忍者ブログ
COFFEE & GALLERY SALON " you " COFFEE ROASTER " in " 自家焙煎珈琲店 国分寺(陽)&青梅(陰) Since 2006
[9]  [10]  [11]  [12]  [13]  [14]  [15]  [16]  [17]  [18]  [19

 

ゴールデンウィークも終わり、街が日常に戻りましたね。
GW期間中行われておりました
上泉秀人氏の小物展示もレアチーズケーキも終了いたしました。
お楽しみいただけましたでしょうか?
お越しいただきました皆様どうも有難うございました。

ちなみに上の画像は海ではありません。


 
さてこちらは、ムーミンに出てきそうな建物である。
なんだかおわかりだろうか?

東京の重要な水源のひとつ村山貯水池、
通称「多摩湖」の取水塔である。
多摩湖に原水を引き込んだり浄水場へ送水したりする設備を備えている。
水は大切に使おうね。

3月某日、自転車で多摩湖に行ってみた。

国分寺からだと当店の前の道、国分寺街道をひたすら小平方面に漕いで行くと
小平駅にぶつかる。

駅を正面に見て左手(西側)に多摩湖自転車道が多摩湖方面に続いている。
この自転車道。
自動車止めがそこかしこに設置され歩行者も優先的に歩けて
信号も多いが故に、サイクリストにはすこぶる不評なようなのだが
私のようなポタリングメインの人たちにとっては
電車と並走したり、桜の木のトンネルなど緑を楽しみながら
ゆっくり走ることができるので、かえってオススメである。

と、実のところの目的は相方の博物館巡りのお付き合いである。
多摩湖の近くにはプラネタリウムが併設された
「東大和市立郷土博物館」がある。
狭山丘陵の歴史や民族、雑木林の自然保護事業などを知ることができる。

この日は花粉症がひどくて正直倒れたいくらい具合が悪かったのだが
博物館の空調が非常に優秀だったようで、たちどころに症状が和らいだ。
近代設備に感謝である。

相方は発掘品の縄文土器などを熱心に観察しておいでだったが
比較的新しめの農具なんかも展示してある。




ほう、ゴボウノタネマキゲージなるものが。

昔はこんなヤツでゴボウの種を蒔いてたのか~。
ハッハッハまるで自転車の前部分みたいだな

・・・

・・・

ん?

待てよ、これって本当に自転車ぶった切ったんじゃないの??
近づいてみよう。




なるほど。このリム部分についてる突起で土に穴を開けたということか。
興味深い。
やはり専門農具なのか?
それにしても尋常じゃないオーラがなんとなく・・・
持ち手は・・・




なんかドロップハンドル逆さにくっつけたみたいだなぁ。

・・・いや、待てよっ!!

ハッ、こ、これはっ。


 
っ!!!!

あ"~っ!!!

ア、アルプスがッッ!

「アルプス」と言えばポタリングをする人やツーリングを楽しむ者には憧れの、
垂涎の名車。
いまは無き神田の自転車店、スポーツサイクルアルプスの自転車で
ランドナーをよりコンパクトに輪行できるフォーク抜き輪行システム
「アルプス式輪行」を産みだしたことでも有名である。

どうりでラグも美しくフォークの先曲りがキュッとしてセクシーなはずである。
こんなヘッドバッチのデザインは見たことがないので
相当古いタイプであろう。

それにしても往年の名車が何故こんな無残なお姿に・・・。
完品だったら、目が飛び出るくらいのお値段だろう。
農家にしてみれば、こちらのほうが便利な活用法だったのか
それか乗り潰した果てに与えられた第二の幸福な人生が
ゴボウノタネマキゲージだったのか。
真相はもはや知ることができないが、
はぁ~っ、予期せずイイもの拝めましたっ!!

テンションも上がって鼻もすっかり通ったのだが
この興奮は縄文女子には分かって貰えなかったのは言うまでもない。




この博物館2F。意外にお宝がいっぱいあって
違う意味で見応えがある。
収集された学芸員はなかなかの審美眼をお持ちのようである。

多摩湖のサイクリングロード付近にあるので
サイクリストの皆さんは、聖地巡礼と休憩を兼ねて
郷土博物館を訪れてみてはいかがだろう。











PR

 


GWは休まず営業しております。

さて、告知しておりました

上泉秀人氏(国分寺店の珈琲の器は大半が上泉さんのものです)の
箸置き小物の販売でございますが、
昨日上泉氏が新たに素敵な小物たちを持って来て下さいました。

上画像のような特注の金属輪のついた
ペンダントトップをはじめ




染付の器片からカットした箸置きや、アンティークレースの型押しされたもの。




細かい細工の入った匙なども入荷がございます。


まだまだあるのですが、値付けが間に合わず、GW中は
毎日店内に少しずつアップデートしていきます。


特別にご用意しておりましたカップケーキはご好評で
すでにほぼ完売しております。有難うございました。


 
しかし、数量限定ながらレアチーズケーキは毎日作っておりますので
御口にできる機会はまだございます。


特別な物販とレアチーズケーキは、5月3日(水)~7日(日)まで


5月8日(月)は振替休業となります。


何卒宜しくお願いいたします。








 

本年は5月のゴールデンウイーク期間中
国分寺のお店を水曜日木曜日も営業いたします。

5月3日(水)国分寺通常営業いたします。(青梅は休業)
5月4日(木)国分寺通常営業いたします。

代わりにゴールデンウイーク明けの月曜日にお休みを頂く事と致します。

5月8日(月)臨時休業いたします。

5月3日(水)からのGW期間中はレアチーズケーキも復活いたします。


そしてお知らせしていた特別な物販についてでございますが、

ひとつは当店オリジナルで杏仁カップケーキを作って下さっております
ソメイエさんの久々のカップケーキの物販です。

杏仁豆腐のようなお味のする
杏仁カップケーキを筆頭に


ポピーシードの食感が楽しい、香り高い
レモンカップケーキ


そして今回特別に
セミドライイチゴとピスタチオのカップケーキ
お作り頂けることになりました。スペシャルな一品ですね。

いずれも無くなり次第終了です。

そしてもうひとつは

国分寺店にてメインで使用しております器の作家

上泉秀人氏の箸置き小物の販売をいたします。

上画像のようなシノギの磁器に穴が空いているもの。
磁器玉に穴のあいているもの。

紐を通せばアクセサリーとしても使えますし
掛け軸の飾りなどとしても宜しいかと思います。

5月3日の夕方頃というざっくりとした時間帯ではございますが、
上泉秀人氏ご本人もいらっしゃってくださいますので
お話ししながらお品物をお選びいただけます。





画像のような上泉さんの遊び心あふれる作品の数々。
5月3日(水)~7日(日)までお楽しみください。

国分寺のお店が数日前近隣火災の影響を受けました関係で
煙りによる臭気が残り、煤がうっすら積もる状態でした。
復旧はいたしましたが、いまだ匂いがきつく
ご迷惑おかけいたしますが、何卒ご了承のほど
お願いいたします。







