忍者ブログ
COFFEE & GALLERY SALON " you " COFFEE ROASTER " in " 自家焙煎珈琲店 国分寺(陽)&青梅(陰) Since 2006
[6]  [7]  [8]  [9]  [10]  [11]  [12]  [13]  [14]  [15]  [16

 



独り娘が「海外で暮らす」などと突然言いだしたら、
普通は反対するのだろうか。

だがシェフ麻子の家は違った。
幼い頃から父の仕事がら、あるときは西欧、あるときはインド人と
国際色豊かな顔ぶれが食卓に集った。

「外を見なさい」

そういう環境で育ったせいか、
自然彼女の目は海の外に向いていった。

眠っていた味覚の蕾が急に開き始めたのは中学の頃。

「美味しいものを作るには本当に美味しいものを知らないと」

と母が長谷にある割烹「魚福」に
足しげく通わせてくれた。

牡蠣のすりながしに、河豚の白子あえ。
地魚のお造り、浅利の味噌汁や、芋がらの煮付け。
どれも素材本来の甘みや食感を最大限に引き出すための、
シンプルな引き算の調味。

理に敵った材料仕込みは盛り付けも美しく引き立てる。
だからこその、料理。

店と昵懇になると、
中年をとうに過ぎた大将が目尻に皺を寄せては嬉しそうに
旬のあれこれの楽しみようを、
嬉々とした女の子に教えてくれたものだ。

だからシェフ麻子には自信がある。
自分の舌で選ぶことに。
ブランドやコマーシャル、他人の評価に惑わされることなく、
美味しいを嗅ぎ当てる細胞が
鍛えられ備わっているからだ。

1997年、二十歳そこそこで、
ついに彼女は料理を学ぶためフランスへと渡った。

暮らしと飲食の香が色濃く街角へ詰まったパリの空気は、
すっと肌へ馴染んだ。
様々な国の友とフレンチやイタリアンを学んだ。
フランスにいる間、
彼女の才覚はまさに水を得た魚のように挫折知らずだった。





しかしずっとフランスにいるわけにはいかない。
ビザの制約があるのだ。

日本で力試しをしてみたい。
自分の腕のみでお金を稼ぎたいという思いもあった。

渡航五年後の2002年、希望を胸にした料理人は、
再び故郷の土を踏む。

料理はいつも彼女の味方だった。
彼女が魚なら、素材やそれを育むテロワールは水なのだ。
でも日本に帰ってきて、魚を取り巻く水が変わった。
日本の食材でフランスと同じように作っても、
その味にはならないのだ。

美味しく出来ない。

それでも当時の彼女には作り続けるしか、
出来ることがなかった。
地道な作業や待つ時間が、
あまり苦にならないタイプなのだ。

粉を練って無限とも思えるほど生地を千切って
耳たぶのようなオレキエッテを仕込んだり。
サラダにする透明な小アジを
永遠とも思える時間速やかに三枚におろし続けたり。
そんじょそこらの男より、根性もよほど座っている。
好きなことなら、
それでもなおと思える心が、徐々に風土の垣根を壊していった。
海から川へ上る鮭のように、
変わったのは、あるいは戻ったのは、
水ではなく彼女自身だったのかもしれない。





料理の楽しさやもてなしを教えてくれた、
今は無き割烹「魚福」。
パリ渡航前夜、
彼女の最後のリクエストは、
アジのにぎりだった。

あれから10数年、
回遊し続ける彼女は、
一期一会のリクエストに全力で応える
「キッチン麻子」のシェフになった。


 


「キッチン麻子」

完全予約制

11月7日(土)

場所:ねじまき雲(陰)青梅店

昼の部 定員8名 12:00~

夜の部 定員8名 18;00~

*一組のご予約最大人数は4名様までです。

料金¥8000


麻子シェフによるフルコース


スープ

パン

メインディッシュ(肉&魚)

パスタ

デザート(タルト)

キッチン麻子の珈琲担当による

食前珈琲

メインに合わせた珈琲

デザートに合わせたスペシャルブレンド

の三種の珈琲



予約者限定で追加予約

スペシャルスイーツセット(お持ち帰り用)
「アンパッケドカドー」¥1500
がご予約可能です。

プレーンフィナンシェを含む
今回のみのスペシャルな内容です。
カヌレや、普段買うことの出来ない麻子シェフ特製のシュトーレンも
セットになっております。

ご予約時にこちらをご購入希望の場合はお知らせください。


*珈琲以外の麻子シェフ特選ビオワインなどのドリンクは
その場で追加オーダーする事ができます。
こちらは別料金となります。
当日は棚で、スペシャルブレンド豆150g¥1200
の販売もございます。



☆本イベント「キッチン麻子」ご予約希望のお客様は、
当店が受付窓口になりますので、

当店営業時間内にお電話にてご予約を承らせていただきます。
抽出、サービス中はお電話をとることが出来ない場合もございますが
何卒ご了承ください。
営業時間外でのお問い合わせはお受けすることができません。
くれぐれもご注意ください。
また、ご来店されて口頭でも大丈夫です。

お名前、お電話番号、人数、ご希望の部、
アンパッケドカドーのご予約の有無

をお伝えください。

キャンセルはキャンセル料が発生いたしますので
熟考のうえ、ご予約のほどお願いいたします。







PR

手抜きの感覚がわからない。

彼女がフランスで暮らし、
本式の料理を学んだからというわけではない。
レンジでチンして終わり。
細粒をサラサラふってかき混ぜて終わり。
そういうものが悪いというのとも違う。

彼女の生きる手順のなかに、
そういうものが昔も今も存在しないだけなのだ。
現代には馴染めないな。
彼女は独りごちながら、
窓から漏れ入る夕焼けを溶かし入れた茜色のトマトソースを
コトコト煮込んでいる。

母が、手を抜かない人だっだ。
手間ひま惜しまず玉ねぎをじっくり炒めて
お醤油が隠し味の欧風カレーを作っていた。

飴色の玉ねぎも、茜色のトマトソースも、
美しい身体を完成させるための、腰のようなものだ。
抜くことのできない当然の手順。
どう作ったか得体の知れないふにゃふにゃの腰だと、
料理はスッと立ってはくれない。
一から筋を通して責任の所在をもった下ごしらえは、
美味しさにアルデンテな骨格を持たせる。

美味しい遺伝子が受け継がれるように、
母の手を見て育った彼女も、
下ごしらえで経ってゆく時間が、
自然と苦にならなくなっていた。






時折古い雨戸を、
誰かが訪ねて来たかの如くカタカタノックする音がする。
優しい夜風が潮の香りを運んで来るのだろう。
この家に泊まりに来て、怖がる人には
「別に悪いもんじゃないのよっ」
そう冗談めかして言うことにしている。
見守ってくれてるような、
そんな懐かしい気配が海風の匂いにはある。
キッチンの、
菜の花色の電灯の下にはまだ、
太陽がいい甘酸っぱさで
コトコト笑っている。

彼女の名は麻子。
洗いざらして陽にかざしたフレンチリネンのように
サラッとして腰が強い子にとの思いで両親がつけた名のように
混じりけのない正直な手料理を作る。

彼女と同じように手が抜けなくて、
でもどこか抜けている気の置けない主のいるキッチンに旅をして、
食べてくれる人の肩の力を抜く仕事。

旅する料理店「キッチン麻子」
それが今の、シェフ麻子の仕事だ。

青梅という山あいの町で、
海風を連れて1日限りのフルコース

「キッチン麻子」の幕が開く。



「キッチン麻子」

完全予約制

11月7日(土)

