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自家焙煎珈琲店 国分寺(陽)&青梅(陰)
Since 2006
11月某日 那須
旅を締めくくるのは
黒磯駅ほど近い 1988 CAFE SHOZO
一軒のアパートから
はじまったという
ショーゾーさんの原点のお店。
しかし今から20年近くも前から
この明確なコンセプトをもって
お店を展開しているショーゾーさんという方は
いったい何者なんでしょう。
自由人なのか、好きをカタチにする超努力家なのか
はたまた、鋭い事業展開センスをもったビジネスマンなのか。
すでにこの感覚で成されたお店作りの
価値観が、20年前に存在していたのかと
思うと
私が今やっていることは、20年以上遅れているのかも
しれない、と少し考えさせられます。
前日記で記したようにコチラへは
那須SHOZO CAFEの店長さんに
送っていただきました。
ありがとうございました。
さて、黒磯店は3店の中では
歴史があるというのもありますが
喫茶店色の強いお店です。
2階部分がカフェスペース。
落ち着いたインテリアと
暗めの店内、古い物が多く配置され
趣味趣向の一番強く現れた人間味
あふれる感じです。
客層も今までよりか幅広く
ご年配の方から若い人まで
趣向性の違う方々が
入り乱れてました。
ブースも区切られている箇所が多いので
自分の世界に没頭したいときは
うってつけのカフェかもしれません。
1階部分には焙煎室まであって
非常に気になりましたが、
焙煎は行われていなかったので
あまりジロジロは覗きませんでした。
リフォーム中なのか
また新たな楽しい作戦の途中なのか
ガランと大きく開いたスペースも
あったので、今後が楽しみですね。
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11月某日 那須 MD
かわいいラテを作ってくれました。
フォームもきめ細やかで美しい。
ウサギちっちゃっ!
サスガ、バリスタチャンピオンシップ
出場者の作りだす世界はレベルが高いですネ~。
エスプレッソもバランスが取れて
とても美味しい。
普段はあまりバールを褒めない相棒のくるぶしも
ご満足のご様子。
【補足*くるぶしは元バリスタでイタリア好き、クレマにウルサイ、
「ゴジラみたいな味」「納豆くさい」とか珈琲の表現がおかしい妄想家】
適度な爽やかさのある、重過ぎないボディの感じからすると
シアトル系の豆なのかな?
不思議とSHOZOさんで煎ってるような気は
しませんでした。(混ぜてたり、煎ってた、らごめんなさい)
1年近く前のことで記憶が定かではありませんが
使用マシンは確かラマゾッコ。
カッコ良かった印象があるので。
気持ちよくニコニコでMD店を後に
さぁっ!最後は黒磯店ダ!!
と、いささか珈琲の飲みすぎで「ゲップぅ」
と、先ほどMD店で、スタイリッシュなスーツで
カッコよくバンコしてた紳士が車で近づいてきて
「貴方たち、駅に行くなら僕の車に乗って行きますか?
ココ、バス少ないから時間かかりますヨ。」
と、ステキな笑顔。
「なんて良い人だぁ~、きっと東京あたりから来てる
クール&ダンディーなロハスビジネスマンなのだろう。」
と勝手な想像を膨らませながら、「申し訳ないから・・・・」と
しぶっていると
「僕、SHOZOのスタッフで駅のほうに行く途中だから
無理しないでください。」と爽やかな笑顔
「じゃ、・・・・じゃあ遠慮なく!!」
なんと気持ちの良い気配りなのでしょう。
後々「自分たちだったら声かけなかったかもしれないネ」
と、SHOZOファミリーの器の広さに感動。
MD店で私たちのことをちゃんと見てたんでしょうネ。
車内で聞けば、なんと先ほどお邪魔したSHOZO CAFEの
店長さんと言うではありませんか!!
素晴らしい!!!この人の下でだったら働きたい!