 


足元が桜で満開になるのが好きです。

一面が桜の地図を広げたみたいで綺麗ですし、
薄汚れてしまった吹き溜まりは、それはそれで哀愁があります。
水飲み場の蛇口などに数枚はり付いた花弁なども、儚さと懐かしさがありますね。

皆が見上げることの無くなった葉桜も、今なら迄すがすがしく芽吹く緑。

人間味と生と死の混沌さの感じることのできる
幽玄夢幻の一瞬が在るのが好きなのですね。
そういうものはなかなか日常において稀有ですから。

さて、先日お伝えいたしましたとおり4月の臨時休業は以下。


4月25日(火)臨時休業いたします。
4月26日(水)臨時休業いたします。


5月のゴールデンウイークに関しても
営業日の変更がございます。

毎年5月2・3日は青梅大祭が行われ、数万人規模の人出がございます。
交通規制も敷かれます関係で、静寂な営業はおろか焙煎に行くのさえも
難しくなります。

今年は3日が水曜日にあたっておりますので、
通常は青梅営業のところ、これを取りやめ代わりに
国分寺店を営業と致します。
加え、4日は木曜日で定休日なのですが
ゴールデンウイークということで、特別に営業といたします。

5月3日(水)国分寺通常営業いたします。(青梅は休業)
5月4日(木)国分寺通常営業いたします。

代わりにゴールデンウイーク明けの月曜日にお休みを頂く事と致します。

5月8日(月)臨時休業いたします。

ゴールデンウイークは封印しておりましたレアチーズケーキを復活させます。
*無くなり次第終了。

なお、少量ですが特別な物販も考えておりますので
後日お知らせいたします。




桜ばかりに心がゆきがちですが、
お隣りさんの訪問介護「ことり」さんhttp://kotori-kaigo.blogspot.jp/
の前にあるジューンベリーの木も可憐な白い花をつけております。
こちらも緑がちになりはじめていますが
まだふんわりとした白さを愛でられます。

名のとおり6月に実をつけるとそれを小鳥たちがついばみに来て
賑やかです。

ジューンベリーの花言葉は「穏やかな笑顔」
ジューンベリーの効能は老化予防。

いつも穏やかな笑顔で介護に取り組むことりさんにぴったりの木ですね。

相変わらずことりさんのブログは書籍化したほうが良いのではないかと思うほど
ハッとする素晴らしい内容ですので、ぜひ覗いてみてください。










寒いと思っていたら、汗をかくほどの暑さです。
今だとばかり桜も満開ですね。

花に酔うのはいいですが、酒に酔うのは
ほどほどがいいですね。


さて、4月はいろいろとお休みが多めとなります。


4月10日(月)諸事情につき休業となります。

4月25日(火)臨時休業いたします。
4月26日(水)臨時休業いたします。


その他、修繕工事などでお休みが追加されるかもしれませんので
その場合はこちらに追記させていただきます。

何卒ご了承のほど宜しくお願いいたします。





 


春です。のわりに寒いですが、
ぼちぼち桜も目覚めはじめているようです。

当店のしろあん羊羹も、わらび餅風を終え、桜餅風に移行しております。

桜の葉の塩漬けの粉砕しましたものをあんに練り込み
桜色は、お味的にも相性の宜しいドライ苺でほのかに色付けしてございます。
上に乗っておりますのは桜の花弁でございます。

今時期はほうじ茶ラテも上に桜の花弁が浮かんでおりますので、
春の桜祭りでご注文くださっても華やかかもしれませんね。
お茶と桜餅との相性も抜群です。

もちろんドリップとの相性も宜しいように
ベリー感はセーブしておりますので食べ合わせはご安心ください。

桜が散るころまでは「桜のしろあん羊羹」がございます。





もうひとつお知らせでございます。

絶賛シール貼り中のこちらは
卸し先様の「シンボパン」さんhttp://www.shinbopan.com/
立川伊勢丹ご出店に合わせまして
デザインから特別に仕立てました

「シンボ珈琲豆 ビターブレンド」です。

パンに合うようにほっこり苦め。

シンボパンさんに卸しておりますメキシコ マヤビニック深煎りと
パプアニューギニア マウントハーゲンの中煎りのブレンドでございます。

モーニングコーヒーとパン。最高ですね。
お日和が宜しければ、立川ですと昭和記念公園なんかで
水筒に珈琲を入れて、あるいはフレンチプレスでその場で淹れて
ベンチで座ってパンを食べると美味しいですよ。
私たちはよくそうして珈琲パン祭りを楽しんでおります。

4月5日(水)から一週間ほどご出店があるそうですので、
詳しくはシンボパンさんのHP、店頭等でご確認ください。

そこかしこで春を満喫して
お話しに花を咲かせてください。






























あ、この人知ってるゾ。

国立から岡山の牛窓へお店を移転開業された
「匙屋」http://sajiyainfo.exblog.jp/さんだ。
あつし兄さん、姿勢がいいなぁ~。
私が普段使っているオリジナルコーヒーメジャーカップを
作ってくださっているのです。
お元気そうで良かった。