場所:ねじまき雲(陰)青梅店

昼の部 定員8名 12:00~

夜の部 定員8名 18;00~

*一組のご予約最大人数は4名様までです。

料金¥8000


麻子シェフによるフルコース


スープ

パン

メインディッシュ

パスタ

デザート(タルト)

キッチン麻子の珈琲担当による

食前珈琲

メインに合わせた珈琲

デザートに合わせたスペシャルブレンド

の三種の珈琲



予約者限定で追加予約

スペシャルスイーツセット(お持ち帰り用)
「アンパッケドカドー」¥1500
がご予約可能です。

プレーンフィナンシェを含む
今回のみのスペシャルな内容です。
カヌレや、普段買うことの出来ない麻子シェフ特製のシュトーレンも
セットになっております。

ご予約時にこちらをご購入希望の場合はお知らせください。


*珈琲以外の麻子シェフ特選ビオワインなどのドリンクは
その場で追加オーダーする事ができます。
こちらは別料金となります。
当日は棚で、スペシャルブレンド豆150g¥1200
の販売もございます。



☆本イベント「キッチン麻子」ご予約希望のお客様は、
当店が受付窓口になりますので、

当店営業時間内にお電話にてご予約を承らせていただきます。
抽出、サービス中はお電話をとることが出来ない場合もございますが
何卒ご了承ください。
営業時間外でのお問い合わせはお受けすることができません。
くれぐれもご注意ください。
また、ご来店されて口頭でも大丈夫です。

お名前、お電話番号、人数、ご希望の部、
アンパッケドカドーのご予約の有無

をお伝えください。

キャンセルはキャンセル料が発生いたしますので
熟考のうえ、ご予約のほどお願いいたします。
































△  D  〇







国立市谷保「circle」http://circle-d.me/gallery/
で開催中の展示


小澤真弓「読み描き」


10月4日(日)ねじまき雲の出張珈琲

12:00~19:00

*10月3日(土)ねじまき雲は準備のため臨時休業
10月5日(月)通常営業立て直しのため17:00~営業



いよいよ今週末です。


先日、お忙しいなかを縫って試食用のお菓子を携え

「サモサワーラーティモケ」http://tidaaaa.exblog.jp/のティモケさんが

当店に打合せに来てくださいました。

彼女には過去何度か出店でお世話になっているのですが
こうして珈琲とすり合わせる形でお菓子を作っていただくのは初めてです。

普段はスパイスの効いたインド人もびっくりの
美味しいカレー味サモサを作っているのですが、
今回は珈琲に合う甘いサモサをオーダーいたしました。

さらには彼女の感性で仕上げたオリジナルお菓子
〇(丸)型のバルフィーボールなるものもお持ちいただきました。

火を通さず素材を生かすローフードスイーツがもとになっているそうですが
それが見事に彼女の優しいスパイス使いの光る個性的な逸品に。

全粒粉を惜しげなく使ったプチプチザックリと
香ばしい甘いサモサも
小豆と南瓜のサモサや、バナナのサモサなど
どれも珈琲にピッタリでオンリーワンなお味なのです。

造形も普段のサモサは△(三角)ですが
甘めのサモサはD(半月)型。
手間を惜しまず目でも楽しませてくださいます。

最初は私が彼女のお菓子も販売する予定でしたので
それほど種類も頼めないかと思っておりましたが
なんとお越しいただけるようになり
ダブル出店となりましたので、
リミッターが外れて、きっと皆様には楽しいラインナップに
なるのではないでしょうか?

私は小澤さんからお借りし読んだ本をもとに、
そのインプレッションで珈琲を作ります。
苦めの珈琲となりました。
豆も少量販売いたします。
いつもは私が展示に合わせパッケージデザインをしているのですが、
今回はなんと豪華!!
サークルの丸山さんが小澤さんの画をもとにデザインを担当くださいますので
いつもより高級感のある特別な一袋になりそうです。
楽しみですね~。

苦めの珈琲とティモケさんのお菓子。

そして当店の珈琲粉の出し殻で抽出した液で
描かれた小澤真弓さんhttp://approach894.com/の絵の数々

何重にもコラボされ一丸となった素敵な時をお楽しみください。












当店でおこなわれます

青木隼人ギター演奏会




「日曜の朝と月曜の夜」



10月25日(日)AM 6:30 オープン 7:00 ~ 8:30 予約満席

10月26日(月)PM 21:00 オープン 21:30 ~ 23:00 予約満席


両日とも予約満席につき

本日をもってメールご予約受付を終了させていただきます。


ご応募くださいました皆様ありがとうございました。
当日、青木隼人氏とともに、ねじまき雲(陽)にて
お待ちしておりますので
どうか私どもとご一緒に良い時をお作りいただく
お力添えをくださればと思います。
宜しくお願いいたします。

画像にあります青木隼人氏のCDの販売もございますので
この機に是非お買い求めください。
ウクレレは昔購入し弾こう弾こうと思いながら
そのままになっている私の所有物です。
置き物になってしまっている可哀想な楽器、いくつかあるなぁ・・・
皆さんもそういうのってありませんか(笑)?


ここでご予約してくださいました方々につきまして
ご報告がございます。


ご予約の確定として当店からメールを返信しておりますが、
返信メールが届いておらず、
予約が受けつけられたかどうかわからない
とのご報告をいただいた方がおりました。

予約者御本人立ち合いのもと、
メールのやり取りを何度かいたしましたところ
お客様のメール設定によっては、
当店のメールが全てはじかれてしまう状態であることが
分かりました。
不測の事態がございまして
ご不安を与えてしまいましたこと
深く陳謝いたします。

もし当店のメールアドレスを受信可能設定にしておらず
はじかれてしまっておられる方が他にもいらっしゃってはと思い
この状況を公開した次第でございますが、
万が一当方から予約受付の返信が無い方がいらっしゃいましたら
お電話を頂ければ幸いです。

一応これまでご予約いただきました
計24名様、特に20日21日にかけましてご予約くださった
方々につきましては全員ご予約を確定しておりますが
こちらからの返信がないという方がいらっしゃいましたら
ご確認のほどお願いいたします。




















青梅でねじまき雲を開店し比較的すぐのころだったろうか。
もう10年近く前のことだ。

ご近所の初老のご夫婦がお越し下さるようになった。
ご主人は山が好きで、植物が好きで、
何だか儲かりそうにない訳のわからん店をやっている私のような若者に
とても世話を焼いてくださる方だった。
何故か一緒に奥多摩の山に登ることになったりして
植物について教えてくださったりした。

当然なのだが、山も一本一本の木々の集まりなのだなと改めて思ったものだ。
「木を見て森を見ず」とは言うが、
木を見ないと、森も山も見えてはこない気がした。

ご夫婦の家はその昔豆腐屋を営んでいたそうで、
その古い店舗部分を取り壊す時、材や椅子などを頂いた。
それが今、青梅のお店のスチール棚や
国分寺のお店のカウンターの袴部分の材などとして生きている。

