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COFFEE & GALLERY SALON " you " COFFEE ROASTER " in " 自家焙煎珈琲店 国分寺(陽)&青梅(陰) Since 2006
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誰でも服を着る。



きらびやかだったり、スポーティーだったり。



誰かから見られることを意識して、表面に纏う。



でも皆、外からは見えないところにアンダーウェアという



肌着を、身に着けている。









「ブラジャーですね。」

そう彼は言うのです。

「門野さんにとって出汁とは何ですか?」

そのアンサーは、ブラジャー。


ポタージュな男、門野志考さん。

若かりし頃はスポーツウェアのデザイナーとして
人体を思考し、
または風来坊な自由人のように
夏は山荘の喫茶店のマスターとして、
冬はスキーのインストラクターとして、
信州の山野のむせびかえる四季を、
身体で吸って生きてきた。
海外の厨房で包丁を握った経験も持つ彼の血には
和洋折衷なファンデーションが詰まっている。
そう私は思うのです。






そんな彼が出汁に見るビジョンは、ブラジャー。

笑いながら彼は続けていうのです。

「出汁って、外からは見えないじゃないですか。
見えなくてイイものなんスよね。
でも下支えがないと、乗っかった味が薄っぺらくなりますから」

でも門野さんの思想はあくまで

よせて、あげて。

とまではいかないのです。

彼にとっての出汁の味や香りとは、

「いい加減(良いかげん)」であること。
「ようは、やり過ぎないようにする」ことだそうです。

それは、それ(出汁)に乗っかる表の味や香りである
旬の素材、野菜の華やかさを殺さないように
装わせる出汁であるということらしいのです。
そして何より、
味わう人が重くなり過ぎないようにという優しさを
彼はいつも考えているのです。

その人が自然に輝くように、肌に無理なくフィットする
下着のようなもの。
スポーツウェアのデザイナーから料理のデザイナーへ。
その志し考える根底は一貫されているのです。

彼のコーディネートした、愛情の滲み出るポタージュスープは

だから輝いて見えるのです。



 






そう言えば、私は小学校の通信簿の先生のひとことに

「縁の下の力持ち」と書かれたことがあったのを思い出しました。

私自身の性質が、

出汁なのかもしれないなぁ・・・。




コラボイベント


「スープの時間」




5月24日(日)25(月)26(火)

場所:ねじまき雲(陽)

14:00~22:00 LO21:30


詳細は追ってお知らせいたします。









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