ん?この人たちも知ってるゾ。

マスミツさんにセトさんにワクくんだ。
国分寺から山梨の北杜にお引越しされたのです。
去年はこの場所にお呼びくださり
オリジナル焙煎機で手回し焙煎をさせていただきましたねぇ。
このご本の中ではセトキョウコさんhttp://kyococco.blog110.fc2.com/
ストックフード「菜と果」に
スポットを当てていますね。




お!この髭のおっさんも知ってるゾ。

・・・誰だっけ?
私だ。

このたび「nicethings.」http://nicethings.jp/magazine/という雑誌に
ご掲載いただきました。
この号のサブタイトルは

「人生の持ち物」

いいフレーズですね。
人生には、どんなモノを持っていればよいのでしょうかね?
要らないものばかり持ってしまっているような
要らないものなどひとつもないような・・・

他にも国立の「LET ' EM IN」さんhttp://letemin.jp/shopping/なんかも
載っていたり
なかなかこれだけ知ってる人だらけのご本に
載せていただける機会はなかったので嬉しいですね。

当店はnicethingsさんの巻末付近定番企画ページでご紹介いただいております。
これまであまり取り上げられることのなかった私が一番好きだった飲みものが
書かれていたり、今までにない切り口の文章は斬新でしたね。
ココっ?みたいな(笑)。

いつもはファッション誌のカメラマンをしているという方に
撮っていただけましたので
私もいつもよりかっこよさ三倍増しで写せてもらえて、有り難いです。

全130ページの分厚く贅沢な情報量にも関わらず
本体価格741円というお安さ。紙もの雑誌も頑張ってますね~。


とにかく
命と、心は棄てない
人生でありましょう。


*取材してくださった編集の三人さま
楽しい時間と記事をどうも有難うございました。










茶柱が立ったためしがない。

立ったからどうということはないのだけど、
縁起のいい気持ちにはなれるのかもしれない。

それと同じ類いで、長年追い求めていた現象というのがある。
なんて言うと大げさに聞こえるけど、
私にとっては毎回真剣勝負なのである。

自分で言うのもなんだが、あまり運のいい質ではない

もしその現象が起こったのならそれは、
茶柱どころではなくラッキーだと思っていた。
確率的にどちらが高いかは解らないけど、
数十年お目にかかったことがないので、どっこいどっこいなのだろう。


これである。

 

しらすのなかのたこ。


ついに。ついに!
ある日突然この、しらすたこ現象が私にももたらされた。
聞くには聞くがこれほど出逢わないと、もはや都市伝説かと思っていたが
どうやら本当だったらしい。
わざと感すら漂う桜色のたこ。
パッと目の前が明るくなった気がした。

右も左も同じような雑踏に紛れた異質のマイノリティは、
探し求めていた人にとっては、明かりになり得るのかもしれない。

とは言い過ぎだけど、
普段から幸が薄いと普通の人には下らないことでも
感動もひとしおでお得だ。

しらすのなかのたこのような我が店を
見つけてご愛顧くださる方々には、いつも感謝の念に堪えない。

国分寺のお店は青梅と違って
お客様との「会話」は極力抑えるスタンス。
珈琲と空間と文字、互いの佇まいから感じ取る「対話」のみが
コミュニケーション手段となっている。
別に心を閉ざしているわけではない。

もちろん会話を交わすお客様もいらっしゃるのだが、
こちらの間合いを越えて斬り込まれない限り
あまり詳しく何をしている何者なのか詮索することはない。

言葉を介在させない間柄にも関わらず
足しげく、あるいは数か月に一度くらい
通って下さるお気持ちが本当にあり難い。

最近、そういう方々が
別れのご挨拶にお越しくださることが多くなった。
春は別れのシーズンなのだ。
卒業や転勤に移住。
理由は様々だが、そこで初めて少しだけその方を知る。
切なくも嬉しい瞬間だ。

わざわざ一珈琲店を最後に訪ねて下さる。
そういう存在になれていたのだなぁという嬉しさと、
その方が次にどういう土地でどのように暮らすのかを知ると
ワクワクもする。

当店としてはただでさえ少ない来客の中の
さらに数少ない良いお客さんが減ってしまうので
ワクワクしてばかりいられないのだけれども
知れた方が世界中に散っていくと思うと、なんだか楽しい。

もしかしたら、最後まで言葉ではお伝えにならず
ひっそりと心の中で別れを告げにいらっしゃって下さる方も
いるのかもしれないな、とも思う。
見なくなったお客様の、珈琲を飲む後ろ姿をふと思い出し
あの人どうしているかな?と突然想うこともある。

皆さま、
行った先々の街でまた
しらすのたこのようなお店を
見つけられるといいですね。

たこだけに、どうかご多幸を。
お元気で・・・

声なき言葉を、ここに託します。




おまけ。
たこより確率は高いが、さらに近頃こんなのが・・・。



お分かりだろうか?
拡大してみよう。



うわっ!?なんだこりゃ?
エビの他に謎のエイリアンの子供が!!
ゾエアかしら?

まぁ探すと世の中いろんなヤツが紛れ込んでいるもんです。
いろいろあって楽しいと認めてさえいれば、争いは起こらない。

ラブ・アンド・ピース。

・・・それにしても
最近こんなことで運を使い果たしてしまっている気がするなぁ~トホホ。
























前ブログ記事でお伝えしましたとおり、本日3月17日(金)18日(土)は

お隣「加藤けんぴ店」さんhttp://www.kato-kenpi.com/
「トコロカフェ」さんhttp://tocoro-cafe.com/がお越しになり
焼き菓子販売をなさっております。

当店では今季最後となる
「トコロブレンドウィンター」がドリンクメニューに追加となります。
ウィンター豆販売は
加藤けんぴ店さんにてトコロカフェさんが販売いたしております。

当店へは加藤けんぴ店さんの芋けんぴ並びに
トコロカフェさんの焼き菓子が持込み飲食可能となります。

昨日お伝えいたしました連休中期間限定スイーツは
上の画像にございます

「苺のしろあん羊羹」となっております。

ふんだんに「あまおう」を用い
しろあんにはコンデンスミルクを混ぜ込んでおりますので
苺との相性は抜群です。
ホイップクリームの上にはクラッシュアーモンドを散らして
風味と食感をプラス。