彼らには私より若い娘さんがいらっしゃって
ご両親より少しほど後に当店へも時々お越し下さるようになった。
絵を描いているという。
しかも珈琲の液で絵を描くという。
それからは当店の珈琲の出しがらを
画材として提供させていただいたりしていた。

時は移ろい2か月ほど前、
谷保で「circle」という素敵なギャラリーをしているオーナーさんから
出店のお誘いがあった。
オーナーさんとは、まだ「circle」を始める前に偶然出逢い
何故か初見でかき氷屋さんにお連れ頂き
一緒に氷山のようなかき氷を食べたりした。
それから何かとお世話になっているのだが、
なんたるご縁か、そのギャラリーでこの度、件の娘さんが展示をするのだという。

「これはひとつの登るべき山なのだな」と直感したので
お引き受けすることにした。

今回当店の珈琲の液で描かれる絵は、

「本」がテーマになっている。

そのいくつかの本のイメージから絵は産みだされるというのだ。

彼女が展示のため選定したいくつかの本を
私もお貸しいただいた。
その中から私が見出した本のイメージで
私も珈琲を作ろうということだ。
本という字は一本線を抜くと

「木」になる。
木を見ないと、森も山も見えてはこない。

もう、ひとつ本を選び味の方向性が決まったところだ。



小澤真弓 「読み描き」



展示は「circle」さんで9月25日(金)から始まりますが
私の出店は

10月4日(日)のみです。

それに伴い10月3日(土)は搬入と準備につき休業

10月5日(月)は再開準備につき17:00~の営業となります。

珈琲のお供に、何度かお世話になっている激旨サモサ屋さん
「Samosa wala Timoke」さんhttp://tidaaaa.exblog.jp/
にお菓子をお頼みましたので
合わせてお楽しみください。


展示・出張珈琲の詳しい内容はこちら「circle」さんhttp://circle-d.me/gallery/blog/2015/08/next_exhibition_2.html

のページをご覧ください。


小澤真弓さんHPhttp://approach894.com/


当店の斜め向かいには、名水百選湧水の小路であるお鷹の道の入り口がある。
このトコロの雨で水量が増して
そこかしこ、「とぷんたぷん」ふくよかな音を鳴らしている。
今朝ほどはまだツクツクボウシとミンミンゼミが、
最後の協演に力を振り絞っていた。




水辺にはハグロトンボの雄が
ターコイズ色に反射する腹を見せつけながら
悠々とコウゾの葉の上で羽休めをしている。
小さな海のような輝きは雌ならずとも、誰をも引き付ける甘い魔力に満ちている。





さやりと風が吹けば、レモンイエローに染まった焼き菓子のような葉が
くるくると回転しながら水の上を滑っていく。
セミが鳴いてはいても秋の序曲は流れ始めている。



着水せず銀色の弦にポロンと引っかかった落ち葉には
獲物と勘違いした蜘蛛がかさこそ這いまわって、
どう捕獲したものかと、ぐるぐる巻きの糸口を探しているようだった。





さて、夏と秋の境目です。

今週末の9月26日(土)27日(日)28日(月)
は毎度お馴染みトコロカフェさんhttp://tocoro-cafe.com/index.html
ねじまき雲(陽)内にあるトコロカフェ分室棚で
焼き菓子を販売しにいらしてくださいます。

期間中トコロカフェ上村氏が在店し
販売くださいます。

共同開発の珈琲豆、トコロブレンドサマーもこの期間
数量限定販売で終売です。

アイス珈琲やカフェオレにピッタリのサマー。
この機会に是非。

この期間中は当店のお菓子はございませんので、
お買い上げいただきました焼き菓子は
珈琲と一緒に当店でお召し上がりもいただけます。

上村さんとご歓談しながら、最後の夏をお楽しみください。

そうそう、もし店内が混雑しておりましたら、
当店の斜め向かいから、秋の探索に野川沿いからお鷹の道まで
お散歩して頂くのもいいかもしれません。

*焼き菓子などイベント内容詳細は
トコロカフェさんのHP内日記ページをご参照ください。







 




私は音痴だ。

しかし、小さい頃リコーダーで
「コンドルは飛んでいく」というのが唯一好きで
涎が垂れるまで繰り返し吹きまくっていた。

少し大きくなってからは、ブルースハープで
「アメージンググレース」が訳も分からず好きで
涙して繰り返し吹きまくっていた。

私が今までまともに奏でられた旋律はこのふたつだけだ。



ねじまき雲では、

繰り返しかかっている旋律がある。

かかっていないようにかかっている。

珈琲を淹れる呼吸によくなじむのだ。


奏者の旋律は

時にどこか知らない異国でたなびく
麦の穂の波を心象に描き、

時に敬謙な祈りにも似た昂ぶりを
聴く者の涙へと浄化する。


彼の音が胸に響くとき、

音楽に稚拙な私はいつもこう思う。

「どうしてかわからないけどこれは、
コンドルは飛んでいくと、アメージンググレースみたいだなぁ・・・」






青木隼人ギター演奏会




「日曜の朝と月曜の夜」




場所

ねじまき雲(陽)
東京都国分寺市東元町2丁目18-16吉野ビル104号室


ねじまき雲でBGMとして流させていただいておりますアーティスト
青木隼人さんhttp://grainfield.net/aoki/が当店で日曜の朝と月曜の夜の2日間
演奏会を開いてくださいます。
上のイメージ画像も青木隼人さんが描いてくださいました。
素敵な絵を有難うございます。


10月25日(日)AM 6:30 オープン 7:00 ~ 8:30 予約満席

10月26日(月)PM 21:00 オープン 21:30 ~ 23:00

*それぞれライブ後に1時間ほどCD購入や
珈琲追加ご注文ご歓談時間を設けますが、
ご用事などございます方はライブ後の解散は自由です。


各、定員12名 *25日(日)は満席となりました。


¥3000


ねじまき雲の珈琲1ドリンク付き

珈琲がお飲みになれない方は
りんごジュースをご用意させていただきますので
事前にメールにてご連絡ください。

*26日夜の部は赤ワインをご用意させていただきますので
当日でも結構ですので、お好きな方をお申し付けください。


完全予約制


9月20日 昼 12時より当店メールにて予約開始

nejimakigumo@yahoo.co.jp

先着順、定員なり次第締め切らせていただきます。

告知をお読みになられて熟考していただくお時間を
とっておりますのでフライングはご予約対象外となりますので
お気を付けください。


・お名前

・人数

・当日ご連絡のつくお電話番号、メールアドレス

・どちらの会にご参加希望か(あるいは両日か)