あのスタッフの動きとクイオリティーも納得です。
しかし、MD店のチェックなのか、好きなのかは分かりませんが
ちゃんと他の自分たちのお店で珈琲タイムとるんですネ。
車内では、いろいろとSHOZO CAFEについて
お話しを伺うことが出来、この時間はとても贅沢で
この旅の一番の収穫だったかもしれません。
という訳で黒磯のCAFE SHOZOまで送っていただきました。
11月某日 那須
続いては
SHOZO CAFEより
数キロ黒磯駅側に下り
マウンテンドライブ店へ。
こちらはコンセプトがイタリアンバール。
SHOZO CAFEより小ぶりなお店です。
バンコカウンターがあり、
イタリアのお店を意識した、ゴージャスなシャンデリア。
気取らずザックばらんな雰囲気で
お客様とスタッフの距離感がグッと近づきます。
3店舗まわった中では
一番好みで、居心地の良いお店でした。
しかしながら、SHOZOとしてのブランドイメージを
崩しておらず、お店の形態は変わっても
常に、統一された美意識の基でインテリアがまとめられて
いるようです。
若いバリスタの方は(おそらく店長)非常に柔かい物腰で
バリスタにありがちなナルシストっぽさも全くありません。
私が持っていたカメラをネタに、お話しを膨らませてくれて
大変楽しい時間が過ごせました。
エスプレッソについてもお話しをしてみると
非常に日々研究されているようで、
いろんなお店を巡っているお話しや
話題はバリスタチャンピオンシップにまで及びました。
つくづく、お店とは人がカタチ作るものなんだな
と意識させてくれる、とっても良いバールでした。
11月某日 那須
ウチの常連さんが那須に住んでいた時
毎日通っていたカフェ
知人の珈琲屋さんも尊敬しているカフェ
一度行っておきたかったSHOZOカフェめぐりに
行きました。
まずは一番、駅から離れたところにある
SHOZO CAFEへ。
並木道沿いの広い敷地に、陽の良くあたるテラス。
自然豊かな別荘地のカフェにふさわしい
ゆとりのある店内。
色調が抑えられシンプルながらも、配置や
色使いに気配りのあるインテリアや窓の作り。
新旧織り交ぜた物にも統一感が感じられ
オリジナルのカップ&ソーサーも、デザイン性が高く可愛いらしい。
大きな水出し器具が整然と並び
コーヒーがメインであることの主張も忘れてはいない。
トイレもモチロン綺麗です。
そして、何よりも
働いているスタッフさんの接客が素晴らしいのです。
プロとしての自覚を持ちながらも
嬉々として仕事を楽しでいるかのように
笑顔でお客様と対する姿勢には
微塵もいやらしさを感じません。
皆、ここを心から愛しているからこその
動きに見えます。
非常に勉強にはなりますが
大いに、この土地柄にお店がマッチしているため
お客様自体も、礼儀の無い方が見受けられません。
お店側とお客様が一体となっている感が
オーナーさんの才覚によるものなのだろうなぁと
感心しきりでした。
こちらでは
コーヒーを2杯
チョコの焼き菓子を2つ
いただきました。
コーヒーは優しい味わいで
無駄な主張の一切ない飲み易いものでした。
お菓子はとってももっちりとして好みのお味。
コーヒーとの相性も抜群でした。
11月某日、沖縄本島那覇。
沖縄、コーヒーの旅を締めくくるお店は
「カフェ沖縄式」さん。
飛行機の時間などがあったので
ギリギリのスケジュールでお店に飛び込みました。
この旅を締めくくるにはうってつけの場所でした。
とにかく既成概念というものがここのコーヒーには
ありません。
泡盛で珈琲焙煎してみたり。
珈琲を酒で漬けまくってみたり。
「ぶくぶくコーヒー」という
見るからに怪しげかつ癒し系のコーヒーの泡で
作ったブクブクが乗ったコーヒー。
結局、沖縄の人にかかれば何でもアリなのです。
常識的に考えて泡盛を焙煎機にぶち込むなんて
有り得ません。
ブクブクの泡も、だから何?と言われればそれまでなんです。
でも、いいんです。誰もやってないんですから。
この豊かな発想自体が宝物なのです。
楽しいと思ったことは、とにかくやってみる。
あれこれ、こだわりに執着しすぎると
折角美味しいものが出来たとしても
カチカチに凝り固まっているものでは、
頂く側も肩が凝ってしまい、味覚が働かないでしょう。
「美味しい」は「楽しく」
作る側も楽しまないと、苦悩ばかりの味では
飲む方も辛いでしょう。
沖縄で学んだことは
「好き」を大事に。
「感性」を信じる。
無い物は「作ればいい」。
「楽しい」を創造する。
自分では珈琲に関して
そこそこ寛容だと思っていましたが
沖縄に来て、まだまだ自分は
固定観念に囚われているところが多いなぁ~と
思いました。
でも、ただただ楽しければイイというのは
自分らしくないので
楽しく、ストイックに追求するのが自分流。
東京に帰り、メニューを一新しました。
そうして産まれたオリジナルコーヒーが
「みけねこ」という名のコーヒー。
石垣島の「人魚の里」さんでいただいたコーヒーです。
器は、人魚の里オリジナル。
他にも
八重山そば
チャーハン
をいただきました。
何故か
おそば、チャーハンは¥400
コーヒー¥500
そして、ナント!!