贅沢な仕様になっておりますが、なにぶん
高級な材料を使用した時期ものでありますため、
この期間の限定とさせていただきます。


 
トコロカフェさんは定番品やスコーンに加え
「桜と桜蓬のパウンドケーキ」がお目見え。




トコロカフェさん考案オリジナルのビスクッキィも
数種ございます。




加藤けんぴ店さんでは
超絶美味しいと噂の干し芋の販売がございましたよ。




そして春らしく
「サクラ塩」けんぴもございました。
¥350というお求め易い価格も
卒業入学入社シーズンのちょっとしたお土産、プレゼントなどには嬉しいですね。



いちごにさくらに春爛漫の品ぞろえ。
お楽しみください。

各店営業時間が異なりますのでお手数ですが、
それぞれのHPで詳細ご確認のうえ
お間違いなきようお越し下さいませ。

*当店は通常営業時間にて営業となっております。
















































































水菜の花を
見たことがありますか?


キッチングリーンというにはあまりに貧弱ですが、
根っからの貧乏性なもので、
切り落とした大根の頭などは窓辺に置いてまた葉を生やし
チリメンジャコと一緒に炒めて食べたりしております。
これはこれでなかなか美味しかったりするのです。

水菜もタイミングがよければ腐らず水栽培できますが、
今回はうっかり愛おしくなってしまったものですから、
日々料理をしながら愛でておりましたら食べる時期を逸してしまいました。

まさに菜の花という具合の黄色い花が咲きました。
花も日差しに春の訪れを感じているということでしょう。
鼻も日増しに春の訪れを感じて私は花粉症に華盛りです。

花咲く春ではありますが、寒の戻りか今日明日はグッとウィンター。
明日は雪の予報も出ております。
雪次第では明日の青梅営業にも支障が出ますので
とりあえず昼の営業を見送ります。
夜は明日の天候次第で、中止の場合は当ブログにて発表させていただきます。


さて、タイトルの3月17日(金)18日(土)でございますが

お隣「加藤けんぴ店」さんhttp://www.kato-kenpi.com/
「トコロカフェ」さんhttp://tocoro-cafe.com/がお越しになり
焼き菓子販売をなさるそうです。

当店も
「トコロブレンドウィンター」で参戦。
ウィンター豆販売は今季最後。
加藤けんぴ店さんにてトコロカフェさんが販売いたします。

当店では二日間特別にウィンターの珈琲を飲むことができます。
深煎りメインですので、珈琲然とした苦味を楽しめますよ。

加藤けんぴ店さんは春らしく「芋けんぴ桜塩味」の販売があるそうです。
18日は「いなり寿司」が春仕様で登場とのこと。
どちらも買い逃せませんね。


当店も何かしら特別なスイーツを模索中です。
やっぱり春は・・・

何はともあれ、17・18は春の一期一会をお楽しみください。











窓辺に輝くピンク色のキノコランプ。
・・・


 
間違えました。こちらが本物のピンクのキノコランプですね。
最初の画像は作者の頭でした。


 
青や




黒や




白に




黄色。




今回は初、LEDに色付きを用い
実在する光るキノコに忠実な表現を目指したものも。
白いキノコが発光すると緑色に輝く、真に迫る作品です。


 
空間には、水蒸気で霧を発生させる装置を導入。
深林室という架空の部屋を作りだすファンタジックな演出を
お考えくださいました。

昨日の最終日は霧多めにしてくださいましたので
鳥の声のBGMと相まって、朝靄の森林で珈琲を淹れているような気分でした。
毎回訪れる人たちを楽しませてくださる仕掛けまで込みで
作り込んでくださる姿勢には脱帽です。

「深林室」
いかがでしたでしょう?
お越し下さった皆様、美味しいキノコパンでご協力下さったシンボパンさん
そしてキノコランプ作家 高野幸雄氏
どうも有難うございました。





 

開催中のキノコランプ展も本日で4日目を迎えます。

窓辺には、ひと昔前のゲーム画面の色味を彷彿とさせるような
色とりどりの瓶型ランプが並び、見る者を魅惑の世界へいざないます。



 

ぼんやりと光彩を放つキノコの傘は、光ることで
その繊細な造形美を余すところなく堪能することができます。




 

日が暮れますと外を流れる光の波と交差し
分裂して無限に現れては消えてゆく光りの菌糸のよう。



 

白いランプは他より明るく感じますが、
それが流木や地面の濡れたような質感を艶めかしく映し出します。






10年を迎えます作り手の、匠の域に達した流木の見立て。
直感的にかつ揺るぎなく正確にそこに配されるキノコの傘の間隔。映える色彩。
もはや様式美と言っていい完璧なまでのキノコランプ美です。






「シンボパン」さんのパンは
本日入荷はありません(明日最終日はございます)が、
キノコクッキーは本日も沢山ご用意がございます。

キノコランプはほとんどが売約済みでございますが、
まだ少数販売がございます。
個人的に一押し作品で、猫のような立ち姿が可愛い
ノボリリュウタケも奇跡的に残っております(前回ブログの画像、白色瓶型)。

今回はタイミングさえ合えばちょっとしたマイナスイオンな仕掛けも
ご堪能いただけますし、その幻想的な深林室で撮るキノコランプは
格別です。


Great Mushroominghttp://mushooming.exblog.jp/

高野幸雄 個展

「深林室」


2月24日(金)~28日(火)

*3月1日(水)は
準備と搬出休業させていただきます。

場所 ねじまき雲(陽)にて


キノコランプ作家、高野幸雄氏が作成10周年を迎えられました。

今回は、10周年を祝し、立川の

「シンボパン」さんhttp://www.shinbopan.com/

キノコクッキーやキノコパンなどで参戦くださいます。


見て美味しい、食べて美味しい キノコの展示です。


*キノコランプは売約済みのものも基本最終日まで展示となります。
キノコランプの撮影は可能です。

*展示期間中は混雑が予想され、またイベント性質上雰囲気も変わり
静かに珈琲を愉しむに不向きな騒がしさにもなりますが、
この期間でしか味わえないアトラクション的雰囲気を
お楽しみくださいますよう、お願いいたします。









さあ!ついにはじまりました!!
キノコランプ展でございます。


初日は大勢お越しいただき、
入れない方々もおりましたが、皆々様のお蔭さまで大きな混乱もなく
終えることができました。どうも有難うございました。

ご好評いただいておりますシンボパンさんのキノコパンも完売!
本日追加納品がございます。
数に限りがございますので宜しくお願いいたします。

当店オリジナルポストカード付き珈琲豆もめでたく初回完売いたしました。
明日急遽製作し店頭に並べますので少々お待ちください。


キノコランプも流石、大半が売約済となりましたが、
まだ、まだまだ少量ではございますが、ご購入なれます作品がございます!