を明記のうえ上記当店メールアドレスまで
ご予約ください。
確定次第ご予約決定のお知らせをご返信させていただきます。


キャンセルは出来る限り無いようお願いいたします。



では、何卒宜しくお願いいたします。


20日夜現在で25日は満席。予約受付終了となりました。
26日のみご予約受付となります。












岡山。

ある日曜日のAM7:30

スリットの光時計を背負いながら、
意識と音をチューニングしていく青木隼人氏。

何かが始まろうとする緊張感と、朝のゆったりとした空気に
祈りにも似た音が溶け込んで、それを聞くものの心を
遠い間(あわい)のしじまへ運んでゆくようでした。

堀仁憲氏のシノギの切り立った稜線が白く浮き立ち、
坂野友紀氏の洋白や真鍮の、教会の鐘にも似た輝きが、
刻一刻と音と朝陽を吸って増していきました。

「喫茶のこと」

堀仁憲氏が企画くださったこの展示。

表面だけを追えばそれは、
喫茶にまつわるあれこれを売る
ということなのかもしれません。

しかし、その真髄は
こういう時間を愛でる
ということなのではないでしょうか。

喫茶とは日常の中のいっすんずれた次元にある
必要のない必要な時間。
日常と非日常のあわいのようなものです。

そこに

珈琲がある。

マスターがいる。

場所があり音楽がある。

そして

愛でたくなる器があり

訪れる人がいる。

こういう幸せのあわいの中で
仕事をさせていただきましたことを
訪れて下さったお客様を含め岡山の皆様に
有難うございました。






カフェソメイエさんのお菓子とともに。





「喫茶のこと」特製ブレンド珈琲豆「inori」と堀仁憲氏の器。


 


私が岡山入りした時にはすでにギャラリーには喫茶空間が
あらかた出来上がっていました。

堀さんとギャラリーのオーナー末藤さんが什器を設置下さっていたのですが、
まるでねじまき雲が出現したかのような違和感の無さに驚きました。

展示とは関係なくとも、画像にあるような絵画を三方に配置くださり
喫茶を演出してくださる辺りなど、
何が重要かを把握し楽しみ、
いかに色を添えるかを心得ていらっしゃる
お会いしたことが無くとも言わずもがなピタリ共鳴できる意識の高さ。
ある意味恐ろしい企画でした。

「カフェドグラス」末藤オーナーはじめスタッフの皆様には
深く感謝いたします。

ご助力くださいました「オカズデザイン」さんも有難うございました。


出張珈琲は終わりましたが展示自体はまだ続いておりますので
この機会に私の要求も組み入れてくださった
器たちをご覧なりにいらしてください。

~10月4日(日)

11:00~18:00

水曜日休廊

最終日は16:00まで

詳しくは「カフェドグラス」さんHPhttp://www1.odn.ne.jp/~cao34500/2015hori-sakano.htmlご参照のこと







堀仁憲氏撮影「喫茶のこと」風景。








最後に東京から岡山県牛窓に移住された知人宅にもお泊めいただきました。

突然の来訪にも関わらず、昔も今も変わらない笑顔で
温かくお迎えくださったお二人
有難うございました。




港町からほど近い海辺。

引き潮で歩けるようになった岩礁を歩くと、

タイドプールに小さな生命がひしめいていた。

取り残されたのでは無い。

そこに居たかっただけ。

それを選択したのだ。

これは東京だ。

ふと、そう感じた。

居るも出るも自由。

居る理由も出る理由も

行った先ですることも

様々。

大切なのは、

自ら選択し動く


ということだ。


海は、広い。

珈琲も、広い。

まだまだ先へ行こう。。。















よく散歩をする道沿いの神社には、池がある。

その池は風が凪いでいると、

空いっこまんまを、沈めたみたいに水鏡へ投影する。

水が綺麗だと、いろんなものを包み隠さず映してくれるのだ。

お社があるところ、祭りはつきものだ。

5月。青梅も国分寺もお祭りで山車が出る。

祭りが近くなると、にわかに街は色めきだつ。

祭囃子がチャカポコ聞こえ始め、ジュウジュウ湯気むせぶ屋台が立てば、

山車を引くほうも、それを見るほうも、額に汗しながら笑顔で街を練り歩く。



私は引くほうより見るほうが好きだ。

なんでって、やる側は美味しいものを食べる暇がない。

踊る阿呆より、食う阿呆なのだ。私は。

そんな私も過去数年、山車を引かせてもらう貴重な体験をしたことがある。

一日中、山車を引いて歩くと大人数で引いたとしても、とても疲労する。

水分補給に日本酒をやるので、頭も体もふやけて体中から

まるで良い出汁が出るみたいになるのだ。

マツリでダシをヒク。


話しはまったく飛ぶのだが

先日当店では「スープの時間」というイベントをやった。

テーマは出汁。


大きなイベントは、私にとってマツリだ。

マツリが近づけば心拍がトクトク否応なしに上がって、

待つほうも、やるほうも色めきだつのだ。


再三言わせていただくが、私は踊る阿呆ではない。

だから自分のマツリでは、旨いものを食えないと私の機嫌が悪くなる。

むしろ旨いものを食わせてくれる人としか、マツリはしないのだ。


今回も当然旨いものを作ってくれる「いずん堂」さんという

カフェとコラボレーションさせていただいた。

しかもスープは土台の出汁からして透き通るように輝いているのだから

旨くないはずはないのである。なんでも映す黄金鏡だ。


くどくど言うが、踊らない阿呆は山車は引かない。

出汁は、引かない。のである。


出汁を引く主役は「いずん堂」さんだった。

存分にねじまき雲の舞台で舞っていただいた。


山車を壮麗に飾る彫り物にも似た緻密さで、

物販「出汁レシピ」の版画をご提供くださった田中彰さん。


それらを楽しんでくださったお客様方。


熱い熱い三日間だった。


早朝バイクで青梅に向かうと

車通りもまばらな車道に、いく筋も蛇が這いずりまわったような

痕がついていることに気づく。

山車が何本も巡った軌跡が残されているのだ。

日にちが経てば消えてしまうその筋だけが、

そこに祭りが存在したことを物語っているようだ。


山車の語源は「出し物」とも言われる。

その名残りで山車を屋台と呼ぶところもあるそうだ。

出し物とはすなわち、英語でいうところのイベントだ。


イベントがはけたガランとしたお店は

なんだかもぬけの殻のようで少し寂しい。

イベント「スープの時間」を終え

後片付けをしていたら、窓辺にひとつだけ出汁レシピの版画が

搬出し忘れて残っていた。

「いずん堂」の佇まいを刷った一枚。


残り物には福がある。

「ねじまき雲」に残された「いずん堂」を

しかるべきところにお届けにあがると

朱塗りの椀で、出汁のきいたおみおつけにありつけた。

やはり私は食う阿呆なのである。


「出汁を引く」と言う。

山車を引くことに被せて、江戸の職人たちが小粋にそう言い始めたのを

料理人たちが使い続けているのだとも聞く。


出し物の残り物の、木版画。

そこから微かに遠い祭囃子と

ふわりと出汁の香りがするような気がした。




          (完)




「スープの時間」

皆々様には暑い中、お越しいただきまして

誠にありがとうございました。

このような楽しいマツリの機会をくださった

「いずん堂」さん、ありがとうございました。

また、イベントの脇固めとしてキリリと空間と物販を締めて下さり、

当日はお手伝いまでしていただきました大活躍の

作家、タナショウこと「田中 彰」さん、

本当にありがとうございました。










船出。




何かを決心したとき、誰にでも訪れる




新たなステージへのひと漕ぎ。












「スープの時間」の主役、門野シェフの作る
ポタージュスープの素として浮かぶ、
ネギのブーケガルニ。

まるで黄金出汁の海に漕ぎ出す銀箔の船のよう。
たくさんのスパイシーな夢と希望を詰め込んでいます。

門野氏もまた、処女航海に出るこのブーケガルニのよう。
なぜなら外でのイベントは、今回が初出店なのです。

もともと侍みたいな方なのですが、
初陣を飾らんとする武将のような気迫と武者震いが
もうキラキラと輝いて見えます。









普段の彼のお店には、スープの他にも
曜日によって趣向を凝らしたメニューが沢山あります。







定番品としましてはサンドイッチもありますが、
旬によって変わる具材も味わえます。
これは自家製スモークサーモンのサンドイッチ。
鮮やかなピンク色からほの立つ芳しさと、
門野シェフ特製ソースの艶やかな光りが
食欲をそそります。