こちらは、あのカリスマバリスタの横山氏が
TV撮影でおとずれたことのあるお店でした。
おばちゃんにその時の写真を
見せてもらいました。
すごいですネェ、カリスマは常に国内外にアンテナを
張っています。
ご主人は当時、東京の「バール・デル・ソーレ」まで
行って、エスプレッソマシンの購入を
考えたそうですが
お値段が高すぎて、断念したらしいです。
カリスマだから、言えば、太っ腹に1連のマシン位くれたかもしれませんよねぇ。
私は欲しいナッ!
とにかく珈琲農園は大変なのです。
沖縄は台風とかあるし。
最近あんまり採れないし。
それでも
数年前は5tもの収穫があったそうですが
採れたら採れたで
毎日、家族総出で作業だそうです。
やはり、まだ日本ではコストや
労力の面からいっても
安定した収穫と供給は難しいかもしれません。
自分の国で採れた豆を自分の国で消費する。
自給自足の理想は
なかなかどうして高みにあるのです。
でも、沖縄の人はめげません。
夢を糧に生きていますから。
でも、地球温暖化で
その内、日本のどこでも
珈琲豆が採れる時代が来るかもです。
それはそれで、問題ですけどネ。
11月某日 石垣島へ
石垣の宿泊は素泊まり宿です。
ものすごくアリが出ます。
甘いものなど置いておくと大群が壁の隙間からやってきます。
お菓子たちが襲撃を受けました(泣)。
石垣島に着いた日は
地元民オススメ飲み屋「さつき」で
石垣牛
いらぶちゃ
らふてぃ
ジーマーミ豆腐
など、観光客らしいものをいただく。
石垣牛は絶品!
あくる日
石垣の中心街から、バスで星野と言う田舎へひた走り
目的地、珈琲農園を持つ「人魚の里」へ。
この日は雨で、ご主人は畑へ防風林の手入れに行っていて
いませんでした。
おばちゃんにいろいろと珈琲について
お話しを伺いました。
珈琲農園は
山の斜面に自然木を残しつつ
コーヒーノキを植えているそうです。
「都会から来る農業をちょっとカジッタようなのは
すぐ有機栽培だなんだって、あれこれやって
土をユンボで耕しちゃうから、台風で土がながされてしまう。」
と言うことで、
ビーバーでススキを刈るのみにとどめ
昔パイナップル畑だった土を利用して
農園を拡大しているそうです。
「好きじゃなきゃ出来ないよ、
もうかろうと思ったら、とてもじゃないけど
出来ない。おとうさんも珈琲が大好きだから。」
年々台風被害が大きくなり
昨年は風速80m級の台風で
ハウスごと畑を壊滅させられたそうです。
「台風さえ無ければ・・・・」と苦笑いで話してくれました。
ちなみに「人魚の里」というお店の名前は、この土地の
人魚伝説からきているそうです。
大昔この里の人間は、人魚の言うことを聞いたおかげで
高台へ逃れ、大津波をやり過ごすことが出来たという伝説。