上の画像は珍しい壁掛けタイプ。場所をとりません。






そしてこちらはDMにも写っております
「ノボリリュウタケ」がモデルのキノコランプ。
私の書いた変な「深林室」物語にも登場いたしました。
今回のメインキノコです。


もう、あとは早い者勝ちではございますが、
売れてしまっても、キノコ狩りならぬ、キノコ撮りは
行っていただけますので、どなたさまもカメラ持参で
楽しみにいらしてくださいね。


Great Mushroominghttp://mushooming.exblog.jp/

高野幸雄 個展

「深林室」


2月24日(金)~28日(火)

*3月1日(水)は
準備と搬出休業させていただきます。

場所 ねじまき雲(陽)にて


キノコランプ作家、高野幸雄氏が作成10周年を迎えられました。

今回は、10周年を祝し、立川の

「シンボパン」さんhttp://www.shinbopan.com/

キノコクッキーやキノコパンなどで参戦くださいます。


見て美味しい、食べて美味しい キノコの展示です。


*キノコランプは売約済みのものも基本最終日まで展示となります。
キノコランプの撮影は可能です。

*展示期間中は混雑が予想され、またイベント性質上雰囲気も変わり
静かに珈琲を愉しむに不向きな騒がしさにもなりますが、
この期間でしか味わえないアトラクション的雰囲気を
お楽しみくださいますよう、お願いいたします。


















































 



いよいよ。

2月24日が明日へと迫りました。
キノコランプ作家、高野氏もラストスパート。
ギリギリまで粘り鋭意製作中でございます。

やはり、そうそう生易しいものではなかったらしく
「量より質」を重視する作戦へ変更なさったそうですので、
数よりクオリティーに期待しましょう!!

それでも、全国200万人のキノコランプファンのため
少しでも多くの方にランプが行き渡るよう
最後の最後まで、爪に菌糸が生えるまで頑張られる所存だそうなので
皆様どうか、温かい目で我々のことを見守ってくださいますよう
お願いいたします。

画像は、頼んでびっくりの(もう画像あげちゃったからびっくりもなにも)
タマゴタケラテ!!どうですか~このクオリティー!
どこからどう見てもタマゴ茸でしょう?
よく思いついたなと思いますよ私。もうこれは天才ですね。
謙遜し過ぎで有名な私ですが、こればっかりは自画自賛しちゃいましたね。
いつもは絵をラテに描くことは重視せず味重視のねじまき雲でございますが
ここぞとばかり、キノコランプ展の時は見てくれ勝負でございます!

あと数量限定、天才ネジ画伯描き下ろしキノコ画ポストカード付き珈琲豆も
販売いたしますよ~。

ポストカードは要らないっつっても、付いちゃってるからね~もう。
缶コーヒーに付いてくるオマケのミニカーみたいなもんですね。
要らない人には全く要らないゴミになっちゃうパターンですけども。
私はU〇Cさんほど心が広くないですからね~。捨てたら祟りますよ~。
ビック〇マンチョコみたいに逆もやっちゃダメですからね~。
シール欲しさにチョコ捨てるみたいに
キノコ画ほしさに珈琲豆捨てたらね、私、泣きますよ。

さて、泣いても笑っても明日から始まります
キノコランプ展でございます。
どなたさまも、年に一度のキノコの祭典をお楽しみに~!!



Great Mushroominghttp://mushooming.exblog.jp/

高野幸雄 個展

「深林室」


2月24日(金)~28日(火)

*3月1日(水)は
準備と搬出休業させていただきます。

場所 ねじまき雲(陽)にて


キノコランプ作家、高野幸雄氏が作成10周年を迎えられました。

今回は、10周年を祝し、立川の

「シンボパン」さんhttp://www.shinbopan.com/

キノコクッキーやキノコパンなどで参戦くださいます。


見て美味しい、食べて美味しい キノコの展示です。


*キノコランプは売約済みのものも基本最終日まで展示となります。
キノコランプの撮影は可能です。

*展示期間中は混雑が予想され、またイベント性質上雰囲気も変わり
静かに珈琲を愉しむに不向きな騒がしさにもなりますが、
この期間でしか味わえないアトラクション的雰囲気を
お楽しみくださいますよう、お願いいたします。






 

*2月17日(金)は臨時休業とさせていただきます。


先日、わかりにくい物語つきでブログにてご紹介させていただきました
キノコランプ展がいよいよ来週はじまります。

ご恒例となりました本展示でございますが、
毎回その都度、作家高野氏が趣向を凝らしたシカケで皆様を異世界へと誘い
喜ばせてくださいます。

今回は作品点数も多めとのこと。気合いが入っておりますね。
楽しみです。

Great Mushroominghttp://mushooming.exblog.jp/

高野幸雄 個展

「深林室」


2月24日(金)~28日(火)

*2月22日(水)3月1日(水)は
準備と搬出休業させていただきます。

場所 ねじまき雲(陽)にて


キノコランプ作家、高野幸雄氏が作成10周年を迎えられました。

今回は、10周年を祝し、立川の

「シンボパン」さんhttp://www.shinbopan.com/

キノコクッキーやキノコパンなどで参戦くださいます。


見て美味しい、食べて美味しい キノコの展示です。


*キノコランプは売約済みのものも基本最終日まで展示となります。
キノコランプの撮影は可能です。

*展示期間中は混雑が予想され、またイベント性質上雰囲気も変わり
静かに珈琲を愉しむに不向きな騒がしさにもなりますが、
この期間でしか味わえないアトラクション的雰囲気を
お楽しみくださいますよう、お願いいたします。