どうやら、今回のイベントでも、スープだけでなく
数量はいずれも限定となりますが、
いくつかオリジナルの軽食をご用意してくれているようなのです。
内容は始まってからのお楽しみとしてあまり明かせませんが、
こちらのスモークサーモンも普段とは趣向を変えて
ご登場願えるようです。楽しみですね。









指を指し差し、出汁の説明をしてくださっている門野シェフが
幾度となく仰っていた言葉。

「なにもしない」

ただし、しきりに真剣な眼差しで、灰汁を掬っておられました。
常に鍋と付かず離れず。
気にせず気にする。
この一見相反する矛盾したような行為が、
素材と意識とピタリと寄り添えた時、
優しさの溶け込んだ黄金の出汁が出来るのでしょう。

この感覚も、前ブログで述べた私の珈琲感と似ているような気がするのです。



そしてフィナーレで出汁をドリップする。







『あぁ、やっぱりそうなんだ。。。』


私の中の何かが、この瞬間そう囁きました。

門野氏は料理をしているようで、珈琲をドリップしているのと同じ。
私はきっと珈琲をドリップしているようで、料理をしているのと同じ。


何をやるか。

ではない。

どういう姿勢と眼差しで向かい合うか。

それさえできれば、皆同じこと。

これが、いろんなくだらない垣根を越える秘訣かもしれません。



あぁ、そうそう。
そういえばお伝えするのをすっかり忘れていました。
門野シェフの

このお店の名前。



その名を、「いずん堂」http://izundou.com/

と云う。


緑多き住宅街に楚々として佇みながら


堂々としてある、


紙に護られしカフェ。




いざ雲へ。







イベント


「スープの時間」




5月24日(日)25(月)26(火)

場所:ねじまき雲(陽)

14:00~22:00 LO21:30

23日(土)は18時までの営業となります。
*LOは17時となります。



*狭いお店ですので
時間帯によりましては混雑が予想されます。

お越しのご予定の皆様も
熱中症や雨などお気を付けくださいますよう
お願いいたします。

どうぞお誘い合さないで、お一人かお二人で
お越し願えれば幸いです。

何卒宜しくお願いいたします。

*なお、人出によりましては欠品するものも
ございますのでご了承ください。








 


真夏のように暑い日が続いた。



もうすぐ多摩川の鮎が解禁だろうか。



解禁。



なんとも魅力的な響きだ。




禁じられていたものが解き放たれるのだから。









ねじまき雲の珈琲は青梅で焙煎されています。
大概が早朝。
バイクで、ときには電車でガタゴトと出かける面倒くさい生活です。
植物の種に含まれる栄養を
物理的だったり情熱だったり、あらゆる熱を加えて
次の段階に変化させに行くのです。


 


素材に向き合い手間暇をかけます。
お金があればもっと違うやり方もあるのかもしれませんが、
無いなら無いなりに、無い知恵を絞り
丁寧に作業を進めるしかありません。

その辺の店の事情やいきさつは、こちらのサイトに
http://www.nonowa.co.jp/areamagazine/blog/201505/04.html
取材を受けました記事が掲載されておりますので
当店にご興味がおありの方は覗いてみてください。

地域サイト「ののわ」に載せて頂きました。

それこそ丁寧に時間と労力をかけて取材くださった
ライター西田さん、有難うございました。
この度の当店イベント「スープの時間」に関しても
情報を載せてくださっております。





私はテキトーにいい加減に生豆をハンドピックしています。
「適切に良い加減で」ということです。
ただ丁寧にやればいいというものでもありません。
やり過ぎたり時間をかけ過ぎると、せっかくあるものを
殺してしまう場合もあるのです。

そのさじ加減が、私という人間味を含めた風味を
添加してくれるのだとも思います。


 


さて、鮎だけではなく暑くなると当店にも解禁を心待ちにされている?
メニューがいくつかあるのです。

その一つが水出し珈琲です。

私の珈琲人生の中で唯一納得のいく出来と言っては
他の珈琲に失礼なのですが、それほどこれはしっくりきたなと
思えるものが水出しなのです。
水出し専門のバーを開いてもいいかな?と思ったくらいです。

これがまた残念なことに、私の面倒くさい性格から
それを再加熱して温めるということを許さないものですから、
自然、涼しくなるとお役御免状態。
一度に4杯ほどしか作らなくても出ないので
日がたてば捨ててしまうようになってしまいました。

自分が一番旨いと思うものが、一番出ない。
それほどに他のメニューに比べるとマニアックということなのでしょうが、
これを飲みに足を運んでくださる方が
数人いらっしゃることも事実です。

ですので、
暑くなったら復活する定番メニューという
おかしな位置づけになってしまいました。


しかし今年はひと味違います。


日曜日から始まるイベント「スープの時間」

これに合わせ、定番ではなく
イレギュラーな他店に卸しているブレンド珈琲で
この水出し珈琲の復活解禁という
新しい試みです。

他にもイベントでは

この他店様の
出汁感のあるブレンド珈琲を
私がねじまき雲の淹れ方でコーノ式を用いご提供し

それとは別に植物のクセのある香り、渋み酸味という
言わば甘くコクのある出汁にのせる表層の味をイメージした
イベントオリジナルブレンドもご提供いたします。

他にもねじまきサイドでは数品のオリジナル珈琲を
お出しする予定です。



一緒にイベントをしてくださる門野シェフの出汁の極意

「なにもしない」

の極地。珈琲だとそれは、水出し珈琲。
余計なことは何もしない。
素材と、水と、時間と、地球の重力とが
いい加減に
作ってくれるのですもの。


水出しだけに、水出汁。


締めがオヤジギャグで、
どうもすみません。


イベント


「スープの時間」




5月24日(日)25(月)26(火)

場所:ねじまき雲(陽)

14:00~22:00 LO21:30



にともないまして

明日23日(土)は18時までの営業となります。












イベント


「スープの時間」




5月24日(日)25(月)26(火)

場所:ねじまき雲(陽)

14:00~22:00 LO21:30



にともないまして

20日(水)の青梅営業は休業

23日(土)は18時までの営業となります。




画像はイベントとはまったく関係ないのですが、
エスプレッソ担当くるぶしが休日に作る
勝手気ままクッキー

「くるぶし玉」

まるめるのが上手いみたいで可愛い形です。

天才的な感性でクッキーを焼くので、
失敗と上出来の差が酷い。
彼女は学生時代、部活の先生にも

「おまえには真ん中がないんだよ!」

と言われていたそうで、それは大人になった今でも同じようです。

しかしズバ抜けた感覚的才能は私のような変態的凡人の比ではないので
思いもかけない大傑作が、家庭内で生まれることも珍しくありません。

「くるぶし玉」「縄文風クッキー」「色黒ホットケーキ」

自分が食べるためだけに作っているそうで
私さえ良ければ世の中それでいいという自己完結タイプ。
世に出ぬ才能を保有する者ほど勿体ないものはないな~と
毎度思ったりしますが、
私も似たタイプなので同じ穴のなんとやら。
他人のことはとやかく言えません。

もしいつか珈琲店ができなくなったら、
この天然自由娘に養ってもらわなければならないので
その時までお待ちください。

真ん中は、
ないんですけどね(笑)。





タナショーは削る。



命を浮き立たせるために、削る。





そのお店に珈琲の納品に行くようになってしばらくすると、
時折耳にする魔法の呪文があったのです。
そのお店とは、前々述のブログでご紹介した「スープの時間」の主役のお店。
前述のブログでご登場いただいた門野氏がオーナーシェフを務めるお店です。

呪文の言葉は「タナショー」

会話の端々にこの言葉が登場するようになりました。

ハラショー?
ショーケン的な??

