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COFFEE & GALLERY SALON " you " COFFEE ROASTER " in " 自家焙煎珈琲店 国分寺(陽)&青梅(陰) Since 2006
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【 緊急告知 】



    ゆらり   


揺らぐ。


上泉氏は飄々として居、尚、ドシリと芯が座り、


それでいて捉え処無し。


上泉氏は常、一陣の疾風の如く現れ乱し、


「愉快」 と笑い、


旋風の如く去る。


自然の理の中にありながらも、

上泉然とし自由なる枠で遊び、動じず。



息づく。 産み出す。 食べる。 行く。 棲む。  

全て「此方かしらん?」と嗅覚で生き、我なりとしている。


故、凄まじき凌ぎを削るるその焼き物の重み、


ドシリと掌に馴染み実に 愉快也。


上泉氏の描く世界は、自然とたなびく麦藁のようで、

十草のようにスッと芯を立てている。


総じて、揺らいでいる。



故に   心地良し。




◉ 本日3月1日、明日2日の二日間のみ 



上泉秀人氏の持ち込んだ器を私が厳選し、

数点、ねじまき雲にて販売することとなった。

上泉氏とは、ねじまき雲の器を作製いただいている御方である。


昨日、突然に現れた上泉氏は、ガサゴソと器をテーブルに並べ始め

その場でゲリラ行商となった。

氏はいつもこうなのである。


予測不能の変幻自在。


上泉氏が来ると、場の空気が一度上がる。


良くも悪くも、何かが起きる(笑)。



上泉氏は青梅のねじまき雲の近くの、更に山奥

時代劇に出て来る長屋のような工房に居を構え、作陶している。

陶芸家と呼ばれるのを嫌い、飾るで無し、使って貰える器を作り続け、

あくまで器屋、焼き物屋と己を言う。

大八車で各地を引き売りするのが理想と言う。


上泉氏の長屋が、此度の大雪で一部が倒壊したと知人から知らされた。

これは一大事と連絡ととると、


「まぁ、古いですから。僕の素人仕事の屋根ですから、仕方ないよね。

大丈夫大丈夫。孤立してるわけじゃないからね。

どうせ僕は冬はいつも冬眠してますからね。ハハハ。」

と笑っている。

泰然自若。

まぁ、自然のすることだ。そうなったらそうなったで、仕方ない。

いやぁ〜参った参った。と口では言ったとしても全然参ってない。

それが上泉氏である。



上泉氏は、あまり器に把手を付けない。

「把手を付けるとさ、ほら。使い方が決まっちゃうじゃない?

だから僕はあまり把手を付けないんですよ。何にでも使って貰えるのが

楽しいからね、ハハハ。」

と笑っている。


そんな上泉氏の器が好きで、私は色んな液体をそれへ満たしている。

しかし、どうにも我が腕、力みたち未熟。

いまだ容れ物に追いつかぬようでいて、

しっくりもくる。不思議である。


おそらく私も楽しんでいるからなのだろう。



   のらり  くらり



揺らぎを。



二日限り、上泉秀人展 「上泉流・無刀麦藁十草揺らぎ斬り」








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