 


 



「クロモリ」と言いますと自転車好きにはお馴染みの用語でございます。
フレームなどの鉄素材を短縮した呼称でして

クロムとモリブデン鋼のことでございます。

とてもしなりがあって疲れにくく、見た目に細く美しく、
強く長持ちする素材です。

黒蜜の成分にも、
血糖コントロールにかかせぬインスリンの分泌ミネラルとして、クロムが。
銅、糖、脂質分解のデトックス効果と、貧血予防にはかかせぬ、モリブデンが。
美肌美髪に作用するビタミン類も含まれていたりいたします。

いっぽうきなこには

大豆イソフラボンが含まれておりまして
骨粗しょう症や老化防止、更年期障害予防のポリフェノールとして機能し
女性ホルモンと似た働きをしてくれるようです。
ビタミンミネラル群も含み不溶性食物繊維やサポニンを多く含みますので
美肌便秘高血圧予防にもつながります。


黒蜜ときなこ。

いいことずくしではありませんか!

しかし、なんでも良いからといって過剰に撮り過ぎますと逆効果でございます。

黒蜜は糖ですので、それ相応のカロリーがございます。
きなこも、もとは大豆。タンパク質を含みますし、
一日あたりの大豆イソフラボン摂取量には70~75gの上限目安がございます。
長期を通し相当摂らない限りは健康に害はない量らしいですけどもね。

自転車の素材のクロモリも鉄ですので重量がございますし、
濡れれば錆ます。

何事もバランスをとって加減と適切なお手入れを欠かさず行なってこそ
健康的美しさである錆ない身体は持続するのでしょうね。

さて、当店の季節のしろあん羊羹。

先週から画像の新作、

「きなこと黒蜜のしろあん羊羹」に変わっております。

健康的かつ適量で、美味しい。

美味しいという字は美しい味。美しさも含まれておりますね。


珈琲にも良質のポリフェノールとデトックス効果がございます。
当店ですとスタンダード品で使用珈琲豆量で
他店比約三倍の摂取量になってしまいますが(苦笑)
健康とお財布の中身を害するほどの量ではございませんのでご安心ください。

しろあん羊羹と珈琲で、
乾燥しやすい現代の
心と体に潤いと安らぎを。


当店の美味しさは常に

致死量を

目指しておりますので

ねじまき雲中毒にはご注意ください。




 



「スチームアイロンあてられたブラウスって、きっとこんな気分ね」

「男だからブラウスなんて着ない」

足をとられないよう歩を進めながら、
冗談を言う気にはとてもなれなかった。

照子はワカメみたいにウェーブしておでこへ張りついた前髪を、
左手の甲でそっと後ろへ流しながらフフッと力なく笑うと

「・・お兄ちゃんは・真面目ね」
と周囲の樹木に融け込みそうなほっそりした声で呟いた。

それきり僕らは一言も発せず2時間と24分もの間、霧雨の森を歩き続けた。

雨だか靄だか分からない息苦しいほどの水滴の密集で
そこらじゅうが甘く懐かしいような土の芳香に満たされ
僕はまだ母さんが生きていた頃の、
朝のマンデリンの柔らかな香りの記憶を辿っていた。

「縁星瑠、起きなさい。ご飯冷めちゃうわよ。もう、起きなさい・・・」

嫌だ。学校には行きたくない。
僕はもうミンナよりずっと大人なんだ。
ミンナはまだガキだから、くだらないことでも面白がって
しつこくソレを弄りまわす涎を垂らした犬と同じなんだよ。
呉 縁星瑠。なんで僕はこんなキラキラネームなんだ!?
星で『エンゼル』だなんて!キラキラ過ぎて尚更いじめられるんだよ。

「ママ、僕行かないよ・・・」

「えっ!ママ?どこに??」

「小学校・・・」

「えっ?小学校!?お兄ちゃん、大丈夫?」

「あっ、いやなんでもないんだゴメン」
夢うつつから急に引き戻された僕は、
バツの悪さの欠片もない気の抜けた自分の口調に驚きながら、
ずっと転ばず意識を集中して歩いていたもう一人の僕にも驚いていた。

「うぅん、いいの。なんだか私も今、ママの珈琲の香りがした気がしたから」
哀しいような嬉しいような表情を貼りつけた照子の唇は
可哀想なスミレ色になっていた。

「えっ?」と言おうとした僕の声は
葉の緑をもぎ取ろうとする突然の驟雨に掻き消されて、
灰色の地面とともにどこかへ行ってしまった。

「走ろう!」

「何処へよ!?」
それはそうだ。
僕らは昨日からこの見も知らぬ森の呪縛に嵌りきっているのだから。

「とにかく走ろう!何処かあるはずだ!」
直感的にこの雨はすぐ止むと思えたし、何処か近くに身を寄せられる場所が
あると感じた。
何より僕らにずっと纏わりついていた靄は
より強い水の襲来で、そこらじゅうから追いやられていた。

僕らは走った。
まるで天国の回廊のように木々はザザッと規則正しく僕らの両肩に避けて
黒光りする一本の道を正確に示していた。
そういう時にはこうあるべきと、
森のプロトコルが発動したとしか思えない。
2分と24秒くらい走った。たぶん。
そしてそれは紛れもなく2月24日だったのだ。

唐突に空が開けたところに出ると、目の前に
拍子抜けするほど人の匂いのする家がポツンと待っていた。
瀟洒なカフェ風でもあり、味気のない倉庫風にも見えた。
でも確かにその建物の内部には、ぼんやり薄明りが灯っているのだ。

それになんだかとってもお腹の空く・・・そうだこれはボスカイオーラ。
母さんがよく作ってくれた『きこり風』という名のパスタ。
伐採作業の合間に父さんが獲った森のキノコのある日には、
必ず僕の大好きなボスカイオーラだった。