ちょっとロシア風の響きでもあり、
一昔前の探偵ドラマ俳優の呼び名のようでもあります。


こちらのお店は武蔵野美術大学の目と鼻の先にあります。
その面構えは京都の小料理屋のように端正で
格式高い格子で覆われているのです。
おいそれと、若者が何気なくというわけにはいきません。
志し高き若人だけが、この門をくぐる切っ掛けを手にするのでしょう。


その一人が彼、タナショウこと田中彰さんでした。
彼は在学中、母校とこの父なるカフェと自宅とを往復する
黄金のトライアングルの中で学生生活を過ごしました。
それゆえに、田中さんにとってこのお店は
かけがえのない生活の一部であり
自分の心身を形作る一部とまでなったのです。

それと同時に
カフェにとっても彼は、かけがえのない存在となっていきました。
ある日彼が作った作品の一つが、
偶然にも門野氏が長年探し続けていた絵、そのものだったことまである位に。

田中さんは大学院を修了し、工房を構えご活躍しながらも
いまだご自宅と工房とこのカフェの、
黄金のトライアングルを崩さぬ人生を送っておられます。

彼は木を彫る男です。

彼の心の刀は、非常に緻密に対象のもつ造形の
内部や背景に潜む、目に見えぬ線までをも
削りだしていきます。
そしてそれを時には版画として紙へと写すのです。

紙。





  



紙と言えば門野氏のお店は、四方の壁からテーブルに至るまでの地が
紙で覆われている珍しいカフェなのです。


この紙はただの紙ではありません。
手すき紙。 染紙。
門野氏の尊敬する「紙舗 直」という紙屋さんの紙なのです。

直さんの理念は



「紙と人との間を模索」すること。



これもまた偶然ですが、田中さんが版画に用いていた紙も
そのほとんどが直さんの紙なのです。







門野氏は言います。

「直さんの紙は、その中から自然と出るものがあるんです」

出汁としての紙。
そう言えないこともないかもしれません。


それはとても感覚的なことなのでしょうけど、
田中さんもその感覚を共有しうるお一人だということは確かなようです。

古来より 紙 = 神 であるという意識があると
聞いたことがあります。
だから紙に書いた願いは叶うのだとも言われますし
しめ縄など神事に使われる紙垂も、紙なのです。




ねじまき雲で行われるイベント「スープの時間」

お客様に出汁が自然と滲み出たスープと珈琲を楽しんで頂いて、
その場で終わらせてしまわないように。
門野氏が特別に、ご家庭でも作れるように編み出した
黄金の出汁のレシピを
作成し販売してくださることになりました。

そのレシピ。
どうやらただ事ではないようです。

門野氏と一心一体の田中彰さんが、
出汁をとるうえで重要な場面の絵を
一枚一枚版を彫り、一枚一枚手刷りした作品を
趣向を凝らした手作りのレシピ入れに
納めるというではありませんか。

なんと・・・手間のかかることを・・・


鰹節のように削られていく木という生命力から、
出汁たる紙に転写される

神の宿りし秘伝、黄金の出汁レシピ。


これがまた、一品一品手仕事による作家の作品集のような
秘伝のレシピにも関わらず
驚くべきお値段になりそうなのです。

高いの?安いの??

どちら側に驚いていただくかは、お越しになってからの
お楽しみに。

ただ一つ心配なのは、
果たして会期までに完成するのかしら?
・・・それだけが、心配です(笑)。


 




コラボイベント


「スープの時間」




5月24日(日)25(月)26(火)

場所:ねじまき雲(陽)

14:00~22:00 LO21:30


詳細は追ってお知らせいたします。



田中 彰 HP http://www.tanakasho.com/












誰でも服を着る。



きらびやかだったり、スポーティーだったり。



誰かから見られることを意識して、表面に纏う。



でも皆、外からは見えないところにアンダーウェアという



肌着を、身に着けている。









「ブラジャーですね。」

そう彼は言うのです。

「門野さんにとって出汁とは何ですか?」

そのアンサーは、ブラジャー。


ポタージュな男、門野志考さん。

若かりし頃はスポーツウェアのデザイナーとして
人体を思考し、
または風来坊な自由人のように
夏は山荘の喫茶店のマスターとして、
冬はスキーのインストラクターとして、
信州の山野のむせびかえる四季を、
身体で吸って生きてきた。
海外の厨房で包丁を握った経験も持つ彼の血には
和洋折衷なファンデーションが詰まっている。
そう私は思うのです。






そんな彼が出汁に見るビジョンは、ブラジャー。

笑いながら彼は続けていうのです。

「出汁って、外からは見えないじゃないですか。
見えなくてイイものなんスよね。
でも下支えがないと、乗っかった味が薄っぺらくなりますから」

でも門野さんの思想はあくまで

よせて、あげて。

とまではいかないのです。

彼にとっての出汁の味や香りとは、

「いい加減(良いかげん)」であること。
「ようは、やり過ぎないようにする」ことだそうです。

それは、それ(出汁)に乗っかる表の味や香りである
旬の素材、野菜の華やかさを殺さないように
装わせる出汁であるということらしいのです。
そして何より、
味わう人が重くなり過ぎないようにという優しさを
彼はいつも考えているのです。

その人が自然に輝くように、肌に無理なくフィットする
下着のようなもの。
スポーツウェアのデザイナーから料理のデザイナーへ。
その志し考える根底は一貫されているのです。

彼のコーディネートした、愛情の滲み出るポタージュスープは

だから輝いて見えるのです。



 






そう言えば、私は小学校の通信簿の先生のひとことに

「縁の下の力持ち」と書かれたことがあったのを思い出しました。

私自身の性質が、

出汁なのかもしれないなぁ・・・。




コラボイベント


「スープの時間」




5月24日(日)25(月)26(火)

場所:ねじまき雲(陽)

14:00~22:00 LO21:30


詳細は追ってお知らせいたします。












しきりにその人は言うのです。




「余計なことは何もしない」



「てきとーです」




と。







春の桜に人生を写し、

若鮎の菓子に初夏を感じ、

秋鳴く虫に涼と風情を、

雪降る夜を、しんしんと。


日本の、日本人のそういう感性が好きです。
そういう日本で生まれ育った私が愛したのは
珈琲という舶来の飲物でした。

お店を作る時、珈琲を創る時、
いつもそういう日本らしさを
自分なりの方法で織り込めないものだろうか?
と考えています。

たとえば、日本の料理の土台には欠かせない
コクや旨みや甘み。
科学的成分としては必ずしも珈琲の中のそれとは
完全に一致しないものでしょう。
でもそのようなニュアンスを
珈琲に感じることがあるのです。

