企画であります。



そのうち、この男女共用自転車で、お客様に青梅を散策していただけるようレンタサイクルを考えております。


サドルもその内、モデル車としてオリジナル革サドルに変わるかもしれません。


将来


こんな自転車たちの中継協力店が、青梅に数店できたら、青梅の自然を気軽に肌にうけながら、

少し離れた青梅のステキなお店たちも、  川も   山も、


一日でまわれるようになるかもしれませんネ。




nejimakigumo の唯一の移動手段の緑亀号。


現在、H☆G☆B企画モデル車の第二段階である spec2 に移行しております。


スリムアップした spec1 から、キャリアをつけてランドナー化。逆に重い方向へ。
あえて完全に機動力を殺す(笑)という発想の豊かさは流石でしょ ♪
これで私の太い身体にも完全にマッチングした体型になり、よりシンクロした行動が可能になりました。


パニアバッグは、あくまで革モノができるまでのツナギですが、
「ノグ」というメーカーの、バックパックにもなるツーウェイパニアで、買出しに最適!!


R1002665.JPG















こちらがパワーアップした泥除けです。
ハーフタイプの亀甲アルミで、亀らしいスタイルになりました。
これを叩き台に、フルフェンダーを作っていただく予定!!



R1002663.JPG

















このボトル、ステキでしょ?

なんと、青梅にできた劇的オススメ古道具店「マルポー」さんからいただきました
昔の水筒です!!!昔のデザインは水筒でも妥協がなくてカッコイイなぁ~。





R1002664.JPG















こちらは、捨てられてた昔の懐中電灯。

白くなった23Cのタイヤによく合います。


捨てるなら、私に   ください。


もう一つアルミの大きめ懐中電灯ももらったので、気分によって
付け替え可能。


いまは、既成の革バンドで留めていますが、コレもステキなオリジナルを
作っていただきますよ~っ。





さてさて、革サドル製作にも動きがジワジワあるようです。楽しくなってきましたネッ。




古さのなかに     新しさ  


             を   見い出す   



亀のごとくジワリと進む、大人子供たちの タ  ク  ラ  ミ  。



すがすがしい風、緑、雲。。

自転車の季節 ですね~。


最近、常連さんの間で密かに自転車乗り増殖中。。



そのなかのひとりの自転車乗りの方が面白いことを言ってました。

「いいチャリジャージが無くて。でも最近は一枚から
オーダーメイドできるところもあるから、こんなジャージが作りたいなぁ~・・・・」


って言うから、イラストにしてみました(笑)。


「チームOME」 


青梅のお店のロゴイラストがスポンサーみたいに入ってます。

けっこうカッコイイですよね?青梅のお店ロゴイラストって。


背中のオカメインコはお世話になってる青梅のグッとくる古着屋さん「WeS」さんのロゴですが

文字は「H☆G☆B」にしました。私のビアンキを改造してくれてるチャリーモさんブランド


ハシモトグラフィックバイシクルでございます。


勝手にご希望の文字を変えちゃいました。ゴメンねっ。


一枚からだと、型代入れて4~5万円くらいするそうですが、

ミンナに青梅街道を走ってもらえることを考えると、
注目度抜群で、お店の宣伝にもなりますから、本当にスポンサーを募って
作るのも面白いかもですネ(笑)。安上がりですし。


あっ、ネジマキロゴは、パンツにワンポイント入れましたがサスガにパンツのオーダーメイドは
無いかもなぁ。


あと、私のようなトトロ体型でも、気にならないチャリジャージがあると・・・・

ベストですね。




ひねもす    キコキコと 


     流れゆく色のあれこれを  たゆたう 。




6月某日、第一回チャリグッズ会議が行われました。
型にはまらないから産まれる、枠を越えた発想が楽しみです。



ノーコンセプトが コンセプトに シフトする。


さてさて、モデル車にしていただいた私のビアンキ号、どーゆーチャリンコになるのでしょう。
ブランドモデルは、私のようなムサイのじゃなくて、イラストみたいなボーイッシュな女の子がいいでしょうね。

重くなるから、「緑亀号」とでも名乗りましょうか。  ・・・・遅そう。




帰って来た、青きオオカミ。

昨日に引き続き、自転車のお話し。


バイシクル メイクアップ デザイナー「H☆G☆B」チャリーモさんの
手により、愛車のビアンキが変身を遂げました。

変身前も撮っておけば良かったなぁ~。
とにかく前は微妙にお店に似合いませんでした。

R0011126.JPG












なんと、遊び心でバーエンドにはワインコルクが!

『イタリアの青空を自転車で旅しながら、
畑で開けた地ワインのコルクをネ、記念にネ、詰めたんだヨ。』
な~んてネ、ストーリーが湧いてくるよな改造です。

流石デザイナー。型にとらわれない発想です。
ガチガチの自転車乗りからしてみれば機能的ではないものは
ナンセンスでしょうが、私にとってはナイスセンス!!

R0011125.JPG











ハンドルバー、コレ革なんです。
編み上げの。

セクシーでしょ?
もう現行品は無いみたいです。
何ででしょ?復活させましょう。

乗り物はしばしば女性に例えられますが、
女性のドレスアップに編み上げはピッタリです。
ワイヤーカバーまでビンテージな茶色になっていて、
コーディネートもバッチシです。

R0011123.JPG











おしりもパチリッ。

サドルは、実は私が染めました(笑)。黒いサドルでした。
どーしてもやりたかったので。
初めてにしては上手くいったかなぁ~、と思います。



この自転車、ビアンキは前の日記で書いたようにチェレステという独特のカラーが特徴。
でも、年ごとに微妙に色差があるあたり、適当なのがイタリアっぽくてステキです。

遠くからでも一目でメーカーが判るせいか、ビアンキ乗りは、奇妙な連帯感をもっていて
すれ違いざまに挨拶をされることもあります。

ビアンキオーナーは、ビアンキ二ストとかビアンキストなんて呼んだりもします。

車だと、ミニクーパーのオーナーにも同じような現象が見られるようです。
特徴的なものを共有すると、その愛着は人へも波及するようです。

図らずも、「ねじまき雲」のスタンスを共有する人をネジマキストと呼んでいますが、
コーヒーを縁に、初対面の人が親しくつながるのも自然なことなのかもしれません。

ネジマキストが創ってくれた、ひとつの形。型に囚われず人生を楽しめるビアンキ。
「H☆G☆B」のロゴもフレームに入れてもらいました。
貴方の彼女も、ドレスアップいかがですか?



ちなみにこの自転車、元は「ルポ」というモデルで、中途半端を地でいくような
日本企画台湾メイドのイタリア車です(笑)。
でも大切なのは、乗り手がどう乗るのか、です。中途半端を突きつめる私にはピッタリ。
イタリア語でlupoは「狼」。 

メタボなビアンキ二ストの、決して噛みつかない、青きオオカミ。


これから、いろいろ自転車グッズをね、ネジマキストの方々と企画しようと

真鍮のベルをポクポク、チ~ンッと鳴らしながら画策中。


c a l e n d a r
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p r o f i l e
HN:
ネジ
年齢:
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HP:
性別:
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誕生日:
1977/03/05
職業:
自家焙煎珈琲店
趣味:
写真・自転車
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