雨はもう小降りになっていた。

「行こう」

「うん」

ノックもせずに僕は真鍮の冷たい取っ手に指を触れていた。
すると取っ手の方から僕の手に吸い付いて
ドアはカチャリと滑らかに外へと開いた。

中は案外薄暗くて、目が慣れるのにしばらく時間がかかった。
部屋の輪郭が白く浮き上がってくると、
それは部屋の様相を呈していないことに気づかざるをえなかった。

「森だ・・・」

森に囲まれた家の中にあったのは、森だった。

森と言っても外のそれとは植生が微妙に異なり、
ある種管理された絶妙な秩序を感じさせるものだった。
気温も温か過ぎぬくらいに苔むして温かく、
調整された潤沢な湿度が煙状の微細な霧を床(あるいはこの場合
地面と言ったほうが的を得ている)に発生させていた。

「このお家、木が生えてるわ」

幾分細いけどミズナラの老木や、立ち枯れた松もある。
生えているとは言い難い。むしろわざわざ立てて置いてあるというのが
妥当だろう。竹だけはどうやら本当に生えているらしかったけど
天井に届く前にどれも切り揃えられていた。

「随分とわざとらしい森だな。それにこんなの家じゃない」


「へぇ~勝手に入って来て随分な言われようだな」

!!!!!

僕は声のした方へ咄嗟に身構え顔を向けた。
「誰だっ!!」

「ははは。
だ・か・ら・こんな夜更けに勝手に人ん家入って来て「誰だ」はないだろ。
君らのほうが、いったい誰なんだい?」

窓の蒼白い明りを背に立つ黒い切り絵じみた男の存在は、
グラディエーターに出てくるトサカ兜を付けたローマ兵に見えた。
僕は不覚にも圧倒されて彼のトサカに見とれてしまった。

「ん?そんなにモヒカンが珍しいのかい?」
男はクックックと声の擦れたニワトリみたいに短く笑った。

「ごめんなさい。私たち道に迷ってしまったの。
おまけにすごい雨まで降ってきちゃって。私は呉 照子。
あれはお兄ちゃん」
照子はドアの近くで僕の影に隠れながら僕の背を指さした。

「ふ~ん。クレ テルコか。君は?」

「呉・・・縁星瑠」

「いい名じゃないか。エンゼルとクレーテル。君らは何処から来たんだい?」

「星の子太陽の子広場よ。そこからだいぶ歩いたわ」

「へぇ~、聞いたことないなそんな広場。
でも、星の子縁星瑠と、太陽の子照子がやって来た広場としては
上出来だ。僕のことはそうだな・・・マッシュとでも呼んでくれ」

「マッシュ?マッシュポテトが好きなの?私はフライドポテトの方が好きよ」

「マッシュ・ルームのほうさ」
マッシュと言う男が顎鬚を突き出した先には、白く光るキノコが生えていた。

「グリーンペペを研究しているんだよ。ここで地球が回り切るまで永遠にね」

それは嘘だ。
何故ならその白光りしているヤツ(だいたいキノコは緑色に光るんだ)は
白ワインで煮込みはしても本来光りはしない。
それはヤコウタケでもシイノトモシビタケでもなく、
ウチのボスカイオーラに泳いでいたノボリリュウタケなのだから!

僕のいぶかしげな視線を感じてかマッシュは話題をはぐらかした。
「そうだ、お腹減ったろう。ちょうど今キノコのパンが焼けたところだ。
どうだい?君らも一緒に」

「ボスカイオーラじゃないのか?」

「残念ながらね。ボスカイオーラは俺の中ですっかり風化してしまったよ。
エンゼル、君はいくつだい?」

「13」

「そうか。俺はもうすぐ41になる。親子くらい離れてるな。
俺はもう28年もここで研究しているよ」
言い終わるか終わらぬうちに、悲しそうなよれよれの白衣を翻して
奥の部屋へ僕らを促すようにマッシュは歩き出した。

それがマッシュ博士と僕ら兄妹との出逢いだった。


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


高野幸雄氏http://mushooming.exblog.jp/ 個展 


「深林室(シンリンシツ)」


2月24日(金)~2月28日(火)

*2月22日(水)3月1日(水)は
準備と搬出休業させていただきます。

場所 ねじまき雲(陽)にて


キノコランプ作家、高野幸雄氏が作成10周年を迎えられました。

今回は、10周年を祝し、立川の

「シンボパン」さんhttp://www.shinbopan.com/

キノコクッキーやキノコパンなどで参戦くださいます。


見て美味しい、食べて美味しい キノコの展示です。


*キノコランプは売約済みのものも基本最終日まで展示となります。
キノコランプの撮影は可能です。

*展示期間中は混雑が予想され、またイベント性質上雰囲気も変わり
静かに珈琲を愉しむに不向きな騒がしさにもなりますが、
この期間でしか味わえないアトラクション的雰囲気を
お楽しみくださいますよう、お願いいたします。

























*まずは2月の臨時休業のお知らせです。

2月8日(水)
2月17日(金)
2月22日(水)

は諸事情につき臨時休業とさせていただきます。
何卒宜しくお願いいたします。




バレンタインデーまであと少しです。

日頃の感謝を。あるいは告白に。

女性からでも男性からでも。

甘いものと珈琲は誰からでも贈られて嬉しいものです。

今の時代ならどちらからでも、どんな間柄でも。
垣根は無くていいかもしれません。

イベントデーは気持ちを伝えやすくする後押しみたいなものです。
そういう日は便利におおいに活用いたしましょう。

そんな日に、
特別なシフォンケーキと珈琲豆のセットはいかがでしょう?