私が頭がおかしいからでしょう。

とても珈琲の表現としては不適切である

出汁つゆの風味

味噌のような

納豆のような

穀物の香味酸味

山菜の渋み甘み

そういう旨みや甘みを
他人の珈琲にでさえ感じることがあります。
そしてそれを嫌とは思わず
そういうものと出逢えると
なんとなくしっくりとまったりとくるのです。

そしてそれが心地よいと気づいてからは
無理には、執拗には
スペシャルティーであることや
フルーツやジュースや紅茶のようであることを追うことも辞めました。
かつて私もそういうものを追いかけ、心酔していた時期がありました。
フェアトレードを叫ぶこともオーガニックを推すことも
辞めました。

コーヒーマイスターであることも辞めました。

そういうものを否定するのではありません。
むしろそれらの楽しみを知ることを怠ってはいけません。
すべての真面目に取り組まれた珈琲は、楽しく美味しいのです。
多くの作り手が美味しく楽しくその道を体現しているのであれば
私は私の道を行けば良いと気づいただけなのです。

無論当店の珈琲にもそういう企画にはめようとすれば
当てはまるものは沢山あります。
でも貴重なシングルオリジンであっても私にかかれば
残念ながら、ごちゃごちゃにブレンドの材料にされてしまっています。
皆の想ういい酸味の出る点を無視してオーバーローストさせることもあります。

私にとって珈琲とは、どこまでも趣向品です。
純粋な生命維持には不要のものです。
健康的一面はあったとしても健康食品とは捉えていません。

しかし私という心身を維持するには必要不可欠のものです。
この日本という風土も、私という心身を構成するに必要不可欠のものです。

こうして私は、出汁のような甘みや旨みやコクを
自分の作る珈琲に求めるようになっていきました。
そういうものに丁寧に。丁寧に。丁寧しか出来ない。
分かりにくく不器用な珈琲です。

これが、私の珈琲感。



ある時私は、和を下支えにしたしつらえながら
「カフェである」というお店と出逢いました。
和カフェとはまた違う、喫茶店のようでも
小料理屋のようでもありあます。

長年自分の日常に置いておきたくなる
居心地の良いお店です。

当店からもそう遠くはありません。

いつの間にか当店の珈琲も
扱ってくださるようになりました。

いつもそのお店に行くと何故か頼んでしまうメニューがありました。


「ポタージュスープ」


なのです。

その時々の旬の野菜を閉じ込めたようなスープ。

地味といえば、地味なメニューですが
滋味が溶け込んでいるのです。

あぁ~・・・この春らしいエグミというか渋み。
はぁ~・・・この夏の青さと甘み。

そしてしみじみとホッとするのです。

このしみじみは何だろう?野菜なのだろうか?
いやもっと奥にある何かだ・・・。
これは?出汁?

そう、このポタージュスープは洋のしつらえを纏いながら
その下支えにあるのは、まさに出汁の旨みなのです。


何故このお店に来るとこれを飲んでしまうのか
解かったような気がしました。

これは、私の珈琲感と近いのだと。



珈琲豆を煎る時、私は
てきとーに、感覚でハンドピックをします。
焙煎をするとき、必要以上にダンパーを動かしたり
火を調整したりすることもしません。

何もしない。素材に任せる。止めるタイミングは気を遣う。



そのカフェの、高倉健みたいに不器用なご主人は
黄金の出汁を作るところを
見せて下さった時、しきりにこう言うのです。



「余計なことは何もしない」



「てきとーです」




と。



珈琲もスープも塩梅がミソ。なのです。



珈琲 ≒ ポタージュ                                      



だからやります。


コラボイベント


「スープの時間」




5月24日(日)25(月)26(火)

場所:ねじまき雲(陽)

14:00~22:00 LO21:30


詳細は追ってお知らせいたします。









モクレンの花が満開です。

サクラは少し咲きました。

ついに明日、28日(日)~30日(月)の三日間

トコロブレンドスプリング・デモンストレーションイベント


「ねじまき雲りトコロにより春」


始まります。


今回はトコロカフェのお二人が出張くださります。

これによりお出し出来るお菓子の種類が充実。
これまでにない豪華な内容になっております。

イベントの趣旨として

基本的にオーダーは

ドリンク × お菓子

を必ずご注文いただくこととなります。
お子さまを含め例外はございませんので
ご注意ください。

追加注文からはドリンクのみ、お菓子のみのオーダーが
可能となります。





トコロブレンドスプリングはトコロカフェさんとの共同豆売り企画です。

春バージョンは
飲みやすく少しほろ苦味を甘みの中に纏わせてありますので、
こちらを私がデモンストレーションとしてお淹れいたします。

ねじまき雲としての淹れ方ではなく
トコロカフェプロデュースで
サラッと飲みやすく
よりご家庭で淹れるのに近い粉量と湯量にてのご提供です。



ドリンクメニューの珈琲は

トコロブレンドスプリングのみ。

・ノーマル

・ビター

・カフェオレ

・豆乳オレ

・アイス珈琲

がメニューとなります。




その他は珈琲の飲めない方向けに

リンゴジュースのみのご用意となります。


そしてスィーツは



イートイン用

・トリプル抹茶チーズケーキ(大納言)
・プリンみたいなチーズケーキ(土台部分:キャラメルオレンジ)
・桜パウンドケーキ 蓬アイスのせ 
・黒糖パウンドケーキ ミルクアイスのせ 
・塩ミルクバニラパウンドケーキ ミルクアイスのせ 
・春ノ三色アイス(桜/蓬/ミルク)
・和ノ三色アイス(きな粉/蓬/ミルク)

*追加オーダーのみ
・スコーン2個のみ 
・スコーン2個+ミルクアイス添え


テイクアウト用

・トコロブレンドコーヒー「SPRING2015」150g
・パウンドケーキ各種
・スコーン各種

をトコロカフェさんがご用意くださいます。
いずれも限定数ですので無くなり次第終了。
あるいはランダムに入れ替わりがございます。


詳細と決め事はトコロカフェさんHP内日記の
イベント記事を必ずご参照ください。http://tocoro-cafe.com/nikki.html



小さいお店ですので大人数でのお越しは
ご遠慮ください。

混み合いましたら、より多くの皆様にお楽しみいただけますよう
お席の譲り合いをお願いいたします。

ねじまき雲の通常メニューのご用意はありません。
申し訳ございませんが、イベントの特別メニューを
お楽しみください。



では、少々複雑な部分もございますが、

トコロカフェオーナーの上村氏が分かりやすく
エスコートくださいますので、
楽しい一日になりますよう、皆様ご協力のほど
お願いいたします。














野川沿いの桜の蕾が

薄紅色をギュッと縮めて

今にも春のアロマを解き放ちそうです。


トコロどころに春の足音が聞こえます。


3月28日(土)~30日(月)