クリスマスの豆通販でお世話になったシフォンケーキ屋さん
「ちゃんちき堂」さんがまたお声をかけてくださり

限定数で、

特製濃厚マンデリンシフォンとマンデリン・ビンタンリマ深煎り豆100g
のセットをネット注文販売させていだだくこととなりました。

当店で微細粉砕したマンデリン入りのとろけるシフォンには
相性抜群の有機オレンジピールが入っているそうですよ。

珈琲豆袋も、特別に私がイラストを描きましたオリジナルシールが
貼ってございます。裏には簡単な淹れ方説明付き。

詳しくはちゃんちき堂さんHPで。
http://www.chanchikido.jp/



まだ少数ご注文可能のようですのでお早めに。

ご注文はこちらの通販ページから。

http://chanchikido.easy-myshop.jp/c-item-detail?ic=A000000026













 

「えっ!!?なんだいこりゃ。
パンクの「ク」が抜けてるよっ」

看板だけを見ればそう思うでしょう。

修理とパンの文字が、一緒に同居する斬新さ。






そうです。

ガラスケースの奥には、



 
パンなんです。紛れもなく。




食パンです。
やはりパン屋さんです。





が、内装は、飛びきりセンスのはじける異空間。

POPなミュージックビデオに耐えうる世界感。
もちろん食通の舌にも耐えうるDEEPな調理パン。

そのパンを、極旨スープなどと一緒に
この空間でお召し上がりになることも出来るのです。
食後には、ねじまき雲の珈琲などはいかがでしょう。
(時々こちらに珈琲豆を卸させていただいております。)

もともとこのお店はオーナーのお父様が自転車屋さんを営んでおられたのです。
なので、看板には自転車マークと修理の文字があったというわけです。
地下にはどうやらその名残りがあるようなので
いつか覗かせていただきたいものです。





素材の香りをチーズで閉じ込め、スパイスとしゃっきりとした食感の
舞い踊るハーモニー。
きのこのフォカッチャが大変美味しいのです。

こちらのオーナーは塩っ気の扱いが絶妙です。
野菜の食感と香りを残す炒め止めの妙も、名人芸ときております。
きのこだけでなく、玉葱のシャクッときてジューシーな
野菜のフォカッチャも捨てがたい。
なるほど塩ッ気とオイルの効いたシンプルなプレーンもまた捨てがたい。
いやいやどうして、甘いのだってドーナッツがこれまた病み付きな。
シナモンのパンの、シナモンと砂糖の塩梅ときたら、これはもぅ・・・
といくら食べてもキリが無いのです。

いやぁ、それにしても、きのこのシーズンでもないのに
やたらときのこが美味しく感じられる今日この頃でございます。

きのこキノコ。

きのこと申しますれば、当店に限りましては
丁度良いキノコの季節になって参りました。

キノコと一口に申しましても、
食べられるものばかりではございません。
眺めて美味しい
キラリと光るキノコもあったりするわけです。

来月末24日あたりからは、
眺めて美味しいと、食べて美味しいの
二重のキノコの喜びが
当店にやってくる予定でございます。

どうか今しばらくお待ちください。


「シンボパン」さんhttp://www.shinbopan.com/










 

あまりこちらのブログでご紹介できておりませんが、
いくつかの書籍にて当店のことを扱っていただいております。
有難いことでございます。

一昨年くらいから、ご掲載くださった書籍諸々のご紹介を
出来ずにおりました。

いろいろとタイミングが掴めなかったり、
なんだかんだとございましたものですから。

せっかく機会をくださった編集・ライター方々、
大変失礼をいたしております。

書籍に限らず数件ネット媒体での取材も受けさせていただきました。
個人のブログや当店に思い入れご厚意あってのネット媒体でしたら
概ね大歓迎で載せていただいておりますが、
ご縁もなく、簡易なネット・SNS等の取材ご依頼におかれましては
大変恐縮ながら、特殊なお店の性質上お断りをさせていただいております。
マスに乗れぬ門戸の狭きお店で申し訳ございません。

地域誌、東京新聞、お世話になっております川口葉子さま関連など。
「日常を旅する」などのローカルな誌上にも取り上げていただけましたことは
嬉しいことでございます。







現在発売中「OZmagazine」2月号。http://www.ozmall.co.jp/ozmagazine/
テーマは「ひとり東京さんぽ」

こちらに青梅店の様子を
掲載いただいております。
大変ていねいな取材と撮影には学ぶところが多く、背筋ののびる思いでございます。

巻頭、オズマガジン編集長の一年の決意表明めいたお題にも

「日常をていねいに」とあります。

スタッフの一人一人にまでその姿勢は行き届いているようです。
もうひとつ、私が常日頃口癖のように言う言葉に、

「丁寧にということくらいしかできません」

というのがあるのですが、
編集長の紡いだお言葉の中にも

「いつも通りていねいに、ということくらいでしょうか」

という一文がありまして、思わずうんうんと頷いてしまいました。
いつもハッとさせてくださる、いい文章です。

いい文章と言いましたら、巻末近くに特集を組んでくださった
当店の記事。
活版でこそ無いものの、紙の上の字が活きています。
その中で当店を活かしてくださっているのが伝わって参ります。
これを活字と言うのでしょうね。

まるで老舗のような重厚な佇まいでもって写してくださった村上さま
ていねいに当店の日常を記してくださった須藤さま
有難うございました。

どうぞ皆様も、書店コンビニなどでご購入のうえご覧ください。


そして、日常つながりでご紹介。

先に述べました書籍「日常を旅する」http://nichitabi.net/

エリアマガジン「ののわ」をもとに
2015年末、武蔵野地域の魅力を練り上げ一冊にまとめ上げ
出版されました。

こちらの編集・ライターさんは
取材の枠を越え日常で、または取材の合間にも
地域を歩きなれた靴で、まさに足しげく当店に顔を出してくださいました。

お店とは場であり点です。
なかなかそこを動くことはかなわないのですが、
こうして文字で繋ぎ、取材限りではなし足で通いしてくださることで、
場と人と土地とが線と面となり「日常」というものが出来上がるのだなぁと
そのひょっこりとした笑顔を拝顔する度
有難く、嬉しく思いました。

最後に、

書き手であり歩き手であった

萩原百合さん、

いつも本当に
有難うございました。


良い旅を





いたしましょう。








<< 前のページ 次のページ >>
c a l e n d a r
03 2024/04 05
S M T W T F S
1 2 3 4 5
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30
p r o f i l e
HN:
ネジ
HP:
性別:
非公開
職業:
自家焙煎珈琲店
趣味:
写真・自転車
自己紹介:
ブログ内検索
c o u n t
忍者アナライズ
忍者ブログ [PR]