ねじまき雲(陽)にも春が咲きます。


トコロブレンドスプリング2015販売記念企画を開催いたします。




トコロカフェさんがねじまき雲(陽)に
お越しくださり春にちなんだテーマを含め
さまざまな美味しいお菓子をご提供
くださいます。

それに合わせ私が初売りトコロブレンドスプリング2015を
ドリップさせていただきます。


デモンストレーションですので
珈琲はトコロブレンドスプリングのドリップのみとなります。

またトコロカフェさんがお二人で出張くださいますので
珈琲とお菓子のセットのみでのご提供となります。
たとえお子さま連れでありましても
お子さまは一名様とカウントさせていただきますので
ご了承ください。

通常営業とは違う形態でのイベントとなりますので
当方ブログ、トコロカフェHPhttp://tocoro-cafe.com/index.html
双方公式サイトをよくご確認の上お越しいただければと思います。


お菓子などの詳細はまた近々発表させていただきますので
どうぞ宜しくお願いいたします。




3月28日(土)~30日(月)
14:00~22:00 LO21:30

3月27日(金)は準備休業となりますのでご注意ください。










これが、










こう。






 



よく見ると、セミがいます。
オオセミタケです。

魂の打ち上げ花火みたいに膨らんだ風船が、
夜にはぼうっと光ります。











キノコクリームパン。

べつにキノコクリームが入っているわけではありません。
甘いカスタードクリームが入っています。

世の中のクリームパンは全部こういう形にするべきだというくらいに
見事なキノコっぷりでした。









こちらはキノコクリームの、タルティーヌ。
ビールにとても合いました。


どちらも会期中、立川のシンボパンさんhttp://www.shinbopan.com/に依頼して
作っていただいたキノコランプ展特製オリジナルパン。

お忙しい中有難うございました。
配達してくださったお父様も有難うございます!









本年度のキノコランプ展「茸光古学」も
キノコランプ完売にて、盛況のうち終了いたしました。
お越し下さった皆様ありがとうございました。

今回は作者、高野氏http://mushooming.exblog.jp/
DMと似たような雰囲気作りにと、
おじいさまがお使いだったレコード機材を持ち込んでの開催でした。
普段のねじまき雲とは違った、レトロでジャジーな空間を
お楽しみいただけたかと思います。

じつはDMに使われていたお部屋は、高野氏のご友人であり
青梅でアジア多国籍料理店「コマゲン」http://gara-gara.wix.com/oume-komagen
を開いていらっしゃる細田さんのご実家。

亡くなられたお父様の書斎であった場所をお借りし
茸光古学者、高野教授の研究室に見立てて撮影されております。

お父様は生前山岳写真家だったそうで
ご愛用だった貴重なカメラで撮影されているDMでした。
どうりで描写が良いわけです。

ご協力ありがとうございました。

コマゲンさんは、私もお腹が空くとお世話になっている
とても美味しくスパイシーで楽しいお店ですので、
青梅にお越しの際にはお立ち寄りいただければと思います。



魂の昇華したオオセミタケのように、
この世にいらっしゃらない方々の色とりどりの魂の光をも形にして
支えられていたキノコランプ展でした。


夜に揺らめくキノコの光は、可視化された魂の輝きでした。

茸光古学、奥が深いですね。






 


これが、


 

こう。



 

これが、




こう。










こんなのも、あります。






 
 


シンボパンさんhttp://www.shinbopan.com/

にお願いして作っていただいておりますキノコランプイベント特製
オリジナルキノコパンも、日替わりで2~5種類ございます。
すべて、一個¥300
本日も入荷予定です。*売り切れ次第終了









シンボパンさんのご縁で出逢った

鈴木ファームさんの絞りたてりんごジュースも
試験導入の小ビンバージョンを、キノコランプイベント特価¥500で。

長野県の奥地で、りんご農家をはじめた
強者な若者、鈴木さん。

化学肥料を一切使わず出来る限り減農薬を心掛け、丁寧に育てられたりんごを
色どめの酸化防止剤を使わず、自然のままに封入。

色や形の見てくれの良さではなく、
味への情熱を感じます。

とても自然の甘さを感じます。







しかも鈴木さんは、当店の白あん羊羹用にと、
御好意でりんごのコンポートを沢山送ってくださいました。

ですので、
こちらも通常価格通りで急遽特別バージョンの白あん羊羹を
ご提供できることとなりました。





 


初日のバタバタと、惰性からくる当方の不手際から、
ご購入者さまの住所が特定できないトラブルも発生し、
お客様にもご心配をおかけしてしまう
気を引き締めねばならない点の多い日々でございましたが、
作者、高野さんのご尽力で、どうにか解決となりました。
皆様大変申し訳ございませんでした。


高野さんhttp://mushooming.exblog.jp/のキノコランプは

3日目にしてすべて完売となりました。
ありがとうございました。

写真を撮ることは可能ですので
残念ながらご購入出来なかった方も
キノコの森で
キノコパンや美味しいジュースや羊羹を食しながら
写真でキノコ狩りにいらっしゃっていただければ幸いです。


*会期中、開店直後からカフェ時間帯の17時ごろまでは
非常に混み合い、ご飲食が出来ない場合もございます。
夕食時間帯から夜は比較的お席に空きが出来ますし
キノコランプの光も本領を発揮いたしますので、お越しの際のご参考まで。












「植物の全滅というのは、

ちょっとした範囲の変更から、たちまち一斉に起こり、

その時いかに慌てるも、

容易に回復し得ぬを小生は目の当たりに見て証拠に申すなり」


                         南方熊楠



20世紀初頭、政府主導で伐られ金に換えられゆく

菌類の宝庫である巨木たちを救わんと、お上を糾弾した

日本菌類学の父であり、日本最初のエコロジストと言われる熊楠の声である。



彼はまたこうも言っている。



「肩書きがなくては

己れが何なのかもわからんような

阿呆共の仲間になることはない」


           南方熊楠




一世紀以上先においてもなかなか理解され難い、早過ぎる真理の言葉である。



そうして、いかなる微細な、世の役に立たないような事象を

熱意をもって知ることに努めた彼は、



「世界に不要のものなし」



との名言を遺している。


そんな彼は、周囲から「天狗」「奇人」「変人」と呼ばわれたそうである。

・・・。・・・。

熊楠先生が今生きておられたら、お友達になれたかもしれません。



さて、現代の「奇人?変人?だから何?」(by特攻野郎Aチーム)

なモヒカン茸光古学者、高野幸雄先生http://mushooming.exblog.jp/

によるキノコランプ展も

いよいよ今週金曜日20日からでございます。

当店は小生「不肖変態」を含め、

不要と言えば、不要。な物事ばかりでございますが。

熊楠先生のお言葉をお借りするならば、


「全滅すると世界にとって大きな損失になりうる、肩書きなき変態ワールド」


でございます。






2月20日(金)~2月24日(火)

通常時間帯営業

*17日(火)18日(水)は準備休業 25日(水)は搬出日休業となります。

ご注意ください。

*展示中は大変混雑が予想されます。

満席時は、展示をご覧いただくだけでも大丈夫ですので、

どうぞご入店くださり、ご観覧ください。




世界に


不要のもの


なし。





*画像は昨年のキノコランプ展の様子



 
c a l e n d a r
01 2025/02 03
S M T W T F S
1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28
p r o f i l e
HN:
ネジ
HP:
性別:
非公開
職業:
自家焙煎珈琲店
趣味:
写真・自転車
自己紹介:
ブログ内検索
c o u n t
忍者アナライズ
忍者ブログ [PR]